KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

弾丸ツアーin木曽駒ケ岳

2017年09月29日 | 四国外の山
暑い暑い夏もそろそろ終わり、山は秋の様子。

エントツ山さんの掲示板を見ていると、皆さん北アルプスや東北、

北海道まで遠征をして、この夏を満喫している。

水曜登山会のメンバーも火曜日から2泊3日で谷川岳に遠征に出掛けた。

まだまだ現役(現役の方もいいますが)の私にとっては、なかなか連休が取りにくく

掲示板に次つぎとアップされていくきれいな写真を横目で見ながら、指をくわえている

寂しい毎日が続いていました。

ただ余りにも皆さん楽しそうに歩いていて羨ましいので、

何とか無理やりにでもアルプスの山を歩けないもんかと思い、前々から浮かんでいた

計画を実行してみることにしました。


まずは仕事を終えて帰宅した後、そのまま車で菅の台まで走り駐車場で仮眠をとり、朝一番

ロープウェイで一気に千畳敷まで上がり、木曽駒ケ岳まで往復4時間。その後駐車場まで

戻って、その日の内に帰宅するという弾丸ツアー。これなら2日間休むことなくアルプスを

歩ける!山を満喫という雰囲気ではないけれども、取り合えず今年は・・・・これで我慢。


このツアーの問題は山歩きそのものではなく、片道6時間の車の移動での睡魔との戦いと、

仮眠を自家用車のコンパクトカーのフィットでできるかどうかが鍵でした。


木曜日の夜、仕事を早めに切り上げて帰宅して自宅をスタート。高速を順調にと言いたいところですが

ナビの設定を間違えたのか、インターチェンジの度に一般道へと案内しようとするので、

途中で案内をストップして3時間余り走って大津サービスエリアで食事をとった後、再設定。

自宅から6時間強で菅の台駐車場に到着しました。

駐車場にはすでに100台以上の車が泊っていました。この駐車場ですでに高度は850mほどなので

車を降りるとひんやりとします。空を見上げると満天の星空。





途中のコンビニで買ったビールとハイボールをグビッと飲んで、やはり少し狭いフィットの後ろで

横になりますが、これがなかなか寝付けない。久しぶりの遠征で興奮しているのもあるのですが、

道中の眠気覚ましのコーヒー2杯が効いているのか、はたまたフラットになっている後部座席が

微妙に傾いていたり背もたれのフレームが当たって居心地が悪かったりで、そうこうしている内に

駐車場に次々と車が入ってきて周りがざわつき始めました。時刻は5時前、

少し空が明るくなり始めましたが、今日のバスの始発は6時15分のはずなのに。

しばらくたってトイレに向かうとすでにバス待ちの行列ができているじゃないですか。

慌てて山服に着替えて、まずはチケット売り場の列に並びました。





しらび平までのバスとロープウェイの往復で3,900円のチケットを買った後に

次はバス待ちの列に並びます。グループとか二人できている人たちは、チケットとバス待ちの列を

別れて並べるので効率的ですが、一人では時間がかかります。








バスは臨時便が出て6時前から次々と運行し始めました。5便目くらいのバスに乗れ、

30分ほどでしらび平に着きました。そこからロープウェイで7分30秒で900mを

一気に上がって千畳敷に到着。山上駅を降りると、写真でずっと見てきた千畳敷カールが

目の前にど~んと広がりました。


「これこれ!」この景色が見たかったんだ!






