KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

線で繋ぐ山歩き 野鹿池山~黒滝山

2021年08月26日 | 四国の山
今週の線で繋ぐ山歩きは三ツ森山大座礼山を予定していたが、ルリちゃんが私事で参加できない。

ここまで一緒に歩いて来たので、せっかくなら予定を変更して

次週にと云う事にした。それじゃ~どこを歩こうかと考えていたらあっちゃんから、『野鹿池山から

黒滝山はどうですか?』と連絡がきた。しかもそのコースはルリちゃんは既に歩いていると云う。

ならばまだ未踏の二人だけで歩いても抜け駆けにはならず丁度いい。天気予報もイマイチだし、

往復して7km強の距離ならば、雨に降られても大した事はないので、即決定!


国道32号線を南下し、大歩危峡まんなかの宿から西に県道272号線に入ると、

こなき爺を始めとする古くから数々の妖怪の伝説が残る地域として、何体もの妖怪のモニュメントが、

道の至るところに点在する妖怪街道と呼ばれる道になる。

道幅はどんどん狭くなってくると左に藤川谷川を渡る橋に『野鹿池山』と書かれた小さな案内板がある。

橋を渡り進んで行くと、道はしばらく整備されていないのか落ち葉が散乱し、昨日降った雨のせいか

山側の至る所から水が流れ落ち、溢れた水が道路の上を川の様に流れている。

時折見える山並みにはガスがかかり怪しげな雰囲気になってきて、少し不安になって来た。

しかも事前に調べたYAMAPでは、大抵の人が野鹿池山から黒滝山へは激坂!と書いている。

濡れた登山道の激坂に、二人して『大丈夫だろうか?』と言っている内に駐車場に着いた。

駐車場には立派な小屋とトイレが在り、最悪雨に降られてもここまで戻って来れば、

小屋の中で雨に降られずお昼ご飯が食べられると思っていたが、ガ~ン!小屋は鍵がかかっていた。

正面には藤川谷川の対岸の山並み、更にその奥に山並みがガスの隙間に見えているが山座の同定は出来ない。







8時40分小屋の横の野鹿池神社の参道からスタートする。








野鹿池山は名前の通り、この先に以前は池があったようだが今は湿地帯になっている。

その湿地帯も今は灌木が生い茂り、神社へと続く木道がその面影を残すだけとなっている。







神社には雨乞いの神として竜王が祀られていて、干ばつの年には遠くは讃岐や伊予からも

雨乞いにやって来たという。参道からはシャクナゲの群生が続いて、以前はここで6月には

神事が行われ、駐車場では屋台やバザーが出て『シャクナゲ祭』が開催されて大勢の人で賑わっていた云う。




野鹿池山へはこの木道が始まる案内板の横が取り付きになっていたが、笹に埋もれて

踏み跡もよ~く見ないと分からない。取りあえず雨具のズボンだけ履いて突入する!




露に濡れた笹道は意外と早く終わり、直ぐに踏み跡のしっかりした登山道になった。

少しガスのかかった樹林帯の中を緩やかに登って行くと直ぐに野鹿池山に着いた。

※自撮りのアップは厳しいので、一部修正をしております!(笑)










さぁ~ここからが問題の“激坂”かと身構えながら下って行くと、思いのほか早く鞍部に着いた。

あっちゃんが『こんなモン?』というので、『いやこんなはずではないので、

未だ先に二つ、三つあるかも?』と。道は県境杭に沿って続いていく。










予想通り鞍部から少し登るとまた直ぐに下り坂が始まった。

といっても意外と足元はぬかるんでなく、先ほどより短めに下りは終わった。







『山』と彫られた石柱の横からは、今日初めて南側の景色が見えた。







1217mの標高点を過ぎると、いよいよそれらしい下り坂が始まった。

木々が生い茂り、境界杭も見失い足元もザレていて滑りやすい。

先ほどの二つの下りと比べると『これが激坂かな?』と言いながら、

右に左にテープを見ながら下って行く。しばらく下ると苔蒸した岩が現れる。













苔岩の間を抜け、とにかく滑らないように注意しながら下って行く。

ストックが効かない場所では木の枝を握りながら降りるが、

たっぷりと水を吸った苔の付いた木はは、握った瞬間ひんやりとする。










幸い尻もちを付くこともなく激坂は終了し、鉄塔広場に着いた。広場からは北側には背の高い

ワイヤーメッシュの柵が続いている。ガスが流れて向かいの山城町上名の集落が見える。

南側にも山並みが見えるが薄曇りの中で山座の同定ができない。










鉄塔広場からはその柵に沿って歩いて行くと、北側は人工林、南側は自然林の道になる。

暫くすると北側は緩斜面になり、間伐された切株が点在する場所になる。

するとすぐ近くでチェーンソーのエンジン音が聞こえてきて、下には作業道も見える。













間引かれた林の中に、空が晴れてきたのだろうか陽の光が届き始めた。

何度かアップダウンを繰り返しながら進んで行く。










鞍部から先に見える頂部をを見てあっちゃんが『YAMAPではここから25分になっているけど

あれが黒滝山かな?25分で行ける?』と聞いてきた。『たぶんあれが黒滝山だと思います』と

言いながら、最後の登りに取り付く。山頂近くになると意外と急登で足が前に進まない。




黒滝山山頂は先ほどの野鹿池山より更に狭く、山名標とGPSが無ければ恐らく山頂だとは分からない。

登山口からはほぼ2時間弱で着いた。山頂の直ぐ先の少し広くなった場所でザックを降ろす。








時間は10時40分前。腰を降ろして行動食をと菓子パンを取り出し食べ始めようとしていると、

横であっちゃんがお弁当を広げている。『あら、お昼ご飯じゃないの?』だと。

いつも途中の小休憩の度に、おにぎりを頬張っているあっちゃんの食欲は何処から来るのだろう?

