KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.12.19 堂山・六ツ目山・伽藍山・狭箱山

2018年12月21日 | 香川の里山
先週歩いた城山から東に見えた『おむすび山三兄弟』

綺麗に並んだ讃岐の里山らしいおむすび山に登りたくなり、

今週はその南側の『堂山』から『六ツ目山・伽藍山・狭箱山』

縦走することにしました。今日のメンバーは男性陣4名と女性陣4名の計8名。

『麺法師さん・杉さん・IRIBITOさん・ルリちゃん・先輩・お嬢様・あみちゃん』の参加です。


西インター東側のローソンで待ち合わせをして、取りあえずそれぞれの車で

堂山の登山口のひとつの『綱敷天満宮』に車を停まます。

そこから2台で『六ツ目山』の『西インター登山口』に向かい、一台をデポ。

折り返して神社前から全員揃ってのスタートになりました。(8時40分)


前日に先輩(丸亀)とあみちゃん(三木町)が打ち合わせをして、あみちゃんが先輩を

迎えに行くことになったらしいのですが、それではあみちゃんが朝早く家を出なければ

ならなくなるので、あみちゃんが先輩の家に前泊して、二人で集合場所に来る

段取りをしたのに、なんと!あみちゃんが登山靴を忘れて結局、丸亀から三木町まで靴を

取りに戻るのに、今朝はめちゃくちゃ早く丸亀を出た!と先輩が文句を言っています。


それを聞いたあみちゃんが、

『なによんな!せっかく赤飯作ってもって行ったら』

先輩が『まぁ~おいしそうな巻きずし』や言うたんやか!

と言っていますが、私にとってはどっこいどっこい!




デポしたところから戻ると、綱敷神社の前には何台かの車が停まっていて

その内登山服姿の女性陣と我が女性陣が何やらおしゃべりをしています。

登山では準備体操と整理体操が大切だと言われたらしくて、今日はスタート前に

全員で準備体操をして、神社前から少し南の登山口へと歩いて行きました。

『菩薩院高松西霊苑』の入り口が登山口です。




霊苑を横目に見ながら登って行くと道の左側に規制線が張られ、

黒焦げになった火事の焼け跡らしい現場の横を通ります。

『わ~火事やな?』と言うと後ろから来たお嬢様が、山の方を見上げながら

『え?どこが火事?』 と。  お嬢様、あなたのすぐ横が火事現場です。 (*´▽`*)




今日はかしまし娘が揃い、やはり前途多難な一日となりそうです。

霊苑横の道もなかなかの傾斜です。ペースを上げずにゆっくりと登って行きます。




舗装路が突き当たる頃に、左に山道の本来の登山道が始まります。







足元が整備された道は、さすがに普段からマラソンをしている先輩とあみちゃんは

結構速いペースで登って行きます。見上げるとまだ綺麗な紅葉が残っています。







登って行く途中ではこの堂山を普段から整備している人たちの手で

道標が設置されています。案内板の横には人生訓?




綴れ折れの道を登り詰めると尾根に出ました。そこには立派な掲示板があります。

名札の中には以前に一緒に山歩きをしていた人の名札がチラホラ見えます。

物故者の名札の中にも山の大先輩の名前もありました。




掲示板を左に折れて登って行くと堂山では一番展望のいい『龍王宮』です。

そこからは東に高松市内の景色が一望できます。里山には山頂に神様が祀られている山が

多く、その中でも香川ではこの『龍王』がもっとも多く祀られています。

もともと『龍王』は水の神様ですから、昔からやはり香川は水不足に悩まされていたのが

伺い知れます。今日は天気も良くかなり遠くの里山まで見ることができます。










今日、スマホデビューした麺法師さんが恒例のバンザイ!

ヤマガラの姿が見えませんが、メンバー揃って取りあえず記念撮影です。

登山口でもこの山頂でも、また途中のすれ違いでも常連の登山者の女性の方が色々と

話しかけてくれます。堂山にはおしゃべり好きの方が多いようです。








龍王宮からの景色を堪能した後、堂山の尾根歩きの縦走です。掲示板のあった分岐まで

戻ってさらに北へと歩いて行きます。軽いアップダウンを繰り返しながら

歩いて行くと、道の脇にこの季節には珍しいひまわり?




