KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.09.23 中津明神山

2020年09月25日 | 四国の山



以前からネットで見かけていた仁淀町の中津明神山

それは山自体ではなく、山頂から見える天空の林道天空の鳥居の写真。

どちらも瓶ケ森林道高屋神社の鳥居が全国的には有名だが、

こちらもなかなか絵になる風景なのでぜひ一度は見てみたいと思っていた。

WOC登山部も未踏の山なので恐らく興味のある人も多いと思い今回計画してみた。


先週に続いて秋雨前線の影響で天気予報は各社ともあまり良くない、

唯一、日本気象協会の予報だけが晴れマークがついている。

麺法師さんには事前に、『一応集合して当日判断しましょう』と

連絡していたが、やはり朝から曇り空。高知道の新宮IC辺りからは雨も降り始めた。

大豊ICで降りて本山町のコンビニで『どうしましょうか?』と麺法師さんと杉さん

相談になったが、雲は割と高い位置にかかっているので、『行ってみましょう!』と決行することにした。


国道439号線は土佐町に入ってしばらくは道幅が狭くなるが、あとは二車線の道幅も広い

走りやすい道が続いている。西に進むにつれ空はどんどん明るくなり、青空も見え始めた。

丸亀からは約3時間弱で登山口となる吾川スカイパークに着いた。

スカイパークの建屋には近所の方だろうか、おじいちゃん、おばあちゃんが数人で

軒先で寛いでいた。『すみません!トイレはないですか?』と尋ねると、

『ここのトイレは鍵がかかっているから、今、開けてあげるわ』と言ってくれた。

ここからはまだ先を車で登って行く人も多いらしく、『歩いて中津山まで登ります!』と言うと、

途中はテープと標識があるから迷う事はないと教えてくれた。スカイパークから見える山には

まだ重く雲がかかっていたので、『今日は雲がかかったままですかね?』と尋ねると、

『そのうち晴れるろ~』とニッコとしながら高知弁でおじいちゃんが答えてくれた。







スカイパークのすぐ上の大山祇神社の向かいに登山口の標識があり、今日はここからスタート。

歩き始めて直ぐに木の根元に今まで見た事もないような大きなキノコが目に入った。







しばらくして切った太い倒木の間を通り過ぎると、徐々に道の勾配も急になって来た。

道の脇にはハガクレツリフネが群生といっていいくらい咲いている。







道は枝打ちされ真直ぐに伸びた杉林の中を続いていくが、足元は小さな石がザレていて歩きずらい。

山の中ではあまり見かけない色をしたフシブロセンノウが所々で咲いている。











登山道は何度も林道を横断していくが、その都度、標識がちゃんとあるので迷う事はない。







相変わらず九十九折れの急登が続いていくので、既に額からは滝のように汗が流れていく。

前を歩くセニョさんの足取りは重いが、このところ修行僧のように

毎週歩いているIRIBITOさんの足取りは軽やかだ!

