KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

奥白髪山

2016年06月18日 | 四国の山
一昨日21時位まで会議が続き、終わった後に急に首が痛くなり廻らなくなった。

症状的には寝違えた時のような感じだけれど、一晩経っても痛みはいっこうに治まらない。

身体に少しでも異変があると何かと気になる年齢になってきた。

病院に行くよりはまずはということで友人の接骨院で揉んでもらうと、

今朝起きると随分と楽になっていた。

結局原因は不明だけれど、とにかく身体のあちらこちらにボロが出始める年頃?なので

日々気をつけながら・・・・・ということで。


ここのところ平日は来客が多くてなかなか休みが取れなく、

週末の方がスケジュールが空きやすくなってきたので、治療明けのリハビリで

今日はお休みをいただいて歩いてきた。



毎年飽きもせず同じような山ばかり歩いているので、今回は8年ぶりの奥白髪山に出かけてきました。

前回は山の会の山行で団体で歩いた道。



大豊ICで降りて本山町から県道264号線を汐見川に沿って走って行くと、

道沿いの景色や建物で少しづつ記憶が蘇ってきます。

白髪山ふれあいの村休養センターを過ぎ、鉄骨の赤いゲートの手前で奥白髪林道にへ

右折していきます。





しばらくはコンクリート道が続きますが、後はダート道。


この林道、路面は差ほどではないのですが、とにかく10mおきくらいに道を横断する

排水敷きがあり、その盛り上がりで車の底を擦りそうになります。

とにかく底を擦らないように気を使いながらゆっくりと進んで、

入口から約7キロほど走ると冬の瀬の登山口に着いた。






やはりアプローチの道の悪さのせいか、それともシャクナゲが終わっての季節はずれなのか

今日は一台も車は停まっていません。


身支度をして登山口から続く階段をまずは登って行きます。

山頂まで2.5キロの道標。








沢を流れる水の音を聞きながら歩いて行くと一つ目の渡渉箇所。







右岸から左岸にに渡って進みます。





2箇所目は左岸から右岸へ。

最初の渡渉箇所よりこちらの方が水量が多くなると渡りづらい感じがする。

今日はおニューのモンベルのハイキング用のローカットのシューズを試しに履いてみたが、

岩の上では濡れていてもグリップがきいて大正解。











最後は沢の中を歩く箇所もあり、けっこう変化があって面白い道です。








沢の中の道を過ぎると天然檜とシャクナゲの道へと変わります。

道の両脇に広がるシャクナゲの大群生。もう一ケ月早く来たら良かった・・・・・と。





シャクナゲの道を進むと根株が浮き上がった桧が何本も現れる。





この辺りの雰囲気もけっこういいいです。





このコースは山の北面ということもあって、岩肌や樹木にもたくさん苔が生えていて、

山歩きと云うよりは森歩きといった感じの道が続きます。















沢筋から離れると等高線の間隔もゆるくなり、歩きやすい道になります。

ここからはとにかく倒れた古木が目に付きます。

倒木の道を倒れた木々を避けながら、時には下を潜りながら進んでいく。









この山は標高が低いので山頂に近づいても森林が続いていて、

最後の岩場を登り切ると山頂です。












山頂は南に景色が広がっていて、四国の山並みが見渡せる・・・・・はずが、

けっこう雲が広がっていて展望はイマイチ。














白骨林も山頂からはいまひとつです。









予定ではこのまま引き返して変えるつもりでいたのですが、時間も早かったので

前回歩いた工石山への縦走路を歩いて周回することに。

8年も前ののことなので、この尾根道の記憶は全く無かったけれど

その時のレポートの、reikoさんに勧められてと書いていたので歩いてみた。


しばらくはシャクナゲの歩きにくい道が続き、

岩や根に躓かないように進んで行くと、ブナの巨木が点在する道になる。












1344mの辺りではブナ広場も・・・・。

稜線上に突然現れる不思議な空間です。








ブナ広場を過ぎると、スズタケが登山道を覆い隠すように生え

両手で掻き分け進んでいく。





途中で南側は一度だけ景色が見えた。





山頂手前の倒木を見ると、この山の環境は厳しいのかな?と思うが、

この稜線上の木々はどれも大木ですくすくと育った感じがする。

このヒメシャラもけっこうデカイ!






北側は工石山だろうか、木々の間から何度か山姿を見ることが出来る。





1336mのひとつ手前のピークから左に道を進むと林道への下山道となる。

ここからは道も開けて、今まで以上にブナの大木が点在していて見ごたえのある道。

途中で丁度お昼になったので腰掛けて弁当を食べる。








1302mでは広場になっていて、ここでもブナがデ~ンと構えている。









途中の昼食時間をいれて約2時間で鉄塔広場から林道に降りた。















林道歩きは2.5キロほどだが、下り坂なのでそれほど苦にならずに登山口まで歩けた。











林道歩きが終わる頃には首の痛みも薄れ、随分と廻るようになった。

けっきょく運動不足からくるもんだったのかな~などと思いながら帰路に着いた。

沢歩きや天然檜、白骨林やブナの巨木と、豊かな自然の残るこの山域をまた訪れてみたいと思った。


奥白髪山をネットで調べているうちに面白そうなホームページを見つけた。

特に「四国の保護林」には登山コースも載っていて参考になります。


「四国森林管理局のページ」











西門山~稲叢山

2016年06月03日 | 四国の山
今週の山歩きは先週行き損ねた稲叢山に出かけようと決めていた。

先週ならひょっとしてシロヤシオが残っているかもと思っていたけど

2週間もずれるとさすがに無理かな?

