KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.02.28丸笹山

2018年02月28日 | 四国の山
『第二回!WOC・登山部・雪山登山!』 は悪天候が予想される中、

物好きのメンバーが集まって開催されました!

先週の初めての『国見山』での雪山登山に味をしめたメンバーが、

『次はどこに行く~』と帰りの車中で相談。

取りあえず無理はせずにステップアップしていこうという事で、雪山初級コース『丸笹山』に決定。

でも天気予報はずっと雨の予報でどうなる事やらと、気を揉んだ一週間でしたが、

予報は少しづつづれて、今日の午前中はなんとか大丈夫の予報となりました。

昨日の夜には月や星が見え、朝起きると空は晴れて絶好の登山日和に胸を撫で下ろしました。


自宅から集合場所の『貞光の道の駅』に向かう途中からは、

遠くに雪を抱いた峰々が見えるではないですか!

期待に胸を膨らませながら道の駅へと向かいました。





貞光町から見ノ越に続く国道438号線は、第一ヘアピン辺りから積雪が見られるようになりました。

今朝も遅刻したトッシーは朝帰りをして爆睡中!





でも今までは不可能だった雪道も、IRIBITOさんのフルタイム4WDのお陰でスイスイ!

苦もなく?『ラフォーレつるぎ山』に到着しました。

前回同様各々、自慢のグッズ(アイゼン・ズパイク・草鞋?)で足元を固めて準備をします。











準備が整った頃に『消防署』の赤い車がやってきました。ん・・・?パトロール?と思いきや、

荷室を開けて準備を始めました。どうやら雪山訓練をするみたいです!





前回の『自衛隊員』といい、今回の『消防隊員』といい、今年は珍しい人に山の中で会います。

『二度あることは三度ある』最後はどんな人に出会うか楽しみです。


登山口には自然にできた小さな『カマクラ』が。





スタートして直ぐは樹林帯の中を歩いて行きます。積雪はあるものの踏み跡を辿って行けば、

アイゼンがなくても問題なく歩いて行けます。








踏み跡もない新雪が『きれい~やな~!』です。

トッシー:『なんか~、心が洗われますよね!』

姐さん:『どんだけ普段、腹黒いいんや~!』





途中で北西に景色が広がる場所がありました。『矢筈山』でしょうか?

雪を抱いた峰々が遠くに見えます。





ここで最年少のトッシーに年寄りからのめちゃぶりが・・・・

『トッシー!ここで倒れて雪に埋もれて、さっきの消防の人にレスキューしてもらえ!』

そういったIRIBITOさんが道の脇から逸れて壺足で難儀をしてレスキュー一歩手前に!





しばらく歩いて行くと、セニョさんのスパッツの紐が解けていて、直そうとするのですが

慣れない雪の上、どうにもこうにも『まな板の上の鯉』状態です。





トッシーと二人で何とか紐を付け直しスタートです。





途中の大岩の石仏も、半分が雪に埋もれていました。





大岩から尾根の北側をトラバースします。今日のコースの中では唯一、注意が必要な場所でしたが、

あとは雪質も問題なく、滑ることなく登って行けます。








トラバースから折り返し登って行くと、丸笹山の広い尾根に飛び出しました。

南には雪を抱いた剣山と次郎笈が目の前に広がっています。








剣山から三嶺に続く稜線も、夏山シーズンとはまたひとつ違った景色に見えます。

何十年ぶりでしょうか?この景色を見るのは(と言っても記憶にないのですが)








少し遅れて後続が到着。いつもと違う冬の景色に感嘆の声があがっています。








尾根からは広い笹原の上に積もった雪の中を歩いて行きます。少しづつ風が厳しくなってきました。

尾根に出てからしばらく登り詰めると『丸笹山』山頂です。

















山頂も夏山とはまた違った景色に見えます。

達成感で、IRIBITOさんが剣山にむかっておらんでいます!





今日はトッシーが三脚を持ってきていたのできれいに記念撮影!

と思いきや、IRIBITOさんがブロック塀越しに家の中の様子を伺う、

怪しげな人のように写っています。(笑)





私は剣山をバックに初めてのWOC・登山部恒例のバンザイ!





トッシーは三脚を使って自分で『きれいげな~』写真を撮っていました。





山頂はやはり風が強いので、少し北に寄った樹林帯の下で昼食を摂ることにしました。

先週、山頂で皆さんがカップラーメンを食べているのを見て、美味しそうだったので

今日は私もカップラーメンに!








ここ最近の冬は里山歩きだけだったので、パン食がほとんどでしたが、

寒い山頂で食べる、あったかいラーメンは最高です!

トッシーは今日は『どんべい』なり!