後ろの方で杉さんの喘ぐ声がここまで聞こえてくる。

みやさんも久しぶりなので『さぼったらいかんな~』などと言っている横で

アキチョウジが咲いている。











地形図を見ると等高線の間隔が狭く、ほとんど直登のようにして道は続いているので

予想以上に急登なのは肯ける。登山道から林道に出る度にホッとする。










うなだれているのでよく判らないがジャコウソウだろうか?紫色が少し薄いように思う。




やっとのことで尾根に出た。麓でおじいちゃんが言っていたように空は晴れて来た。

北にはこんなに近くに?と思うくらい石鎚山が綺麗に見える。







相変わらず林道を横断しながら歩いて行くと、白いレーダードームが頭の半分覗かせているのが見えた。

目印が見えると何故だか気分が変わってきて、山頂がどんどん近づいてくる。







振り返ると車を停めたスカイパークが見える。『あそこから登って来たんや~!』




足元に笹が広がり始めると、ヤマラッキョウ・ツリガネニンジン・ツルリンドウの花が目につく。

ここ最近の山歩きの中では、これだけの花が咲いているのを目にするは珍しい。














山頂を目の前にしてセニョさんのエンジンがかかりどんどん先を登って行く。







笹路を登りきると小さな鳥居に着いた。先を歩いていた健脚メンバーが山頂から北に続く

天空の林道を見て歓声を上げている。










東側もどこまでも山々が見渡せ、流れ星さんのレポートでは剣山まで見えるらしいが

初めての山とあまりにもたくさん見える山の数で特定する事が出来ない。




セニョさんも久しぶりの一等三角点にご満悦!







石鎚山からの稜線の続きで先週登った筒上山はその山容で何となく特定できる。

石鎚山から二ノ森そして堂ケ森と続く稜線も、いつか歩いてみたい。







登山口から2時間30分。少し早いがこの山頂でお昼ご飯にする。

足元ではシコクフウロが小さく風に揺れている。










南に見える鳥形山には雲がかかり始めた。

石灰岩の露天掘りとしては日本一の産出量を誇っていたという鳥形山は、長年の採掘によって

標高が200m近くも低くなったいう。










その鳥形山の見える山頂の南側にも可愛らしい小さな天空の鳥居が立っている。










集合写真を撮った後、天空の林道に別れを告げて下山開始。

山頂からの帰り道はピストン組と林道歩き組の二手に分かれて下って行く。

次第にこの山頂にも雲が流れ始めて来た。










急登を登って来たと言う事は、急な下りが続くと言う事。

前を歩くセニョさんも後ろから来るあっちゃんや、やっさんも、時々足を滑らせ

小さく声が上がっている。他人ごとではなく私も濡れた岩の上でツル~と足を滑らせ尻もちをついた。







さらに後ろから来ていたひなちゃんとまゆゆ、杉さんと一緒に

林道で合流しては一息つく。道が杉林から広葉樹の森になると登山口まであと一息。










祠もない鳥居の前を過ぎると山頂から1時間20分ほどで登山口に着いた。

しばらくの間、林道歩き組を待つ事に。







先にIRIBITOさんが下って来たので少し下がった芝生の広場になった場所の

特徴のある一本の大木の下で恒例のコーヒータイムのお湯を沸かすことにする。










そのうちスカイパークの芝生の斜面を降りてくる林道組の姿が見えた。

全員が揃ったところで持ち寄ったお菓子とコーヒーでゆっくりとする。











メンバーが寛いでいる中で、ゆかりんがセニョさんを引っ張ってスカイパークの

中にある803mの三角点を探してまた斜面を登り始めた。点名を調べると吾川スキー場となっている。

パラグライダーの発着場としては整備が行き届いているので不思議に思っていたが、

どうやら以前はスキー場だったようだ。





帰り道の途中にある中津渓谷に寄り道してみる。

渓谷沿いには巨岩がゴロゴロとして、川沿いには遊歩道が続いていた。

仁淀川へと続くこの渓谷の水はやはり透き通って透明度はバツグンだ。

秋にはモミジが色づいて更に趣のある景観となることだろう。




















来週には例年ならそろそろ石鎚山では色付き始める頃。

短い季節の中で秋を探しに行ける山はたくさんあって目移りがする。

国道439号線の茶畑やなつかしい稲藁干しの風景を眺めながら車を走らせ帰路についた。





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WOC登山部2020.09.16 岩黒山・筒上山

2020年09月17日 | 四国の山



今週のWOC登山部はいつになく早めに山さんの企画で石鎚山を計画していたが、

土小屋からのスタートなら、岩黒山筒上山への第二コースを設定したら、

WOC登山部では未踏の山なので、セニョさんが食いついてくるかもしれないと思い、

山さんに了承を得て案内して見ると、案の定早々に参加の連絡があった。(笑)

(このところセニョさんは既踏の山には触手が動かず、未踏の山に熱心なのだ)

