KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2019.10.30  稲叢山

2019年10月31日 | 四国の山


昨年、今年も春に歩いた『稲叢山』。いつもは花を目当てに登っていますが、

今回は初めてこの季節に紅葉を見るために出かけてみました。

今日も瀬戸芸部と登山部と自転車部に分かれての活動です。案内当初はやまじいさんコアラさんの二名が参加の予定でしたが、

まゆゆさおりんが参加してくれることになり、味気ないおじさん三羽烏の山行に花を添えてくれる事になりました。

先週に続いてコアラさんの車で丸亀を出発。いつものように西条のコンビニでお弁当を買って、

新寒風トンネルを抜け、いの町に入ると一面濃い霧の中。大橋貯水池に架かる赤い鉄橋を渡り林道をどんどん高度を上げて

走って行くと、次第に霧は晴れ青空が見え始めました。

『稲叢ダム』の登山口を9時25分にスタートしました。

途中の林道から見えた周りの山肌は結構色づいていたのにダムの管理事務所の奥に見える山頂の色付きはあまりなく、

案内に『紅葉の色付きは保証できません』と免責事項を書いたものの若干不安になってきました。(笑)










ダム湖に沿っておしゃべりしながら歩いて行くと、ほどなく『洞窟コース』に到着。道標に従って登山道へと進んで行きます。




このコースは別名で『渓谷コース』とも呼ばれていて、沢沿いの道を水の流れの音を聞きながら歩いて行きます。

昨日の雨で沢の水が増水しているのかが気になっていましたが、水の量はそれほどでもなく、

最初の渡渉も皆さん難なくクリアーしていってます。







この夏一緒にリバートレッキングをしたさおりんが、『この沢なら沢登ができますね!』『来年の夏にどうですか?』と言ってます。

初めて体験したプチ・沢登ですが、本当に童心にかえって楽しかったのを思い出します。来年あたりはまたチャレンジしてみてもいいかも!と。


沢にはあちらこちらで小滝から水が流れ込んでいます。

まゆゆの後ろを歩くコアラさんは、まゆゆのお尻ばかり写真を撮っています。(笑い)

『後ろからだと、どうしてもお尻のしゃしんになる』と言い訳していますが、果たして・・・・?














沢に沿った道が沢を高巻くようになってくると大きな岩壁が現れます。途中で岩壁の足元がえぐられたようになった所では

歩いてきた人たちが木の枝でつっかえ棒をしています。







それでは我々も!








さらに何ヵ所か沢を渡渉するヶ所があり、この辺りまで来ると周りの木々の色付きも変わり始めます。

何度も沢を渡り、段差のある場所では階段を登ったりと変化にとんだ楽しい道です。










このコースでも一番大きな滝の滝口の奥は色づいていましたが、手前のモミジが色づいていたら

なお一層見ごたえのある場所です。








岩壁の下を進んでい行くとこのコースの名前の由来の『伝説の洞窟』があります。

5mほどの岩に掛った鎖を登ると洞窟です。




暗い洞窟の中から振り返ると明るく輝く木々の彩。







『ハ~イ、皆さん縦一列に並んでください!』と言って、昨年と同じようにポーズを取ってもらいました。

名付けて八手観音!




今登って来た岩場の鎖を下りて行きますが、最後の段差で皆さん躊躇しています。

女性陣には『そこに手をかけて!足をここに置いて!』とアドバイスをしますが、おじさんには・・・・・・。










洞窟前の岩場も全員無事に降り、さらに先へと進んで行きます。




最後の渡渉ヶ所の上部に狭い岩と岩の間に流れ落ちる滝があります。




渡渉して岩場の足元を登ると支尾根に向かって急登が始まります。

最後に白糸の滝を小さくしたような雫が落ちる滝を横目に見ながら登ります。













支尾根に出る手前にある鎖場を登り詰めます。ここも皆さん問題なくクリア!




