KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

今年の歩き納めは「女体満喫」

2016年12月30日 | 香川の里山
今週に入ってすでに2回、昨日で忘年会も終了となりました。

3日前の忘年会では記憶をなくして、年末の休日初日はほぼ一日寝込んでいました。

昨日はあっさりと1次会で帰ってきたので今日は体調万全で、兼ねてから考えていた

女体三山を歩いてきました。

といってもいつものように遍路道を歩いたのでは面白くないので、女体山の北側に続く

電力の電線と鉄塔を目当てに保線路歩くことにしました。






前山から大窪寺に続く林道の昼寝城の少し上に車を停めてスタート。

ここから一旦遍路道を北に下って行きます。





途中で目印の鉄塔と電線が見え始めました。





遍路道の両側は猪が掘り返したのか道に沿って土が掘り返された道が続きます。

こんな所で、どうか猪が出てこないようにと時々声を出しながら歩いて行きます。






廃屋を過ぎ、最終民家の所で電力の左に65番、右に66番矢印がありました。

ただその矢印を進むと民家の中へ入り込んだので、いったん戻り北側から回り込んで

民家の奥から保線路へ入って行きました。




(このゲートを東に進んで、民家の奥に出ます)


まずは76番鉄塔へと続く道。








積もった落ち葉で道は少し不明瞭な所もあるけれど、しばらく歩くと76番鉄塔に到着。












ここからは保線路の目印のプラッチックの階段が続きます。階段を登りきると今度は谷への下り坂。

ここから先は登っては尾根に出て、谷筋へ下って行く繰り返しです。

急な下りに今まで見たこともない立派な鉄製の階段が続いていました。








階段が終わると谷筋に。水もほとんど流れていなくて、難なく渡って





少し沢沿いに登って行きます。












沢沿いの道は鬱蒼とした杉林の中の、あまり気持ちのいい道ではありません。





杉林をジグザグに登り支尾根に出、そこから巻くようにしてまた谷筋に降りていきます。





何回か登っては降りるを繰り返えし492mのピークにある67番鉄塔へ。














ここからは津田の海と北山が木々の間から顔を覗かせていました。





68番からもそんな繰り返しの道が続いて行きます。

途中で造林の小屋?の跡なのか石積みが残っている横を歩いて行きます。








そろそろそんな道にうんざりしている頃に門入へと続く林道に飛び出しました。





ここから林道を南に進んで、今度は71番鉄塔への保線路へ下って行きます。

先ほどまでの道よりは割としっかりした道で、

71番鉄塔で腰を降ろして菓子パンを1個口に入れました。

水筒に入れたお湯でコーヒーを淹れると、冷たい風のなか体が温まります。








72番鉄塔からは引田から鳴門へ続く海が見渡せます。





73番鉄塔まで回り込み、そのまま上に登って行くと、今日一つ目の目標地点、東女体山に着きました。





女体満喫と言いながらもやはり風が冷たく、写真を撮ってすぐに折り返します。








林道までの登り返しを少し汗をかきながら終えると、今度は林道歩きになります。

少し登り気味の林道が、そろそろ疲れてきた足に堪えます。





石田女体山へは鳥居さんをくぐって階段を登ります。





山頂は広場になっていて、展望台にもなっています。








石のベンチに腰を降ろして一息入れ、残り最後の長尾女体山へとまた林道歩きです。

見慣れた大窪寺への遍路道を北に最後の登りです。





ここからは讃岐平野が一望でき、ほんとうはゆっくりしたいけれど

如何せん寒いので、早々に遍路道を下ります。


















