先週からWOC登山部は活動を開始して阿讃縦走路を歩いた。
最後には登山部の中では、あるあるのセニョさんのアクシデントがあったものの、
過去最高の?16名もの参加となった。久しぶりのメンバーが集まって賑やかな
山歩きとなったが、今週も取りあえずは県を跨ぐ移動は自粛という事で
麺法師さんの企画で、天霧山~黒戸山を縦走することとなった。
先週のメンバーにプラスして、自称神戸支部長のやまじいと、
初参加のみやさんも加わって15名の参加。今日も賑やかになりそうだ!
前回と同じように海岸寺駅に集合してスタート。昨日の雨が上がって、
天気予報通り青空が広がっている。
海岸寺駅の南側に回り込み登山口へと向かう途中、今日の最初の目的地の
天霧山と最終目的地の黒戸山が遠くに見える。
下道をソーシャルディスタンスを取りながら20分ほど歩いて
天霧山北尾根登山口に着くが早速の急登が始まり、間隔は直ぐに1密!に。
落ち葉の積もる急登を登って行くと、前を行くコアラさんが度々立ち止まる。
登りに強いコアラさんが前との間隔が詰まるので立ち止まるのだが、
後ろから付いて行くと度々止まられるとペースが狂ってしんどいのでの
『コアラさん!止まらんとって!』と言って先に行ってもらうことに。
すると先頭交代をした途端にコアラさんがどんどん登って行く。
コアラさんの姿が見えなくなって、ふと思い出したのが、前回にこの先の分岐で
道を間違えて真っすぐに進んでしまって呼び戻しに行ったのを。
『お~い!ちょっと待っとって!』と声をかけて、急いで追いかけて
『この先にコアラさんが間違えた分岐があるから!』と言ううと
『え?そうやった?』と本人は全く覚えていない!(やっぱり!)
道は真っすぐに電力の保線路が続いているが、電力の杭の横から左に登って行くのが登山道。
しばらくはコアラさんと二人で登って行く。週に何度も飯野山の登山道修復の為、
ザックに土を入れて登っているコアラさんのペースは速くて、付いて行くのがやっとだ!
色々と話をしながら登って行くがとにかく息が切れる。
『こう見えても優秀なんですよ!』とコアラさんが言うので
『そうですね!』と即答すると、『なんか~バカにしてる!』とコアラさん。
いやいやそんな事ないです。尊敬していますよ! (*´▽`*)
しばらくすると道の脇に石祠があった。
馬蓮祠と書かれた祠は、天霧城の曲輪の最北西端になるらしい。
馬蓮祠から進むと東側に眺望が広がる見晴らし台に着く。
正面には讃岐富士の飯野山や城山から五色台が見える。
展望台からの緩やかな道はすぐに急登になる。
まわりは乾いた斜面や尾根で多く見られるウバメガシの林に植生が変わっていく。
さぁ~ここからがこのコース登りのメイン!。
ウバメガシの落ち葉の積もるいやらしい急登となる。皆さんそれぞれ、なんだか
腰の曲がったじいさん、ばあさんに見える! ('◇')ゞ
『滑る~滑る~!』と言いながら賑やかに登って行く。昨日の雨でこの急登がぬかるんでいるのが
心配だったが、乾いた斜面もやはり登りづらい。
この急登を登りきるとまた眺望の広がる場所に出た。先ほどの展望台より高度が上がり
東は瀬戸大橋から、善通寺五岳まで見渡せ、反対側には
弥谷山の奥に黒戸山が続いている。
更に進んで行くと土塁の跡らしきこんもりと盛り上がった場所を左手に見ながら回り込むと
天霧城の堀切に着く。ここから少し北に戻って三角点まで歩いて行くと
以前は二つに折れて朽ちていた石碑が、セメントでくっけられ、
何やら悪さをした子供が怒られて木に括り付けられているように立っていた。
方形に平らになったこの場所から更に一段上がった場所に三角点がある。
山さんが綱引き?しながら登って行くと天霧城の北東端の方形郭になる。
回り込まずに土塁を直登した後から来ていたメンバーが先に着いている。四等三角点『天霧山』ゲット!
堀切まで戻り南に向かって歩くと左側はスパッと切れ落ちた採石場の上部。
段々上になり二の丸、三の丸と書かれた郭跡を進んで行くと最後に本丸跡に着いた。
今は木々に囲まれて眺望はないが、少しだけ間から善通寺五岳や大麻山が見える。
その雰囲気から物見台があれば当時はかなり遠くまで見渡せただろう。
本丸跡からは南西に犬返しの剣の下り坂が始まる。
所々に張られたロープを頼りに注意しながら下って行くメンバー。
犬返しの剣と書かれた案内板から更に下ると306mのピークとの鞍部に着く。
ここからは犬走と書かれた先ほどの堀切への道が続いている。
ひなちゃんが以前に歩いた時は藪いていたそうだが、
この道には山城で使われていた井戸もあるらしい。
306mの標高点まで登りさらに下った鞍部には二体の石仏と、南に弥谷寺と北に奥白方に続く
へんろ道の四差路に出る。ここで一旦、休憩。水分補給と飴やお菓子が配られる。
この鞍部から弥谷山までは100mほどの登り返し。
さっきからずっと気になっていたやまじいのお尻がすごい汗で濡れている。
でも汗にしては凄い濡れようだ。『ひょっとして山じい、失禁?』そろそろ年だし仕方がないので
黙っておいてあげようと思っていたら、何気にやっさんが聞いてしまった。
すると、どうやらザックに入れたハイドレーションのチューブを差し込むのを忘れて、ボトルの水が
ダダ洩れしたようだ。『え~本当に?そんな言い訳せずに正直に言いなさいやまじい!』
失禁はともかく、チューブを差し込むのを忘れるのも、そろそろ・・・・・危ないかも!(笑)
弥谷山の山頂も木々に囲まれて見晴らしは全くない。三角点を写真に収めると、おや!やっさんの
ズボンと登山靴がまったく私と一緒じゃないですか!