昼食を摂っている間に登山口でお会いした消防隊の人達が登ってきました。

山頂手前の笹原の中でシートを広げて、何やら訓練?みたいなものを始めだしました。








皆さんがお腹を満たした後は今日のメインイベント の尻セード大会です!

WOC・登山部の解禁となった冬山登山ですが、その冬山登山の中でまた新たな『鉄の掟』

ができました。それは・・・・『創意工夫』

お金を出せば何でも手に入るこの時代にあって、安直にショップに並んである

アイテムに手を出すのではなく何かひと工夫してというかお金をかけずしても、

使えるものがある・・・・・!

そう教えてもらったのが先週の『国見山』での、姐さんが編んできた『草鞋』 でした。

今回のテーマは『尻セード!』で案内したところ、素晴らしい?アイテムが出そろいました!





まずは姐さんがお店で余っていた『タッパ』の蓋で挑戦!




その後私が100円ショップで買った『まな板』と『ズボン掛』でちょうせんするものの

あえなく敗退!思うようにスピードが出ませんでした!





次に笹原でトッシーが登山口から担いで持ってきた、スノーボードに姐さんが挑戦します!

先週は『初めての雪山!』でしたが、今日は『初めてのスノーボード!』です。





滑りだしはトッシーが補助をしてたとはいえ、姉さん!なかなかの運動神経です。

続いてボーダーのトッシーが余裕の滑りを見せます!





さらにはさながらボブスレーのような、そり遊びです。

その先で雪上訓練をしている消防隊員さんは、

『雪山ではしゃぎやがって、あんな素人が遭難して、我々に迷惑かはるんや!』と

おそらくディすっていることでしょう!(笑)





続いてIRIBITOさんが挑戦しますが、『ブ・ブ~』です!




山頂の笹原雪山尻セード大会を存分に楽しんだ後も、下山しながらまだまだ続いて行きます。

滑れそうな斜面を見つけては尻セード!








笹原で姐さんの『タッパの蓋』に敗北を期した私も悔し紛れで挑戦したのですが

斜面に露出していた岩の上を滑ってお尻を強打した上に、自慢の?まな板がこんなことに・・・・!





相変わらずスノーボードは絶好調です!





先週の『初めての雪山登山』からワンステップアップして、今日は比較的楽で安全な雪山の

『丸笹山』で思う存分楽しんで、夏山の2倍の時間をかけて登山口へと戻って行きました。


登山口の手前には凍結した『夫婦池』

池に下りる途中でIRIBITOさんが、両足が壺足になり手をついて脱出しようとするのですが、

さらにその腕がどんどんと沈んでいき、さながら『蟻地獄』の様相でもがいています。






ここでもめったに見れない凍った池の上で今度は『アイススケート』です!








氷上で姐さんが前回の『黒戸山』での『アナ雪!』に再チャレンジ!




トッシーは『羽生君』気取りです!








もう一ケ月もたたないうちに雪山シーズンは終わりますが、今月に入って初めて雪山を経験した

メンバーが、少しづつ経験値を踏んで次のシーズンにはまた一つステップアップして

冬の山歩きを楽しみたいと思います。次回のテーマはすでに決まっています。

それは『スノーシュー』!。『MSR』のような高価スノーシューは

次の次にして、取りあえずは『日用品』で代替できるものを

みなさん考えてくることでしょう!


帰り道の途中では現在休業中の『剣山スキー場』に立ち寄りました。

ここで最後の滑りを見せる姐さん!





そしてトッシーです!『かっこいい!』






その後の道中では運転するIRIBITOさんの眠気覚ましにトッシーが色々とお題を出して

話を振って来てくれました。

『みなさんが、初めて買ったCDは何ですか?』 と・・・・。『CD?』

世代の違うほかのメンバーにはイマイチ、ピンときません。でもその内に話が弾んで、

まずは『レコード』から始まり、『8トラック』『アイドル』『松田聖子』・・・・!

最終的には高松にあった『ディスコ』の話で盛り上がり、IRIBITOさんと同世代の私の二人が

男性としてはみんなが経験した『チークタイム』『ドキドキ感』で思いっきり盛り上がった所で

後部座席に座っている20代のトッシーから『チークタイムって何ですか?』


・・・・・・?? 今どきの若い子達は『居酒屋』と『カラオケBOX』。世代間ギャップを

つくづく感じつつ、昭和の良き時代を思い出しながら帰路に着きました。



WOC・登山部 2018.02.21 国見山

2018年02月21日 | 四国の山
『第一回・WOC・登山部・雪山登山!』・・・・え?え~なんで~と。

水曜登山会として発足して10年弱で初めての雪山登山。普通こういった山の会だと

冬のこの時期には年に.1.2回は雪山に登るのですが、この会には実は厳しい鉄の掟があったのです。

その一・雪山登山は禁止 

その二・県外に遠征に行っても日帰り登山

その三・なので小屋泊まりもしくはテント泊の登山は禁止

その四・県外遠征で宿泊の場合はシングルのみ?、大部屋はNG。という鉄の掟です!