ところが意外とセニョさんだけに留まらず、何年ぶりかに波平さんと久しぶりにIRIBITOさん

参加となり、思わぬ釣果?(笑)で楽しい一日になりそうな予感がした。


直前になって台風10号の影響で瓶ケ森林道が全面通行止めになったり、解除になったりと

バタバタしたが、2台に分かれて土小屋を目指す。私の方は取りあえず県道40号線を通り、

久しぶりに長沢からよさこい峠に向かってみることにする。

長沢からの道は長沢貯水池に沿った道になると道幅も狭くなり、曲がりくねったカーブも急で、

運転に慣れている私でも苦になって来た。




これなら瓶ケ森林道の方がマシだったな~と思いながら走って行くと大瀧の滝に着いた。

冬には氷瀑となるこの滝も、今日は水量も多く勢いよく流れ落ちている。




大瀧の滝を過ぎ手箱山の登山口を過ぎたあたりから、ガスがかかり

時々小さな雨粒がフロントガラスに落ち始めた。「今日は眺望は期待できないな~」と思いながら、

よさいこい峠、そして土小屋へと着いた。西条の加茂川のファミリーマートから約1時間20分。


土小屋で身支度をしているとそんなに時間差なくIRIBITOさんの車も到着。

「今日は雨具のズボンは履いていた方がいいですよ!」とメンバーに声を掛け

トイレに向かうと、トイレから出て来た同じ上下の服に同じザックを

背負った高校生らしき若者の団体とすれ違う。

一人の若者に「どこの学校?」と聞くと「建設学校」と返事。

さらに「登山部なの?」と聞くと「いえ、訓練です!」と答えてくれた。

建設学校なんて聞いた事がないな~、訓練??などと思いながら車に戻って行くと

IRIBITOさんが「どこの高校やろね?」と聞いてくるので、「建設学校らしいです」と

話しながら登山口へと向かうと、駐車場に見た事のあるバスが停まっていた。

「建設学校じゃなくて警察学校やんか~!」と二人で大笑い。

これで訓練と言っていたのも肯ける。




今日の先頭は波平さん。その後をセニョさんが続き普段通り最後尾をIRIBITOさんが来てくれている。

筒上山と岩黒山への分岐から左に折れて、先ずは岩黒山を目指す。




分岐を過ぎると前回歩いた時と同じように道の両側からは、濡れた笹の葉が迫って来て

所々では足元が全く見えないほど生い茂っている。







このところ毎週独りで歩いている波平さんのペースは速く、時々振り返っては後続を待ってくれている。

このところ余り歩けていないセニョさんが早くもしんどそうに後ろを付いて行っている。










樹林帯を抜け山頂近くの尾根に出ると予想通り周りはガスがかかって真っ白な世界。

晴れていれば山頂からは360度の大展望のはずだが、今日は仕方がない。







お久しぶりのコアラさんがいつものように、間食を配ってくれている横で

「いや~ここからの景色を見てみたいから、また秋に来ようよ!」とIRIBITOさん。




いつもなら山頂から見える丸滝小屋に、「次はあそこまで下ります」と

言えるのだが、やはりその丸滝小屋も筒上山もガスの中で全く見えない。




足元の見えない笹の茂った道は、登りよりも下りの方が危ない。

後ろでひなちゃんにアクシデントがあったようだが、

「20代の女の子だったら、助けてあげるんだけど」といつものようにコアラさん。




ウラジロモミの林を過ぎると笹原の下り坂から、柔らかい土の歩きやすい道になる。










岩黒山経由で1時間15分ほどで丸滝小屋に到着。眺望があれば岩黒山山頂でもっとゆっくりしただろうが、

今日は意外と早くここまで来られた。




全員が揃って直ぐに丸滝小屋を後に、筒上山を目指す。

「ここからの道は楽しいですよ!」と私が言うと、波平さんが

「KAZASHIさんの楽しいというのは、怖いな~!」と。さっそく道は崩れた場所にロープが張られている。




筒上山の主尾根の東側をトラバースするように道は続いていく。

霧のかかった幻想的な森の中を梯子を降りたり、少し朽ちた木の橋を渡ったりしながら

アスレチックの道は楽しい道だ。










デッキプレートの橋になるとコアラさんが「この橋の強度は大丈夫」とか

「せめてJIS規格で作ってないと」などどいつものように小難しい事を言ってくる。(笑)