ふと足元を見ると、岩にへばりついて音をたてているのに逃げようともせず、

じっとして動かないカエルが一匹。ツチガエルだろうか?こんな山頂近くで生息しているツチガエルの

生命力の強さと、あっちゃんの食欲からくるたくましさが重なって見えた。







※あちゃんは元々が良いのでその必要はないと言う事で、私のみ修正しています!(笑)



お腹もおきたことだし、そろそろあっちゃんがYAMAPの平均ペースを気にし始めた。

ではでは急いで戻りましょうか!。予想に反して空は青空が広がって来た。

北に視界の開けた場所では根津木越から続く稜線が見える。

往路と同じように何度かアップダウンを繰り返す。










鉄塔広場の手前で、柵越しに何やらあっちゃんが覗き込んでいる。

往路では気が付かなかったが、柵の奥には植林の際の食害保護材に囲まれた少し育った苗木が見えた。

WOC登山部で4年前に来た時のセニョさんの写真を見ると、下草のない斜面に

ムーミンに出てくるニョロニョロの様なすごい数の保護材が並んでいる。

僅か4年の歳月でこうも風景が変わってしまうものなのか。ここでは植物の生命力の凄さを感じた。










鉄塔広場からは下って来た急坂の登り返しが待ち構えていた。苔岩の広がる斜面を岩や木の根元に

足を置きながら、また木の枝を掴みながら登って行く。はっきりとした尾根ではなく、

広い斜面ではどこでもそうだが下りよりも登りの方が道を外しにくい。時折、前上を見て木々と

空との境を目印に、またテープを見つけながら真直ぐに登って行く。

ここでは人工物の境界杭も苔岩の中に溶け込んでいた。



















苔岩の斜面が終わるとザレた斜面になる。浮石の斜面は濡れていて滑りやすい。

雨や露の心配はなくなったが、雨具のズボンは履いたままだったので、とにかく足が暑い。

コンディショニングタイツを履いた上にズボンと雨具で、冬場でもなかなかない三枚も

着込んで歩いていることになるが、雨具のズボンを見るとドロドロなので、ここで脱いで

いまさらズボンを汚してもと思い、熱を持ったままの足を前へ前へ上へ上へと運んでいく。








急登が終わるとしばらくは緩めの尾根道になる。それにしてもこれといった眺望のある場所もなく、

樹林帯の中の尾根道を歩いていると、阿讃縦走路を歩いているのと変わらない感じがしてきた。

それは先週まで歩いて来た線で繋ぐのルートの山々や眺望が、あまりにも良かったせいだ。

恐らくだが、この四国中央部をこれから線で繋いでいくと、こんな感じの山歩きになるのだろう。

暫くすると前方に次のピークが見えてきた。『あと何回登るのかな?』とあっちゃん。

『あと二つです!』と私。するとまたYAMAPを覗き込んで、『これだと4時間30分かかるわね』と。

事前に見たYAMAPでは往復4時間で平均ペースの110~130%になっていたとの事で、

どうやらそれを目指しているようだ。登っては先について後ろからトボトボと来る私を待っているせいで

時間がオーバー気味なので、鋭い視線がこちらに向けられる。(笑)すみません、へっぽこで!








最後に見えたピークを登りきると野鹿池山まで戻って来た。へろへろヘッポコリーダーを尻目に

当然ここでは一服もせずに直ぐに下って行く。枯れたスズタケの間を猛スピードで下り、

最後の笹を掻き分け進むと野鹿池神社の参道に出た。














結局スタートから4時間18分で駐車場に戻って来た。恐る恐るあっちゃんに『たぶん90~110%

になると思われます。』と報告。(YAMAPでは電波が届く場所でデーターがアップロードされて

初めて正確な時間やペースがでるので)