でも、なんと今日は初めてその掟が破られ、雪山登山が解禁となりました。



といっても単純に掟その一の『雪山登山禁止』は、登山口までのアプローチがメンバーの普通車では

無理だったとからだと推測します。


しか~し!この掟を破ろうと虎視眈々と狙っていたメンバーの一人の

IRIBITOさんの努力によって、今日初めてこの鉄の掟がやぶられることとなりました。

な・な・なんと・・・・そのIRIBITOさんが昨年から計画していた車の買い替えで

4WD車を買ったんです。しかも『8人乗りのワゴン車!』(拍手!パチパチ!)





これでWOC・登山部の冬のシーズンの行動範囲が一気に広がりました。

今までひとり歩きの雪山歩きの禁止令(奥様から)が出ていた

私にとっても、うれしくて枕を丸亀に向けて寝れません!


話は長くなったのですが、今日は『初めてのお使い』でなく『初めての雪山登山』のメンバーと

四国の山の雪山初級コースの『国見山』の出かけてきました。

ここの所の天候で雪が解け、上の登山口までは意外とスムーズに走れました。

ただやはり4WD車でなくてはまず無理な道でした。





雪が解けて乾いた上の登山口の路面の上で準備します。





今回は一応雪山経験者の私が準備物を案内していたのですが、

各々が思いついた装備を準備していました。


まずは手堅く『軽アイゼン』を買った麺法師さん。





そしてワークマンで靴とスパイクを買ったIRIBITOさん。





極めつけは草鞋を編んだ姐さん!








しかも自分のだけでなくトッシーの草鞋も編んでくれていました。





『姐さんが~夜なべをして♪ 草鞋を編んでくれた~♪』・・・・涙が出そうになりますが、

トッシー!この草鞋。絶対高いもんにつくで~・・・・!

登山口に着く間の道中では、この草鞋を半信半疑でバカにしていたのですが、

意外や終わってみると恐るべき『草鞋』となったのでした。

ただ普段からあまり手袋もしない、ストックも持たない、さらに普段スパッツもつけないセニョさんには

まずはスパッツの付け方からレクチャーです。





準備が整ったところでスタート。


登山口の階段には雪が少し残るだけで、この先重装備?をしたメンバーには期待外れの予感が・・・・。





でも、階段を登りきると期待していた雪道が待っていてくれました。








しばらくすると防火帯に!

この国見山での冬山は30年近く前に善通寺山の会で(ゲストで)歩いて、記憶にあるのが

この防火帯と、避難小屋での鍋の昼食だけです。あとは全く記憶になく今日はほとんど新鮮な道です。











なぜかサングラスをかけると雪山素人集団のメンバーが、まるで山岳救助隊のように?みえます。









トッシーの草鞋のひもが解けて、結び直しをしていますが、杉林の木々の間から

差し込む光でコントラストがとても綺麗です!まるでスポットライトが当たっているようです。

草履は結び付けさえしっかりしていれば、今回のコースぐらいでは全く滑る様子もなく、

安価で補修も効いて、コストパフォーマンスの高い最強の冬山アイテム?でした。








防火帯の途中からは勾配もきつくなり、足元が何もつけていないセニョさんが難儀をし始めます。

急な坂を登った平らな所で持ってきた軽アイゼンを着けることに・・・・。








でもセニョさん、買った後に装着の練習もせず、しかも靴に合わせて調整をしていないので

どうしてもうまく収まりません!トッシーがフォローするのですが幅が合わずに諦めることに・・・・。








防火帯を登り詰め、1370mのピークの南側を回り込むと20mほどの痩せ尾根!





ここからは稜線歩きとなるので勾配も緩く、しばらくすると山頂近くの大岩が現れます。








岩には久しぶりに見るツ・ラ・ラが!





大岩を過ぎると神社と避難小屋に着きました。避難小屋は記憶にある小屋より思ったより小さく、

こんな狭い場所で鍋を囲んだなんて・・・。中にはきれいな薪ストーブが据えられていました。












避難小屋の横を回り込み急な坂を登りきると『国見山』山頂です。

ここまで登山口から1時間30分。途中でいろいろとロスタイムがあった割には順調に登れました。








ここでWOC・登山部恒例のバンサイ!








そして恒例の自撮りの集合写真!