この辺りから道の脇の木々の彩が目につき始めます。支尾根に出て平らな場所で一息入れます。













ここからは前回歩いた記憶で道も緩やかになるはずでしたが、意外と急な場所があります。







トンネルコースと鉄塔コースの分岐の四差路でもう一度休憩します。『稲叢山頂』と書かれた分岐道標を見て

腰を降ろしてあんパンを頬張っているやまじいが『ここが山頂?』と。『いえいえまだ先ですよ!』


四差路からは多少のアップダウンで歩きやすい道が続き、山頂手前の根っこ坂を登りきると山頂に着きました。








山頂では女性が二人岩に座って寛いでいました。

登山口から約2時間。私たちもここでお昼ご飯にします。ご飯を食べ終えてザックを置いたままで

先の展望岩場まで降りてみます。岩のテラスは2段になっていて、下のテラスまで女性陣が先に下りると

おじさん二人が上で少し躊躇して後から降りてきています。







テラスからは南から西にかけての展望が開けています。山肌は今日一番の錦秋!













岩のテラスから登り返し、先ほどの女性に記念撮影をお願いしました。











山頂からの眺望を満喫した後は四差路から今度は鉄塔コースを下って行きます。登って来た洞窟コースの木々が

登山道から高い位置にあるのに比べて、こちらは道の両側の紅葉を楽しみながら歩いて行きます。










途中で木々の間から北側の『西門山』の山肌が目に入ります。










道の両側が木々やスズタケに覆われ展望のないこのコースで、唯一北側視界の開けた岩場の展望台からの西門山。




ここを過ぎると先ほどまでの緩やかな道から、九十九折の道で傾斜も急になってきます。











途中で前を歩くさおりんが立ち止まました。『ソールが剥がれた!』

見てみると確かに靴の後ろの方のソールが剥がれています。

『コアラさん!テープか何か紐は持っていないですか?』と聞くと、靴紐の予備があると言う事でザックを降ろして

探してくれ、その紐で何とか縛って下山が続けられました。ただコアラさんが『無いない』とザックの中を探し回って

靴紐を取り出すのに随分と時間がかかり、先頭を歩いていたやまじいがかなり先に行ってしまって

『誰も来ないから、道に迷ったかと思った!』と言いながら戻って来ました。

するとコアラさんが『こんなはっきりした道で迷うはずないやろ!』とツッコミ。

(普段は道を間違えるのはコアラさんのお家芸なのに・・・・・・・(笑))





でもその靴紐のお陰でさおりんも問題なく歩けています。すると前を歩くコアラさんが躓いて危うく転倒しそうに。

『せっかくいい事したのにね!』『まだまだ功徳が足りないようですね!』







登りに比べると歩きやすい鉄塔コース。思っていたより短い時間で登山口まで下れました。











駐車場でザックを降ろして寛いだところで、『やまじいさん、滝へは少し道から下るので、靴はそのままで!』と言うと

『滝はもう見たやん!』と。案内にも写真を載せ、山頂から下る前にも『そしたら次は滝に行きましょう!』と

声を掛けたのに・・・・・。

『これやから年寄りは・・・!』とコアラさんが言うと『イヤイヤ、二つしか変わらんのに!』とやまじい。

(おじさん方、若い女性陣から見るとどっちもどっち大差ないですよ!)




ダム湖から林道をさらに下って車を走らせるとアメガエリの滝の案内看板があり、昨年には無かった駐車場の案内板もあります。

すると道の脇には観光バスが停まっているではないですか!バスの横で下まで降りない観光客がガードレールの横から

滝を覗き込んでいます。




急な階段を滝まで降りると先に降りていた観光客の人たちが各々写真を撮っています。滝の水量は去年ほどはないにしても

結構な流れで見ごたえがあります。














滝壺に落ちた水の飛沫を浴びながら暫し見とれていると、他の四人が河原の石を拾って水切りを始めました。

幼少の頃は遊びの少なかったおじさん二人は(笑い)、水切りで結構遊んだことがあるのか

女性陣二人に嬉しそうにレクチャーしています!