『でも足元が雨の後ではなくもう少ししっかりしていたら・・・・』と言い訳してみるも、

『すみません、やっぱりへっぽこリーダーのせいです!』即座に訂正する。




駐車場では朝と比べると視界が良くなり、北東に大きく裾を広げたピラミダルな山容をした

中津山。と言う事はその手前が国見山と判った。

今日初めて山座が同定できた。北には遠く雲辺寺や薄く庄内半島らしき影も見える。

小屋の前で腰を降ろし雨具のズボンと登山靴を脱ぐと一気に解放された気分になった。

今日もあっちゃんが持参したコーヒーを淹れてくれ、しばらくの間雑談をした後帰路についた。







※道迷い
今回登山途中ではなく、帰りの県道までの下りの道を途中の分岐で違う道へと曲がってしまった。

走っていてもどうも朝通った道と違うな~と思いながらもどんどん進んで行くと、ナビには通行止めの記号が出てきた。

それでも進んで行くと通行止めの場所は奥小歩危温泉となっていて、

何軒かの建物が建っていたが、人気は全くなかった。さらに進んで行くと道は何年も車が入った様子が無く、

最後は崖崩れで重機が土砂で崩れた斜面で作業をしていた。仕方がないので狭い道で何とかUターンして

元の道を戻って行った。帰って調べてみるとこの間20km以上約40分ほどのロスしてしまっていた。

これだけの距離を途中まで道が間違っているのに気づかずに走ったのは初めての事

おしゃべりに夢中になると周りの景色に注意がいかなくなると反省。

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里山に遊ぶ 屋島

2021年08月19日 | 香川の里山
先週、伊吹山から岩黒山まで歩いて、線で繋ぐ山歩きも

全行程の1/5程度が繋がってひと段落した。今後は四国中央部を予定しているが

今週は雨の予報。取りあえず線で繋ぐ山歩きはお休みして、県内の里山でトレーニングする事に。

事前に奥様たちに三つほどコースを提案した。いずれも10km近くのコースで取りあえず

長めの距離を歩け、かつ雨が降っても昼食時に困らないように、山頂近くに雨をしのげる場所がある山。

するとあっちゃんから『屋島に登った事がないので、屋島がいいです!』と返事が返って来た。

YAMAPを見てみると、屋島には『冠ケ嶽』『屋島南嶺』『屋島北嶺』と三つのポイントがあるのが判った。

YAMAPではこのポイントを通過すると、登頂した山の数にカウントされる事になっている。

提案した残る二つのコースでは、奥様たちは既に登頂しているので、

『さては、登頂した山の数を増やそうという魂胆か?』と思い、

『良かったですね、三つも登った山が増えますね!』と返信すると、

『実は屋島寺に車で参拝した時に、屋島南嶺はゲットしているので、二つです!』あっちゃんから返ってきた。

『なぬ!それはYAMAPの利用者としては、あるまじき行為ですぞ!』

『それでは懺悔の意味で、美味しいコーヒー豆を持って来なさい!』と

いつになく強気の態度に出たへっぽこリーダーだった。


前日に最終確認で二人にメッセージを送ると、そのあっちゃんから

『日曜日にギックリ腰になってしまいました。整体に行って回復はしてきたのですが、

歩けるでしょうか?ギックリ腰常連のアドバイスをお願いします!』と返事が来た。

ガラスの腰のへっぽこリーダーは、今まで何度もギックリ腰になって、その度リハビリと

称して歩いてきた。時にはコルセットを巻いてでも歩いたりしたので、

『状態によるけれど、じっとしているよりは歩いた方が回復が早くなります』と返し、

結局予定していた長距離を少し短縮して決行する事となった。

WOC登山部では痛みを堪えてでも無理やり動けば治るという、結構無茶な事をする

セニョさんがいて、個人的にそれを『セニョ理論』と呼んでいるのだが、

セニョ理論は誰にでも通用するわけではないので、基本的に痛みが無ければ、体を動かして

歩いた方が楽になるというのが私の持論だ。




集合場所の屋島神社に時間通りにルリちゃんの車に乗って二人が現れた。

ルリちゃんとは、ここから冠ケ嶽に直接登った事があるが、今日は雨だと言う事で、

ここからスタートしてへんろ道から登って行く予定。そしてあっちゃんの状態からして、

『今日はWOC登山部亀さんチームの70~90%で歩きましょう!』と声を掛ける。

駐車場から屋島神社の石段を下り、元のケーブルカーの横を通る。ケーブルカーの車体も

通るたびに朽ちていっていて、子供の頃に何度も乗った事のある私としては少し寂しく感じる。




大宮八幡神社を通り、墓地の脇を抜けると登山道の入り口になる。

道に沿って里に猪が降りてこないように猪避けの柵が続いていて、ゲートを開けて中に入る。










しばらくして遍路道に合流すると、弘法大師が、仏天を供養し誦呪加寺

(呪文を読み仏の加護保持を祈とうすること)をして、

干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、湧水は絶えることがないという加持水がある。




へんろ道の頭上は木々に覆われているので、少々の雨でも傘をささずに歩いていたが、