トッシー!自分だけにピントが合って、メンバーがピンボケやないか!








長年悲願?の雪山登山が達成できて感無量のIRIBITOさん!






曇り空で日差しはないものの風がないので、山頂でお昼にすることにしました。


今日は雪山登山の目標と別に、個人的にトッシーが雪山での『ラーメンを食べる!』

いう目標もクリアでき大満足の様子です。








私は菓子パンを大きな口で頬張ります!





北東には『中津山』の大きな山容が眺められます。









食事を終えて今日のメンバーの『足元チェック!』

右から、『草鞋』『スパイク』『アイゼン』『草鞋』で、それぞれの個性が光ります!☆彡





最後にトッシーが雪山でのあるある!のダイブに挑戦!








勢い付けてダイブをしたものの、起き上がってきたトッシーが股間を押さえています。

どうやら顔面強打どころでなく『股間強打』をしたようです!





メンバーが雪山山頂を楽しんでいる傍らで、三角点マニアのセニョさんが

『三角点がない~!』と言いながら、あちらこちらを掘り歩いています。

何ヵ所か掘った最後に『ここ掘れワンワン!』でセニョさんにとっては大判の三角点を掘り当てました。





下山に備えてアイゼンを着けている私の横で姐さんが

『うれっしげに、アイゼンつけよるわ!』と冷やかします。





雪山の楽しみは霧氷ををはじめとした夏山では味わえない全く違う景色があり、

また雪山ならではの楽しみ方が色々とあります。

その内のひとつが下山時の雪遊び!厳しい雪山は別として、今回のような比較的安全なルートでは

いい年したおっさんもおばさんも一瞬にして童心に帰ります。

アイゼンをつけていないセニョさんが、まずは滑りそうな場所で尻セードを始めました。








最初はそれを笑っていたメンバーも次々と尻滑りを始めます。





防火帯近くではトレースの部分が窪んでいて、さながら冬季オリンピックのリュージュ競技ののようです。

IRIBITOさんが、オリンピックレコードなみに一瞬で滑り降りてきました。








その横ではトッシーが新雪を踏みながらはしゃいで下って行きます。






雪山の下りの楽しさを存分に味わうと1時間もかからないうちに駐車場に到着しました。

ここでも恒例のIRIBITOさんがお湯を沸かしてくれ、お店の商品のパッケージのコーヒーを

各々で煎れて下山後のほっとした時間をくつろぎます。









ここで最後にセニョさんが、ザックから出して散らかした荷物が、ザックに元に戻らず難儀をしています。


セニョさん:『おかしいいな~!朝はちゃんと収まったのに荷物が全部入らんが・・・・!』

難儀をしているセニョさんの姿を見て

私:『セニョさん!朝はもう一枚上着を着ていてたように思うんやど・・・!』

  『ザックの中に入ってないいん?』

セニョさん:『ほんまや!』

と言いながら、ザックの中から分厚いダウンを取り出しました!

一同:『セニョさん~・・・・・!!』






先週の白鳥アルプスのお騒がせは『メスコアラ』でしたが、今日は終始セニョさんが時の人となりました。


WOC・登山部『初めての雪山登山』も無事終了。帰りの車中ではトッシーが

スマホをいらう振りをしながら密かに眠りについていました。(若いな~!)





同じ山でも夏と冬の景色は全く違い、今回の雪山解禁で山歩きの楽しみ方がまた一つ増えた

WOC・登山部。これから少しづつステップアップして冬の山歩きを楽しんで行きたいと思いました。



WOC・登山部 2018.02.14 白鳥アルプス

2018年02月14日 | 香川の里山
WOC・登山部はとにかくほとんど毎週歩いているので、県内の里山も

かなりの山を登っています。私が歩いた山はほとんど登っているので

提案できる未登の山がなく、唯一今日の『白鳥アルプス』を提案したところ

採用され、今日は皆さん初めての『白鳥アルプス』を縦走しました。

このコースは今日で3回目。前回から4年目になりますが、とにかく見晴らしがよく、

適度なアップダウンがあってお勧めのコースですが、一人で歩くと下山後に下道歩きが長くて

しんどいのですが今日は車をデポできるので、山歩きを存分に楽しめました。


まずは集合場所から国道318号線沿いにある『鞍谷大師堂』の脇道に車をデポ。

そこから『白鳥中央公園』に車を走らせました。

公園の人工スキー場跡に車を停めて、ここからスタートです。








スキー場のゲレンデの東側を歩いて行くと、四国電力の『保線路』に。ここが登山口です。





スタートして直ぐに『保線路』特有のプラスチックの階段が始まります。

最初からなかなかの急登です。いつもは私の専売特許の『体調不良(二日酔い)』を、

今日は麺法師さんが昨日、日本酒をけっこう“ヤッタ”らしくて、しんどそうです。








しばらく登ると北側の見晴らしが良くなります。





中腹辺りで鉄塔広場に出て、そこから登り詰めると尾根に出ました。

ここ最近の寒波の影響で、北側の斜面には里山でも雪が残っています。








尾根に出た後西へのルートを探すのですが、どうもそれらしい道が見つかりません。

どうやら尾根に出る手前から西への道があったようで(入り口には木札とテープがありました)