川床まで澄み切り透明な流れと大きな音をたてながら流れ落ちる滝を楽しんだ後、

上流に向かって続く『瀬戸川渓谷』の遊歩道を散策。渓谷の両岸のモミジの紅葉は残念ながらもう少し先の様です。













この後来た道を戻り西条から高速に載る予定でしたが、先ほどの観光バスがそのまま下って行ったので、

予定を変更して本山町へ向かい大豊から帰る事にしました。道は引き返すよりずいぶん走りやすい道です。

早明浦ダム湖に沿って車を走らせ、途中にある道の駅やモンベル・ビレッジに寄り道しながら、大豊ICから高知自動車道に。










今日の稲叢山は洞窟コースの変化にとんだ道に山頂の大展望。そして迫力のある滝と色々と見所があり、

コアラさんとやまじいさんの新コンビのボケとツッコミで、終日笑いが絶えることなく思う存分自然の中を楽しめた一日でした!



今日のコースの3Dです。(歩行距離は6.1Km)







WOC.登山部 2019.10.23 赤帽子山

2019年10月24日 | 四国の山



毎年この時期恒例のギックリ腰を先々週に発症して、

久しぶりに先週の登山部はお休みしました。若い時は一週間もすれば完治していたのに、年々治るのが遅くなり、

まだ歩くのに鈍痛を感じる状態。WOCのFBで『赤帽子山を歩きましょう!』と案内したものの、

前日まで参加しようか休もうかと悩んでいました。と言うのも今回の参加者は男性はコアラさんやまじい

いつもリーダー役のセニョさん麺法師さんが欠席なので、若干不安が残るので・・・・・(笑)

治療に通っている接骨院で痛みが酷くなるようなら飲んでくださいともらったロキソニンを飲んでみると、

朝起きると痛みが治まっていました。これなら途中まででも歩けるかもしれないと参加を決めて、集合場所の貞光の道の駅へ!


今日の女性陣はあっちゃんキョウちゃんあゆゆの三名。

貞光の道の駅の下の第二駐車場で待っていると、あっちゃんとキョウちゃんが歩いて降りてきて

『コアラさんが集合場所は第一駐車場や!と言って譲らんのよ』と言っています。

事前に全員にメッセージで集合場所は第二駐車と案内して、さらに運転手のコアラさんにはGoogle Mapの写真に目印を付けて

送ったのに・・・・・やはり不安は的中しました。

登山口の中尾山高原までは国道438号線を走り途中で木屋平の標識に従って

県道260号線を進むと貞光から1時間強で到着しました。今日のコースはコアラさん以外は初めての道。

当然?コアラさんは前回歩いた時の記憶がほとんどありません。(不安要素その二)10時10分スタート。




駐車場からは道標に従って、まずはグラススキー場の横を登って行きます。







グラススキー場の最上部からは杉林の中を『中尾山展望台』の道標を目印に遊歩道を歩いて行きます。

相変わらず登りに強いコアラさんが先行してどんどん先を歩いて行きます。







中尾山展望台で一息入れます。ここまで薬が効いているのか?歩いて調子が良くなってきているのか?

腰の痛みはなく、なんとか山頂まで歩けそうです。展望台からは木々の間からちょこんと『八面山』が頭を覗かせています。







ここからは一旦下りさらに登り返すとブナやヒメシャラの大木が続く尾根道を歩いて行きます。







期待していた紅葉はまだ少し早いのか黄色い葉が多く目立ち、色づきがイマイチです。

ただ皆さんふわふわの足元に『歩きやすくていい道!』と言いながら歩いています。







新調した緑のザックと緑のズボンで歩くコアラさんが、苔岩と同化しています!




苔岩を過ぎると今回唯一、紅葉のビュースポットがありました。本来の色づきからするとまだまだですが、

緑と黄色、そしてオレンジのグラデーションはこの季節ならではの山の清涼剤です。













ここまでの広い尾根は踏み跡も落ち葉で薄くなっていて、所々で道を外しますが尾根を外さなければ迷う事もありません。








自然林の尾根が終わると足元は背の低い笹に変わります。ここからは笹の間の踏み跡もしっかりしていて

とても歩きやすい道に変わります。




しばらく登ると左側に『剣山から一の森』の稜線が大きく横たわっています。

皆さん立ち止まって写真を撮っています。







山頂が見え始めるとあっちゃんが山さんの専売特許の『お腹が空いた!』と言い始めました。

少し疲れているやまじいとあゆゆには『あと五分!』と三回程繰り返してだまし騙し登って行きます。













山頂手前の三角点からは見晴らしのいい笹原の小道を歩くと、直ぐに山頂へ到着しました。

登山口から約二時間ほぼ予定通りの時間です。








空は曇り空ですが山頂は360度の大展望です!