反対側には駒ヶ根市内の上に雲海が広がり、その向こうには南アルプスの峰々が続いています。





南から北まで長く続く稜線の間から、富士山が頭を覗かせています。





駅舎や千畳敷ホテルの周りには、登山者だけでなく、大きな一眼レフカメラと三脚を抱えた人、

そして観光客の人たちですでに賑わっています。





まずは遊歩道を歩いて剣ケ池へと向かいます。色づいたナナカマドの赤や黄色がカールの

雄大な景色をより一層きれいに仕上げています。





剣ケ池の周りでも、三脚を立てて熱心に写真を撮る人たちの姿が大勢見られました。

その横のベンチで腰を下ろしてこの景色をのんびりと楽しんでいる観光客の姿も・・・・。











ここまでの間も、池の横でも度々写真を撮るので、なかなか時間がかかります。

池の横を通り次に「八丁坂」を通って、「乗越浄土」へと登っていきます。





「八丁坂」の分岐からは遊歩道が終わり、登山道となるのですが足元は結構岩がゴロゴロしていて

歩きにくく、あまけに睡眠不足のせい(ほとんど寝ていません)なのか、いつになく足が進みません。











それでも少しづつ進んで行くと、「乗越浄土」の両側の岩肌が近づいてきます。





振り返ると千畳敷カールがきれいに見下ろせます。





ハイ松が現れしばらく歩くと「乗越浄土」に着きました。








東に「伊那前岳」、南には岩稜の「宝剣岳」、そして「中岳」「木曽駒ケ岳」へと稜線が続いています。











一気に広がった周りの景色を眺めながら腰を下ろして水分補給で一息入れ、

次に木曽駒ケ岳を目指します。

宝剣山荘の横を通って、まずは中岳へと歩いていきます。








足元は相変わらず石がゴロゴロしていますが、傾斜もゆるくのんびりと歩いて行けます。

中岳山頂は割と広く隔てるものがないので風が強く、先ほどまでの登りで掻いた汗で

少し肌寒くなってきました。





北には木曽駒ケ岳。そして山頂から続く稜線の向こうには「御嶽山」。





「宝剣岳」から「空木岳」へと続く中央アルプスの稜線もきれいに見渡せます。





「伊那前岳」の北側の斜面の色づきもなかなかのもんです。





「中岳」からの下りは先程の登りよりも大きな石がゴロゴロしていて、少し注意が必要ですが

一旦鞍部まで降りて木曽駒ケ岳への登りを詰めると「木曽駒ケ岳」山頂です。





すでに大勢の人たちが腰を下ろして休んでいます。まずは「駒ケ岳神社」にお参りをして

ここでもぐるっと山頂を歩いて、見渡す限りの山々の景色を楽しみます。














遠くに北アルプス、そしてすぐ近くに南アルプスの山々。山の特定はできないけれども

時間ができれば色々と登りたい山ばかりです。「あ~やっぱりアルプスはいいな~」とシミジミ実感。



ここでも一息入れて先程の道を戻って行きます。

往路はそうでもなかったのですが、そろそろ登ってくる人が多くなり、

狭い道幅のところで度々立ち止まっている時間が長くなり始めました。











宝剣山荘まで戻ると、「宝剣岳」への道の途中でザックを置いて山頂を目指します。

途中までの登山道が次第に岩肌の道へと変わっていきます。

ハイ松の向こうには先程まで見たとのとは違った雰囲気の「伊那前岳」が見下ろせます。

反対側には「滑川」の源流域が見えます。








このあたりからいよいよ岩稜を登っていきます。所々鎖が掛かっていてそれほど危なくないのですが、

なれない人が前にいたりすると時間がかかります。












足がかりもよく高度感もさほどでもないのですが、以前は高いところも全然平気だったのが

最近は岩の端に立ったりするとなぜかゾクッとします。年をとったということでしょうか?


最後の岩を回り込むと、猫の額ほどの「宝剣岳」山頂です。

山頂には尖った巨石が鎮座しています・・・・・。ところがその巨石に運動靴のおじいさんが

登ろうとしているではありませんが!  それを見ただけでまた体がゾクッと!









ここからも360度の景色が広がっていました。















下りは慎重に・・・・・と思っていたら、鎖の横歩きにへっぴり腰の若者の後ろを

先程のおじいさんと、さらにおばあさんがスイスイと歩いていくではありませんか!

