KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

『線で繋ぐ石鎚山~引地山』コンプリート!

2023年05月27日 | 四国の山


前回の梅ケ市登山口から二ノ森へ歩いてから、一週間空けていよいよ『線で繋ぐ

石鎚山~引地山』の最後の区間、石鎚山から二ノ森を繋ぐ事に。








これで『阿讃縦走路』『石鎚山~剣山』から三つ目の線で繋ぐが完結する。

奥様たちもいよいよかといった感じで気持ちが高ぶっているのを感じていた。

前回、二ノ森から見た石鎚山は今まで見た事もない表情をしていた。そして

二ノ森から石鎚山へと続く稜線は、これまで四国の山で見て来た稜線とは

また雰囲気の違う稜線だった。この区間を歩いて完結となる事に喜びを感じていた。



朝、自宅の窓から見えた空は曇り空。天気予報を見ると一日中くもりのようだ。

豊浜SAで奥様たちをピックアップして西条市へ。途中コンビニに立ち寄ると

民家の屋根の向こうに石鎚山が見えた。懸念していたガスってはいなかったので

ひとまずは安心。




新寒風トンネルを抜けてUFOラインへ。空は雲の隙間に青空が見える程度だが、

視界の中の山々は意外とクリアに見える。石鎚山の左の肩の奥に、ちょこっと

二ノ森が顔を覗かせている。『待ってろよ二ノ森!!』








土小屋の駐車場は平日だが意外と多くの車が停まっていた。ドアを開け車から降りると

やはり少し肌寒い。三人とも薄めの上着を着こんでスタートする。

登山口入り口の道標からしばらくはウラジロモミの林の中の道。緩やかな登坂の

道が続いて行く。







国民宿舎のライトグリーンの屋根を横目に見ながら歩いて行くと、道は鶴ノ子ノ頭からの

尾根の北側を巻く様にして続く。道からは時折瓶ケ森が右手に見え始める。










左手の鶴ノ子ノ頭の稜線に向かって少しづつ高度を上げて行く。その稜線と合流する

場所が第一ベンチになる。そして初めて南尖峰が顔を出す。さらにその左には

今日の目的地の二ノ森が見えている。ここでもう一度『待ってろよ二ノ森!!』

暑くなったので水分補給と上着を一枚脱いで一息入れる。










ここから今度は稜線の南側の笹原の道になる。途中で五葉松の広場のベンチを通過。

息は切れるが南尖峰がどんどん近づいてくる道は、気持ちと一緒に自然と足が前へ

前へと進んで行く。

















稜線上の道は東稜分岐のベンチから今度は南尖峰・天狗岳の北側を巻くようにして

続いて行く。急な斜面、足元の悪い場所には丸太で造られた木道が設置されている。










北壁の下部に差し掛かると『落石注意』の注意看板。昨年も第二ルンゼの崩落で

橋が崩れて通行止めになっていた。










土小屋をスタートして1時間30分ほどで成就社からの道と合流した。東には

瓶ケ森の笹原の向こうに、UFOライン沿いの峰々が続いている。

鳥居を潜って階段を登ると二ノ鎖の下部。避難小屋とその横のトイレは塗り替え作業中。













さあここからは二ノ森分岐に向かって階段を登って行く。二の鎖の道標を見て

あっちゃんが涎をたらしそうになったが、『今日は鎖はNGです!』

それにしても階段の段差が大きいのか、踏み出す足が急に重たくなった。時間がまだ

早いのかすれ違う人はほとんどなく、ひとりでさびしく『お上りさ~ん』と声を

出しながら登って行く。











西に向かっていた道を折り返し東に向かって登って行くと目の前にで~んと天狗岳が

正面に現れる。その岩肌を見ると大きな地震でもあれば、今にも崩れそうな危うい

雰囲気がする。







二ノ森への分岐の道標は道から少し下がった所に立っていて少し分かりづらく、

ルリちゃんも通り過ぎそうになる。急降下してロープの掛ったザレた場所を過ぎ、

シコクシラベの林の中を歩いて行くと、面河渓谷ルートとの分岐になる。














分岐からは笹原のトラバース道。今から歩く二ノ森への全景が見渡せる。西ノ冠岳から

二ノ森、そして鞍瀬ノ頭の奥には堂ケ森。ここから見る西ノ冠岳はまだ優しい表情を

していたが、近づくにつれその顔つきは変わっていく。



イシヅチサクラ








道からひょいっと登って稜線に出ると、反対側の北の眺望が広がっていた。西条市の

街並みの向こうに燧灘。小さな雲たちが随分と下に見える。

振り返ったルリちゃんが『わ~!!』と歓声を上げる。そこには今まで見た事もない、

要塞のような岩壁の上に建つ頂上山荘が見えた。三人で『凄いね~』と。








道は稜線の南側に続くトラバース道。石鎚山三角点の下から尾根に向かって登って

行く男女の姿があった。二ノ鎖下部で休憩していた二人だった。ルリちゃんが

声を掛けると、三角点にシャクナゲを見に行くと答えてくれた。

次第に弥山が遠ざかって行くと同時に、西ノ冠岳が近づいてくる。

少し離れた場所から見た西ノ冠岳は平凡なピークのように見えたが、近づくにつれ

ほぼ垂直に切り立った岩稜は、険しい山の表情に変わっていった。それとは

対照的だったのは登山道の脇に咲く、優しい顔をしたユキワリソウ
















前回、梅ケ市登山口から二ノ森に歩いた時にすれ違ったムネアカオオアリさんが、

YAMAPのコメントで西ノ冠岳は東側から登った方が良いと教えてもらった

通り、山頂から東側の笹原の稜線と比べると、西側の稜線の方が厳しそうだ。

皆さんが写真を載せている、傾いた鉄製の道標から山頂に向けても同じ感じがした。














ウラジロモミは枝先端に「縦しわ」があり、シコクシラベはないそうだが、素人には

ほぼ区別がつかない。ただこれはシコクシラベの球果



イワカガミ