最後の急坂を下ると歩きなれた遍路道から林道に、そして車を停めた場所に着きました。








歩行距離10km、歩行時間5時間と思った以上に時間がかかった

今年最後の歩き納めでした。








年の瀬

2016年12月25日 | 雑記
毎年のことですが、この時期になると腰の調子が悪くなり

昨年と同様、忘年会にコルセットを巻いて数回参加していました。

昨日ようやくそのコルセットが外れたので、今日は休みを取って

リハビリに門入ダム湖を歩いてきました。





朝は冷え込んだものの、速足で歩くと少し汗ばむくらいになりました。








一周したあとダム湖の横の山上山に登りウォーキング終了。








家に帰って早くから急かされている年賀状づくりと部屋の片づけも終わらして

クリスマスの夜を迎えました。



猪尻山敗退

2016年12月15日 | 香川の里山

ここ数日で随分と冷え込んできた。これだと県外の山はなかなか厳しそうなので

里山で周回できるところはないかと考え、スマホで探してみると

長尾の女体山の周りに電力の電線と鉄塔が地図に載っている。電線と鉄塔には

当然、巡視路があるだろうと睨んで、近場なので朝ゆっくり目で自宅から南に車を走らせる。

目指す山並みの上には黒い雲が重くのしかかっていて、そうこうしているうちに雨が降り始めた。

寒いし濡れるのも嫌だし速攻で予定を変更。空を見ると西の方が明るいので、そのまま県道を

西に車を走らせながら行先を考えた。


予定がズレてテンションも下がり、

正月も近づいてきたので短めに歩いてその後散髪に出かけることにした。


あまり遠くまで行くのも億劫だなと思いながら走っていると国分寺に入ったので、そのまま久しぶりに

猪尻山のカッパドキアを歩くことにした。

いつもの遍路道の横に車を停め、白い凝灰角礫岩が露出したところから登り始めた。









道から見える露岩を昇り詰めるとかすかな踏み跡が見える。

その踏み跡をたどりながら久しぶりのプチ藪こき。

カッパドキアは谷あいに白い岩が露出しているのだけれど、谷あいの右岸から登ると

木々に遮られてその全容が全くのぞけない。

そうこうしているうちにカッパドキアの最上部のテラスに着いた。











ここからは国分寺の街並みが一望できる、絶好のビューポイント。

腰を降ろしてしばらく休憩する。






このテラスの岩肌は五剣山や屋島の岩肌と同じで、露出した岩を掴むとすぐに崩れそうな雰囲気の

いかにも火山活動の痕跡といった感じの岩だ。

ここから前回のように猪尻山を目指そうと思ったけれど、昨日降った雨の跡がまだ残っていて

ズボンもショートの靴も随分濡れている。ここから上はさらに藪こきになるだろうから、

これ以上濡れるのも・・・・と思って、このまま左岸を降りいることにした。


左岸は登りの右岸に比べる谷あいの際が露出した岩になっていて

カッアパドキアの全容が見渡せる。






といってもその露岩までがまったく道がなく木の枝を掴みながらの直滑降。

時折トゲトゲ攻撃やヤブヤブ攻撃にあいながら右に左に上に下にと歩ける所を探しながら降りていく。

新しく買ったパンツとジャケットを着てきたのが悔やまれる。





やっとのことで露岩の広いテラスについて一息つく。

見上げると上のテラスが黒く輝いて見え、

時折国分台の方から自衛隊の演習の大きな砲台の音が聞こえてくる。















ここから前回は割と歩きやすい道になっていたような記憶があるのに、

今度はシダの海に突入となってしまった。





足元も見えず、濡れたシダのせいでズボンも靴もかなり汚れて水がしみこみ始めた。


シダシダ攻撃をなんとかクリアすると、とっても登りやすそうな道に飛び出した。

前回はたぶんこの道を下ってきたのだろう。





これからの里山藪歩きは、着古したウェアで出かけようと!