目の前には剣山。そしてその肩越しにちらっと『次郎笈』が顔を覗かせています。

さらに目線を移すと『三嶺』『塔ノ丸』が見渡せます。







少し肌寒くなったので皆さん一枚上着を羽織って昼食にします。

女性陣は剣山をバックに記念撮影。








いつものようにあっちゃんは岩の上に登っています。後ろには少し雲に隠れた『矢筈山』




ひとり物思いにふける、あゆゆ!





遮るもののない眺望に遠くどこまでも続く峰々と澄み切った空気。息を切らせて苦しい思いをして歩いた

これぞご褒美!です。




山頂での楽しい時間を終えて下って行きます。笹原小道を身軽なやまじいとあっちゃんが

今にも空へ飛び立ちそうな勢いでモースピードで降りて行きます。




笹原から自然林の中に入り落ち葉を踏みしめながら歩いて行きます。

いつも下りでは最後尾になるコアラさんも、緩やかな下り坂では快調に歩いています。













展望台から杉林そしてグラススキー場まで来るとコアラさんが、

『運転手より遅く着いたら、置いて帰るからね!』と言い出しましたが、案の定スキー場のゲレンデで

他のメンバー全員に一瞬で抜き去られました。







やまじいが勢い余って止まることができずにゲレンデを駆け下りて行ってます!





山頂ではガスコンロを持っていかなかったので、駐車場でお湯を沸かしていつものコーヒータイムにしました。

みなさん持ち寄ったクッキーやワッフルを片手に話が弾みます。





紅葉は例年に比べて見劣りしましたが、中尾山から赤帽子山までの自然豊かな尾根道歩きと、

まるで公園でも歩いているかのような山頂近くの快適な笹原道に、

久しぶりにのんびり・ゆっくり歩いた楽しい山行となりました。


前回はらちゃんに教えてもらった3Dトラックです!

WOC.登山部 2019.10.09 石鎚山

2019年10月10日 | 四国の山


昨年は10月3日に登って紅葉は丁度いい感じだったけれど、今年はどうも遅れているような雰囲気ですが、

天気予報を見ると久しぶりの晴れマーク!。出かけるなら今日しかないと、

四国で一番早い紅葉が見られる『石鎚山』へGO!


丸亀を6時に出発。ゆかりんが週に一度の定休日に、色々と用事が溜まっていて二の足を踏んでいた

セニョさんを引っ張り出し、久しぶりのキョウちゃんも参加となって、

総勢9名、2台で土小屋を目指します。

私は豊浜SAであっちゃんルリちゃんをピックアップします。

ルリちゃんと二人でいつもの場所のベンチで待っていると、遅れてあっちゃんが到着して開口一番、

『KAZASHIさん、見る度に変になっていくね!』と

『え?どういう事?髪を短く切ったからかな?』

『ん・ん~そうじゃなくて、変になっている』と

どうやら顔が太ってきていると言う事らしいが、変になっているって?

それを横で聞いていたルリちゃんが、『私もそう思っていたけど黙っていた!』ととどめを!

たしかに頬骨の辺りが随分と膨らんできたし、目の下の皺や弛みも目立ってきたし

本人も気にしていることをズバズバと!これだから奥様方は遠慮がなくて・・・・・。


西条市のコンビニで先に着いていた麺法師さんと合流して、お弁当を購入して土小屋を目指します。

天気は心配なかったけれど、ガスだけが気になっていたのですが、コンビニからも石鎚山がくっきりと見えます。

弥山からの眺望が目に浮かんで、ますます期待が膨らんでいきます。

車に乗り込み走り始めると、コンビニで飲み物を買った後部座席のあっちゃんが、

『この車、後ろにカップホルダーがないんやね!』

『はい、小さい車なんで申し訳ありません!』と言いながらセンターのカップホルダーに入れていた小物を片付けて

『奥様ここをお使いください!』・・・・やれやれ (T_T)


国道194号線を南下して寒風茶屋から瓶ケ森林道を走ると、そこには絶景が広がっていました。

東黒森山への稜線と突き抜けた青い空とのスカイライン!