トラバースのアスレチック道の脇にはハガクレツリフネを始めとする小さな花が

あちらこちらで咲いている。













キレンゲショウマの群生地を横目に見ながら石段を登って行くと、

最後に傾いたデッキプレートの階段?梯子?がある。










最後の階段を登ると大きな岩を真上から縦に割ったような石門?がある。

この岩の間を通り抜けると巨大な石垣が現れる。







「大峰宗(おおぶしゅう)石鎚山覚心寺」の手箱道場となっている建物がこの石垣の上にある。

どうやら高知県に本部のある修験道のお寺らしいが、詳しい事はネットで調べてもほとんど出てこないし、

その活動は不明でこの道場が開いているのも見た事がない。

こんな奥深い山中でこれほどの石垣を作って果たして費用対効果は?などと下衆な考え。

ここから今日の2番目の目的地の筒上山へと登って行く。

前回歩いた時は手箱山へと歩いて、帰りに登ろうと思ったが疲れて登れなかったが、

今日は15年以上前に歩いた時以来の再訪となる。







道場のすぐ上に見える白い鳥居を潜り、歪な石段を登って行くともうひとつ小さな鳥居がある。

ここからこのコースのメインの鎖場が始まる。








まずはトップを波平さんが登って行く。岩には鎖とは別にトラロープや

フィックスロープが数本垂れ下がっているので、

どれを掴んで登っていくか迷ってしまう。







案内には鎖場を登るのは自己判断でお願いしますと書いたが、濡れた岩は滑りやすく

足がかりの少ない所ではけっこう難儀をする。身軽なセニョさんと比べてどうかな?と

思っていたコアラさんはさすが元柔道部の腕力でグイグイと登って行く。

コアラさんは以前から飯野山に週に数回登っているのだが、荒れた登山道の整備に

毎回、袋に詰めた土を運んで登っているという。

柔道家が毎回40kgの土を背負って整備をしていると噂になっていると話してくれた。

「柔道家でもないし(元柔道部)、40kgも背負ったこともないのに、

人のうわさは尾ひれがついて」と言っている。










鎖場を過ぎると山頂に続く笹の尾根道。尾根の西側から霧の交じった風が吹きつけてくる。




やはりこの山頂もガスの中で眺望は全くないので、早々に引き返す。







鎖場を下るのは登るよりさらに難しい。とにかく足を滑らさないようにと

慎重にゆっくりを下って行く。もっと苦戦すると思ったコアラさんが

意外とスムーズに降りてくる。さすが柔道家!







緊張感の走る鎖場を終えてほっと一息も束の間、鎖場の下の歪な石段は

前に向かって傾いているので油断をすると足を滑らせて危うい。

しかも滑りそうになって両脇の草を掴もうとすると、トゲアザミの葉ばかりで

握った途端にチクっとして思わずその手を離してしまう。

前を歩く波平さんが大きな音をたてて滑って転んだ!




先に下で待っていた三人と合流して、霧状の細かい雨が降る中で昼食を摂る。

お弁当を食べた後は今日はまゆゆがIRIBITOさんのお店のコーヒーを淹れてくれた。

気温も低く雨で濡れた体に暖かいコーヒーは何よりのごちそうだ!