目の前に面河ノ頭が迫って来た。そして振り返るとまた全く違った山容に見える

西ノ冠岳の崩れた山肌が痛々しい。そして岩黒山の麓の土小屋が随分遠くに見える。









キバノコマノツメ



面河の頭の北をトラバースして稜線に出ると、いよいよ二ノ森が迫って来た。

小刻みにアップダウンしながら歩いて行く。








そして二ノ森への最後の登り。時間は12時丁度、予定通りの時間だが、お腹は

ペコペコ。早く山頂でお弁当と気がせく。











山頂には年配のご夫婦が休んでいた。いつもは保井野から登ってくるのだが、今日は

久しぶりに土小屋から歩いてきたと言う。二週間ぶりの二ノ森山頂。当然のことだが、

前回と変わらぬ景色。ただ今日はここから見える景色の中を歩いてきたのだ。








腰を降ろしてお弁当を広げる。この山域に詳しいご夫婦と色々話をしながらモグモグ。

これでやっと石鎚山から引地山が繋がった。そして剣山までも・・・・・。

時々雲の間から日差しが差し込むが、薄曇りの空は暑くもなく丁度いい。











稜線の北側からガスが登ってき始めた。お弁当を食べたらさっそく折り返して

頂上山荘で待ってくれているさおりんの元へと向かいましょう。







地形図では面河の頭と西ノ冠岳の間から高瀑の滝への破線が続いているが、YAMAPでは

面河の頭の手前から細い破線が引かれ『熟達者向け』と書かれている。二ノ森からここまでの

距離とここから高瀑の滝までの距離はあまり変わらないように見えるが、二ノ森からは15分、

かたや高瀑の滝へは1時間15分の下りとなっているので、よほど険しい道の様だ。

テープはあるがここから見ても既に藪漕ぎ必至のルートだと判る。

エントツ山さんも随分昔に独りで2時間以上かかって高瀑の滝から登ってきている。

その北側の樹林帯に比べると南側は緩やかで広大な笹原が広がっていた。











途中で元気な奥様たちは面河の頭へと稜線沿いに歩いて行った。ヘッポコリーダーは

そのまま北側のトラバース道へと進んで行く。













面河の頭を回り込むと今度は西ノ冠岳が近づいてくる。この山、見る方角と距離によって

本当に全く違った山に見える。














西ノ冠岳の足元を過ぎると今度は弥山が近づいてくる。北側からはガスがどんどん

登ってきている。そして南側の笹原からは涼し気な風が駆け登ってきている。











すると前方に二ノ森山頂でお会いしたご夫婦の姿が見えた。近づいて行くと

どうやら三角点にシャクナゲを見に笹原を直登していっている。それにしても

お二人ともお元気だ。







そしていよいよ弥山が近づいて来た。弥山山頂で見る頂上山荘はそれほどでもないが、

ここから見える山荘は意外と高さもあって大きな建物だ。







いつもならとっくに追いついて来ているはずの、面河の頭に向かった奥様たちの姿が

やっと小さく見えた。『お~い!』と手を振って先へと歩く。

後で話を聞くと、どうやら面河の頭の山頂から道を間違えて下ったらしい。











面河渓谷への分岐を過ぎ、ザレ場を抜けて三ノ鎖の手前の登山道に出た。ここから

山頂までも階段が続いて行く。それにしても踏み出す足が重い。まるで何かの錘を

足に付けて登っているように感じる。







手摺に手を掛けながら一歩一歩身体を持ち上げる様にして登って行くと、

やっと弥山に着いた。山頂は思っていたほど人の姿はなく、天狗岳の方へ

行っている人が多い気がした。天狗の北壁にはアケボノツツジだろうか、

薄いピンクの花がチラホラと見える。







奥様たちが到着するのを待って、石鎚神社に三人で参拝をした後、頂上山荘に。

山荘でアルバイトをしているさおりんとはお久しぶりの再開。あっちゃんは感激の

あまりに抱き合っていた。早速山荘の中で『線で繋ぐ石鎚山~引地山』の完歩を

祝って、奥様たちはビールで私はノンアルで乾杯!







今日はさおりんも山を下りる日。山荘前で記念撮影の後、一緒に下りて行く。

山荘前では宮司さんと、お姫さまと山荘の方が見送ってくれた。










弥山の下部のスチールの階段から見える景色は青空が広がってきた。傾きかけた

日の光が当たって、朝よりも北壁の一枚一枚の岩肌がクッキリと見える。







ザレ場の手前の足元には赤錆びた一枚のプレートがあった。1962年に亡くなった?

方のプレートの様だが、その62年は丁度私が生まれた年だ。








ザレ場を過ぎるとヤマシャクヤクの咲く斜面。踏み荒らしてはいけないので道から

望遠で写真を撮る。他にも小さな山野草が道の脇に沢山咲いていた。その度にさおりんが

立ち止まって花の名前を教えてくれる。その度に名前を反復するのだが、家に

帰るといつものように忘れてしまっている。『石鎚山って、こんなにたくさん

花が咲いているなんて知らなかった』とあっちゃんも感激した様子。

















トントンとリズム感良くどんどん下って行く三人。そのあとをドタドタとついて行く

へっぽこリーダー。それでもあっという間に土小屋まで戻って来た。

さおりんとはまた山荘へ遊びに行くと約束をしてここでお別れ。
















土小屋の駐車場からは瓶ケ森がクッキリと見えた。そして帰り道のUFOラインからは

なんと太平洋に浮かぶ船が私の目にも見えた。今日は薄曇りのお陰で暑くもなく、

それでいて周りの山々がクリアに見えるという、最高の縦走日和だった。

目標がひとつ完結してまた新たな目標に向かって計画を始めることになる。

今度の剣山から東は、登山口までの車でのアプローチに頭を痛めそうだ。

家についたらまたカシミール3Dを眺めながら、楽しく頭を悩ませよう!