畳岩の辺りでは木々が途切れてしまい、傘を取り出し歩いて行く。

雨にもかかわらず、上から下りて来る人、後ろから追い抜いていく人など、結構な人が歩いている。







いつになくゆっくりとしたペースで登って行くと、山門の奥に屋島寺

しっとりと静かに佇んでいた。




西尾根端に着くころには雨が一旦やみ、眼下には高松の市街地が広がっていた。

遠くはやはり霞んでいるが、近くは雨の降った後で意外とはっきりと見える。




港湾地区の向こうに五色台と瀬戸大橋



クレーター五座と由良山



堂山と六つ目山と鷲ノ山










獅子の霊巌では屋島山上拠点施設整備の工事が進んでいた。

三度の入札不調で大幅に工事が遅れていたが、屋島観光の目玉になるこの施設の完成が待ち遠しい。







新屋島水族館、山上駐車場を通り、北嶺への遊歩道を進んで行く。

このまま遊歩道を歩いても芸がないので、あっちゃんの様子を見ながら脇道へ入る。

屋島山頂部特有の安山岩の露出した道を歩いて行くと、右側に壇ノ浦を挟んで、

庵治石の砕石場と五剣山が見える。










安山岩の痩せ尾根歩きで、少しはワイルド感がでて良かったかなと思ったが、

後ろから下りて来るあっちゃんは、やはり腰の様子を見ながら恐々降りてきている。




千間堂跡には、ここでも整備事業の一環で立派なトイレと休憩所ができている。

当初の予定では長崎の鼻まで歩いて、ここまで折り返してきて昼食にするつもりだったが、

やはりギックリ奥様の様子では北端の遊鶴亭までが無難な感じなので、

そのまま千間堂跡を通過して、今日の目的のYAMAPのポイントを探しに行く。

そのポイントは千間堂の少し先の森の中にあった。北端の遊鶴亭でもなく、特徴のない森の中にあるため、

目印となる様に誰かが手作りの可愛らしい石で作った標が置いてあった。

既に残りの二つのポイントをゲットしているルリちゃんも、残りの一つをゲットできてご満足な様子だ。







遊歩道へ戻り、東側の道を歩くと、ここにも新展望台ができていた。

ひな壇上になったテラスからは、東側と瀬戸内の島々が眺められる。







庵治の町と小豆島



大島




遊鶴亭では腰を降ろして一息つく。奥様二人はいつものように朝ドラの話が弾んでいる。

その時間には会社にいる私にとっては、いつも話にはついていけない。




女木島と小豆島フェリー



シンボルタワーと県庁







展望台の横にある『長崎の鼻まで800m』の道標を見て、あっちゃんが『それくらいの距離なら』と

行きたそうにしたが、ルリちゃんが『なによんな!ここから急な下りやのにさっきの様子では無理!』と。

遊鶴亭で休憩した後、折り返して遊歩道を歩いて行く。

歩きながら夕食が原因で家では日曜から冷戦状態になっている話を私がすると、

その開戦時の内容を聞いた二人が口を揃えて『最低!』と集中砲火を浴びせてきた。










談古嶺や廃墟となったホテルの横を通り、二つ目のポイントの冠ケ嶽へと歩く。

ケーブルカー山上駅の横を通り山道に入ると、『ブヒッ!』と鳴いて猪が3匹逃げて行った。

周りでは雨が止んだのを喜んでいるかのように、そこらじゅうでセミが鳴いている。







冠ケ嶽でもまた今までと違う眺望が広がっている。

『本当にどこからも素敵な景色が見えるわね』とあっちゃん。

立石山の辺りには低く雲が立ち込めて、その向こうに少し青空も見える。














二つ目のポイントをゲットした後は、三角点のある三つ目のポイントへ。

ここは二人とも既にゲットしているが、YAMAPを最近始めた私にとっては最後のポイント。




今日の目的を完了した後、近くの東屋で昼食にする。今日は昨日買った、ご当地ラーメンだ。




食後はあっちゃんが持ってきたIRIBITOさんのお店のコーヒーを頂く。

大雑把にお湯を注ぐ私に、見かねたあっちゃんが交代してと言ってきた。

ルリちゃんの蓋だけの水筒にお湯お入れ、飲み口のある自分の水筒の蓋を付けて淹れようとすると、

ネジ山があっていないのか、間からポトポト零れている。ルリちゃんと二人で大笑いするが、

これが意外と適度にゆっくりと注ぐことができて、結果オーライ!







やはりお店の豆で淹れたコーヒーは別格だ。深いコクのあるマンデリンコーヒーを味わいながら

東屋の屋根から落ちる雨音を聞きながら、優雅な時間を過ごす。


のんびりとお昼時間を過ごした後は、へんろ道を下って行く。下り坂ではあっちゃんが滑らないように

注意して降りて行くのだが、それ以上に私の買ったばかりのシリオの登山靴が、濡れた石の上では滑る。

腰が引けながら下る私を見て『どっちがギックリ腰か分からないわね!』と揶揄される。










12.7km、5時間45分の里山歩き。リハビリにしては少し距離が長すぎたが、

それでも90~110%のペース。帰った後にあっちゃんからお礼のメッセージが届いたので、

『後は養生をしながらの日にち薬で、来週までには良くなってください』と送ると、

『ハイ!次は150%を目指します』と。・・・・・・・勘弁してください!