人は見かけによらずです。





「乗越浄土」まで戻るとあとは下りだけです。本当はもっとゆっくりしたかったのですが、

今日のこの人出だと下りのロープウェイの待ち時間がとんでもないことになるらしいので、

(最高3~4時間待ちの日もあるそうです)後ろ髪を引かれる思いで下っていきます。





「八丁坂」もまだまだ登ってくる人と下っていく人の離合で、思ったより時間がかかります。








「八丁坂」の分岐から今度は「駒ケ岳神社」への遊歩道を歩いて行くと

すれ違うのはほとんど観光の人達ばかり。歩きながら振り返っては最後の「千畳敷カール」を

目に焼き付けます。











今年の色づきは最盛期の年に比べると、少し薄いような気がしますが

気軽にロープウェイで2,612mまで来られて、これだけの景色が見られる場所は

国内ではなかなかない貴重な場所です。








早めに下ってきたお陰でロープウェイも菅の台までのバスも、ほとんど待ち時間もなく乗れ

駐車場からすぐ上にある「こまくさの湯」で食事と温泉に浸かりました。

残りの長距離運転も意外に眠気が来ることもなく(本当は一瞬だけ危ない時間帯がありましたが)、

無事自宅に着くことができました。前々から漠然と考えていた弾丸ツアーでしたが、

秋の最高のこの時期に最高の天気と景色を見ることができ、次の弾丸ツアーはどこにと意欲が

沸いてきましたが、やっぱり本来ならもっとゆっくり山歩きがしたいと思った次第です。








































水曜登山会⑧ 剣山~次郎笈

2017年09月20日 | 四国の山
3週連続の水曜登山会、今日は6名で剣山から次郎笈を周回してきました。

前回、槍戸山を歩いた時と同じように「貞光の道の駅」でピックアップしてもらい

国道438号線を南下して見ノ越に。いつもより車は少な目でした。

今日のメンバーのほとんどが下から登った事がないそうで、

まずは私が劔神社まで案内してお参りを済ませてスタートしました。






西島までの道も先日の台風の影響もほとんどなく、よく整備された道を歩いていきます。












空は雲空ですが、いつもの場所から山頂の雲海荘が見えます。






約50分で西島駅に着きました。降水確率は20%ですがなんとなく怪しい空模様、

それでも先週登った三嶺が少し霞んでますが見えました。









皆さんが駅舎の横で北側の景色を眺めている間に私は一服。

皆さんの知り合いの喫茶店のマスターがドローンで空撮に来ていましたが、

風がどんどん強くなっていたので駅舎の横で様子見をしていました。

画像やテレビなどでは見たことはあるのですが、実物を見るのは初めて、これで山の景色を

空撮できたら楽しいだろうな~と思いながら、一瞬物欲が沸きました。






刀掛けの松までも順調でしたが、珍しくYさんの奥さんが少しバテ気味でした。










剣山本宮に着く頃に雨がちらつき始めました。本宮の軒先で腰を下ろして一服していると

本格的に雨が降り始めました。

皆さんスマホで雨雲レーダーを見ていますが、しばらくは雨雲がかかっているようなので

雨具を着て歩くことにしました。いつぶりだろうか雨具を着て歩くなんて・・・・。









山頂までの濡れた木道を歩き山頂に到着。雨はそれほどではないのですが

とにかく風が強く、濡れた手が凍えてきました。幸いにして予備を持ってきているというSさんから

手袋をお借りして西側の景色を見ると、思っていた以上に次郎笈がきれいに見えました。












今日はここから次郎笈へと歩きます。濡れた足元に皆さん少し慎重になり下る速度もゆっくりです。









相変わらず風は強く頬に当たる雨が冷たく、時折吹く突風に体がふらついたりしました。

次郎笈がガスもかかることもなく、どんどん近づいてきます。






3週連続で歩けているせいか今日は比較的体が軽くて歩いて行けます。

振り返ると剣山までの稜線が続いています。

雨に濡れた笹原はまたいつもと違った色と雰囲気です。

ただ今年の夏は雨が少なかったせいか、笹原の至る所で枯れた笹が見られます。