久しぶりのソロはお手軽雲早山へ!

2023年05月18日 | 四国の山

『線で繋ぐ石鎚山~引地山』も残すところ、石鎚山から二ノ森の区間となった。

今週は奥様たちの都合で木曜日に予定していたが、天気がいいのは水曜日までで、

木曜日の天気がイマイチ。せっかくなら石鎚山から二ノ森の稜線は、青空の下で

歩きたいと思い順延する事にした。奥様たちには自主トレにしましょうと伝えて、

私は天気のいい水曜日に歩くことにした。ただこの間の体調不良を鑑みて、どこか

軽めに歩ける山は・・・・と考えていたら、YAMAPでのりたまさんが、『徳島

花紀行』と題して、高越山のオンツツジと岳人の森ヒメシャガの写真をアップ

していたのを見て閃いた。まだ見た事のないヒメシャガの群生と、直ぐ近くの手軽な

お山の雲早山のシャクナゲ尾根・・・・・に決定!




山川町から国道193号線を南下。倉羅峠を越えて神山町に入ると木々の間から

見えた南の山に見覚えのある施設が・・・・『高城山だ!』

巨大なレーダー雨量測候所のある高城山は、アンテナ施設が林立する梶ケ森

同様に、遠くからでも同定しやすい山だ。




神山町川又からさらに国道193号線を走り高度を上げて行き、雲早トンネルを抜けると

左手に一般駐車場と書かれた4~5台は停められる駐車スペースがある。

以前はここから更に剣山スーパー林道を走って登山口まで車で乗り入れられたが、

現在は途中で崩落個所があり通行止めになっているので、この駐車場がスタート

地点となる。既に車が二台。二台ともが福岡ナンバーの車だった。




7時50分駐車場をスタート。いつになく早い時間のスタートだ。朝の光を浴びた

新緑が目に眩しく、爽やかな朝を迎えて喜ぶ鳥の鳴き声がそこらじゅうで響いている。

ヤマヤナギの綿毛はまさに綿といった感じで、このまま集めたらお布団に出来そうだ。











道はこの土須峠の標識で大きくヘヤピンカーブになっていて、そのまま歩いて行くと

土場の様な広場からは、正面に高城山が大きく見えた。








崩落個所は更に次のヘヤピンの場所だった。大きくえぐれて崩れた道。でも確か以前に

崩落したのも同じ場所だった気がする。この場所は谷筋になるが周りの水はちゃんとした

排水路を流れるようになっているのに、何故か同じように崩れている。

道は崩落個所の手前でショートカットして、カーブの上部に歩けるようになっている。








スタートからおおよそ30分で登山口に着いた。その手前のシャクナゲ尾根への取付きは

ホイールキャップが目印になっている。







登山口からは沢沿いの道を登って行く。大きな音をたてて流れる水はまだ冷たそう。

南から差し込む光に当たった新緑のシャワーの中を歩いて行く。














途中のテーブルのある広場は大雨のあと谷筋から石や岩が流れ込み、年々狭くなっている。

カツラの大木も芽吹いたばかりの明るい緑で覆われている。







広場からは少し方角を変えて東に向かって登って行く。この道も谷筋。雨の影響で

道が荒れるのが、所々で踏み跡が分かりづらくなっている。ミズメの木は

高い位置で枝葉を伸ばしている。














ほぼ支尾根近くまで登ると、今度は南東に向かって九十九折れの道が始まる。

気持ちのいい自然林を眺めながら汗を拭きふき登って行くと、苔岩の庭園。


















庭園を過ぎるとパラボラの分岐に着いた。ここから山頂は右に折れて10分もかからないが、

今日は左に高丸山方面に。縦走するわけではないが、次に考えている『線で繋ぐ

剣山~和田ノ鼻』の縦走で、菖蒲権現を経て柴小屋山へ向かう分岐点を確認しに

いく事にしたのだ。








パラボラ分岐からは直ぐに展望広場。鹿舞ダキ山の肩の右に見えるのは東宮山かな?

その奥の峰々は高越山。振り返ると山頂手前の岩のピークにピンクの色が見える。

色が少し薄いのでミツバツツジではなくシャクナゲだろう。








展望広場から気持ちのいい尾根を歩いて行くと、1445mの標高点。この場所には

毎年カタクリの花が咲く。そして今はシャクナゲが盛りだ。標高点の石柱の横に

古い案内標識があるが、字が消えて全く判読できない。でもここから北に菖蒲権現への

道が続いているようだ。ここからは結構な斜度の下りになっているが、菖蒲権現から

柴小屋山へは剣山スーパー林道と交差しながら稜線は続いている。この区間、

菖蒲権現までの往復とするか、柴小屋山までだと結構距離がある。さてさて

どうするか、またゆっくり考えてみよう。

















標高点から少し密生した草木を掻き分け下っていると、下から男性2名、女性2名が

登って来た。私が草木からいきなり飛び出したものだから、かなり驚いた様子だった。

今から高丸山へピストンするそうだ。『がんばってくださいね!』と言うと、

すれ違いざまに『がんばらんといかんね!』と。はて、駐車場に停まっていた、

福岡ナンバーの人達かな?