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線で繋ぐ山歩き 山荘しらさ~伊吹山~岩黒山~土小屋

2021年08月12日 | 四国の山
線で繋ぐ山歩きも今回で三ツ森山から石鎚山が繋がる。

先週ランチをした山荘しらさから、伊吹山を通って土小屋まで往復で4時間。

土小屋のモンベルで名物の鉄板ナポリタンでランチをして、

今日はいつになく楽勝のコースだと思っていた。ただ奥様たちがその途中にある

岩黒山に登った事が無いので登りたいな~と言っていたので、

単純にしらさから土小屋を往復する以外に色々ルートがないかと考えてみた。

山荘しらさから土小屋を往復すると約4時間。時間的には土小屋から岩黒山を往復すると

+2時間だが、単純に往復するのは面白味が無くイマイチだな~と思っていたら、

エントツ山さんが石鎚山~剣山の縦走の時に、岩黒山からそのまま

町境を名野川越まで下っていたのを思い出した。そこでもう一度読み返してみると、

山頂近くからの笹原はとても急な斜面、そこを下ってもけっこうな笹薮だと

あの藪漕ぎ大臣のエントツ山さんが書いていたので、これは素人には難しいだろうと思い、

他にルートをないかと調べてみたが、山頂からダイレクトに歩いている人がほとんどいない。

そこでGoogleEarthを見てみると、山頂から白く続く涸沢の様なのが見えた。

水が流れていなければ登れないこともない?、急な笹薮よりはマシかな?などと考えてみたが、

そこは軟派なへっぽこリーダー。『まあ無理に岩黒山に登らなくても、一応線は繋がる

からいいかな』と、思いながら・・・・朝をむかえた。







山荘しらさには宿泊客か、朝から結構な台数の車が停まっていた。

山荘前の道路の脇に車を停めてスタートする。

スタートして直ぐに左足に打撲の様な痛みが走った。しばらく歩いても痛みが取れない。

今日はやっぱり岩黒山へは無理だな~と考えながら、早くも弱気になって二人の後を付いて行く。










ここから登山道はUFOラインに沿う形で土小屋まで続いて行くが、スタートからは直ぐに車道に飛び出した。

道標の横に『マムシ注意』の看板を見て奥様たちがビビり始めたが、

リーダーの権限で先頭を二人に任せて後ろから付いて行くへっぽこリーダー。













最初は樹林帯の中の道で歩きやすかったが、樹林帯を抜けると笹道になる。

このところの尾根歩きでは、平家平から冠山の辺りが、

足元が見えない笹道歩きで一番苦労したけれど、それに比べるとノープロブレム。

進歩した前の二人は苦も無く歩いて行く。正面には頭が雲に隠れた石鎚山が見える。













伊吹山へは緩やかな道が続いて行く。『今日は楽勝ね!』と頼もしいお言葉の奥様たち。

振り返ると先週登った子持ち権現西黒森山からの稜線が続いている。
















その子持ち権現から見えた伊吹山は、猫の額ほどの笹原に見えたけど、

けっこう広々とした平らな笹原になっていた。『あれが子持ち権現ですよ!』と奥様たち。

相変わらず瓶ケ森も石鎚山も山頂近くが雲に覆われている。
















ルリちゃんが笹の露で濡れないようにと、ウインドブレーカーを腰に巻いているけれど

もうすでにズボンはビショビショ。あまり効果は無いと思うのですが・・・・。










ここで一服しようと考えていたのに、『さぁ~鉄板ナポリタンを食べに行くわよ!』と急かされ、

渋々ザックから取り出そうとしていた物をしまい込む。伊吹山からもしばらく笹原が続いて行く。

その景色を撮ろうをポーチに手を入れると、先ほど伊吹山で仕舞った動画のカメラが無い!

慌てて前の二人に『ちょっと待ってて!』と声をかけるが、聞こえないのかどんどん歩いて行ってしまった。

仕方がないので走って戻って、山頂の辺りを探し回るが見つからない。数分探しただろうか、

諦めかけていたら足元の笹の中に!『良かった~』と肩を撫で下ろし、先を行く二人の下へと走る。

二人に追いつくと、『いつまでも来ないので、また下痢でもしてたんかなと思っていた』とあっちゃん







山頂付近の笹原が終わるとよさこい峠に近づくにつれ、笹の勢いが強くなってきた。

それでも二人のスピードは全く落ちない。このところの笹道歩きで分かった事だが、

特にルリちゃんが笹道でも全く苦にせずどんどん歩いて行く。

『やっぱりルリちゃんは、笹道に強いね~!』これから『笹の女王』と呼ぶことに

しましょうと、あっちゃんと二人で話をする。













笹道から正面に岩黒山が見え始めたが、ここでは二人には黙っておこう。出来るだけ

ランチに気を逸らして岩黒山の事は頭に浮かばないようにと・・・・。

伊吹山からはけっこう下って行くとよさこい峠に着いた。











よさこい峠からは更に車道の脇に登山道が続いて行く。少し分かりづらいが、道の脇に

短いロープが掛った場所から取り付く。『今日は最初で最後のロープね!』と。










一旦車道に出て朽ちかけた道標からまた登山道に入って行く。ここからが今日の問題のヶ所。

しばらく距離を置いて歩いていると、何やら二人がスマホを覗き始めた。

ヤバい、ヤバいぞと思っていたら案の定GPSを見ながら、『この町境の線に沿って登れば、

岩黒山まで最短距離で登れるわね~』と二人が言い始めた。 ( ゚Д゚)