三嶺へと続く稜線への分岐の次郎笈峠から急な登りが始まります。

雨が少しづつ小降りになり、山頂に着く頃には止みました。

先程見たスマホのアプリの雨雲レーダーの予想通りでした。

東に剣山への稜線、西には三嶺に続く稜線がいつものように見渡せます。


















雨も止んで風だけになったのでここで昼食にしました。

お湯を沸かして皆さん味噌汁と一緒に弁当を食べています。

そろそろ暖かい汁系がありがたい時期になってきました。

いつもは虫の多いこの山頂ですが、今日は風のお陰か逆にゆっくり昼食が摂れました。







昼食が終われば後は下るだけです。足元に注意しながら降りていきますが、

着たままの雨具のせいで少し暑くなってきました。

こんな日の稜線歩きも晴れた日とはまた違った雰囲気でいいもんです。












剣山へのコルから少し登ってトラバース道へと進んで行きます。

振り返って次郎さんとお別れです。

もう少しするとこの山裾も紅葉が始まるはずです。






トラバース道は御神水の下で以前からの通行止めが続いていました。












御神水から大劔神社への巡回路を登り、神社から西島駅への道を下っていきます。












西島駅から刀掛けの松の道に比べて、自然林が多くていい道です。

大劔神社の鳥居が見えると直ぐに西島駅です。









駅からは30分ほどで駐車場に着きました。

いつになく人の少ない剣山から次郎笈への周回コース。

今日は雨のせいもありましたがそろそろ気温も下がってきた山に

夏山からの秋への服装や装備を準備しないとと感じた一日でした。













来週は水曜登山会は年に一度の遠征で「谷川岳」に出かけるそうです。

私はなかなか休みが取れずに参加できませんが、

東京から、昔穂高や槍ヶ岳を一緒に歩いた隊長から、来週来高するのでどこか歩こうと

LINEが入ったので10年ぶりくらいに一緒に出掛ける予定です。楽しみです。





















水曜登山会⑦ー白髪山~三嶺

2017年09月14日 | 四国の山
先週に続いて今週も水曜登山会に参加しました。

案内には「白髪山を登ります!」とあったのですが、直ぐに浮かんだのが

昨年歩いた「奥白髪山」で、今回の物部の「白髪山」が思い浮かびませんでした。

よくよく案内を読んでみると光石からさらに先の駐車場に車を停めると書いてあったので

地図を調べてやっとその位置が判りました。

ただ、その登山口からだと山頂までは1時間もかからないコース。予定ではもう少し先まで

歩いてみますとあったので、「カヤハゲ」くらいまで歩くかな~と思いながら地図を眺めていると

「カヤハゲ」の先にはあの『三嶺』が控えているではありませんか!

「三嶺」には何度も登っていますが、いつも名頃からのコースで、今まで一度も

高知側からアプローチしたことがありません。なんせ高知側からだととにかく登山口までが遠く、

一人ではずっと二の足を踏んでしまっていました。

今回も丸亀の集合場所を6時にスタートして、登山口に着いたのが9時15分、

3時間以上かかっています。ただあわよくば「三嶺」まで行けたらな~と思いながら参加しました。


白髪山の登山口の直ぐ下は広場になっていて、トイレと小屋がありました。

9時30分前に登山口をスタート。最初は雨で崩れた丸太の階段を登って行きます。












段差はあるのですが先週の大高見峰の階段に比べると勾配も緩いので、今日は皆さん

それぞれ話をしながら登っていきます。途中、白髪の分岐から剣山に続く稜線が見えました。





階段が終わりしばらく歩くと樹林帯を抜けて四国の山特有の笹原が広がってきました。

振り返ると石立山(たぶん)が姿を現しました。

12年前、「かつおのたたきと清酒」という「土佐の仙人さん」の案内に誘われて、

REIKOさんやマーシーさんと一緒に、登山口の別府峡でテント泊と宴会をした翌日に歩いた山です。













笹原を撫でて吹き上げてくる風が心地よく、今日は順調に足が進んでいきます。

笹原に岩が露出し始めると山頂が近づいてきたのが判ります。

南側の笹原に槍ヶ岳のような珍しい形をした岩が・・・・・!