道場のまわりにはタカネオトギリやホソバヤマハコのお花畑の中に、

もって帰ったら食べられそうな可愛いらしいなめ茸のような小さなキノコがあちらこちらに。








昼食の後は先ずはアスレチックの道を戻って行く。急登だった下りの石段は慎重に、

緩やかな下り坂は皆さん意外と早いスピードで歩いて行く。

このところ独りで剣山系を修行のようにして歩いているIRIBITOさんは

やはり最終的に名頃から三嶺、そして剣山への縦走を目論んでいたようだ。

一緒に歩かないかと誘われるのだが、一日で歩くのにはまだまだ体力不足だ。







一ケ月ほど前に歩いた時には無かった巨木が道を塞ぐようにして倒れている。

香川ではほとんど影響のなかった台風10号によるものなのか、

これだけ大きな木が倒れてしまったと言う事は、かなりの風が吹いていたんだろう。








丸滝小屋までは立ち止まることもなく一気に下って行く。

先を歩いていた波平さんとセニョさんは早く着いてけっこう待っていたようで、

セニョさんが「疲れたわ~」と言っている。




丸滝小屋から土小山までの道はほぼ下りの道。途中で何ヵ所かは昇り降りがあるが

下草もなく歩きやすくウラジロモミの林の中に道は続いていく。








こちらの道でも樹高が十メートル以上はある巨木が倒れて道を塞いでいた。

幹が太すぎて乗り越えられないので、折れた根元まで登ってやり過ごす。

「長~いカウンターの板が取れそうやな」とか「輪切りにしても大きな丸テーブルができる」

などの、IRIBITOさんとセニョさんが商売柄か同じようなことを言っている。







土小屋まで着くと、第一コースで石鎚山に登った山さんの車は見当たらなかった。

出かける前に「天狗まで行って腰を抜かして時間を潰してください」とメッセージで

やり取りしたが、「さてはこの天気、今日は天狗岳まで行ってないな~」







第一コースの様子です。

建設学校と警察学校を勘違いした若者の団体



少数精鋭?のアタック隊



帰り道でちょっとお疲れ気味のアタック隊






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WOC登山部2020.09.09 塔丸

2020年09月10日 | 四国の山



今週もWOC登山部は自主トレ。といっても個人的に塔丸を歩く予定なので

興味のある方はご一緒しましょうと、WOCのFaceBookに書き込んだら

やっさんとあっちゃんとルリちゃんが興味があると連絡があった。

台風一過で天気は良くなるとふんでいたが、どうやら午後から崩れそうな雰囲気、

集合時間を30分早めて夫婦池を目指した。貞光からいつものように国道438号線を

南下していると、前から見覚えのある車が来ている。『あっ!IRIBITOさんや!』

IRIBITOさんは剣山で御来光を見るため昨晩から車中泊をして、今からもう帰るところ。

『もう天気が崩れそうやから、他には歩かず帰るわ!』と。IRIBITOさんと別れた後、