途中からも正面に屋島が見える高松市街の景色を見渡すことができます。







302mのピークの手前では道の脇にはロープが張られていて

けっこう急な斜面を登って行きます。







302mのピークで今日2回目の麺法師さんのバンザイ!

デコボココンビのツーショット!

道標の前にはきれいなベンチが座っています。標高としては次の304mのピークが高いのですが、

地形図ではこの302mのピークが堂山となっています。











以前にも見た薄紫の綺麗な花。なんて言う名前でしょうか?




302mからも一旦下がって次の304mのピークへと歩いて行きます。

これもロープを使っての急登です。

途中で今日、二つ目の山の『六ツ目山』が初めて顔を覗かせました。







304mのピークが堂山の最高点になります。以前に比べると周りの木々も

刈られているのか、木々の間からも北の六ツ目山が見えます。







304mのピークから六ツ目山との鞍部まで一旦下ります。今日は縦走と言いながらも

ひとつ一つの山を登っては降りるの繰り返しです。




途中で尾根コースと谷コースに分かれますが、今日は谷コースを歩きます。

ピークからは170mほどの下りですが、ここもなかなかの急坂です。













谷コースを降りて行くと高松市の市街地にあるとは思えないような、大きな木々に囲まれた

森が広がっています。背が高く枝を四方八方に広げた木々ばかりで、

あちこちから鳥の鳴く声が聞こえてきます。







鞍部の森から今日のメインとなる六ツ目山への登りが始まります。初めてこの道を登った時と

比べると、随分と道が整備され登りやすくなっているとはいえ、やはりかなりの急登です。

道には道標が所々で掛けられていますが、一合目辺りではまだ余裕です。







三合目の道標から次第に傾斜が厳しくなってきます。

道の脇にはロープが張られ続いています。最初はこのロープに頼らず登って行けましたが、

山頂が近づくにつれロープを握りながらでないと登れなくなってきます。














『これでもか!』 という位の急登に、冷たい強い風が吹く中でも

汗が噴き出てハァハァと息切れが続きます。周りにはまだきれいな紅葉が残っていますが、

そんな風情を楽しむ余裕もなくただひたすら山頂を目指して登って行きます。











道に露岩が現れると、もう一息で山頂です。

残る気力を振り縛り岩肌を登り詰めると六ツ目山山頂に着きました。

ここも以前に比べると木々の枝が刈られているせいか展望が良くなっています。

その分吹き上げてくる風が強く、頬を差します。
















ここでも仲良しコンビのツーショット!




