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KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

昨年も奥様と歩いた桜三昧と滝巡り!

2025年04月04日 | 四国の山

今週は奥様とお約束の花めぐり。昨年は四月に入って直ぐに香南市の西川花公園に出かけた。今年の開花の状況

はどうかとネットで調べてみると、主要メンバーや運営スタッフの高齢化や後継者不足で昨年で閉園しましたと

書かれていた。小さな丘一面に咲く色とりどりの桃の花と、その手前に広がる菜の花畑の鮮やかな色が対照的で

今年もぜひ出かけてみたいと思っていたのに残念だ。

それでは予定変更で昨年二週目に出かけてけっこう散り始めていた神山町のしだれ桜を見に行くことにした。

我が家から志度山川線を通って山川町から神山町へと入るルート。まずはその途中にある桜の名所の亀鶴公園

立ち寄ってみると、公園の池の中の亀島に続く長堤の両側に咲く桜並木はまだ満開は少し先の様子だったが、そ

れでも何人もの人が散策に訪れていた。

県道から193号線を南に走ると脇町に入る手前に、こちらも桜の名所として有名な八百萬神之御殿があるが、

『数年前より桜にテング巣病と思われる症状が異常発生し、手入れを行ってきましたが、近年の猛暑や野生動

物(イノシシやシカなど)による根付近の掘り起こしや食害の影響もあり、花見期間の境内開放を行いながらの

手入れが難しくなってきておりました。毎年楽しみにしていただいている方には残念なお知らせですが、今年の

境内一般開放は休止といたします。 再開時期は未定です。』とホームページに載っていた。

 

 

 

道が県道から国道193号線に変わると、周りの山肌は赤みを帯びた新芽の中に咲く白い花の山桜で彩られてい

た。山川町から美郷に入ると美郷物産館の道路を挟んで反対側の駐車場にも三色の桜の花。濃い紅色の桜は何と

いう種類なのか?対岸の中学校の校舎の前にも桜並木が続いていた。

物産館で奥様は名産の梅干を購入。お店の人に高開の芝桜の様子を尋ねてみたが、ここ最近はシカの食害で全く

花は咲いていないと教えてくれた。『そしたら石垣だけですね』と言うと、『そう石垣だけ』と笑って応えてくれ

た。物産館から南に走ると大神の集落の棚田もきれいな桜色をしている。

 

 

 

昨年は丁度見頃だった川井峠のしだれ桜はまだ少し早かった。双眼鏡の置かれた展望台からはまだ少し雪の残る

一の森と剣山が遠くに見えた。途中の道沿いには所々でミツマタがきれいな花を咲かせていた。

 

 

 

 

川井峠から引き返して神山町の上分へ。いつもは雲早山に出かけるときに通る道沿いには、道の脇の一段高い

斜面から、大きなしだれ桜が道路の上近くまで垂れ下がっていて見応えがある。

 

 

 

 

ここまでは車から乗り降りするだけだったが、ここからは少し歩くことになる。昨年はこの先にある神通の滝

二人で歩いた。滝を眺めた後の帰り道、私はミツマタの群生地があるというので、来た道の右岸でなく左岸を一

人で歩いて帰ったら、一人になった奥様が慣れない山の中で心細くなって半べそをかいたと話していた。

今日は一人にはしないからと笑いながら言って、神山町のもう一つの雨乞いの滝に出かけることにした。

前回はWOC登山部で訪れて、雨乞いの滝からさらに登って悲願寺まで歩いた。奥の駐車場まで来ると、すでに数

台車が停まっていた。駐車場からは沢の流れに沿ってコンクリート道を登って行くのだが、遊歩道はけっこう急

坂でそのうえコンクリートに苔が生えていて滑りやすかった記憶があったので、遊歩道の入り口に置いてある手

製の杖を奥様に持たせた。

 

遊歩道を歩いて行くと最初に現れたのがうぐいす滝。高さはないが二つに分かれて流れる様が可愛らしい滝だ。

遊歩道には杉の木立から木漏れ日が届き、水の音を聞きながら気持ちよく歩いて行ける。

 

 

 

うぐいす滝に続いては不動滝。その先には石を組んだ祠の軒下におたぬきさんが祭られていた。何の謂れがあっ

てかは分からないが、横に置いてある賽銭箱には不動尊と書かれているので、お不動さんの代わりなのか?

 

 

 

コンクリートの堤に架けられた木の板の橋を渡ると左岸から右岸の道になる。ここから道は急登になって行く。

ゆっくり足を滑らせないように、恐る恐る前からカップルが降りて来ている。急坂を前にして道標にも『がんば

って』と書いてある。『がんばります!』

 

 

地獄淵・もみじ滝・観音滝と続く道。コンクリートの真ん中が階段状になってくると、いよいよ傾斜が急になっ

てきた。階段を抜けしばらく登って行くと右手に東屋。ここから悲願寺への分岐になっている。東屋の先の巨岩

を回り込むと突然目の前に落差27mの雄滝が現れる。

 

その雄滝の滝壺に近づくと今度は右手に落差45mの雌滝が見える。雌滝は3段になって雄滝と比べると今日は

圧倒的に水量が多い。

 

雌滝の前で熱心にアングルを変えながら動画を撮っている奥様は、緑の上着を着ているので周りの風景にほぼ同

化しているのが笑える。滝の1段目の滝壺の横には石仏が建っているのが見える。その石仏に向かって斜めに鎖

が掛かっている。

 

 

 

 

深い谷間を勢いよく流れ落ちる水。周りにはマイナスイオンがたっぷりと降り注いでいる。今日は今までシャッ

タースピードを変えて滝を写していたが、手持ちではどうしても周りがブレて映っていたので、今日は三脚を持

ってきた。ただ普段から使っているコンパクトデジカメ用の三脚なので、一眼レフの大きなカメラは、どうして

も頭でっかちで重くてグラグラして固定するのに一苦労だ。

 

 

 

東屋の横には苔の生えたシカの頭に見える木の枝。その向かいの雨乞いの滝の謂れを書いた四国のみちの説明版

を読んだ後、絶対に滑らないように注意しながらコンクリート道を下って行った。

 

 

駐車場に着くとちょうどお昼時。助手席に座る奥様がGoogleMapで調べた下分にある『てくてく栗生野』でラン

チをすることに。この施設は民間福祉施設を神山町役場を定年退職後にご夫婦で立ち上げて、建物はご主人が同

級生に手伝ってもらいながらご自身で建てたそうだ。その施設の片隅の部屋で木曜日から日曜日にランチ営業を

しているそうだ。窓際のカウンターで鮎喰川を見下ろしながら素朴な味の料理を美味しくいただく。

 

 

カウンターの後ろのテーブルに座っていた男性にお店の奥さんが『明王寺は行かれましたか』と聞いている。『ハ

イ』と応えた男性に『もう散っていたでしょう』と奥さん。『まだ大丈夫でしたよ』と男性の返事に聞き耳を立て

て聞いていた。この後どうしようかと考えていたところだったので初めて明王寺を訪れてみることにした。

明王寺には樹齢80年と60年のしだれ桜があり、十メートルもあろうかと思われる樹高 から枝垂れ、風に揺れ

るしだれ桜の楚々とした姿は、ひとしおの風情と美しさを持ち、山門の白壁の塀越しに見事な花の滝をかたちづ

くっていた。もうすでにけっこう散っていたがそれでも見ごたえのあるしだれ桜だった。

 

 

 

 


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