南には太平洋まで続く四国の峰々が幾重にも折り重なり続いているのが見渡せます。







瓶ケ森まで来ると正面には霊峰石鎚山がど~んと待ち構えています。子持権現の岩肌もくっきりと見えます。

今日は文句なしの登山日和です。








土小屋の駐車場は予想通り満車状態でした。下の駐車場の一番下の少し広くなった路肩に停めて9時40分スタートです。





鶴ノ子ノ頭下までの道は緩やかな道です。皆さん快調に飛ばしていきます。




途中で先ほど車ですぐ下を通った瓶ケ森が見えます。

するとあっちゃんが『あの笹が広がる山は?』と聞くので『瓶ケ森ですよ!』と。




鶴ノ子ノ頭を過ぎると昨日の雨でまだ濡れている道から、稜線の南側の乾いた道に変わります。







大きなカメラと三脚を持った人が何人か明け方の写真を撮り終えて降りてきます。

この辺りから南尖峰が顔を出します。







登山道の両脇の笹の足元にはリンドウが今は盛りに咲き誇っています。







昨年は往路で歩いた東稜コースは今日は下りで歩く予定。笹滝と矢筈岩もくっきりと見えます。

東稜基部を過ぎてまた稜線の北側に回り込みます。







見上げると色づき始めた木々。










成就社への分岐で休憩します。ここまでくるとすでに大勢の人が腰かけて休んでいます。

先ほどから少し遠くに見える瓶ケ森を指さしあっちゃんが、

『あの山はなんて言う山?』と聞くので、『奥様、瓶ケ森でございますよ! ( ゚Д゚) 』







ここからは分かれて二の鎖を三人が登り、後のメンバーは巻き道を登って行きます。

私は五十肩で右腕が上がらない状態なので、不安定な鎖場は今回はパスします。







階段を息を切らしながら登って行くと、山頂が近づくにつれ周りの彩も濃くなってきます。











西ノ冠岳に続く稜線の向こうには、西条から今治への海岸線が見渡せます。










弥山の直下まで来るとさらに二ノ森へと続く稜線が!この二つの山はWOC登山部では未踏の山。いつかは歩いてみたいものです。







予想通り山頂は平日にも関わらず大勢の人で賑わっていました。ちょうどお昼時なので皆さん、お弁当を広げています。

神社の下の岩から今日のメインディシュの天狗岳を覗いてみます。

やはり去年よりもちょっとだけ色づきが遅いような気がします。







南に広がる峰々の奥には室戸へ続く海岸線と太平洋まで薄くですが見えています。




鎖場を登ってきているメンバーを待ちながらお弁当を食べます。全員が揃いお昼ご飯を食べ終えたところで記念撮影。










さぁ~それでは次の天狗岳へ向かいましょう。

天狗岳までの痩せ尾根は、意外と人が少なく離合もスムーズに歩けて行けます。先ほど弥山から見た時より

天狗岳に近づくにつれ紅葉の色は濃くなり心躍ります。










独り弥山からそのまま戻るコアラさんが弥山の岩の上からメンバーの写真を撮ってくれています。

こちらから見ると丁度額縁に納まっているコアラさん!




以前は歩けた岩の下には規制線が張られて通行禁止になっているヶ所があるので、北壁の際を慎重に歩いて行きます。














天狗岳でプレートを持って記念撮影。ここでは他の人との順番待ちで少しだけ込み合いました。

天狗岳とくり抜かれたプレートに青空が映えます!