少し藪ぽくなった道を歩いて行きます。(4年前はもっと道は明瞭でした)





今日のコースの中では一番道が不明瞭な場所でした。羊歯の中をしばらく歩き

一旦鞍部まで下がって、次は『喜来山』(三角点名)への登り返しです。








昨日までの極寒の中でも木々の芽吹きは始まっているようで、逞しさを感じます。





登り詰めると今日初めての三角点『喜来山』です。





まずは恒例の『三角点ばんざい!』








ここからはこれから行く西側の242mピークの岩肌が綺麗に見えます。





先ほどまでの道と比べると比較的明瞭な道が続いて行きます。

一旦下って行き尾根を外さなければ全く問題のない道ですが、

今日参加の『メスコアラ』が『おとろしゃ~』みたいして降りてきます。





『喜来山』からの鞍部も快適な道が続いています。正面には242mのピーク。

振り返ると『喜来山』です。











242mのピークの手前には先ほど見えた露岩のピークがありました。

東側は切り立った岩肌になっています。ピークから少し露岩の上を歩いてみます。

身軽な姐さんとセニョっさんはついてきますが、あとの人は興味なしです。














ここで姐さんもポーズ!きまってまんがな!





242mピークで丁度お昼になりました。今日はほとんど風もなく南に向かって腰を降ろすと

ポカポカして気持ちが良くいい感じのランチタイムになりました。

メスコアラもしょうらしげに、お弁当を広げてます。






寒さもピークを迎えて、これから少しづつ温かくなり、また春の息吹を感じられる山になることでしょう。





242mのピークからは南の展望が開けていて、阿讃山脈の山々が見渡せました。

大山の電波塔も遠くに見えます。








ピークからも一旦下りとなり縦走が続きます。尾根筋ははっきりとしているので快適な道です。











ところが 鞍部から次のピークに登っている時に、

姐さんに電話がかかってきました。メスコアラからです・・・・・。





どうやら道に迷ったらしく、困ってSOSの電話です。

いやいや、どう考えても迷う道じゃないのに。仕方がないので杉さんと姐さんが救出?に向かいます。

上から見ていると下の方で姐さんが『お~い!』と呼ぶ声が聞こえてきます。

しばらくするとどうやら救出作業が無事完了したらしくて、人騒がせなメスコアラがあがってきました。


『あんな~、道が判らんようなったけん叫んだけどだ~れも返事してくれんかった!』


いやいや、その声が全く聞こえてませんけど。(そんな時でも可愛げな声で叫ぶけんやわ、もっと

大きな声で呼ばんと・・・・・)と思いながら付き合っていると、

ピークに登るまでに何度も同じことを喋っています。

たまらず姐さんが

『あんた、これ4回目やで!』と・・・・。


242mのピークからもアップダウンが続いて行きます。登り返しのたびに

私が『これが最後の登りやで~』と言うと次々にさらに奥にピークが現れ、

嘘つき呼ばわれし始めました。その内になんとか267mのピーク(石鎚山)に着きました。






山頂には『石鎚神社』の石祠が。北を見ると『白鳥神社』からの南に延びる参道の

丁度正面にこの祠があります。








267mピークの石鎚山からもアップダウンが続いて行きます。

それにしてもやっぱりこのコースは北に南に展望が開け、前を見ても振り返っても

歩いてきた峰々が見渡せて、本来のアルプスの1/10位の標高ですが、プチアルプスと命名しても

遜色ないコースです。















石鎚山から愛宕山は3つほどのピークを上がり下がりしていくのですが

その内の一つのピークの手前で目の前を行くメスコアラが足を滑らせて、全く前に進みません。

『あ~!』『キャ~』と言いながら足を前に出しては滑っての繰り返しです。

目の前に何度もお尻が落ちてきます!