でも今度はあわよくばオオヤマレンゲが見られるかも?と思いながら出かけてみた。


10年前の木の根森でのオフ会で一緒になった皆さんと登った懐かしい山。

それ以来なぜか足が遠ざかり、今回久し振りの再訪となった。

オフ会で一緒になった土佐の仙人さんご一行のメンバーの内の一人、植物部長さんが

工事をしたというトンネルを抜けて、駐車場に着くとすでに車が3台停まっていた。





その内の香川ナンバーの人は、身支度をするこちらに脇目も振らずそそくさと

登山口へと歩いて行った。

その横で身支度を終えた高知ナンバーのおじさんが愛想よく色々と話しかけてくれた。

話によると一昨日も歩きに来たが「西門山のオオヤマレンゲはまだ早かった」

「今日はどうかな」などと教えてくれておじさんは先に歩き始めた。


登山口からしばらく石畳のような道を登って行くと西門山と稲叢山の分岐の鞍部に出る。

まずは西門山に、ということで右に折れて進んでいく。





道はなだらかで徐々に高度を上げていくと先ほどの話をした男性がいて

オオヤマレンゲはもう少し先にあると教えてくれたものの、

実際歩いてみると、今日は朝からずっと強い風が吹いていて

道の脇の木々の葉も揺れていたり裏返っていたりして、どこにオオヤマレンゲがあるのか

全く判らない。


そのうちに大岩の間にある箇所に差し掛かり、たぶんオオヤマレンゲは

もう通り過ぎたかなと思いながら西門山へと歩いていく。








大岩を過ぎて何度か小さなアップダウンを繰り返すと途中からシャクナゲ尾根へと変わり

強風で散った中で唯一ひとつだけシャクナゲの花が残っていた。





登山口から約50分ほどで西門山に到着。周りは木々に囲まれて景色も好くないので

少し休んで折り返す。





途中のシャクナゲ尾根では大きなシャクナゲが風によるものなのか?道を塞ぐ感じで倒れていたが、

木の大きさに比べて根が意外と浅いのに驚く。





途中の広場から北に尾根道から外れて進むと、北側に見晴らしが良い展望台になっていた。


正面には平家平の笹原が見えるが、笹ケ峰から西の稜線には雲がかかっている。









広場から少し進んで立ち止まると、たまたま道の脇にオオヤマレンゲを発見。

でも花は無くほとんどがつぼみの状態。









分岐の鞍部まで戻って今度は稲叢山へと歩いていくと、登山口からの道のような

石畳がしばらく続いていた。





さらに進むと鉄塔広場に出た。ここからはまた北側の景色が広がっていて

先ほどの展望台の時よりは少しずつ雲が流れて山々が見渡せるようになってきた。









鉄塔広場の直ぐ下には今日のお目当てのオオヤマレンゲが大きな花を咲かせていた。

たくさんのつぼみのなかにあって気の早いのが花をつけていたけれど、もう既に痛みかけていて

この花はいかに開花が短いかを感じた。










鉄塔広場から尾根の下をトラバースするような道を進んでいくと、

二ヶ所ほど電力巡視路特有の鉄橋がかかっている。

この橋をみんなで10年前に一緒に渡った記憶が蘇る。





尾根を回りこみようにして進むと、ダム湖への道の四差路にさしかかる。





そこから進むと根っこ坂が現れる。






躓かないように足元に注意しながら登って行くと稲叢山山頂。







山頂には高知からの男性2人と女性2人。

記念撮影を手伝ったり、女性からクッキーを頂いたりしながら、一緒に時間を過ごす。






山頂の岩場から南側は高知の山並みが続き、足元にはダム湖が見える。

10年前の山頂の岩場でのマーシーさんの後姿!












絶景の岩のテラスで昼食をとり、四人に挨拶をして元来た道を引き返す。

途中の鉄塔広場からは雲が流れて平家平~石鎚山までの峰々が見渡せた。

これだけの山々が見渡せる場所はなかなか無いでしょう。













石畳の道や大岩、そしてスズタケやシャクナゲの尾根と規模は小さいながら変化に富んだ道。

今度はダム湖からの洞窟コースや渓流コースを歩いてみたいと思いながら、

本当ならもう少しゆっくり歩いて山頂でもっとのんびりしたかったのだけれど、

今日は奥様との大事な行事が控えていて、

遅れないように早々に山を降りて家路へと高速を走らせた。


10年前の木の根の森でのオフ会では、山を降りた後大宴会が始まり

楽しい時間を過ごせたのが懐かしい。一昔というけれどやはりみんな若い!