南尖峰まで来ると右下に墓場尾根の柱状節理が小さく見下ろせます。墓場尾根が見てみたいと言っていた麺法師さんは

これで満足と言って、ルリちゃんとキョウちゃんと下らずに待っている事に。




残りのメンバーで墓場尾根がさらに近くで見える場所まで下ります。急な下りを笹を掴みながら下り、

大きな岩塊を回り込むと、やはりまだ色づきの薄い木々と墓場尾根が待っていました。左上には『大砲岩!』







行き止まりから少しだけ登るとさらにビューポイントがありました。







前日にエントツ山さんに電話をして、ここから墓場尾根に下りる道を確認したところ

このビューポイントをさらに登ると大砲岩から墓場尾根に下りる道があるとの事。

先に居た女性も『ここから行けるわよ!』と教えてくれ、一人では二の足を踏んでいるので『行きませんか?』と

誘われたのですが、上で待つメンバーと先に土小屋に戻ったコアラさんが待っているので、今日は残念ですがここまでにします。

その女性と少し話をするとエントツ山さんと同級生のユーミンさんとの事でした。

もう一人いた男性が下まで付き合ってもいいというので、ユーミンさんは喜んで登って行きました。




墓場尾根を堪能した後は三人の待つ南尖峰へと登り返します。




東稜コースへの下りの基部は5mほどの岩が待ち構えています。下から三人組の内女性の二人が登るのに難儀をしていて

しばらく岩の上で時間待ちです。やっと登って来た三人と入れ替わり早速大岩にアタック開始です!

前日にベースキャンプで登山靴を買ったときお店の人に、

『下るならロープがあった方がいいですよ!』と言われ購入したロープを取り出し岩の上の木に巻き付けます。

やはりロープがあるのと無いのとでは大違い。ちょっとしたアクシデントはあったものの、

メンバーも思ったよりスムーズに全員下りてきました。













ここからは足元に注意しながら下りれば、あとはそれほど難しい道ではありません。

ただ笹に隠れて足元が見えない分、段差に気づかず足を滑らせ尻もちをついたりはします。




カニの横這いも難なくクリアー!










昨年登りで見た南尖峰の紅葉ももう少し先の様です。




何ヵ所かの岩を下り、笹滝の生い茂る笹をかき分け、尻もちをついて悲鳴を上げながら

それでも一般の登山道では味わえないワイルド感をメンバーも楽しんでいます?













周りの景色も次々と変化していきます。










鶴ノ子ノ頭が見え始めると、東稜基部まであと少しです。笹道歩きに飽き始める頃に、何とか基部に着きました。










ベンチに腰かけ一緒に下りて来た土小屋で泊まるという女性の方や、テントを担いでいる男性と談笑しながら

メンバー全員が揃うのを待ちながら一息入れます。

全員が揃ったところで、先に下って行ったコアラさんの待つ土小屋まで歩きます。

先ほどまでの東稜コースの悪路に比べると、格段に歩きやすい登山道にどんどんスピードも上がって行きます。











コアラさんに伝えた時間より少し遅れて土小屋に到着しました。下の駐車場にはあれほど停まっていた車ももうまばらです。

女性陣はロッジでソフトクリームを買って頬張ります。

ここで麺法師さんは面河へと下って行くというので、我々は分かれて瓶ケ森林道を戻ります。

瓶ケ森の手前の石鎚山展望所で車を停めて、最後に今日の石鎚山を写真に収めていると

間近に見える瓶ケ森を指さしあっちゃんが、『あの山は何て言う山?』と

『奥様、あれは瓶ケ森でございます!』 『これで今日五回目、同じ質問をされましたよ!』







少し冷えてきた展望台を後に、瓶ケ森林道の陽の沈みかけた、朝とはまた違う景色を堪能しながら帰路に着きました。

石鎚山の紅葉は今週末位が見頃の様です。危惧していた台風も東にそれていく予想。

晴れればこの週末にはさらに大勢の人でにぎわう事でしょう。この石鎚の紅葉をスタートに、四国の山の秋が始まります。

さぁ~来週はどこの山が見頃かな?




ちなみに前回はらちゃんに教えてもらった3Dアプリですが、

今回はGPSの記録をしていなかったので、昨年同じコースを歩いた時のトラックです。往路復路が逆ですが、

コースは同じルートを歩いています。

石鎚山・(弥山・天狗岳・南尖峰・東稜コース)