KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

『線で繋ぐ引地山~石鎚山』 黒森峠~白猪峠

2022年12月07日 | 四国の山


今回で4区画目となる線で繋ぐ引地山から石鎚山黒森峠~白猪峠までを繋いできた。

峠から峠を歩く今回の区間で山頂となるのは石墨山。地形図に記載されているのは

この石墨山だけだが、YAMAPの山頂ポイントでは割石峠山・石墨山・法師山・

白猪山の4つがポイントとなっていて、奥様たちは『4つもポイントが増えるわ』と

喜んでいた。私はと言えば、石墨山のポイントを通過すれば、東温アルプスのバッチが

もらえる。登頂した山の数が増えるとかバッチがもらえるとか、いい年をしたおじさん、

おばさんが、まんまとYAMAPに遊ばれているような気がしてならない。


今日の課題は四国三大急登といわれている石墨山の急登と、その前に黒森峠までの

道路の路面状態。先週と同様に日を跨いで降った雨で、集合場所の豊浜SAに向かう

途中の高速道路の路面もまだ乾いていなかった。もし峠近くで標高が上がって路面が

凍っていたら、ノーマルタイヤでは登山口までも行けない事になる。


幸い国道494号線は峠まで凍っている場所はなく、予定していた時間に到着できた。

ただ途中から見えた三角形をしたピークと稜線は白く色づいているのが見えた。




峠の切り通しを越えて南側に車を停めてスタートする。峠の横には顔のないお地蔵さんが

ひっそりと佇んでいた。登山口は道標もなく少し分かりづらいが切通の脇が取付となる。











道は直ぐに両側にスズタケが生い茂り、防火帯を思わすような幅の広い道は、

スキー場のゲレンデを思わすような急登になる。














そのゲレンデを登り詰めると伐採地の上部の尾根に出た。正面に見えるはずの石墨山には

重く雲がのしかかっている。東を見ても晴れていれば見えるだろう石鎚山も稜線の直ぐ

上まで雲が立ち込めている。天気予報では晴れマークだったが、今日は一日この曇天の

下での山歩きになりそうだ。








尾根に沿って歩いて行くと周りの笹はきれいに刈り払われていた。ほどなく

四等三角点 割石峠 1037.1mに着いた。











相変わらず石墨山の山肌は白く。霧氷だろか雪だろうか?







唐岬ノ滝の駐車場からの道との分岐には、丸太で造った小屋があった。入り口の上には

東温高等学校『石望山荘』と書かれていたが、現在は使われている様子はなかった。







分岐からはヒノキの林の中の道から、次第に周りの笹にも積雪が見られるようになった。

分岐までは笹が刈られていたが、この辺りでは道に覆いかぶさっている場所もあった。

















奥様たちに『そろそろ三大急登が始まりますよ!』と伝える。斜度は次第に急に

なっていくが、木の根でできた段差が続いていて、比較的登りやすい。











三大急登の内のひとつの伊予富士は論外として、これなら大滝山の相栗峠からの

急登が圧倒的に登りにくい。ストックが役に立たず邪魔になるくらい、ロープを

握りながら登って行った。ここでもロープが一応掛かっているが、それを使わずに

登っていける。あっちゃんも『ここはロープ、いらないわね!』と。

三大急登は誰がどんな尺度で決めたんだろうか?と考えながら、それでもやっぱり

楽ではない。前を歩く奥様たちは相変わらず早い。













立ち止まり奥様たちを見上げていて、ふと振り向くと白い雪景色の中に明るい色の

ジャケットを着た人が登ってきている。『ん、独り?』『ん、女性?』などと

思っている内にグイグイと登って、直ぐに私に追いついた。

今日は霧氷が見られると思って来たという女性。唐岬ノ滝の駐車場から登ってきたそうだ。

私たちが黒森峠から登って来たと言うと『籔いていなかったですか?』と聞かれたので、

『きれいに笹は刈られていましたよ』と答えると、『いつもは藪いているので唐岬ノ滝

から登ってきたんです』と言った。地元の人らしく、ここは登り慣れている様子だった。











そんな話をした後、先に行ってもらうとみるみるうちに姿が見えなくなった。

あっちゃんと二人で『女性一人で凄いね~』と話をする。

急登を登りきると稜線に出た。周りは真っ白な世界。時折ガスが流れて石墨山手前の

1419mのピークが顔を覗かせた。晴れていればここからも石鎚山が望めたはずだが、

もうすぐ目の前がガスがかかって白猪峠への稜線も全く見えない。














霧氷はやっぱり青空の下で見たかったが、それでもここから石墨山への稜線は

霧氷の森の中の別世界。これだけの霧氷の中を歩くのは奥様たちは初めてかもしれない。

















いつもの事だが指先がジンジンと痛み始めた。寒くなるとまず左手の薬指と中指が

痛んでくる。そのうちに指先全体が痛くなってくる。血の巡りが悪いのだろうか?

