KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

徳島の日本一低い山に登ってみた!

2024年01月25日 | 四国の山


相変わらず膝の調子は思わしくなく、普通に歩く分には問題ないが、事務所の階段の登り

降りの際にはやはり痛みが走る。まだまだ無理は出来ないと、先週はほぼ平らな"日本一低

い山"と地元で謳っている白鳥町の御山に登ってきた。

御山が日本一低い山として山開きしたのは2005年の事。それまでに日本一低い山とし

ては、徳島の弁天山の名前をよく耳にしていた。それでは本当の日本一低い山はいったい

どこの山だろうと調べてみると、今のところ仙台市にある日和山ということらしい。

ただしこれには色々と経緯があり、1990年代には日和山は標高6mで日本一低い山と

されていたが、1996年7月に大阪市の天保山4.53m)が国土地理院の地形図に山として

掲載されたため日本で二番目に低い山となった。その後2011年3月11日の東日本大震災の

津波と地盤沈下により標高が低くなり、その後に国土地理院が行った測量で天保山より低

い標高3mの山であることが確認され、再び日本一低い山となった。

そうなると天保山は二番目の山となってしまったが、日和山にその名を譲ってしまったの

で現在は『二等三角点のある日本一低い山』と謳っている。

では山の定義とは。国土地理院のQ&Aには『山の定義はしていません』となっている。さ

らには『日本一低い山は把握していません』とも書いてある。ただ一般的には国土地理院

の地形図に聳肩体(しょうけんたい:垂直線はそのまま、水平線を右肩上りとした書体)