そして山側を眺め、GPSの町境の線を確認しながら『この辺りね!』と。

すると梯子の掛った場所に赤テープを見つけた二人。『ここよ、ここから登れるわよ!』

『はい、はい分かりました』『言い出しっぺはお二人ですからあとで文句を言わないように』と

二人に責任転換をして、渋々ついて行くへっぽこリーダー。







物好きはいるもので、このルートを歩いた人がいたのだろう。所々で赤テープが見える。

ただ途中から見えた岩黒山までは結構な高度差がある。しかも道なき道。







尾根ぽい所を木々の枝を掴んで登ると、今度は笹の生い茂る場所に出た。

赤テープも見失い、とにかく町境の線から外れないようにGPSで確認しながら進んで行く。










途中で大岩が点在する場所では、普段ならそれらを見ながら感心するところだが、

今日はそんな余裕はない。とにかく上に上にと登って行く。










次々と現れる大岩を右に左にと巻いたり、また真ん中をよじ登ったりしながら進んで行く。










大岩斜面を抜けると前方の少し上が明るく見え始めた。『あの明るい方向へ進んでください!』と

声をかけると『ハ~イ!』と返事が返って来た。それにしても二人は全く歩みを止めることなく

登って行っている。元気なのはいいけれど、元気すぎるのもな~・・・・・。




やっとのことで樹林帯を抜けると前方に笹の斜面が見え始めた。そしてエントツ山さんの

レポートで見た岩壁が右手に見えると、見上げるほどの角度で広い笹の斜面が続いていた。







ここからは笹に埋もれながらの行軍となっていく。背丈を越える笹の中を両手で笹を掴んで、

一歩一歩踏み出していくのだが、斜度が高すぎて踏み出した足が笹に押されて返ってくる。

立ち止まってもしっかり笹を握っていないと、後ろにひっくり返りそうになる。














さながら雪山ならラッセルといったところだろうか。先頭はとにかく体力の消耗が激しい。

数十メートル登っては、何度も先頭を交代しながら登って行く。

ハアハアと息を切らせ、目の前の笹を両手でしっかり掴んで、グイッと体を押し上げる。

段差のある場所では足が上がらず何度も足を滑らせ、体が元の位置に押し戻される。













笹の埃と小さな虫が飛び回り、時々口の中に入る。あっちゃんが『耳が痒い!』と言い始めた。

すると私も虫に噛まれたのか耳たぶが痒くなってきた。そうだ忘れていた。こんな笹薮の中を

うろついていたら、マダニが心配になってきた。といっても今更遅い。

尾根が近づいてくると、やっと一度だけ腰を降ろせる場所があった。

三人とも疲労はピークに差し掛かっている。正面を見ると写真ではよく判らないが、

横を見るといかにこの笹の正面が急なのかがよく判る。














名野川越の登山道の取り付きから1時間20分。笹斜面の取付きから40分。

道は無く最初から笹を掻き分け続けたので、握力もなくなってきたところで、

やっとのことで岩黒山の稜線に出た。最後に尾根に飛び出したあっちゃんがひと言。

『あ~楽しかったわね!』と。『ハイ、ハイ楽しゅうございましたね奥様』







苦労して登った岩黒山だったが、いつも見える石鎚山や筒上山は雲の中。

それでもここまでのダイレクトルートを登れた事にご満悦の奥様たち。







それでは楽しみにしていたランチへと参りましょうかと、下山を開始する。

昨年の夏に登った時は笹の葉の露でびしょ濡れになった記憶があったが、

笹はそれほどでもなく登山道も何の問題もなくスイスイと降りて行く二人。










二人もお腹が空いたのか、超特急で直ぐに姿が見えなくなり、コースタイムを15分も縮めて土小屋に着いた。











こんな天気だが観光客やバイクの人たちで、モンベルの中では注文が出来上がるのを待つ人が数組。

では2階に上がって鉄板ナポリタンと思い、階段を上がろうとすると、階段の正面に『臨時休業』の張り紙。

モンベルの人に聞いてみると、『石鎚スカイラインが通行止めで、料理人の人が来れない』と。

『それでは鉄板ナポリタンとかジビエカレーとかの食事はできないの?』と聞くと、

『すみません、今お出したもので売り切れで無くなりました』と返事が返って来た。 (T_T)