そう思って今日は手袋を3種類持ってきた。薄手と厚手と、先日買ったばかりの手袋。

この雪景色の中でどれが適当なのか試そうと思っていた。














足元はまだ凍ってもいないので今日はアイゼンまでは必要がないが、時々岩とか根っこで

足を滑らせる。それでも奥様たちはいつものスピードで歩いて行っている。







すると目の前に大岩が現れた。岩にはロープがかかっているが、先に登って行った

女性もこの岩を登った形跡がない。すると大岩の脇から降りて行く巻き道があった。

岩に手を掛け慎重に下って行く奥様たち。














大岩からも霧氷の森の中を歩いて行く。山頂手前のプチ急登を登りきると、

二等三角点 石墨山 1456.5mに着いた。先行していた女性は腰を降ろして

温かいスープを口にしていた。『晴れないですね~』とお互いに話をする。

すると一瞬だけ青空が見えたが、周りは相変わらず白い世界。











時間は10時40分過ぎ。当然お昼ご飯はさすがにまだ早い。YAMAPに入れた

登山計画では、法師山辺りで11時30分になる予定なので、そこでお昼と考えていたが

ここまでの雪景色とは思っていなかった。『少し遅くなるけど、唐岬ノ滝の駐車場まで

降りてお昼にしませんか?』と言うと、ルリちゃんは『山の中では寒いからそうしましょう』と

直ぐに返事をくれたが、あっちゃんは渋っている。『いったい何時になるの?』と、今にも

死にそうな言い方をする。『予定では13時30分やから、それまでのガマンや!』と

ルリちゃんがきっぱりと言う。しょぼ~んとしながらもさっそくおにぎりを取り出す

あっちゃん。集合写真をその女性に撮ってもらったあと、『お気をつけて!』と言って

女性と別れて山頂をあとにする。





山頂から折り返していくと、先程よりは少しガスが流れ始めた感じがするが、

それでもやはりまわりの景色は見えない。山頂で厚手の手袋に履き替えたが、

指先は相変わらず冷たく痛む。一度冷えた指先は自然にはなかなか温まらない。










登山口からの分岐まで戻って来た。やはり先程よりは随分とマシになってきた。








法師山への稜線も霧氷の森の中の世界。法師山手前の鞍部では今日一番の霧氷。

着氷した枝と枝が引っ付いて、まるで肉の網脂の様だと思った。










あ~でもやっぱり青空が欲しいな~!と思って空を見上げていると、お腹を空かし

始めたあっちゃんは、猛スピードで歩いて行く。白い世界の中で背中の黄色い

ザックがあっという間に遠のいて行く。








法師山は巻き道もあるようだが、ここまで来ればお昼ご飯も大事だが、山頂ポイントを

ゲットするのも大事だと、山頂への道を歩いて行く。山頂では寒さと時間短縮で三脚を

出さずにスマホで自撮り。自撮りをするとどうにも顔の皺と二重顎が気になる。








YAMAPの活動日記に『ここから急坂だと書いていましたよ!』と声を掛ける。

その活動日記の通り、先ほどの三大急登以上の急坂が待っていた。









先頭を降りて行くあっちゃん。その後ろをルリちゃんが続いて行く。








その内に先頭のあっちゃんが『キャー素敵!』と声をあげた。何が?と思って

近づいて行くと、先ほどの急坂以上の斜面にロープがかかっていた。

それを見て面白いと言って声をあげたらしいが、普通では考えられない。

とにかく滑り落ちないように慎重に下りて行くが足元が悪すぎる。














何とか三人ともに落ちることなくロープ場を通過して、巻き道との分岐に降りた。

すると頭上の空に青空が見え始めた。せっかくの青空だったが、周りの木々の背丈が

高すぎて、霧氷が綺麗には映らない。それでもすぐ脇にあった木の枝に少しだけでも

陽が当たるとやっぱり霧氷がばえる!