パラボラ分岐まで戻り、岩のピークへと登って行く。左手には高丸山への稜線が

見え始める。斜面にはまだミツバツツジが所々で咲いている。











岩のピークから山頂までのこの間は倒木が多いのか、来るたびに木々が疎らになり

明るい稜線になっているように思う。以前にはなかったシャクナゲ尾根への分岐に

案内板が設置されていた。











山頂はやはり誰もいなかった。360度の眺望と青空を独り占めだ。正面に高城山を

眺めながら腰を降ろしてのんびりと。高城山の左の南高城山のシロヤシオの花付は

今年はどうだろうか?。二年前に奥様達とこの山に登ってシャクナゲ尾根が不発に

終わって、時間があったので初めて南高城山まで足を延ばした。その時のシロヤシオは

見応えがあった。今年はどの花も花付がいいのでシロヤシオも期待できるだろう。













南に二三子山(昔は福寿草と言えばよくこの山に登っていた)


高城山のレーダードーム(左の三角が南高城山?)


西砥石権現の鞍部にファガスの森


大川原高原の風力発電も見える



山頂に祠のある山はたくさんあるが、狛犬まである山はなかなかない。次に目指す

線で繋ぐの大川原高原までの稜線。『待ってろよ!』








20分ほど景色を眺めながら休憩した後、いよいよ今日の目的地のシャクナゲ尾根へ。

先ほどの分岐の案内板がまだなかった時は、このヒメシャラの大木を目印に左に折れた。




すると下から年配の男性3人が登って来た。登山口でスーパー林道を神山町から

走って来て、シャクナゲ尾根の登山口に車を置いて登って来たようだ。

『どうでしたかシャクナゲ?』と聞くと、『下の方はもう落花し始めているけど、

上の方はきれいに咲いているよ!』と教えてくれた。見た目の歳の割には三人とも

蛍光色のお揃いの派手なシャツを着て、仲良く話をしながら登って行った。

あの年で男三人仲良く山登りが出来るなんて・・・・・いいな~と。











シャクナゲ尾根への分岐にも同じような案内板が設置されていた。さあここからが

激下り。油断すると転落に繋がりかねない。慎重に下って行く。そしてシャクナゲは

期待通りにこれでもかというくらい沢山の花をつけて咲いていた。
















途中でソロの女性と男性とすれ違う。どうしてみんな時計回りでなく、反対周りで

この急登を登ってくるのだろうと思いながら下って行ると、シャクナゲの硬い根っこに

足を引掛けて転びそうになった。『そうかこの尾根下りの方が難しくて危ないからだ』

花は濃いピンクから薄いピンクと様々。薄いピンクは近づいて見ると透けて見える。














途中で崩壊した尾根や木の根で踏み跡が不明瞭になった場所が何ヵ所かある。すると

目線の下に見覚えのある伐採地らしい斜面が見えた。慌ててYAMAPを見て見ると

道から左に反れている。そういえば前回もこの辺りで道を外して、ここからまだ

かなり下で気づいて這い上がって来た場所だ。また同じ間違いをした。仕方がないので

尾根に向かって急斜面を横切るが、掴む木もなく危うく転げ落ちそうになる。








何とか難を逃れてシャクナゲ尾根へ復帰。この時点でシャクナゲ尾根の半分くらい。

次第に道の傾斜は緩やかになってくるが、肝心のシャクナゲは色が変わり始め、

足元には散った花弁が散乱していた。山頂から50分ほどで林道に飛び出した。

以前に見た時の大爆発ほどではなかったが、それでも四国でも有数の群生地を

堪能できた。今日の目的ひとつめクリア!











駐車場への帰り道から双耳峰に見える山は砥石権現かな?途中では崩落個所への

工事車両の乗り入れの為か、重機によって林道の路面の整地作業がされていた。











更にその先には索道やモノレールを使ったけっこう大掛かりな工事。釜ケ谷の

対岸の治山の為の工事らしい。道の脇に咲く小さな草花を撫でながら駐車場まで戻る。

















駐車場には4~5台ほどの車とバイクが停まっていた。そこから今日の二つ目の

目的地の岳人の森に移動。入り口にある観月茶屋でお昼ご飯にする。

冷たい出汁にすだちの爽やかな酸味は喉こしがとてもいい。








食事の後は車をキャンプ場の駐車場に移動して散策開始。順路の矢印に沿って

草花の咲く斜面を登って行く。途中のシャクナゲやオンツツジはもう終わりを

告げていた。そこからさらに登って行くとお目当てのヒメシャガの群生地。










日陰に咲く白い花びらに黄色と紫の模様のシャガに、今まで何故かあまりいい

印象が無かったが、そのシャガより一回り小さいヒメシャガの紫の花びらは

とても可愛らしく目に映った。なるほど日本一の群生地と謳うだけの事はある。











順路通りにゆっくりと歩いて行くと今まで見た事もない希少な草花があちこちに。

雲早山のシャクナゲに始まり、今日はまさしく花紀行。のんびり歩いて、美味しい

食事をして、そしてヒメシャガの可愛い花を眺められた楽しい一日だった。

さあ時間もあるし温泉入ってその帰りに散髪して来よう!

