先月から今月にかけて家庭内の行事で山に出かけられず、
仕事もバタバタしてストレスが溜まる一方でした。
昨日、一昨日も東京、埼玉、千葉とレンターカーを借りて走り回り、
帰宅したのが10時30分でした。
出張の疲れもあったのか、今朝は二度寝をしてしまい慌てて身支度をして出かけたのですが
寒峰の登山口に着いたのが10時を過ぎてしまいました。
途中の車窓から見える周りの山々の稜線には、白く積もった雪が見え
ひょっとしたらアイゼンがなければ登れないかもと考えながら、前回も停めた上の林道の
登山口の下に車を停めました。神社から林道の脇にかけてすでに10台以上の車が停まっていて
さすが土曜日。いつもの平日とは違って人が多そうです。
昨年と同様に今年の県外の山を、この寒峰からスタートします。
林道から登山口に入り少し急坂を登ると、去年もみた苔生した日本庭園が・・・・。
そこから杉林の中を第一群生地まで登ります。
杉林が終わると谷間に広がる低地に小さな黄色い花が目に付きます。
一眼レフを構えた男性が熱心に接写をしています。
日の光を受けて花弁を広げた福寿草がキラキラと輝いています。
負けじと色々とアングルを考えながら谷あいをうろつきカメラに収めていきます。
まだ寒い季節に精一杯花弁を広げて虫を集める姿は健気です。
第一群生地を過ぎて登って行くと少しザレたトラバース道。
その後また杉林の急坂が始まります。
後ろから来た男性が、あっという間に抜いていきました。
一ケ月振りと出張疲れが重なってか、ここ最近に無く身体が重く、
なかなか前に進みません。
急坂を登りきると尾根道に出ます。ここからしばらく歩くと1415m地点。
一息入れようと雨蓋をあけてみると、ライターを忘れてきたのに気づき
少しテンションが下がりました。
しばらくすると上から降りてこられたご夫婦のご主人から「kazashiさん?」と声をかけられました。
声をかけられたもののしばらく判らず、話をしているうちに
グランパとグランマだと判りました。グランパがザックからタバコを取り出し一服しようとしていたのを
見逃さず、火を借りようとしたら、予備のライターがあるというので手元のライターを頂ける事に!
木の根の時はバンガローの外で二人でタバコを吸っていたのを思い出します。
それ以来の出会いもうれしかったのですが、ライターを頂けたのが何よりうれしく、
しばらく話し込んだ後、お礼を言って別れました。
1415mからは痩せ尾根が続き、急坂では全然進めなかった足取りが少し軽くなったような気がしました。
そんな気がしながら歩いていると上から男性が降りてきて
初めて寒峰へ来たがこの先のピークまで登ったのだけれど、どうも寒峰の山頂とは違うようで・・・・と
話しかけてきました。昨年自分も間違った偽ピークに登ったようで、途中もう一人同じように迷った
女性と三人で山頂まで歩くことにしました。
たしかに第二群生地に続くトラバース道と直進の偽ピークへの道にもテープが付けられていて
偽ピークの道のテープのほうが目に付きやすい位置にあるので、
今回が初めてなら自分もそのまま登ってしまったように思います。
トラバース道からは積もった雪が現れ始め、最近無くしたストックもアイゼンもなく
滑りやすい足元に注意しながら登っていきました。
山頂には先ほど急坂で追い越していった男性が一人だけ。登山口の駐車台数から考えると
他の人は周回コースを下りていったのでしょうか。
薄っすらと雪を頂いた峰々が青空の下輝いています。
久し振りの山の景色も溜まっていたものも一気に解消されました。
一緒に登って来たお二人も偽ピークで引き返さずに良かったと喜んでいます。
おにぎりと味噌汁で簡単にお昼を済ませて今日はスタートが遅く時間が無いので、
そのままもと来た道を下って行きました。
途中の偽ピークの鞍部までが道がぬかるみ、油断をするとステ~ンと転んでしまいそうなので
登り以上に気を使いながら降りて行きました。
第二群生地では少し雪の残った横に綺麗に咲く福寿草を見つけました。
この花が咲くと四国の山にももう直ぐ春がやってきます。