時々フロントガラスに雨粒が落ちていたが、大きな雨にならない事を願いながら車を走らせた。


夫婦池でトイレを済ませていざスタート。雨はまだ降っていない。

地形図では塔丸となっているが登山口の道標には呼び名の通り塔の丸と書かれている。

他にも塔ノ丸と書かれていることもあるが、実は大正時代までは、

地元では塩無山(しおなしやま)と呼ばれていたそうだ。







登山口からはしばらくの間は塔丸の主稜線の北側をトラバースする

緩やかな登坂が続き、ウラジロモミが目につく林の中をゆっくりと歩いて行く。

前回丸笹山から赤帽子山を歩いたあっちゃんが『丸笹山への道と同じような道やね!』と。







林床にシコクザサが広がり始めると道幅は狭くなる。以前はザレて歩き憎かった場所は

谷側にロープが張られ問題なく通過できるようになっていた。







ザレ場を抜けると樹林帯が終わり稜線に出る。振り返ると太郎と次郎が仲良く並んでいる。

雨降りもそうだがガスがかかって全く景色が見えないというのが一番気になっていたが、

幸い何とか周りの景色は見えそうだ。










更に進んで行くと今日のコースの全容が見渡せる笹原になる。

反対側の剣山から見ても緩やかに続く稜線とこの笹原は見て取れる。








笹原にはこのコースの特徴の白い巨岩が点在している。画角を狭く切り取ると

四国カルストのような雰囲気がするが、四国カルストは石灰岩

この塔丸から三嶺にかけては御荷鉾緑色岩と呼ばれる地質だそうだ。

途中の小さめの岩に登ってみる。







最初の巨岩を過ぎると雨がちらつき始めた。笹原から少し登った道の脇のウラジロモミの木陰で

雨具の上着を着こむ。ここでやっさんも大事な一眼レフをザックの中にしまい込む。

最初は傘をさして歩いていたが、次第に風も強くなってきた。

後ろから来るルリちゃんが氷上を滑るスケーターのようにして歩いてきている。







晴れていれば青い空と緑の笹原で申し分のない稜線歩きだが、

周りの景色が見えるだけでも良しとしよう。北側には矢筈山黒笠山

そして落合峠から西に寒峰に続く稜線も見えている。

雨が降り始めるとあっちゃんが『どこでご飯を食べるの?』と頻りに気にかけ始めた。

コアラさんのように立って食べたら!』と冗談を言ってみる。







笹原から山頂手前で一旦、樹林帯の中に入る。樹林帯の中で風が止むと体感温度は

多少、変わってくるが、それでもやはり少し冷え込んできた。




山頂にはほぼコースタイム通りの1時間40分弱で着いた。三角点の周りには3つほど

背の低い山名標が立てられていて、その向こうには三嶺が見える。










時間は10時30分。これから折り返してもお昼には夫婦池に戻れる。

雨に当たると濡れた手先が冷たくなってきたので、『ご飯は夫婦池の東屋の下にしましょうね!』と言って、

一度も腰を降ろすこともなく早々に山頂を後にした。







なだらかに続く稜線にいつもならゆっくりと下って行くのだが、雨の中では他の人とも

ほとんど話すこともなく黙々と下って行く。これぞ理想的なフィジカルディスタンス?