(週一の休みは山ばかり、なかなか髪を切る時間もありません)


クリンソウ


エビネラン


オダマキ


ヤマブキソウ



神山町から石井町に抜ける道すがら、道の脇で昼間から体操をする人々の姿が。

と思ったら手作りのかかしだった!(笑)




『線で繋ぐ石鎚山~引地山』堂ケ森・二ノ森

2023年05月11日 | 四国の山


ここ最近寝つきは良いのだが、夜中に目が覚めたら二度寝が出来ない。それが朝方なら

まだしも、夜中に目が覚めると朝まで悶々とした時間を過ごす事になる。そのせいか

朝起きてからの胃の調子も悪い。色々と原因はあるのだが、今日もそんな感じで夜中に

目が覚めてほとんど寝られなかった。今日のコースは今まででもけっこうな累積標高差

になる。それを考えて少し興奮していたのかもしれないが、最悪の体調で朝を迎えた。

ただ今日まで天気予報を見ながら順延していたお陰で、奥様たちの待つ豊浜SAまでの

既に明るくなった高速道路の空は、最高の青空が広がっていた。











黒森峠を越えて久万高原町の笠方まで来るとフロントガラスの前方遠くに、小さな

反射板が見えた。車を止めて奥様たちに『堂ケ森が見えるよ!』と言うと、後部座席の

二人が『ほんと、でも随分と遠くて高いね!』と。

梅ケ市登山口には既に二台の車が停まっていた。今回、保井野登山口ではなく、自宅からの

距離が遠いこちらの登山口にしたのは、保井野登山口に比べて車の移動時間はかかるが、

累積標高が100m以上違うという理由からだった。YAMAPを見ていると、

とんでもない距離や標高差を歩いている人はたくさんいるが、今のところ私たちには、

今日のコースが『線で繋ぐ~』を始めてから、高ノ瀬から三嶺への縦走以来の最大級の

山場となりそうだったので、少しでも負担を少なくと思ってだったのに、それ以外で

体調を準備万端にして迎えられなかったのがただただ悔やまれる。







8時過ぎに梅ケ市登山口をスタートする。奥様たちには『16時には下山の予定です』と

伝えて、先ずは林道を歩いて行く。今日の体調からすると、いきなりの登山道の急登でなく

しばらくの間の林道歩きが助かる。











15分ほどで林道から登山道への取付きに着いた。道標には『堂ケ森 3.3km・

2時間40分』と書いてある。距離の割にはこの時間、やはり予想通り堂ケ森までは

ほとんど登りの様だ。ふ~う。(涙)




前回歩いた青滝山からの分岐までは植林地の中の道が続いて行く。登山道は度々

作業道と交差するが、その都度、案内標が木に巻いてあるので道を間違えることはない。











日陰になると少し肌寒いが、それでも額の汗が半端ない。上に着ていたTシャツを

一枚脱いでいるうちに二人の姿は見えなくなった。











植林地の尾根に出ると1264mのピークと青滝山の稜線が見えた。少し木々が

疎らになった尾根からまた樹林帯の中への道になると、分岐までも近い。










そう思って前回を思い出しながら登って行くと奥様たちが立ち止まっている。『青滝山

からの分岐を通り過ぎてるわ!』と。スマホを見て見ると確かに気づかずに通り過ぎている。

スタートしてから分岐で休憩にする事にしていたので、ここで一息入れて行動食を口入れる。

ここからは足元には笹が現れ、道の左右にはブナ木が立ち並んでいる。











そんなブナの道を抜けると一気に頭上が明るくなり視界が開け笹原に出た。

遠くから山座同定の目印になる堂ケ森の反射板も、まだ小さく見える。

振り返ると面河ダム湖から四国カルストまで、山並みが重なり合って続いている。














少しづつコツコツと登って行くと、何とか保井野登山口からの分岐に着いた。

振り返ると笹原の中に続く道。『高度も随分上がって来たよ』と、やさしく吹く風が背中を

押してくれる。頑張るぞ~取りあえずあの反射板までは!(ため息)














この笹はオモゴザサだという。花音痴の人間に笹の違いが判る筈もなく。シコクササも

オモゴザサもどれも一緒に見える。この登山道はその笹も刈り払われ、雨で流れる石を

金網でまとめた場所が随所にある。この道は誰が丁寧に整備しているのだろう?














先に堂ケ森の肩に着いた奥様たち。目の前にど~んと構えて見える山をどうやら

二ノ森だと思ったらしく、あれは『鞍瀬の頭ですよ!』と教えてあげると、二人ともが

驚いた様子だった。その鞍瀬の頭と西ノ冠山の間に弥山も見えた。もう何度も石鎚山には

登っているけれど、こちら側から見るのは初めて。写真ではよく見るが実際に見ると

やはり感慨深い。そして後ろには松山の市街地が広がっていた。














遠くからでも見える堂ケ森の反射板は巨大だった。そのせいで少し離れた山名標

近くまで日陰になって吹く風が肌寒い。このマイクロウェーブ反射板。電波を

反射して遠くと通信する為に造られたのものだが、現在では衛星通信や携帯電話の

普及でその役目はほとんど終わっている。ただ当時はこの機材を全て人が背負って

ここまで運んで来たそうだ。昔の人はやはり強い!

ルリちゃんは今から登る二ノ森を、私はその奥の弥山を指さし、そしてあっちゃんは

山名が書かれたペイント石。














西ノ冠山の左奥に見えるのは瓶ケ森だろうか?初めて見る西側からの山々は、どうも

普段と勝手が違う。堂ケ森の山頂に立つと弥山から南尖峰までの岩稜が見渡せた。











堂ケ森の山頂からは一旦下って鞍瀬の頭への笹原が続いている。取りあえずここまでは

頑張ろうと歩いてきたが、次のピークが見えたら何とかあそこまではと思ってしまう。

それにしてもまだ随分と遠くて高い。そして最後の二ノ森も見えてはいない。(^_^;)

堂ケ森と鞍瀬の頭との鞍部の少し下に赤い屋根が見えた。愛媛大学山岳部の避難小屋だ。










その場所からもうしばらく下って行くと一体の不動明王?が、その避難小屋を

見守る様にして祀られていた。そしてさらにその下には水場があった。

山頂から50mほどの笹原を流れて集めた水場は、降雨後数日で枯れてしまうようだ。











オモゴザサに日が当たり輝く笹原に濃い緑のシコクシラベのコントラストがなんとも

言えずに美しい。そして鞍瀬の頭の南側の肩の五代ノ別れへは、緩やかな笹原が続いているが、

北側は急峻な切り立った斜面になっていて、南と北では極端に対照的な山容になっている。

その険しい山肌にはピンクの花がチラホラ見える。アケボノツツジだろうか?