で表記されたもので、かつ標高が記載されているものが山となっている。

となると白鳥町の御山は地形図には表記されておらず、条件の当てはまるのは日和山・天

保山・弁天山となる。前述の二つの山はいずれも築山で人工的に作られた山。自然の山と

してはやはり徳島の弁天山が個人的には『日本一低い山』になるのではないかと思って、

今回出かけてきた。




天気予報は晴れ、山登り?には申し分のない青空が広がっていた。ただし昨日の夜から

部屋の窓ガラスを叩く風の音が凄かった。朝になっても風は止まず、徳島JCTから沖

洲間ICが強風のため通行止めとなっていた。仕方がないので徳島ICで降りて、市内

を通り弁天山へと着いた。

弁天山は県道沿いのこんもりとした山。駐車場はなかったのでその手前の弁天市さんで

みかんを買って、車を停めさせてもらった。




額束に厳島神社・弁財天と書かれた赤鳥居を潜ると、山頂までコンクリートの道が続い

ていた。鳥居からは膝を庇いながらゆっくり登っても30秒。過去最短の歩行時間とな

った。







先ずは弁財天が祀られている神社を参拝。その祠の前にあるガラスケースの中にお金を

入れて、登頂証明書を頂いた。弁天山の周りにはほとんど建物がなく田畑が広がってい

る。その田畑の上を思いっきり北風が吹き、山頂の周りの木々を揺らしている。厚手の

手袋をしていないと手が痛い。登頂証明書を頂いたらすぐに下山開始。復路もゆっくり

と下りても30秒ほどだった。











結局、弁天山も自身の山のイメージとは程遠いものだったが、地元の人たちがそれで盛り

上がっていればいいかなってという結論に至った。

膝が痛いとはいえ往復60秒では、せっかく徳島まで来たのに勿体ないので、近くの徳島

植物園
に寄ってみた。

前回は奥様と二人でのんびりと散策したが、今日は独りで1周1.6kmの森のショートコー

スを歩いてみた。観察小道と名付けられた途中の道は400段近くの階段状になっていた

が、ゆっくりゆっくりと登って行けば問題なかった。その階段を登りきると森の休憩所

そこからは駐車場まで下り坂か階段となる。階段を下るのは少しためらいがあったので、

下り坂をまたゆっくりと下って行った。




途中の展望休憩所からは眼下に徳島動物園。西側を見ると山頂近くが白くなった大川原

高原
を望むことができた。











くねくね坂と書かれた道を下って行くと、椿の花が散って一面赤い絨毯になっていた。

その先に今度は椿とは真反対の清楚な白い色の水仙が風に揺れていた。そしてその脇

には梅の花が咲いていた。頬を叩くのは冷たい風だったが、咲いている花を見ると季

節はいつもどおりに移り変わっていっている。














年末以来距離は大したことはないがウォーキングが出来て、少し時間は早いが徳島に来た

らやはり徳島ラーメン。予てから食べてみたいと思っていた白系中華そばの岡本中華を訪

ねてみたらなんと臨時休業。店の前でどうしようかな?とスマホを覗いていたら、YAM

APに店の北側に二つの山が載っていた。どちらも山頂近くまで車で行けそうだったので、

時間も早いのでその二つの山、日峰山と芝山に登って見る事にした。




県道120号線を北に少し走り、山を回り込むようにして行くと日峰山展望台に着いた。

展望台からは北に日峯大神子広域公園の半島の奥に、徳島市の沖洲辺りの埋め立て地、少

し視線を西に移すと眉山が見えた。そして右奥には淡路島も見える。











展望台の駐車場に車を置いて、先ずは日峰山へと登って見る。駐車場から東に舗装路を歩

いて行くと、直ぐに二股になる。その二股を右に登って行き途中から山の茂みの中へと入

って行く。するとしばらく歩くとまた展望台に出た。




遠見ケ原展望台となった場所に一旦出て、そこからまた山道へと入って行くと急登が始ま

った。ゆっくりと登る分には問題ないが、足を滑らせたりすると膝に痛みが走る。慎重に

慎重に登って行く。







駐車場からは10分とかからず山頂に着いた。日峰山山頂は木々に囲まれ眺望はない。

二等三角点 日ノ峰 191.57mがあるだけだった。










山頂からの下りは、やはり足を滑らせるのが怖くて、北側に一旦下って車道を降りていく。

駐車場まで戻って今度は反対側の芝山に登って行く。こちらも車道から山の中へと入って

行くと、途中ロープが掛かったヶ所があり、注意しながら登って行くと電波塔。








その先まで登って行くと広場に出た。広場にあった案内板には日峯山と書かれていた。す

ぐ横には『名勝 日峯山』と書かれた大きな石柱が建っている。先ほど登ったのは日峰山

そして地形図にはこちらの山が芝山となっている。なんだかややこしい!

広場からは南に大きく景色が広がっていて、なかなか見ごたえがある。そして西側には日峰

神社の大きな社殿が見えた。














さっそくその日峰神社に参拝してみる事にした。山頂にあって立派な鳥居を潜って石段を

登って行くと社殿への明るい石段。その石段を登って行くと恐らくRC造らしい立派な白

い社殿。その社殿の前には今にも飛びかかりそうな狛犬が向き合っていた。










参拝した後戻ろうとしたら社殿の裏に行けそうだったので回り込んで見ると、また絶景が

広がっていた。南東には小松島港と小松島市の市街地。その港から紀伊水道を隔てて和歌

山県の山並みが、海に浮かんでいるように見える。







南西には勝浦川が勝浦町に向かって延びている。ズームをしてみると雪で白くなった山肌

と風力発電のが並ぶ大川原高原辺りの山並みが見える。レンズを少し降って見ると、先程

登った?弁天山のこんもりした林も見えた。













日峰神社からも出来るだけ山道を通らないように、半分を車道を歩いて下山。日峯展望台

へと戻って行った。先週の御山はほぼ散策といった感じで膝の具合を量りかねたが、今日

はある程度登り坂や下り坂を歩いてやはり痛みが出てくるのが分かった。それでも先週よ

りは距離を歩けた。今後も徐々にだけれど距離を伸ばして、無理せず歩いてみようと思っ

ている。痛みを我慢すれば歩けない事もないが無理して悪化させてしまっては元も子もな

い。まぁ焦らずボチボチといきますわ!





















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