いい加減・・・・と思いながらお尻を押すとセクハラになったらいかんのでガマン・ガマン。

5回目にようやくなんとかその場を凌ぎ前に・・・。

その内にニセピークに騙されバンザイをするセニョさん。





今日最後の三角点の『愛宕山』は思ったより遠くにありました。

道の北側には溶けていない雪とかわいい足跡が残っていました。





途中の尾根筋も見晴らしが良く、縦走気分が満喫できます。

















本当にこれで最後のピーク『愛宕山』への登坂。


























何度もニセピークに騙されながら、なんとか最終三角点に到着しました。

途中で初めてこの山域に来た時に登った岩稜が見えました。

山の西側から見るとさほどでもないピークに見えるのですが、実際登ってみると

なかなかの高度感で、この岩を下った時が私が経験した中では香川の里山で一番怖い思いをしました。






愛宕山からは西への景色が広がっています。正面には『虎丸山』そしてその周りには

『三里山』や『鬼の角』などのけっこう楽しい山が連なっています。








『愛宕山』からは一旦南に下がり、西に降って『四国のみち』へと降りて行くのですが

途中で道を見失い右左をしてしまいます。それでもなんとか赤テープを見つけて下って行きます。











ほどなく『四国の道』に下山。落ち葉の積もった気持ちの良い道を歩いて行きます。








『四国のみち』から民家の間を通りデポした場所へと歩いて行きます。

振り返ると先ほど歩いてきた峰々が見渡せます。








デポした場所から白鳥中央公園へと車を取りに帰る途中で私とメスコアラらの会話


私:『どうでした!今日は景色、良かったでしょ~』(いや~ほんと景色が良かったという返事を期待して)

メスコアラ:『ん・ん。景色なんて全く見てなかったけん!』

メスコアラ:『足元しか見てなかったけん。景色なんて見る余裕がなかったわ!』


はぁ!はぁ?
信じれん!まったくもってセガナイ!


車を取りに行きデポしたところまで戻ると恒例のコーヒータイムです。

先週同様セニョさんがお湯を沸かしてくれ、先週同様今日もも私がドリップをします。

ここでメスコアラが手作りの『フォンダンショコラ』を皆さんに配ってくれました。

この『フォンダンショコラ』がなかなかの出来栄えで本格的な美味しい味でした。




ここで姐さんとの会話

私:『いや~これは本当に美味しいわ~』

姐さん:『そやろ、意外と女子力高いんで!』

私:『そうやな、人間ひとつは取り柄があるもんやね!』と(失礼しました!(^^)!)








4年前に歩いた時には踏み跡もしっかりしていて藪もそれほどもなく

快適な縦走路でしたが、最近は歩く人も少ないのか少し道に迷う場所もありましたが

それでもこの縦走路は至る所で展望が開けていて、香川の里山では上位に入るコースでした。

今日も楽しく歩けて大満足の一日になりました。






WOC・登山部 2018.02.07 天霧山・弥谷山・黒戸山

2018年02月07日 | 香川の里山
今週の里山歩きは10年ほど前に歩いた『天霧山・弥谷』山・黒戸山の縦走です。

前回は海岸寺から奥白方のへんろ道を登ったのですが、

今回はさらに東側の天霧山の北尾根を登ることにしました。

丸亀に集合した後、まずは下山予定の東久保谷に車をデポ。一台に乗り込みそのまま浜街道を

東に走りJR海岸寺駅に車を停めました。

今日は初めてFさんが参加。男性3人、女性2人のメンバーで歩きます。









駅の南側から奥白方小学校の横を通り天霧山の山裾へと向かいます。途中で今日歩くコースの

全容が見えます。縦走路もぼちぼちアップダウンがありそうです。





山裾からGPSを見ながら取りついた場所は今は耕作されていないブドウ畑。

でも畑の横を登り詰めると行き止まりで、どうやら道を間違えているようです。

仕方がないので引き返して行きます。(今日最初のロスタイム!)








天霧山北尾根の取りつきはもう少し東側にありました。入り口に里山特有の杖が

何本か置かれていて、この道に間違いないと確認。





この北尾根のルートは道は明瞭ですが、思っていたより急登が続きます。

先ほどまで頬を刺す風が冷たかったのに汗を掻いて体が温まってくると、

かえってその冷たい風が心地よく感じます。





しばらくすると四国電力の保線路の特有の、プラスチックの階段が現れました。

でも階段はあまり整備がされていなく土に埋もれて歩きにくい!

姐さんが 『電力に言わないかんな~』と

私 『今度、社長にちゃんと整備するように言うとくわ!』(社長が誰かも知りませんが)





しばらくすると姐さんがカラ元気か

『行くぞ~!』『よっしゃ~!』と声をあげながら登ってきます。





急登を過ぎると少しは歩きやすくなるのですが、それでもまだ急な坂が続いて行きます。

保線路を歩いて行くと必ず行きつく鉄塔広場に出ました。















鉄塔広場を過ぎると里山の山頂近くに現れる露岩。でも今日は山頂はまだまだ先です。








途中で『馬蓮祠』と書かれた石の祠がありました。

その祠の横で足元の蔦の足を取られて前のめりに!その姿を映す人が!