仕方がないのモンベルの軽食のメニューで我慢する事になるのだが、

お二人は新しくできたクラフトビールが飲めてニコニコ顔。














レンジで温めるだけの軽食メニューだったが、意外と出てくるのに時間がかかり、

外のテラスでのんびりし過ぎたせいで、空の様子が怪しくなってきた。

岩黒山山頂で落ちていた五円玉をあっちゃんが石鎚神社に持っていく。

神社前の石段横の鎖を登って?自分のお賽銭と一緒に入れて丁寧に低頭。










さぁ~それでは先を急ぎましょう。土小屋からUFOラインに沿った登山道を戻って行く。

時々藪いている場所もあるが、今日の笹斜面と比べると屁でもない。倒木もなんのその。













自然林の中を続いて行く道はとてもいい雰囲気で、2ヶ所ほど沢を跨いでいく。


















当初『登れるかも?』と思っていた沢も、一昨日の雨のせいか涸沢ではなく水が流れていた。

やはり沢を登るよりは笹が酷かったが、今日のルートが正解だった。











よさこい峠からは車道を戻って行くことにする。次第に雨が降り始め、

今日は三人とも雨具を持ってきていなかったので、急ぎ足で歩いて行く。











山荘しらさに着くころにはガスがかかり、雨脚も強くなってきた。

今日は食事は出来なかったけれど、山荘のトイレをお借りして着替えを済ませる。

元々登りでは二人に置いてきぼりになっていたが、悪路では意外と強みを発揮できていた。

だが悪路ももろともせず、増々パワーアップしてつけ入る隙が無くなってきた奥様たち。

これからどこに活路を見出したらいいか。へっぽこリーダーの苦難は続いていく。

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線で繋ぐ山歩き 源流の碑~山荘しらさ

2021年08月06日 | 四国の山



先週の寒風山から笹ヶ峰を歩いて、奥様たちも

昨年、吉野川源流の碑から伊予富士まで歩いているので、

三ツ森山から源流の碑までが繋がったことになる。ここからは私も所々は歩いているけれど、

その時のログが取れていないので、一応初めてのルートとなる。本来なら、源流の碑から

土小屋まで一気に歩けばいいのだが、その為にはデポが必要になる。

UFOラインを奥様の運転では少し不安があると言う事なので、今回は少し緩めで山荘しらさまでを

往復する事にした。ここの所の周回コースに比べると、奥様たちには満足いただけないかもしれないが、

今回のコースの途中には、以前からあっちゃんが渇望していた、子持ち権現がある。

そしてお昼は『山荘しらさのスープカレーでランチにしましょう~!』の呼びかけでルリちゃんも納得。


源流の碑の前の路肩に車を停めてまずは瓶ケ森の女山を目指してスタートする。

UFOラインからも源流の碑からの道は、笹原の中をジグザグに続いているのがよく判る。










夏真っ盛り、笹の勢いが一番ある時期だが、登山道はその笹が綺麗に刈り払われている。

ただ刈ったまま登山道に残る笹が乾いていて滑りやすい。







見ていた通り笹原道は右に左に折れながら徐々に高度を上げていく。

夏の勢いに溢れた笹原の緑と青い空が広がっている。














笹原が終わると樹林帯の中の道になる。道の脇にはあちらこちらに花が目立ち始めた。

先週の寒風山で見かけた赤紫色の花を見て『変わった花。何て云うんでしょう』と奥様たち。

帰ってから調べてみるとミヤマノダケという花らしく、絶滅危惧種の貴重な花だという。




皮がむけて中から花が飛び出してきているものも。なんだかエイリアンのように見える。




樹林帯を抜けると緩やかに広がる笹原尾根が目の前に広がって来た。




この女山山頂は360度の眺望。目の前の氷見二千石原の笹原の向こうには霊峰石鎚山

その反対には西黒森山から稜線が続いている。そして北側には雲海。

『これだと日本アルプスにも負けていないわね!』と奥様たちもご満悦。










以前、WOC登山部のゆうちゃんに頂いたお父様が作られた手ぬぐいには、

その氷見二千石原と石鎚山の絵が描かれている。

幼いころにお父様と登ったという思い出のこの瓶ケ森に、思い出の品も一緒に登頂を果たした。







今から向かう男山の向こうにも、高知の山々が幾重も重なり続いている。

東の稜線を眺めながら、今回線で繋いできた山々を同定している奥様たち。

この隙にと一服しようとしていると、あっちゃんから『なにしょんな、ハイ次行くよ!』激が入る。

『やれやれ、この景色の中で煙を燻らせようと楽しみにしていたのに・・・』 (T_T)














石土蔵王権現にお参りをして、笹原を男山へと歩いて行く。

西側に傾斜した笹原の平坦地で、藩政時代に、二千石の石高であった山麓の西条氷見のように

広いことから名付けられた氷見二千石と、石鎚山を眺めながら緩やかに下って行く。

















笹原から尾根の西側を回り込むように進んで行くとあっという間に男山に着いた。

男山は石土宗総本山石中寺がこの男山山頂を石土山頂上として、毎年7月1日から10日までを

「石土山入峰大会」と称して信者達がこの男山と子持権現山に登拝する行事を行い、

その10日間は頂上直下にある山小屋に泊まり込んでいる。

ここのところの線で繋ぐ山歩きで、どんどん線は繋がっていていたが、

新しく登った山が増えないと、贅沢な文句を言っていた奥様たちも、

今日は既に二つ目の山頂をゲットしてニコニコ顔。








男山からは瓶ケ森駐車場に向かって降りて行く。山頂直下の西側を巻いて行くと直ぐに稜線に出る。

今から登る今日のメインイベントの子持ち権現の頭が見え始める。




ここからはまた氷見二千石原と石鎚山を望む絶景が広がっている。

以前にWOC登山部で土小屋から石鎚山に登った時に、途中で何度もこの瓶ケ森を指さして

『あの山は何て云う山?』と聞いていたあっちゃん。『奥様、ここがあの瓶ケ森ですよ』














子持ち権現の奥には小さな笹原の伊吹山と、そのさらに奥には筒上山と手箱山

西黒森から笹ヶ峰に続く稜線を見ながら、『よく、ここまで歩いて来たね』と二人。








笹原にポツンとたつウラジロモミの白骨林が何とも言えず絵になるな~。




瓶ケ森駐車場の上のトイレでトイレ休憩。『ゆっくり一服したらいいわよ!』と

やっと奥様たちの許可が出たので、ベンチに腰を降ろして生き返る!