ひと汗かいた後、仏生山温泉につかりお昼ご飯を食べ、

ベースキャンプで汗冷え対策用の下着を買って、その後散髪に出かけた。

家に帰り、いつもドロドロで車に積みぱなしの登山靴を洗い、ごぞごぞと用事を済ませた一日でした。






















線を繋ぐ山歩き

2016年12月07日 | 四国の山
先週は新しく変えたスマホのGPSアプリの笹ヶ峰からちち山の

トラックの線を繋ぐ為に周回をしてみた。その時にスマホを見て

大坂屋敷越え~西山~銅山越えまでが空白なのが気になった。

普段はあまりそういったことに無頓着で、思い立った山に出かけているのだけれど

前回にトラックの線が繋がったのに味を占めたのか、今回はその空白の線を繋げてみることにした。

まずは高速を新居浜で降り、県道47号線を南に大永山トンネルを目指す。

トンネルの手前で先週歩いたちち山の東側のピークが白くなっているのが目に留まった。





トンネルを抜けて公衆電話のある広い路肩に車を停めて8時25分スタート。

しばらく七番谷川の水の音を聞きながら歩いて行く。











七番谷川の支流の小さな沢を抜け、杉林をしばらく歩くとほどなく大坂屋敷越えに着いた。

いつもはここから左に折れてちち山の別れを目指すのだけれど、今日は初めて右に折れ

まずは綱繰山を目指す。





しばらく歩くと右側の木々の間から平家平の笹原が目に飛び込んできた。





1203mから先は地図上では尾根を繋いで破線が描かれているけれど、尾根から外れてトラバースして道が続いている。

巻道から尾根に戻ると綱繰山の手前のピークが灌木の向こうに頭を覗かせた。

地図は等高線をまっすぐに道が続いていて、けっこう急な登りだなと思いながら進んで行くと

ここでも道は右に巻いて行くように続いていた。












これなら楽勝と思っているとピークの南側に回りきったところで

山頂目指して急登が始まった。





角度は先週のちち山のピークの手前の急登と同じくらいだが、今日は笹もなく

足元が見えるので気分的に随分と楽に登れた。

ピークを過ぎしばらく歩きやすい尾根道が続いた後、綱繰山に到着。








綱繰山から西山への道は

なにもこんなに下らなくてもと思うくらいの下り坂が始まった。

意地悪な下り坂が終わり、鞍部から西山への最後の登坂。

道幅も狭く両側から木々の枝が迫り歩きづらい登坂を登りきると西山に到着した。


山頂手前からは西に眺望が開け、沓掛山やちち山、平家平が見渡せた。

東には法皇山系も見渡せる。























先週に続いて今日も申し分のない天気だか、気温は低く吐く息は白い。





ここまでで2時間30分。お昼には少し早いので、腰を降ろして菓子パンを食べる。

アケボノツツジの時期でもないので、おそらくこの時期に歩く人もいないだろう西山。

鳥の囀りも今日はなく、静かな静かな一人きりの山頂。


一息入れた後スタートしてお目当ての銅山越えまで下っていく。

途中から西赤石山の大きな山容が見え始め、見慣れた銅山峰の平らな尾根が広がっている。

北には新居浜の市街地も見渡せる。








程なく銅山嶺に着く。エントツ山さんの標識も健在でした。








銅山越えから南にまずは牛車道を下る。道も固くしっかりして歩きやすい道。







途中から小足谷川の右岸へと入る。ここからも初めて歩く道。





住友電力の保線路標識に沿って登って行くと大山積神社に着いた。








ここから一旦谷まで降り、きれいな木橋を渡ってさらに保線路を進んで行く。











1219mの手前までは保線路が続いていたので比較的道は歩きやすかったが、

保線路から外れ地図の破線を進んで行くと、どんどんと道は荒れ始めた。複雑な地形の

等高線に沿った形で続く道は、牛車道なのだろうか。それでも道のほどんどが土砂で埋もれ

谷に架かった木橋はほとんどが朽ち果てている。





谷が小さければ苦も無く渡れるのだが、一か所だけどうにも深い谷で腐りかけた橋を渡ったが

ストックで確認しながら腰が引けての、今日一番の冷や汗でした。





下七番谷の上流を回り込み中七番側に出ると陽が当たり始めた。





何度も支尾根を回り込み、谷を渡り進んで行く。

予定では下七番谷の右岸を進むはずが、道が判らず大坂屋敷越えに続く破線を進み始めた。













本来ならこれくらいの道幅があった道なんだろうが、ほとんどが崩れて、

時には体の入れ替えを考え込んでしまうほど倒木にとうせんぼされたりもしながら歩く。








GPSを確認すると破線とずれはじめ、安易に下ってしまってとうとう道に迷ってしまい沢に出てしまった。








普通なら慌てるところだけれど、あと数十メートル下れば県道に飛び出せるのが判っいていたので

しばらく沢歩きを楽しみながら、最後はちょうど車を停めたすぐ下に飛び出した。






今回の周回で西赤石までがなんとか線で繋がった。

来年はもう少し先を繋げる山歩きをしてみよう!






今年最後の笹原歩き

2016年12月02日 | 四国の山
先週土曜日の山友忘年会のあと、中一日あけて月・火曜日と飲み会となり、

昨日お風呂に入る前に体重計に乗ると1キロも増えていた。

これではいかんと思って、今日は里山から予定を変更して県外に出かけることにした。

最初は伊予富士にでも行こうかなと思ってGPSアプリを見ると、

笹ヶ峰からちち山がトラックルートの線が繋がっていない。

せっかくなら笹ヶ峰からちち山を歩いて瓶ケ森から平家平までのトラックを繋げることにした。

さてどのルートを歩こうかと思いながらネットで調べてみると、むらくもさんの

一の谷橋から一の谷越え~ちち山~笹ヶ峰~南尾根のコースが引っかかった。

一の谷から登る道は歩いたことがないので、即決定!