他人のアクシデントを心配せずに、喜んでシャッターチャンスやと思っているメンバーです。ひ・ど・い!






さらに進んで行くと東に展望が開けました。中讃の平野部が一望できます。

正面に飯野山がで~んと構えています。








今日は空気が澄み切っているのか、海岸線の奥に綺麗に瀬戸大橋の全景が見渡せます。





この第一ビューポイントを過ぎると一旦下ってウバメガシの道。ひと息ついて鞍部からは

また急登が始まりました。この北尾根ルートなかなかしんどい道です。









急登を登りきると第二のビューポイントに着きました。露岩から下には木々がなく

さっきのポイントよりもうひとつ見晴らしが良く最高です。











姐さんが私の後姿を一枚撮ってくれました。

『きれ~いに撮れたわ~!』 どれどれ・・・『お~ほんまや!』

空かさず姐さん上目遣いに 『高いで~』と 画像を売りつけ商売しようとしています。








露岩から西側にはスタート地点の海岸寺とこれから歩く黒戸山までの峰々が見渡せます。

澄み切った青空にさらに碧く広がる瀬戸内の海。申し分のない景色です。











このビューポイントからしばらく歩いて行くと、道の東側が砕石場の崖。

安全のためにその際にはロープが張られています。(先週も同じような風景がありました。)








砕石場の崖の際に沿って登って行くと『天霧城跡』の案内標識が。

何段にもなっている外郭の外を回り込み、折り返して登ると少し広場になった『本丸跡』に着きました。





ここから南に戻り坂を登り詰めると『天霧山』山頂に着きました。ところが周りを見渡しても

三角点らしきものが見当たりません。ここでGPSを確認してみると『ガア~!』




三角点は先ほどの『本丸』のまだ北側にあるではないですか。仕方がないのでまた元の道を

戻って行きます。(ここで2回目のロスタイム!)

前回セニョさんが杉さんとこの天霧山に来たときは、まだ三角点には興味がなく、

ここまでは来ていないという事で途端にテンションがあがって速足になりました。

三角点は萱の中にひっそりとたたずんでいました。

先週同様セニョさんが、三角点の周りの草を刈ってきれいにしています。





恒例の三角点でのバンザイ! 『天霧山・四等三角点』です。





三角点を満喫?した後は先ほどの山頂へと折り返していきます。三角点にはそれほど興味のない

コアラさんが待機をしていて合流。山頂からは次の『弥谷山』へ向かいます。

まずは山頂から直ぐに急坂で有名な『犬返しの剣』

余りの急な坂に、登ってきたお犬さんが引き返したという坂です。








と言っても今日のメンバーはコアラさん以外は急な坂の下りも苦にしません。

初参加のFさんも普段から歩きなれているのか達者です。

『犬返しの剣』が終わり、しばらく進むと北側の奥白方からのへんろ道の分岐に着きました。

道の脇には『大日如来』と『お釈迦様』の石仏が並んでいます。





分岐からも電力の保線路の綺麗な道が続いています。先週・先々週のあの藪漕ぎの思いをしたら

なんて快適な道でしょう。




306mのピークでは右と左に分岐した道があり、何を思ったのか右(北側)の道を進み、

余りに下って行くので、途中で間違えに気づきまたひき返していきます。(3回目のロスタイム)