駐車場トイレから少しだけUFOラインを歩いて行く。いつもは車を停めて眺める

瓶ケ森の展望台で、今歩いて来た男山を振り返る。




その展望台の先にあるサイクルスタンドから右脇へと登山道へ入って行く。

目の前に子持ち権現がどんどん近づいて来た。







ただここから先は歩く人もいないのか、笹の勢いが強く、その笹を掻き分け搔き分け下って行く。

奥様達も最近続いている笹原の足元が見えない道も、随分と上達して苦も無く降りてくる。

今日は登りが少ないので、いつもは付いて行けないへっぽこリーダーも、何とか威厳が保たれる。











登山道とUFOラインが合流する地点が、子持ち権現の入り口。丁度、子持ち権現から下りて来た

おじさんが声を掛けてきた。『こっちから下りて来たん?笹がすごかっただろ』

『石鎚の鎖場よりすごいから、子持ち権現登っておいで!』と。

『岩肌は濡れてなかったですか?』と聞くと、『今日は濡れていない。足がかりもあるから

鎖をしっかり握って登れば大丈夫。その代わり鎖から手が離れたらおだぶつ!』と、

明るく答えてくれたが、随分とハードルを上げてくれた。







道標に従って進んで行くと小さな祠があり、ここから鎖場が始まる。

先ずはお賽銭を入れて無事をお祈りする。ここでルリちゃんは不安なので待機する事に。




最初の鎖はよくあるちょっとした岩場くらいで、先ずは問題なく登る。

その上の少しだけ広場になった場所に着くと、上から三人ほど降りてきている。

最後に下りて来たおばさんは、途中で引き返して来たという。

見ると三人とも年配で、しかも足元は運動靴だ。『大丈夫みたいね』と小さな声で、あっちゃん。










さぁここからが本番。三人が降りきるのを待って、先ずは先にあっちゃんが登って行く。

ここの鎖は石鎚山の鎖と比べて、ゆらゆらせず、ほぼ固定されているので、

足元を確認しながら、しっかり掴んで登ればどんどんと登って行ける。







ただ間隔をかなり開けないと、上のあっちゃんからの石が何度か帽子のつばに当たった。

帽子を被っていなかったら、そのまま顔面を直撃するところだった。

途中で一ヵ所立ち止まって先ほど降りてきた展望所辺りが見えた。







長い鎖を登りきると、最後の鎖。ここからは70~80度近くの傾斜。

ひょいとあっちゃんが鎖に飛びつき登って行く。鎖の横にはロープが垂れ、アブミが付いているが

ゆらゆらするロープよりは、そのまま鎖で登った方が早い。











最後の鎖は急だが距離が短いのであっという間に登りきれた。

狭い山頂で奥様念願の子持ち権現制覇の記念撮影。







南には今日のランチの山荘しらさの赤い屋根が見える。

反対側には瓶ケ森と西黒森山の雄姿。










基部ではルリちゃんが待っているので、さっそく鎖を下って行く。

鎖を股の間にして下って行くと、足元もよく見えるので意外とスムーズに降りられる。

下からヘルメットを被り、ハーネスを付けた男性が二人登ってきているので、

途中の足元のいい場所で離合待ちをする。それにしても重装備だ!思ったが、

安全第一、準備を怠らないのは大切だと戒め。










登りも下りもすれ違いの時間待ちがあったので、実際には30分強で昇り降りしたことになる。

祠の横でルリちゃんと合流。その横であっちゃんの顔が少し曇っている。

以前からWOC登山部のメンバーに、一度是非連れて行ってほしいと熱望していたが、

どうやらこの子持ち権現の鎖場は、思っていたよりも大したことが無かったようだ。

子持ち権現からは先ずは東側の岩壁の下を進み、どんどん下って行く。




下りきるとアップダウンを繰り返しながら、樹林帯の中を少しづつ高度を下げて行く。

時々草が生い茂る場所はあるが、踏み跡はしっかりしている。

ただ全く風が無く、樹林帯の中で日差しは遮られているとはいえ暑さが堪えてくる。







すると松ノ木の間から赤い屋根が見えた。『待ってろよ、スープカレー!』







樹林帯から笹原に出ると、スープカレーまではあと少し。

お腹の減り具合はピークに差し掛かったが、少しづつ足取りも軽やかになってくる。














1974年にオープンした山荘しらさは、2017年から休業し5億4千万かけて改修し、

4月に新たにオープンした。外装も新しく塗り替えられ、中も素敵な空間になっていた。











待ちに待ったスープカレーはチキンと野菜の具に、ニンニクとスパイスがとても効いていて、

たっぷりと汗を掻いた身体に染みていく。

運転手の悲しさ。目の前で嬉しそうに乾杯をする奥様たち。チキショー!!










冷房は利いていないが窓から涼しい風が吹き抜けていく中で、ゆったりまったりと過ごす。

1時間ほど過ごしただろうか。山荘を出ると正面に石鎚山。

お腹と喉を満たした後は奥様達と折り返していく。







子持ち権現からけっこうここまで風のない樹林帯の中を下って来たので、帰りは多少は風が吹くだろう

登山道ではなくUFOラインを歩いて行くことにする。

道路に沿って日陰を選びながら、くねくねと曲がって続く道を歩いて行く。







単調な林道歩きに思わぬ出来事が。道の脇に咲くヒヨドリバナに飛来する沢山のアサギマダラ。

ひらひらと飛んでは大好きなヒヨドリバナの密に飛びついている。

こんなかわいい蝶が、一日に200km、遠くは1500kmも飛んだ記録があると云うのが

とても信じられない。奥様たちも度々、立ち止まっては写真を撮っている。











優雅に舞うアサギマダラを鑑賞した後は、ただひたすらに駐車場へと登って行く。




山荘しらさを出て50分ほど経っただろうか、先ほど登った子持ち権現が見えてきた。

やはり登山道を戻るよりも早かった。ここまで来ると源流の碑までもう少し・・・・。







瓶ケ森の駐車場まで来ると、男山の稜線のお陰で日陰の道になる。

道の脇からはUFOライン越しの山々が眺められる。







瓶ケ森展望所からおおよそ25分ほどで、源流の碑に到着した。

今日はスーパー地形図のGPSでは沿面距離が10kmだが、最大標高差は496mとここ最近としては

のんびりできた一日だった。登りさえなければトップを歩いて行けるリーダーだが、

登りのない登山なんてないので、また次からへっぽこリーダーに逆戻りだろう。

寒風茶屋まで戻り女性陣はトイレで、私は展望所で着替えを済ませて帰路についた。







帰りに見えた高速からの伽藍山が子持ち権現に見えた。




今日の花たち













今回で繋がった三ツ森山~山荘シラサ

コメント
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