GPSに地図を落として準備万端。


新寒風トンネルを抜け、寒風茶屋への道を走り駐車場手前で右折、

大座礼林道を東へと走る。

一度大きく車の底を擦ったけれどほどなく南尾根の登山口に。





見上げると尾根の頭が少し白くなっている。今日は霧氷は期待していなかったけれど、

ひょっとするとという期待感が高まる。





南尾根登山口を過ぎ、むらくもさんが停めた路肩が広がったところに車を停める。

気温はまだ上がらないので、アウターを着込んで出発。






一の谷橋までは40分ほどかかった。橋の手前のガードレールに登山口の小さな標識がかけられていた。





9時20分標識に沿って一旦下って橋の下を通ると沢沿いの登山道が始まる。

しばらく歩くと右岸から左岸に渡渉して、そのまま沢沿いを歩く。











ほどなく沢から道は離れて高度を上げていく。落ち葉の量からして

紅葉のベストな時期だと結構見ごたえのある道のようだ。





昔はけっこう歩かれていたのか、足元の道は意外としっかりとしている。

頭の上には枝の先に鳥が巣を作ったような丸い葉を残した木が見える。





右に左に折れた道をゆっくりと登って行く。

今週の不摂生が祟ったのか、とにかく体が重く背中のザックもいつもと同じなのに

随分と重く感じる。この辺りが今日のコースで一番体がしんどかった。

けっこう高度を上げてきたのに小さな沢が上の方まで続いている。








1,500m付近でいきなり目の前が開けて広場が現れた。

ちょうどいい高さの岩があったので、腰かけて菓子パンを頬張る。






ここからの道も道幅も広く、勾配も緩くなってきた。しばらくすると道の両側に笹が現れる。





さらに進むと視界が開けて周りの山々が目に飛び込んできた。


振り返ると寒風山や伊予富士、目の前には冠山が姿を現した。









現金なもので景色が広がると、さっきまであんなに重かった体が急に軽くなったような気がした。





空は青空、申し分のない天気!




この辺りの笹は綺麗に刈られていて、とても歩きやすい。そういえば以前にちち山の別れから

大永山への下りの道も、誰かの手で刈られていたのを思い出した。

一の谷越えからちち山の別れを目指す。





東には法皇山系がきれいに見渡せる。いつになるかわからないけれどあの山々をテント泊で縦走してみたい!





ちち山の別れまで来ると、冷たい風が吹き上げてきた。

今日は日差しがあるのでまだましだけれど、そろそろこの辺りの山歩きも厳しくなってくるんだろう。








特定はできないけれど、一番遠くに見えるのが剣山?かも





ここからは笹原歩き、といっても平らな道ではなくてトラバースのとても歩きにくい道。

足元が笹に隠れて見えないうえに、道幅も30センチもないような狭い道。

すこしでも道からずれると斜面に足を取られる。








道の左下には雄大な笹原が広がって、日に照らされて輝いている。





トラバース道からちち山山頂へはほぼ直登の道。一歩一歩足を前に上げて登って行く。

もう少し早い時期ならコメツツジの色ももっと鮮やかだっただろうに少し残念。





ちち山山頂に到着。途中から予定では12時くらいには着けるだろうと思っていたのに、

20分もオーバーしてしまった。

山頂の少し南に白い影が!霧氷は枝についている。その方向に歩いてみると

眼下にも一か所だけ白く輝いている尾根が見えた。

日が当たってバッサと音をたてて落ちている。








帰りの時間が気になり始めたので、弁当を食べてすぐに笹ヶ峰へと歩き始めた。

先ほどの登りで体を捻って膝の裏の筋を痛め、登りで足を出すたびにズキンと傷んだ。

笹ヶ峰の南尾根の下りが心配になってきた。








少し急な坂を下ると意外と痛みが出てこない。ただ登りになるとまた傷み始めた。

どうやら登るときに使う筋のようだ。

ちち山の下りは意外と急だったけれど、モミジ谷への分岐から笹ヶ峰の登りは

地図の等高線のとおり緩やかな登りだった。














約50分ほどで笹ヶ峰に到着。

少し日差しも弱くなってきたせいか、風がとにかく冷たい。

少しカスミがかかった寒風山から石鎚山までの景色を、もっとゆっくり見たかったのだけれど

ここから気になる南尾根の下りが残っているので、写真を撮っただけですぐに下っていく。











雨が降った後のこの尾根の下りはとても嫌な下り道。しかも登山靴のソールはほとんどツルツル状態。








途中ではやっぱり何度か尻餅をつき、疲れてきた足を気にしながら下って行った。

途中の大ブナの健在ぶりも確認して、けっこういっぱいいっぱいで林道に着いたときは

ここ最近にない安堵感につつまれました。

歩行距離約10キロ、7時間弱の今年最後の笹原歩きでした。