尾根に飛び出し分岐を左に折れると「白髪山」山頂です。

登山口から約50分弱。ここまではほぼコースタイムです。









山頂からは360度の展望です。正面には三嶺そして西に天狗塚に続く稜線、

東には剣山に続く山々が広がっています。いつもは落合峠から眺める景色を今日は反対側から、

初めて見る景色です。しかも落合峠からより稜線が随分とはっきりと近くに眺められます。

山頂北側の大岩テラスまで進んで、遮るもののない展望を楽しみます。皆さんも写真撮影に大忙しで、

けっきょく山頂で随分ゆっくりとした後、韮生越えへの坂を下っていきます。
















途中で急坂を下っていくと一旦勾配が緩やかになり、趣のある樹林帯の中を進みます。

ただここでも鹿害が酷いのか、木の幹の周りは鹿害対策のネットで囲われた木が目立ちます。

















そろそろ韮生越えかと思っていたら、急に視界が広がり目の前に三嶺。









しかもさらに急な下り坂が現れました。

足元は滑りやすく、「こんなに降らなくてもいいのに」なんてグチりながら

降りていくとススキの中に標識が・・・・・・「韮生越」に着きました。






皆さんのレポートに度々出てくる鐘を鳴らします。






先ほどの下りとカヤハゲへの登りで、少し隊の列の間が開いてきました。

揺れるススキの穂が秋が近づいているのを感じます。








登山口から2時間30分、白髪山でゆっくりし過ぎたのか予定していた時間より遅れてカヤハゲに到着。

ススキ原の向こうに、グッと近づいた三嶺が顔を覗かせました。









先行した3人でお弁当を広げていると、少し遅れて後続が到着しました。

白髪山やカヤハゲに比べると虫も少なく、お湯を沸かして北から西に広がる景色を眺めながら

ゆっくりと昼食にしました。

ここから三嶺までは2kmですが、皆さん気持ちはもうここからピストンで折り返す感じです。

ただHさんだけは三嶺まで歩きたいというので、振り返ってカヤハゲへの登り返しと、

三嶺への登りを交互に見渡しながら「どうしようかな~」と考えたのですが、これからも一人では

この高知側からの三嶺へのアプローチはできないなと思って、Hさんに便乗することにしました。


カヤハゲからしばらく下り坂が続きます。青々とした若緑の下草に背の低い白骨?樹。

その向こうに塔の丸の笹原が見え、そこから西に目をやると丸笹山にガスがかかり始めました。






歩みを進める度にどんどん三嶺が近づいてきます。

山頂直下の大岩(天狗岩とよばれているそうです)もどんどん大きく見え始めます。









近づいた天狗岩はたしか顔のように見えなくはないのですが・・・・・。岩の横には鎖がかかっていますが

巻き道を登って意外と平らな岩の上に上ってみました。












天狗岩を過ぎると山頂に広がる笹原に出ました。テキサスゲートを渡ったらあと一息!









息はゼイゼイ、足の疲れのピークで踏み出す一歩が重くてなかなか進みませんが

とにかく笹原の緑とコメツツジの緑、そして露岩の白い色のコントラストが見事で

最後になんとか踏ん張って山頂に着きました。

カヤハゲから55分。コースタイムでは1時間10分となっていたので、思ったより早く着きました。












三嶺にしては珍しく山頂に誰もいません。取り合えず腰を下ろして一息入れます。

山頂からは南側からは見えなかった、前剣山山系の矢筈山から寒峰までの稜線が見渡せます。













本当はもっとゆっくりしたいところですが、カヤハゲから戻ったメンバーが待っているはずなので

10分ほど休憩して元の道を下って行きます。








三嶺山頂からの下りでもうすでに足がヨタヨタになって来ましたが、

当然ですが帰りもカヤハゲまでの登り、韮生越から白髪の分岐までの登りが待ち構えています。


まずはカヤハゲまでの登り。




名残を惜しんで三嶺を振り返ります。





そしてカヤハゲから白髪分岐への登りが見えて、疲れがどっと出てきます。








今日最後の登りとなる白髪分岐への登りでは疲れもピークに!