稜線の奥には剣山から続く丸笹山が見えている。

『これで中尾高原から赤帽子山、丸笹山、塔丸と繋がった』とあっちゃん。

『ふ~ん、そんなことを考える様になったんだ~』とひとしきり感心する。




相変わらずおしゃべりすることもなく黙々と歩くメンバー。

まぁ~雨だし、周りの景色を楽しむ余裕もないからな~と思っていたのだが、

よくよく考えたら、私も含めててお腹が減って早く戻りたいだけかも知れない・・・・と。










笹原には登山道とは別に幾筋ものトレースがあちこちに続いている。

獣道なんだろうが、所々でその道と登山道が交わって、一瞬間違えそうになる。

登山道ははっきりとして笹が踏み固められているが、何ヵ所かは腰までの高さの

笹が茂って、雨具のズボンを履かなかったことを後悔する。

ルリちゃんだけがスパッツを付けていたが、それでももう太ももの辺りまで濡れている。




普段ならあっちゃんが登っているだろう大岩も今日はあっさりと通過。

やはり背に腹は代えられないらしい。

雨も止んで最後に見えた太郎と次郎にもお別れする。







1579mの四等三角点「塔丸東」には45分ほどで着いた。ここで初めて立ち止まる。

あっちゃんが「KAZASHIさん、靴の中は大丈夫?」と聞いてきたので、

「もうピッチピッチ・チャップチャップですよ!」と。

上から当たる雨よりも、足元の笹の露の方が靴の中は濡れてしまうようだ。




三角点を過ぎると残るは樹林帯の中の道。ここからは多少の雨が降ろうが、

風が吹こうがもう大丈夫。他の三人も落ち着いて来たのか、少しづつ話をはじめてきた。







稜線の北側の斜面は、どこの山でもそうだが木々の幹の周りにも

びっしりと苔がまとわりついている。その苔が雨のお陰で生き生きとしている。

鹿害避けのネットがかなりの数の木々に巻かれている。それだけ鹿の多い場所と言う事か。










往路で『ちゃんとテープが巻かれている道ね~』とあっちゃんが言っていたが、

ピンクの長めのテープは道標のテープではなく、営林署とかが付けて行ったテープ。

また枯れた木には『危険!』と書かれた黄色いテープが巻いてある。




台風10号の風の影響で来る途中の国道にも、この林の中にも木の枝が散乱していたが、

ウラジロモミの大きな枝も枯れてもいないのに道の真ん中に落ちていた。







最後は露出した木の根っこに足を滑らさないように下って行くと登山口に到着。

さっそく夫婦池まで移動して、濡れたものを着替えて待ちに待ったお昼ご飯。

濡れた靴下も脱いだので足元が寒いね、と言いながらお弁当を食べた後は、

久しぶりのWOC登山部恒例のコーヒータイム。

一人だけコップを忘れたルリちゃんは代わりの水筒に。知らない人が見たら

なんて欲張りなんだと思われるだろうな~なんて・・・・。




往復でも8kmのこのコースはのんびりと歩くにはもってこいのコース。

今日は雨に降られたので少し急いだが、今度は秋か雪の日に歩いてみてもいいな~と

いつになく早くお昼過ぎには夫婦池を後にした。













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剣山を歩く!

2020年09月02日 | 四国の山
先週に発症した足の腫れと痛みから、ようやく解放され

歩いていても痛みはなく、患部を押さえてもほぼ痛みがなくなった。

WOC登山部は足の回復の目途が経たなかったので早々に欠席。

それじゃ~独りで何処かに出かけようと色々と考えた。

先ずは先週考えていた風呂塔~白滝山に、次に思いついたのが

綱付山半平山。いずれも未踏の山だけれども

どうやら台風の影響で天気予報は雨。雨の日にあまり踏まれていない山を歩くのも

何だか億劫になり、ここは無難な線で毎回リハビリで登っている剣山

登ることにした。過去に何十回と登っている山だけれど、けっこうな回数で

ギックリ腰の後のリハビリと二日酔いで登っているという、

体調不良か体調を測るバロメーターとしての山。登山口までも、登山口からも

通いなれた山なので安心して歩ける。


という事でまだ青空の広がる自宅を出発して、脇町、貞光町を通り

国道483号線を南下して、第五ヘアピンを曲がる頃には雨が降ってきた。

いつもならテンションが下がるのだが、今日はリハビリともう一つ、

先週天気が悪かったら検証してみようと思っていた、ワークマン

透湿レインスーツR600の性能を見てみたかったので、雨降りも苦にならない。

それどころか何だかテンションが上がってきた。

R600の性能表示は耐水圧10,000mm、透湿度8,000g/㎡/24hとなっている。

ちなみにお値段4,900円。これがお値段以上・・・になるのか、

安物買いの銭失いになるのか、はたして・・・・?


見ノ越の駐車場は公衆トイレの建築の為の作業車両以外は、

予想通り登山者らしき車は停まっていない。




先ずは劔神社への石段を登って行き、いつものように本殿でお参りを済ませ

登山口へと歩いて行く。入り口には注連縄が掛けれ、劔神社のご神体である剣山の

聖域にここから立ち入ったことになる。








山上ヒュッテのFBにトリカブトが咲き始めましたとアップされていたのを

目にしたが、道の脇に早速、雨に濡れて濃い紫色のトリカブトが目に付いた。




今日は平日の雨。登山者も観光客の姿もなく、リフトも営業時間だが

動かず止まっている。




登山道には静かに霧が流れ、久しぶりの雨に周りの草木が

何だか喜んでいるような感じがする。

レインウェアのフードを被っているせいか、自身の荒い息だけが聞こえてくる。




すると道の脇から突然横切る物体が!一瞬ひやっとしたが、ピョンピョン跳ねる

大きな大きなヒキガエル?