前を歩くあっちゃんがシコクシラベのゲートを潜った。ここから五代ノ別れまでは

日差しを遮るものが何もない。お年頃のお二人は日焼けを気にしている様子。(笑)










振り返ると堂ケ森の右には東温市から松山市が見えている。と言う事は松山市内からでも

堂ケ森の反射板は見えると言う事か?







風は乾いていて爽やかだが日差しはなかなかキツイ。何度も立ち止まっては水分を

補給する。ここでこれ以上熱中症にでもなったら二人に迷惑がかかる。

そして何とか五代ノ別れに着いた。ここから稜線と五代ノ森への尾根が分れていることから

この名が付いたという。そしてやっと最終目的地の二ノ森が姿を現した。その右には

岩黒山と筒上山、そして土小屋までが見渡せた。







鞍瀬の頭をトラバースをして道は続いて行く。そして二ノ森への最後150mの標高差だ。














今までの笹原からシコクシラベの林の道になる。岩場も何ヵ所かクリアしていく。







最後の急登を登りきると目の前に圧倒的な景色が待っていた。南尖峰・天狗岳

そして弥山へと続く岩稜とそこから西ノ冠山への稜線が、その西ノ冠山を越えて

この二ノ森の足元まで続いている。先客がすでに居て休んでいたので大きな声は

あげられなかった、小さな声で『お~~お!!』







垂直な険しい岩壁に建つ頂上山荘は、まるで北穂の小屋を思わせる。そして南尖峰の

直下にあるはずの墓場尾根も、正面過ぎて凹凸感が全くなく目視では同定できない。








先客は高知の男性と名古屋から来たと言う女性。女性は独りで電車・バスを乗り継いで

昨日成就社で泊まり、今朝、成就社を出発して弥山から天狗岳を往復した後、

せっかくなのでここまで来たそうだ。そして今夜は頂上山荘に泊まって、明日は西ノ川まで

下るそうだ。奥様たちと変わらない年齢に見えるが随分と達者な人だ。奥様たちと

たっぷりとお喋りをした後、元気にサブザックを背負って弥山へと戻って行った。











お昼も過ぎているのでここでご飯にする。このところ前日の仕事帰りにコープに寄って

巻き寿司か稲荷ずしを買って帰っていたが(夜は30~50%引きになっている)、昨日は

どちらも売り切れで、チラシ寿司になった。お酢の効いたチラシ寿司は普段なら食欲を

そそるはずだが、やはり今日は2/3を食べるのがやっとだった。

お昼ご飯を食べたら『また来週来るからね!』と、この絶景とお別れして山頂をあとにする。





鞍瀬の頭へは奥様たちだけで登ってもらい私はトラバース道を五代ノ別れへと。

トラバース道からは五代ノ別れから五代ノ森への稜線がクッキリと見える。











五代ノ別れの三差路からは右に折れて今度は堂ケ森への鞍部へと下って行く。途中で

堂ケ森を背にした少しだけ花を残したアケボノツツジが咲いていた。先週も思ったが、

今日が本当に今年最後のアケボノツツジになるだろう。







鞍瀬の頭から鞍部への雄大な景色の笹原を独り下って行く。鳥の囀り、風の音。その

余韻に浸りながらゆっくりと下っていると、鞍瀬の頭の山頂直下で声がした。奥様たちだ!

今まで静かだったのが、まだかなり離れているが急にいつもの賑やかになった気がした。(笑)

















堂ケ森の登り辺りで合流すれば、後は下るだけだと思っていたら、もっと下の水場の

辺りで追いつかれた。そしてあっという間に離されていく。待って、待ってください!(涙)








ここから見る鞍瀬の頭と弥山・西ノ冠山ともここでお別れ。このコースの特徴の

オモゴザサとシコクシラベとは別に、シコクシラベの白骨樹も趣がある。

ただこのシコクシラベも徳島・高知では絶滅危惧種Ⅱ類、そしてこの愛媛では

準絶滅危惧種になっている。葉の付いたシコクシラベがいつまで見られるのだろうか。











堂ケ森からも奥様たちは一気に下って行く。そのスピードが半端ない。青空と同色の

面河ダム湖を見下ろしながらの道も新鮮だ。














ブナの道まで戻り大ブナに手を触れお別れの挨拶をする。しばらく下って行くと

奥様たちが立ち止まって何やら話込んでいる。どうやらここが青滝山との分岐の

ようだが、道標もなくピンクのテープがあるだけなので気づかなかったのだろう。











分岐からも二人のスピードが落ちない。とうとう往路でお昼ご飯の前に、二ノ森の

手前ですれ違った男性に追いついてしまった。この辺りの植林地は丁寧に枝打ちが

されていて、杉の木もすくすくと伸びている明るい林は気持ちがいい。











するとあっちゃんが屈んで何やら写真を撮っている。その横でルリちゃんが『笹の花?