まったく足が進まず数十歩進んでは立ち止まっての深呼吸です。






ようやっと登りきると三嶺がガスに隠れ始めました。






ここからは往路の道ではなく白髪小屋の手前の「ふるさと林道」への道を下ることにしました。












白髪小屋に立ち寄る余裕もなく、そのまま手前で右折して鹿避けネットのゲートを潜り、

林道への道を下って行くのですが、この下り坂が最後の最後にとんでもなく急で、

足が棒状態で一気に下る元気もなく、いつも以上に立ち止まっては水分補給をする始末。

16時5分、何とか林道に降りた時にはザックを投げ出し、道に腰を下ろして放心状態になりました。









残りの水をがぶ飲みして一息ついた頃に、カヤハゲから折り返し先に登山口に着いた先行隊が

迎えに来てくれました。これで林道歩きをしないで済むと思ったら、神様に見えました。

先行隊も林道歩きをして駐車場に着いたのが16時だそうで、お互いにこの最後の下り坂は

堪えたといいながら車に乗り込ませてもらいました。



歩行距離は9km程度ですが、けっこうなアップダウンにバテバテの一日となりましたが、

念願の三嶺南面からのアプローチが出来て大満足の水曜登山会でした。










































水曜登山会⑥大高見峰~城山

2017年09月06日 | 香川の里山
前回の槍戸山から3週間ぶりに水曜登山会で山歩きしてきました。

案内には天気がはっきりしないので、県外はやめて県内の

大高見峰~城山を車をデポして縦走するとあったので、

大高見峰から北側の登山道を利用するんだろうと思い、

一人ではなかなか縦走路としては歩けないコース(山を下りた後の

下道歩きが長すぎるので)なので、またまた痛めた腰の様子を見るのに

丁度いいと思って参加してきました。

森林公園の駐車場に集合して、1台に乗り合わせて丸河の登山口へと向かいました。

登山口は道が広くなっていて何台かは車を停めるスペースがありました。






大きな案内看板があるのですが、入り口は草が生い茂っていて

半信半疑で進んで行くと直ぐに杉林の中に登山道が続いていました。

しばらく歩くと階段が始まりました。この階段はほぼ山頂近くまで続いていて

3週間ぶりの山歩きとスタート直後からの階段歩きは堪えます。

この時期に里山を歩くことはまず無いのは、とにかく暑い事、次に大嫌いな

ニョロニョロが出てくる事、そして道のあちらこちらに蜘蛛の巣が張っているからで、

今日の登山道もストックで度々蜘蛛の巣を払いながら歩いて行くのですが、

時々気付かずに顔や手にまとわりついて難儀しました。









息を切らせながらゆっくりと登って行くと「高見坊」と書かれた頭を擦りそうな、

背の低い鳥居と石灯篭がありました。





他のメンバーもきついのか普段に比べるとほとんど会話がありません。








次に現れたのが案内板に載っていた「行者の石像」です。





途中で何か所かは左に開けた箇所があるのですが、今日はガスがかかっていて

ほとんど何も見えません。





登山口から約40分ほどで目の前が明るくなり、大高見峰に到着しました。








まずは高見峰神社の天狗様にご挨拶をして、一息入れます。














それにしても前回冬に来たときは、きれいな広場になっていたように思ったのですが

ひと夏でかなり草が生えています。

水分補給をした後、三角点へ向かったのですが、途中も背丈以上の草が生い茂り

足元が全く見えません。茂ったカヤを掻き分け踏み跡を探しながら何とか三角点に到着。

しかし三角点も山頂標も草に埋もれてしまっています。








夏場のこの時期には猫山ぐらいまでで、ほとんどこの大高見峰までは歩く人はいないようです。

大高見峰から小高見峰へと歩き、猫山との鞍部の阿弥陀越えまで200mほど下って行きます。

大高見峰山頂までの階段登りと阿弥陀越えまでのけっこう急な下り坂に

歩いた距離の割にはずいぶんと疲れました。




阿弥陀越えで一息入れた後、猫山への急坂になります。

最初はそれほどでもないのですが、山頂に近づくにつれ勾配は急になってきます。

疲れもピークに差し掛かります。

高度差は150mほどですが、途中にあるロープに掴まりながらの急坂。

額から流れる汗が止まりません。









ようやっとの思いで猫山山頂に到着。ここまで登山口から2時間半ほどかかりました。

しばらく写真を撮ったり水分補給をしたりして休憩です。湿度は高いのですが、

木々の間を抜けて吹く風が涼しく心地がいい。









猫山からの下りも疲れた足には堪えます。何とか鷹丸山への分岐到着しました。

ここまで来るとあとはアップダウンもほぼ無く、ほっと一息です。





林道の脇の登山道を歩くと途中に子猫山らしきピークがありました。





子猫山からは林道を歩いて、城山へと進んで行きます。

途中で曇り空の下、薄く飯野山の姿を見ることが出来ました。












林道を進んで脇道から最後の山、城山へと登って行きます。












登りになった途端にまた汗が噴き出してきます。

それでも日差しがない分ずいぶんと助かります。


登山口から3時間半で今日最後の城山山頂に着きました。












城山でも一息入れた後、283mのピークを通り、駐車場の裏へと降りました。

6kmほどの距離でしたが4時間15分ほどかかり、腰の様子見どころか

腰の張りが出る始末。結構疲れた夏の終わりの大高見峰~城山縦走でした。