さらにその先にはなが~い大きなヤマミミズ。草木だけでなく、

森にすむ住民たちも、この雨を喜んでいるようだ!




普段はあまり周りの木々に目をやることがないが、今日は独りでのんびりと

歩いていると、通いなれたこの道には様々なまた堂々とした木々が深い森の中に立ち並んでいる。




相変わらず雨はやむ気配もなく、普段ならすれ違う人のいる道も人影はなく、

定点観測する場所からもいつもは見える雲海荘も濃い霧に遮られて見えない。

更に長~いヤマミミズがゆっくりと動いている。










西島駅には見ノ越の駐車場から45分で着いた。遅くもなく、早くもなく

まずまずのペース。駅舎の横の茶店は随分と前から閉まっていて、

最近は入り口のガラスが割られ中を覗ける。この山に通い始めた頃は

まだこの中であめゆを飲んだ記憶がよみがえる。




今日の課題のレインウェアの性能だが、まだこれくらいの雨だと

水を弾いているみたいだが、中は汗でたっぷりと濡れている。




茶店の軒先で水分補給と一服を済ませて駅舎の横を通り

山頂へと歩いて行くと、次第に雨脚が強くなってきた。

道の脇にはトリカブトとテンニンソウが群れを成して目立ち始めた。







刀掛けの松では低く垂れ込めた雲から大粒の雨が横殴りに吹き始めた。




しばらくはそのまま登って行ったが頭の上でゴロ!と音が。

一瞬、ヒヤリとしたがそのまま歩いていると、更に大きなゴロゴロ!

何度も音がし始めた。手に持つストックを放そうと身構えたが、これ以上進んで

万が一のことがあってもいけないので、山頂手前で引き返す。

周りにはトリカブトとテンニンソウが咲き乱れていた。

何十回と登ったこの山で、それはそれは酷い二日酔いの時にも

何とか登りきったのに、初めて中途半端な所での撤退となった。




樹林帯を抜けた場所から避難して、西島駅まで戻ると

雷の恐怖から何とか落ち着いてきた。後は樹林帯の中になるので

大丈夫だろうという事で、西島神社から久しぶりに左に折れて下ってみる。

西島神社の大岩の足元には太鼓くぐりがあり、

前回、丸石へ歩いた時にやっさんとあっちゃんとゆかりん

寄り道した場所だ。




ここからは登りの道以上に深い広葉樹林の中の道になる。

道自体もしっかりしていて歩きやすくて普段登ってくる道以上に

剣山の懐の深さを感じられる道だ。







相変わらず雨脚は強く、木々に遮られていても登山道の上を流れていく水で

その降っている量が分かる。森はあくまでも静かで自分の吐く息と

歩く足音だけが聞こえてくる。







祖谷川源流の谷には透き通った水が流れ、この場所から祖谷へと水は流れ

そしてさらに吉野川へと流れていく源。ひょっとしたらこの水の

何万分の一かを自宅で飲んでいるかもしれないと思うと感慨深い。




劔神社に戻ると温度計は20℃を指していた。駐車場ので上着を脱ぎ

下着も脱ぐとどちらもびっしょり濡れている。

レインウェアのズボンを脱いでみると下に履いていたタイツは

ほとんど濡れていない所を見ると、やはり上着は汗のせいなのか、

その判断はつかない。

家に帰ってモンベルのゴアテックスのレインウェアの性能表示を見てみると

耐水圧50,000mm以上、浸透性35,000g/㎡/24hとなっている。

そのお値段上下着だとで38,000円近いので、性能値で単純に割ると

割安感はあるが、結局のところ、性能のいいレインウェアの着心地を

着てみないと分からないとという結論に至った。

今までのダンロップのゴアテックスのレインウェアと比べると、

ほとんど遜色はないけれど、さらにお高いレインウェアを買うとなると、

やはり躊躇してしまう今日のリハビリand検証登山の剣山散歩だった。
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