(ワークマンのクライミングパンツとSIRIOのP.F46-3)
弥谷山から黒戸山への稜線は何度がアップダウンを繰り返しながら四国電力の鉄塔巡視路にもなっていて
とても歩きやすい道が続いていく。道の脇には何ヵ所か南側が見下ろせる展望ヶ所があり、
綺麗に並んだ善通寺五岳や高瀬の街並みが広がっている。
木陰ではまだ梅雨前の湿気の少ない爽やかな風が吹いていて気持ちよく歩いて行ける。
前を歩くツーオクさんと5月に行けなかった燕岳の話になり、
ツーオクさんは友達と燕山荘に泊まり、満点の星空やブロッケン現象に感動したという。
今回のコロナさえなければ・・・・・『いいな~!』
黒戸山山頂はあまり広くないので、326mの標高点を少し過ぎた道の脇の木陰でお昼ご飯にする。
ご飯を食べ終えた麺法師さんは、随分と寛いでいる。
全員で記念撮影の後、同級生のみやさん・ツーさん・山さん・麺法師さんの四人組も記念撮影。
昼食場所から少し下るとまるでプールのような巨大なヌタ場がある。以前からあるヌタ場だが
二年前の冬に来た時には水が凍って姐さんが載っても割れなかった。
これだけのヌタ場があると言う事は、この山域には相当数の猪がいるんだろうな~。
最後の鉄塔広場を過ぎると黒戸山への登りになる。
途中の展望台からは西側の景色が広がっている。
黒戸山山頂は猫の額ほどの狭い山頂。以前にセニョさんが修理した
キティー山岳のプレートの無事も確認できた。
木々の上から『特許許可局』と鳴く声が聞こえてくる。
『何の鳥?』とゆかりんが聞いてくるが、以前に教えてもらったのに思い出せない。
すると野鳥観察が趣味のやっさんが直ぐに『ホトトギス!』だと教えてくれた。
山頂から北に急坂を下り登り返すとモアイ像を少し崩したような岩の横を通ると
麓に先ほどは見えなかった津島神社が見え始める。
黒戸山展望台はさらに先の最後のピークにある。
前を歩くやまじいとゆかりんが何やらやり取りをしている。
どうやら、やまじいがやまじいと呼ばれるのが嫌だと言っている。
うさぎ年にちなんで『白兎(はくと)』と呼んでくれと言っている。
『判りましたやまじい、でもそんなカッコイイ名前は似合わないので
やっぱりエロじいと呼ぶことにします!』
展望台からは西側から北の眺望が広がり亀笠島や志々島が良く見える。
展望台から北へは初めて歩く道。道の脇にはロープが張られて急な下りが続いている。
犬返しの剣を下ってきたメンバー。同じような坂に随分こなれて上手に下って行く。
所々にある露岩に後ろで杉さんが『こりゃ、いかんわ~!』と言っている。
露岩を下ると道の横には垂直に切り立った岩壁。足元には亀の甲羅のように割れて模様の入った石。
先ほどの同級生四人組のように仲良く並んだ四本の大木を横目に見ながら
最後の坂を下りきると見立不動院に着いた。
九年前にむらくもさんが歩いた時のレポートに載っていた写真とは随分と変わって、
院の壁はきれいなトタンが張られ、周りもきれいに掃除が行き届いている。
ここで恒例・久々のコーヒータイム!今日はIRIBITOさんのお店のマンデリン!
コーヒーを淹れてくれるのはいつもこのマンデリンをお店で買い求めているというあっちゃんが担当。
美味しいハンドドリップでの淹れ方をIRIBITOさんがレクチャーしてくれる。
15個もカップが整然と並ぶ光景は初めてかもしれない。
先日買い求めた私のうどん脳のマグカップが、大きすぎて欲張り!とみんなに言われてしまう。
酸味がなく苦みが強いマンデリンだが、あっちゃんの淹れ方が上手なのか
雑味が無くてとても美味しくいただけた。
あれ~麺法師さん一人だけが疲れて?うなだれている。
見立不動院からは海岸寺駅まで奥白方地区の下道を歩いて行く。
沿面距離10.6km。行動時間5時間30分のなかなかの里山歩きとなった。
今月末で県を跨ぐ移動は解除されるようだ。来月の登山部は久しぶりに県外だ!
今日のスーパー地形図(GPSアプリ)のトラック
今日の3Dトラック