306mピークから一旦下って登り返すと『弥谷山』山頂です。

それにしても短い距離の登りですが、一旦下ると足が下りの足?になっているので

登り返しの時はとてもきつく感じます。さらにお腹がすいて『シャリバテ』

思うように足が前に進みません。山頂には『弥谷山 二等三角点』の石柱。











ここで丁度お昼なので昼食にします。セニョさんがお湯を沸かしてくれたので、各々スープや

紅茶で体を温めます。私は今日はおしゃれに?『クロワッサンとロイヤルミルクティー』です。





『弥谷山』からは、もうこれ以上・・・・と思うくらい下りが続いています。

途中で何度か電力の鉄塔広場に出くわします。








道の北側に展望台と書かれた木札が。少し脇道にそれると南側の展望が広がっていました。

左下には『ふれあいパークみの』目の前には高瀬の街。右には七宝山の峰々が続いています。








展望台からしばらく下った鞍部には、大きな大きな『ヌタ場』がありました。

案内の木札には『ヌタ場の池』と書かれています。先週のヌタ場も露天風呂の様な大きなヌタ場でしたが

このヌタ場は確かに『池』と言っていいほどの大きさです。




このヌタ場。どうやら表面が凍っているようです。恐る恐る姐さんが載ってみると

まったくビクともせず割れません。





さらに大きな氷の上に載った姉さんが、

『ありのままの姿見せるのよ♬  ありのままの自分になるの🎶  何も怖くはない!』と歌って

『アナと雪の女王』を気取っています。





ヌタ場から2回ほどアップダウンを繰り返すと『久保谷』への分岐。

さらに登って行くと道の左側にまたビューポイントがありました。

ここからは詫間の街から遠く紫雲出山まで見渡せます。今日の天気は本当に申し分なく

山の上から見下ろす景色は最高です。








展望台から少し急登を登ると、木々に囲まれた『黒戸山』山頂です。

ここでも『黒戸山 四等三角点』 『ゲット!』です。







この三角点では先ほどまでの三角点とはまた違ったテーマがありました。

名付けて『WOC・登山部・修繕課』

前々からセニョさんが気にかけていた、『割れたキティーちゃんのプレート』

修繕するという大きな?使命です。





ここで割れたプレートを外して瞬間接着剤とセロテープで補修しようとしたのですが

外した拍子に割れた欠片が落ち葉の上に落ちて見つかりません。




『探して補修しているから、この先の展望台まで行ったら』とセニョさんが言うので

ザックを置いて4人で行くことに。ところがここからも急な下り坂と二度の登りが・・・・。

でもやっと付いた展望台のピークは木々に囲まれてほとんど見晴らしがありません。

唯一西側の端に倒れた木があったので、恐る恐る木の上を歩いて、

見晴らしがよくないか覗いてみます。





姐さんも挑戦してみますが、ここでも木の上で・・・・

『Near♪~ far🎶~ wherever~ you are 』と歌い始めて


『タイタニック』を真似てみますが、ひとりではちょっと寂しい・・・・・!








『タイタニック』ごっこを楽しんだ後、もとの道を戻って行くと途中に西側に

『津島神社』を見下ろせる、きれいな展望か所がありました。(ここが展望台だったようです)

ここからの景色も文句なしバツグンでした。





『黒戸山』に戻るとセニョさんが、きれいにキティーちゃんのプレートを直していました。

これでしばらくはいけると思うのですが、自然に割れたのか人為的に割ったのか

この南の『貴峰山』『毘沙古山』『龍王山』でもプレートが割れているようです。

今日は時間の都合で行けないので次回の課題として残しておくことにしました。





『黒戸山』から『久保谷』への下りは先ほどの『犬返しの剣』に引けを取らないほどの急坂でした。

あまりの急坂に踏ん張ると足に負担がかかるので、小走りに降りて行きます。





途中で足を滑らした私の真似をして、姉さんがワザとらしく滑っています。





中腹辺りで道に木を横たわせて通行止めにしていたのですが、どう見ても道が綺麗なので

無視してそのまま進むと、途中から道が崩れ始めていました。ここでも今日4回目のUターンです。





通行止めの木の場所から脇に赤テープがあり、どうやら新しい道のようですが藪ポイ道です。

ここからも急な下り坂なので、木々に掴まりながら下って行きます。





先頭を行くセニョさんが足が止まらなくなり、『イカン!イカン!』と声をあげています。

それをまた真似をして姉さんが同じように『イカン!イカン!』と言いながら降りて行きます。





坂を下りきると車をデポした近くのため池に飛び出しました。池の突堤の道には猪避けの柵が。





遅れてなかなか現れないコアラさんを待ちかねて、取りあえず閉めておこうとしたら

奥から悠長に煙草を吸いながらコアラさんが現れました。





天霧山から黒戸山の縦走はここで終了です。

まだ少し時間があるので、今日はすぐ近くの『丸山』でコーヒータイムにすることに。

標高50mほどの山というよりは丘といった感じの場所ですが、山の上に木々はなく

周りが見渡せて景色のいい場所です。














山頂から風の当たらない東側の斜面に腰を降ろしてセニョさんが準備をしてくれています。





お湯が沸いた頃に姐さんが『今日は誰が淹れてくれるん?』というので、

昨晩がちょうどテレビの『マツコの知らない世界』で世界チャンピオンの焙煎士の後藤さんの

番組を見ていた私が名乗りをあげ、昨日見て覚えた『コーヒーの美味しい淹れ方』をセニョさんを前に

生意気にウンチクを語りながら淹れると、なぜか姐さんにうけまくりました。

今日の縦走はあまり眺望は期待していなかったのに、予想以上に至る所にビューポイントがあり、

また山歩きの最後に楽しく美味しいコーヒーを飲んで、今日も楽しい一日となりました。