KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

ワイワイ・ガヤガヤ、ゆるッと紫雲出山!

2024年09月28日 | 香川の里山

 

今日はお昼からある会が開かれる。故人を偲んで友人・知人が集まってくる。その前に顔

なじみのWOC登山部のメンバーが集まって近くの紫雲出山に登る事になった。

7月の剣山の例大祭の時は山頂でメンバーと会って、下山で何人かの人と一緒に下った。

その前は昨年の正月の大麻山の山頂で待ち合わせをして、この時も一緒に下っただけだっ

たので、スタート時点からメンバーと一緒に登るのは一昨年の夏の白峰寺以来のお久しぶ

りだった。

 

偲ぶ会には30~40名ほど参加する予定だが、登山は17名。その内男性は5名だった。

早速スタート時点の車道歩きから女性陣は賑やかだ。

後ろからくる車に『車が来てるよ~!』と声をかけても話に夢中なのか、避ける気配もな

い。けっこう通る車にまるで小学生の遠足の様で引率の先生の気持ちで気が気でない。

 

暫く車道を歩いた後、黒崎のバス停の手前で南に集落へと入って行く。集落の上に行く程

道幅は狭くなってくる。

 

 

 

コンクリート道が途切れるといよいよ山への取り付きとなる。

最初は里山あるあるで植生は竹林からになり、次第に勾配が急になり始まると周りの樹種

も変わってきた。すぐ横でヤマさんが『腹減った』と言っている。『朝ごはん食べんかっ

たん?』と聞くとちゃんと食べてきたという。いつもなら別の奥様がよく口にするセリフ

だが、そういえばWOC登山部で歩いていた時は、いつも早い時間に二人から聞いていたセ

リフだった。

 

 

暫くの間は落ち葉の積もった急坂だったが、そのうちに周りの草が茂って踏み跡もなく藪

の中へ入って行く。すると先頭にいた女性陣が騒ぎ始めた。

地形図を見てみると少し東側で九十九折れの破線が続いている。どうやら一本西側から違

う道を登って来たらしい。それでも少し藪コキして進んでみると、先ほどまでと同じよう

な道になる。

 

 

途中からは道が階段状になり、トラロープが張られた個所もあり九十九折れの道が続いて

行く。地形図の破線が登山道なら、この道は山頂近くの竜王社への道?

何回目かの折れ曲がりのヶ所で道は二股になっていたが、よく踏まれている道の方へ登っ

て行くと、駐車場から少し上の舗装路に飛び出した。

山さんが以前に登って来た時はこの場所ではなく、もう少し下に出てきたというので、や

はり破線の道とは違っていて、しかも竜王社へは二股になった場所からもう一方の道を登

って行くのかもしれない。

 

 

 

 

舗装路を駐車場へと一旦下って、駐車場横の見晴らし台まで行く。

先週の天気予報では雨模様だったが、曇り空から少しは青空も顔をのぞかせていた。見晴

らし台から積の集落を見下ろす。

 

 

山道から舗装路に出たところで、山頂へ登る人とこの見晴らし台に来る人とに分かれたが、

今いるメンバーで故人がいつも三角点でしていたバンザイのポーズをみんなでしてみる。

 

 

 

 

ここからさらに山頂に行くメンバーと、会の準備をするメンバーとに分かれて、我々は時

間の都合もあって直ぐに下って行く。

 

 

 

時間の都合もあったが、下り坂なのでそれほど慌てて下りることもないので、周りの草花

を写しながらゆっくりと降りて行く。

 

 

 

 

途中にあった竹の橋。丸太の橋はよく見るが竹で作った橋を見るのは初めてかもしれない。

 

 

半分くらい下っただろうか、舗装路に出た。ここから麵法師さんが往路と違う方向へ下っ

てみようというのでついて行く。しばらく歩くと道の脇にポニーを飼っているおじさんが

いた。

 

その馬小屋の少ししたでももう一頭まだらのポニーが草を食んでいた。人慣れしているの

か近づいても触っても逃げる気配がない。それどころか一番最後を付いてきてしまった。

困ってしまって我々が騒いでいる声が聞こえたのかおじさんが迎えに来た。

 

 

 

2時間ほどの里山歩きの後、予定していた人の数以上の人が集まって故人を偲ぶ会は無事

行われた。

最近読んだ芥川賞の『バリ山行』。バリとはバリエーションルートの事で、会社で少し変

わり者扱いされている人がそのバリ山行をしているのを知った主人公。会社の登山部の活

動では物足りなくなり、そのバリ山行に一緒に行かせてもらうことになるのだが、故人は

そのバリ山行をしている人に少し似ているところがあった。

とにかく藪コキは厭わず、目標の三角点に突き進む。最後に一緒に二人だけで歩いたのが

5月だったが、復路で少し登り返しを嫌ってトラバースをしたら最後は藪コキになってし

まった。ただ故人も私もそんなハプニングを楽しむところがあって気が合ったのかもしれ

ない。ちょうどひと回り歳が違ったがお茶目なところがあって、いつも周りを笑わせてく

れた。二人だけで歩いた時は無駄な話はせずに、最近の失敗談なんかを話してくれて笑わ

せてくれた。

ここ最近独り歩きをする事が増え、バリ山行の影響もあってか、今日のように賑やかなの

もいいけれど、静かにゆっくりと自分のペースで歩くのが気が楽で痛めた膝にもいいよい

う気がしてきたので、これからの歩き方をまた少し考えてみようと思う。

 

会の途中で抜けて、計画していた今見ごろだという島ケ峰のソバの花を見に車を走らせた。

会場から1時間あまりで道の駅ことなみに着いた。そこから南に三頭トンネルの手前で左

に折れると『島ケ峰』の標識が立っていた。このソバの花の時期は道は一方通行になって

いるらしく、標識に沿って右に左にとクネクネと高度を上げて行くとソバ畑が広がってい

た。

 

2016年からそばづくりに適した標高800メートルを超える寒暖差の大きい、天空の地まん

のう町「島ヶ峰」で荒廃地の開墾から始めそば畑を造ったそうだ。

先週末には花見の会が開催され大勢の人で賑わったようだが、阿讃山脈を背に白い花畑が

広がる景色は、一度は訪れたいと思っていたのでちょうどの時期に来られて正解だった。

 

 

 

 


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