KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

登り納めは干支の山、竜王山

2024年12月30日 | 香川の里山

窓の外はどんよりした曇り空。朝から出かける気分にならず、とりあえずは奥さんのお手伝いでご機嫌取り。

すると昼から少しづつ青空が見え始めた。『よしそれじゃ~ちょっと歩いてきます』と言って近くの山に。午前

中のお手伝いの効果もあって、嫌味を言われずにあっさり出かけることができた。

 

今年最後の登り納めは『干支の山』に決めていた。ただ今年の干支の辰(竜・龍)の付く山は、県内には国土地

理院の地形図に載っているだけでも5座あり、その他にも各地に竜・龍の付く山がある。

もともと香川は水不足で、山頂近くに雨ごいの神様の龍王祠が祀られている山がけっこうある。そのせいもあっ

てか、竜王・龍王の名の付く山が他の県に比べても多い。

いつも干支の山を探して毎年登っているけれど、そんなわけで今年の干支の山は探すのに事足りる。

 

その中の一つ我が家から一番近くの竜王山に出かけてきた。先週登った小豆島の大嶽からは、五剣山や屋島や大

串半島が見えた。この竜王山も大串半島にあり、ひょっとしたら反対側から大嶽が見えるかも、と思ってだった。

 

さぬき市の鴨部地区から小田地区に抜ける道沿いにある、『さぬき森森林浴公園』の駐車場に車を停める。

この公園には3つのコースがあり、竜王山はやまなみコースの一番奥になる。駐車場から道路を挟んで反対側か

らスタート。すぐにコンクリート製の擬木の階段が始まる。

 

 

 

午前中のうす暗かった空は気持ちのいい青空に代わっていた。道の脇には里山らしい羊歯の葉が、夏に比べて

枯れる前の濃い緑から明るい緑に変わっていた。

 

擬木の階段が終わると今度は花崗岩が風化した真砂土が固まった道。斜度があるとけっこう滑りやすい。

途中、擬木の階段と同じような、コンクリート製のベンチが2対。この後も所々に設置されていた。

 

 

 

竜王山の手前にはこれも地形図に山名は載っていない御殿山がある。その山頂の手前に山名の由来が書かれた説

明文が、木の枝に掛けられていた。説明文にある馬場はスズタケが生い茂った場所になってしまっていた。

その馬場からすぐに御殿山。ただ山名標がなければただの尾根筋、わからず通り過ぎてしまうような場所だった。

その先では西に日盛山、その奥に五剣山・屋島が見えた。

 

 

 

 

御殿山からしばらく歩くと竜王山からの尾根筋になる。右に竜王山、左に小田方面の分岐で右に折れて竜王山へ。

ここから800mの間、何度かアップダウンを繰り返していく。

 

 

 

道は整備されてとても歩きやすい。木々の間から冷たい風が吹き抜けていく。寒風の中、元気な鳥の鳴き声があ

ちらこちらで聞こえてくる。気温が低く風が冷たいとはいえ、何度かの登りでじわっと背中に汗をかき始めた。

 

 

 

駐車場から1.3km、35分ほどで竜王山に着いた。山頂には 四等三角点 中尾 160.86m

山頂から北側を見ると麓に小田地区の港。その右手には志度カントリー。その奥に瀬戸内海、対岸にはの洞雲山

碁石山、そしてお目当ての大嶽が見えた。

 

 

 

 

 

小豆島の峰々を眺めた後、折り返してもと来た道を戻って行く。相変わらず擬木の階段と真砂土のアップダウン。

 

 

分岐からは駐車場に戻らず、そのまま小田方面へ直進する。途中の露岩からにひと登りすると、屋島の裾の向こ

うにサンポートのシンボルタワーが見えた。

 

 

 

 

さらに進んでいくと道の左上に龍王祠が祀られていた。龍王祠からは少し離れた小田地区。その奥に日差しが届

いて白く輝く大嶽の、大岩壁の先週下ったルートが確認できた。

 

 

 

龍王祠からは小田地区へ急坂を下って行く。最後は車の走る音が聞こえてくる方灌木の茂る中をかき分けて行く

と県道に飛び出した。

 

 

 

残りは県道の舗装路を歩いて公園の駐車場へと戻って行く。帰り道、沿岸部から南に走ると空にはまた雲がかか

り始めた。灰色の厚い雲の間から天使のはしごと呼べれる薄明光線(光芒)がさしていた。

 

 

 


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