かもしれない』と言っている。花音痴が返って調べて見るとこの実から白い花が咲くようだ。








奥様たちの超特急のお陰で登山口の駐車場には予定通りの16時には着いた。

今日の天気で今までになく汗をたっぷり掻いた。車に乗り込む前に三人とも

シャツを着替えて、整理体操をして乗り込んだ。これからの季節、暑さ対策が

ますます大切になってくる。でもそれ以上に自身の体調管理が重要だと反省しかり。

さて来週はいよいよ今回の引地山までの線が繋がる。目標を作っての山歩きは

とにかく楽しい。事前にコース取りを計画するときの楽しさ、実際にそのコースを

歩てこそ見える景色と予想しなかった道外し。そして歩き終わって次々と繋がって

いく線。さあ来週に繋がった後、今度はどこを繋げていこうかな?
















同級生+奥様たちと・・・・稲叢山へ!

2023年05月05日 | 四国の山
昨年の秋祭りで厄年の同級生と神輿を担いだ。そのあとミニ同窓会になって

色々と話をしているうちに山登りの話題になり、ひとりの女子も山に登っている

のが分った。元々同級生でたまに一緒に山登りをしていたグループLINEに

その子が加わり、その後いつか4人で一緒に歩きたいねと話をしていた。

年が明けてこのGWに出かけようという事になり、丁度アケボノツツジの時期なので

まだ見たことのない石鎚山の南尖峰のアケボノツツジを見に行こうと計画したのだが、

よくよく考えてみたら、GWの石鎚山山頂は恐らく満員電車状態。

何も人の多い場所に出かける事もないと考え直し、この季節にはまだ歩いた事のない

稲叢山に予定を変更。アケボノツツジもまだ咲いているだろうし、洞窟コースは

変化があって三人にも楽しんでもらえるだろうと思って計画を変更した。

そんな話を先週の佐々連尾山で奥様たちに話をしていたら、二人も参加したいと

なって、総勢6名で久しぶりに賑やかな山歩きとなった。





1週間前はイマイチだった天気予報に気を揉んでいたが、次第に回復傾向になり、

今日ははまずまずの天気となって、ホッと肩を撫で下ろした。

稲村調整池の岩を積み上げた巨大なロックフィルダムは、いつもても見ごたえがある。

ダムの管理棟の横にあるトイレで用を済ませてスタートする。







最初はダム湖に沿っての道。正面に稲叢山を見ながら歩いて行く。

送電線コースの登山口を過ぎ、奥の洞窟コースの登山口から取り付く。











調整池に流れ込む小さな沢に沿って登って行く。左岸から右岸へ渡って行くと

途中で山頂への直接ルートとの分岐。まずは伝説の洞窟を目指す。














右岸から左岸に渡ると小滝が現れる。その小滝の上を回り込むようして登って行くと、

どこにこれだけの木の枝が落ちてるんだろうと思うような、枝を突っ張り棒にした大岩。

全く用をなさない突っ張り棒だが、このコースのランドマークのひとつだ。




















コンクリートを踏み板にした梯子を登り高度を上げて行くと、この山の特徴の

切り立った急峻な絶壁が見え始める。その絶壁からこの山が『鬼城山』とも

呼ばれている所以だ。







次々と現れる滝もこのコースの見所。みんな立ち止まっては写真を撮っている。

二段の滝から九十九折れの道を登って行くと、岩壁を回り込む場所に鎖が上から

垂れさがっている。その鎖を登ると平家の落人の伝説が残る洞窟。





















ここでは六人が縦に並んでお決まりの千手観音のポーズ。今回はまあまあの出来。

洞窟の暗闇から明るい外を見ると、垂直の岩肌にアケボノツツジが咲いているのが見えた。











洞窟から鎖を使って順番に降りて行こうとしたら、先頭のフサヤンが大きな音を

たてて落ちた。木の幹を掴んで降りようとしたら枯れていて、ポキッと折れて

そのまま落ちたらしいが、幸い怪我が無くて良かった。











鎖を降りて洞窟のある絶壁の岩壁の下を歩いて行くと、左手奥にその岩壁の

割れ目を流れる滝がある。そしてその先には横に広がる岩肌から流れ落ちる滝。

水量がないので滝の水というよりは雫と言った感じ。この滝がこのコースの最後の滝になる。











そして次に現れるのが鎖場。但しここの鎖は足がかりはしっかりしているし、斜度も

さほどでもないので登りやすく、全員難なくクリアー。










鎖場をあとに少し登ると支尾根に出る。この辺りからシャクナゲが目立ち始め、

支尾根から登山道の反対に歩くと調整池が見える展望岩。







更に登って行くと、今度は西側の眺望が開けたもう一つの展望岩。










植生がシャクナゲからスズタケに変わってくると山頂からの尾根の分岐も近い。

道も次第に緩やかになってくる。それにしても先頭を行くフサヤンとその後ろの

ムラチャンのスピードが速い。それでもってミナちゃんも平気な顔をして付いて

行くので、いつも以上に私にはオーバースピードで、付いて行くのがやっとだ。










スタートから1時間30分ほどで尾根の交差点に着いた。この交差点は山頂と

トンネル登山口、送電線コースと洞窟コースの四つの分岐点になっている。








水分補給と行動食を口に入れて、まずは西門山へと歩いて行く。トンネル登山口への

道は保線路にもなっていて、良く踏まれていて歩きやすい。トンネル登山口への分岐から

真っすぐ進んで行くと西門山への尾根になる。














その尾根の一つ目のピークでは北側の絶景が待っていた。三ツ森峠から緩やかに

上がっていく稜線が平家平へと続き、そこから冠山・ちち山・笹ヶ峰、そして寒風山から