白猪山は山名標もなく四等三角点 白猪 1201.1mの石柱があるだけだった。

白猪山からも少しだけロープの掛った下りがあった。笹の間の落ち葉の積もった

さらに下の土もぬかるんでいて、滑るわ滑る。前を下って行くルリちゃんから

3回悲鳴があがった。幸いザックが先に当たってお尻は汚れていなかった。









何とかその滑り台の様な坂もクリアして白猪峠へと歩いて行くと、今日初めて北側に

木々の間から東三方ケ森の大きな山域が見えた。急坂を終えてほっとしたあっちゃんは

『三大急登より、こっちの坂の方が急で、楽しかったわね!』と宣う。








時刻は12時30分。いつもは昼ご飯を済ませている時間だが、やっと白猪峠に着いた。

先を歩いていた奥様たちはさらに先の根無山に向かって歩いて行った。

スーパー地形図(カシミール)ではきれいに繋がっている線が、YAMAPでは

かなりオーバーラップしないと線が繋がっていないからだ。二人は数十メートル

歩いては戻って来た。(それでも帰りの車の中でルリちゃんがYAMAPをみて

見ると線は繋がっていなかった)








YAMAPのコースタイムでは唐岬ノ滝の駐車場まではまだ1時間20分かかる。

それだと14時近くになってしまい、あっちゃんは空腹で動けなくなるだろう。

案の定、『それじゃ急いで降りるわよ!』と歩き始めた二人。先頭のルリちゃんの

スピードが半端ない。まだ濡れた足元なのに、普通に乾いた道の様にどんどん下って行く。

途中には林業の小屋でもあったのか石積みが残っていた。見上げるとドームの形をした

法師山が見えた。ここから見てもやはりあの下りはけっこうな斜度だ。











白猪登山口への分岐からは右に折れて行く。ここからは杉林の中の道。相変わらず

二人はスピード違反だ。ザレた谷筋も『道が荒れてるわね~』と言いながら、

スピードが落ちない。お昼ご飯への執念がこれほどだとは・・・・・!















涸沢を抜け一旦登って行くと、ユンボが放置されていた。ここで作業をしていて

動かなくなったのだろうか。バッテリーを交換しようとした形跡もあったが、

それでも動かなかったようだ。











放置ユンボからは少し幅のある作業道の様な道。二人はギアチェンジしてさらに

スピードを上げて行く。すると作業道から林道の様な開けた場所に出た。

ここが唐岬ノ滝の駐車場からの登山口となるようだ。











唐岬ノ滝の駐車場では待ちに待ったお昼ご飯。ベンチに腰掛け今日はインスタントのそば。

お昼ご飯の後、コーヒーも飲んでゆっくりとする。雲の間から陽が差し込み暖かい。











駐車場からは朝、車で走った国道を黒森峠へと戻って行く。皿ケ嶺への途中の上林や

前回歩いた井内峠への井内地区と同じように、谷あいから扇状地が広がり、傾斜地では

棚田が造られているのが見える。そして正面には東三方ケ森から高縄山系がど~んと

横たわっていた。










駐車場からは40分ほどたわいもない話をしながら歩いたら黒森峠に着いた。

思ってもみなかった霧氷の森の中の稜線歩きに、奥様たちは大満足のご様子。

次回はこの峠から更に先の梅ケ谷市登山口に一台をデポして縦走の予定だが、

道路の状況によってはここまで上がって来られないかもしれない。

石鎚山まで残り3区画。まあ急ぐこともないので天気次第で来年に持ち越しです。










今日のトラック


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-12-08 20:13:46
こんばんは。
石墨山でお話させてもらったソロの者です。
ヤマップからこのブログにとんできました。
あの日は、霧氷が綺麗でしたね!法師山も行かれたのですね。
私はしばらく山頂で粘った後、下山してる時に晴れてきたので、また登り返して12時過ぎに山頂にいました。
あのロープがあった大岩からも、真っ白な石墨山が綺麗に見えて、なかなか下山できませんでした😄

WOCの方なんですね。11月に伊予富士でいりひとさんのグループともお会いしたんですよ😄
少しだけ・・・・。 (kazashi)
2022-12-09 17:15:19
こんにちは!
火曜日は黒森峠までの路面状況で車のタイヤばかり気になって、
山に積雪があるなんて思ってもみませんでした。
あれだけの霧氷を見るのは女性陣は初めてだったようで、とても喜んでいました。
でもやっあぱり霧氷は青空の下で見るのがベストですよね。12時近くまでお独りで、凄いですね。
来週の水曜日は冷え込みそうなので、梅ケ市登山口まではデポしに行けそうにないです。
またお会い出来たらお声がけください!

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