伊予富士、最後は石鎚山まで見渡せる。まるで石鎚山系のオールスターといった感じだ。







ちょこちょことアップダウンをして進んで行く。









この道も植生豊かな道。道の脇にはブナやヒメシャラの大木。もう少し先の季節には

シロヤシオの花が咲く。







西門山への鞍部へと一旦下って登り返すと大岩の洞門。巨大な岩と岩の間を

登って行くと西門山はもう近い。



















次第に道は緩やかになっていくが、至るところで大きな倒木がある。その倒木を

跨いだり潜ったりしながら進んで行く。














西門山山頂の手前でもう一ヵ所展望台があった。正面の笹ヶ峰が先ほどの展望岩より

また一段と近づいてきたように見える。










尾根道の両側がスズタケになり、しばらくすると西門山山頂に着いた。以前に来た時は

もっと背の高いスズタケに囲まれていたような記憶があったが、山頂広場は意外に広く、

木々の間から陽が差し込み明るい。『それじゃここでお昼にしよう』と声を掛ける。







ここ最近、前日の仕事帰りにスーパーに寄ると半額になっている巻きずしを

買っているのだが、今日は5個入りの稲荷寿司の30%オフ!ところが

この稲荷ずしを手元が狂って3個も落としてしまった。ト・ホ・ホ~・・・・・! (T_T)

周りで『大丈夫、大丈夫』とフサヤンとムラチャンが茶化すが、さすがにこの状態では

3秒ルールも通用しない。仕方がないので小さなお稲荷さん2個で我慢をする。









お昼ご飯を食べたら、さあさあそれでは稲叢山へ行きましょう。倒木尾根を進み

洞門を下って行く。いつものようにご飯を食べた後はやっぱり身体が重い。

いやいやお昼ご飯の後だけでなく、体重が6キロも増えて毎回身体が重い。















相変わらずトントンと跳ねるようにして調子よく歩いて行くメンバーたち。

その後ろをドタドタと足音を立てながら歩いている私。














トンネル登山口への分岐を越え、鉄塔広場でまた山座同定しながら一息入れて更に進んで行く。

鉄塔広場で休んでいる団体さんや登山道でも結構な人とすれ違う。そのほとんどの人が

見た目が年配の方ばかり。この稲叢山、トンネルコースからだと年配の人でも気軽に

登れるので、アケボノツツジを見るのには手軽な山だ。

















尾根の交差点から一つ目のピークを過ぎると道は少し痩せ尾根の道になる。

所々でアケボノツツジも咲いている。











山頂が近づいてくると道は木の根の坂になる。木の根の坂道から最後の岩を

ちょこんと登ると稲叢山山頂。山頂からは西門山の展望岩とは少し違った角度で

伊予富士から瓶ケ森そして筒上山手箱山の山並みが見渡せた。














南を見ると麓には大橋貯水池へと流れ込む吉野川と太平洋まで続く山並みが見渡せる。








稲叢山の山頂はさほど広くはなく、先に休憩していた人や後から登って来た人で

手狭になって来たので、しばらくして下って行くことにする。今日は19時過ぎには

予定があって戻らなければならなかったが、実はもう一ヵ所計画していた場所があった。

そうここに来ると最近必ず帰りに立ち寄るアメガエリの滝だ。

帰りの時間を考えて、『14時30分までに下れたら滝に行こうと!』と声を掛け、

山頂をあとにする。

尾根の交差点までの間に咲くアケボノツツジも、これで今年の見納めかもしれない。

















帰りは交差点から送電線コースを下って行く。時間をきったせいか先頭からの4人が

けっこうなスピードで下って行く。











途中に道の脇に見晴らしの良さそうな岩が見えた。後ろから来るあっちゃんに

伝えると、さっそく岩の端に・・・・。高所恐怖症というのはよく聞くが、女性の

高所大好症というのも珍しい。展望岩からは西門山から東門山の稜線が正面に見えた。

この西門山の中腹辺りで、稲村調整池のロックフィルダムで使った岩を採取したらしい。








道が杉林とスズタケの道になると、湖面が見えた。先に着いたメンバーは

もうすでに靴を履き替えていた。








稲村ダムからアメガエリの滝への道の途中にはソメイヨシノや八重桜が植えられていた。

里では青葉になっている桜も、標高が高いせいか意外と多くの木が見頃を迎えていた。

『稲村ダム建設のための岩の採石跡に針葉樹が植樹されていくのを見て、

「広葉樹を植えたらいいのに」との思いから、岩だらけの山に木を植えることを

思い立ち、定年退職後にたった一人で桜の苗木を土におろし、一人でコツコツと、

時に仲間とともに、桜、モミジ、クヌギ、ブナ、ヤマボウシ、ヤマツツジ、イロハモミジなど、

広葉樹25種類を、1998年からの23年間で6,152本の「木を植える人」がいたそうだ。

(茶凡遊山記さんのブログより)』

そんな満開の桜を眺めながらアメガエリの滝に移動する。同級生の3人は初めて見る

アメガエリの滝。落差はさほどではないが、断層でできた二段の落差30mの滝は

河原から眺めると迫力がある。仁淀ブルーにも引けを取らない透明度の高い水の色と、

大迫力で流れ落ちる滝の音にしばし見とれてしまう。











昨年の神輿で集まってからしばらく途絶えていた同級生の輪がまた広がった。

別のLINEのグループでは毎日何十件ものメッセージがアップされている。

その後の時々の集まりでも、顔を合わせた途端に直ぐに小学生や中学生の頃に

戻れるのが不思議だ。つくづく同級生とはいいもんだと思う。

今日のメンバーともまた一緒に登りに行きたいが、さてさていつまで健康で

山に登れるのか、そんな事が気になる年になった。