ここのところ同じ喫煙者のコアラさんの参加がないので、

肩身を狭くして?タバコを吸う私にあみちゃんが、

『あのな~認知症の一番の原因は喫煙とアルコールやって!』といじってきます。





風も強いので写真を撮って直ぐに下山開始です。皆さんには

『ハイ!ここからは落ちてもらいますよ!』 と。

最初はさほどでもない傾斜が、どんどん急になっていきます。

時々後ろから足を滑らせたのか『キャー!』と悲鳴が上がっています。







体力には自信のあるあみちゃんも、この急な坂は苦手なようです。




坂道を転がるようしてやっとのことで降りると、道は落ち葉が積もって先ほどとは打って変わって

優しい道になりました。







『西インター登山口』の手前で一ヵ所、高松市内を見下ろせる

見晴らしのいい場所がありました。

私  :  『ほら先輩!正面に見えるのが屋島やで!』

先輩 :  『ほんま綺麗やね、あれが屋島?』

と話をしていると後ろから来たあみちゃんが、

あみちゃん : 『正面が怪しい?どういうこと?』

私     : 『怪しいじゃなくて、あれが屋島や!て言ううたんや!』

と言いながら先輩と二人で笑いました。




笑われたあみちゃんが

『そんな笑うけどな、先輩やってこの前スーパーに並んでいるパイナップルを見て、

わぁ~美味しそうなメロン!』って大きな声で言うから恥ずかしかったんで~!と

言い返していますが、これもまた どっこいどっこい です。

自分の方がマシやと互いにけなしながら二人がしゃべっています。

そのうちに高速道路の側道にある登山口に飛び出しました。




側道に沿って西に向かい歩いて行くと、中腹に岩肌を覗かせた『伽藍山』が

木々が途切れた場所で雲の下に綺麗に見えます。

それを見たお嬢様が

『え~あんな岩は登れん!あんなとこ無理~』と言ってますが 無視・無視 です。







高速道路の下を潜り抜けて反対側に出た後、『伽藍山』の『薬師堂』の入り口まで

少し里道を歩きます。振り返ると谷あいの田畑の向こうに『鷲ノ山』、そして

右には先ほど登った六ツ目山が見えます。







県道12号線の脇から薬師堂への道を歩いて行きます。途中の竹林では今日の強い風に煽られて

枝が揺れてざわついています。前を歩く先輩お腹が減ったようでうつむき加減で元気なく歩いています。











県道入り口から麓を西に回り込むようにして歩いて行くと、伽藍山の尾根に出ます。

ここからは薬師堂の参道になっていて、道の脇には点々と石仏が並んでいます。










伽藍山の岩壁の下に薬師堂がひっそりと佇んでいました。

お堂の脇には岩に彫られた摩崖仏。




お堂の下の小さな鳥居が伽藍山の登山口です。踏み跡を辿りながら登って行くと

途中には『波切不動明王』や何体かの石仏が祀られています。

そこから直ぐに岩壁の横にたどり着きます。少し登ると道の右下に小さな岩のテラスがあり、

ここからは西側の国分寺の街並みが見下ろせます。(前回はここで景色を見ながらお昼にしました)




先週登った『城山』の横に『飯野山』そして『峰ケ原と鷲ノ山』その左には『十瓶山』




『猪尻山』から続く『国分台』と藪こき歩きした『連光山』




吹き上げてくる風に負けないように岩肌を登ります。身軽な先輩はヒョイヒョイと登ってきます。

その後をちょっと身重なあみちゃんがひょっこりひょっこりと登ってきます。

(こんなこと書いたら、あみちゃんにヤキいれられるかもしれません。(;´Д`) )







お嬢様もストックの使い方がなかなか様になってきました。








山頂には『八大竜王天神』の祠が祀られています。

お腹が減った!といってお嬢様がお菓子をみんなに配りながら口に入れています。

吹く風は相変わらず強く、写真を撮って早々に北側へ降りて行きます。










この伽藍山からの下りも相当な傾斜です。急な箇所には太いロープが張られていますが、

途中からはロープを掴みながら出ないと危なくて降りられないほどの傾斜です。

先輩とあみちゃんの後ろから来るメンバーからも、『キャー!』と悲鳴があがっています。










ここはという場所でスマホを構えていると、先輩が『やってくれました!』

M-1グランプリの予選に姐さんと出場した先輩。さすが心得ています。(^O^)/





伽藍山をキャーキャーと悲鳴を上げながら降りると、残るは『狭箱山』です。

おむすび三兄弟の三男の狭箱山は153mの標高のおチビちゃんです。

笹道から山頂近くになると落ち葉を敷き詰めた広い斜面になります。







ここまで来ると、さすがに疲れて足が上がらず、お腹も空き過ぎて力も入りません。

よっこらしょ、よっこらしょとゆっくりと登って行きます。







こんもり盛り上がったような山頂の北の岩場からは鬼無町から国分寺町の眺望が

広がっています。先ほどまでの三座からの眺望と比べると、やはり高さはないものの

それでも眼下に街並みを見下ろす里山らしい、そして今日の最後にふさわしい眺望でした。



















お腹が空き過ぎて今までの写真とは全く別人のように生気のない先輩!




それでは風の当たらない所まで降りてお昼にしましょう。

山頂からは登りの道から少し東側の道を下って行きます。

ここにもロープが張られていて、最後の最後に滑らないように注意しながら下ります。











今日は縦走とはいえ一つの山を登っては降りるの繰り返し、農免道路降り立った時は

さすがに疲れがどっと押し寄せました。

風の当たらない道の脇でお弁当を広げます。




IRIBITOさんがいつものようにバーナーでお湯を沸かしてくれて、

それぞれが味噌汁などにお湯を入れていますが、その横でお嬢様が何やら騒いでいます。

『麺がない! (T_T) 』

どうやらお嬢様が持ってきたのは麺と出汁が別々になったインスタント麺だったようで、

何を慌てて家を出たのか肝心の麺をどこかに置いてきたようです。


空腹を満たした後は農免道路を南に少し歩き、

そして県道から今度は『唐渡山遍照院・ミニ四国八十八カ所』へと

登って行きます。その登り坂を見てお嬢様が、

『え~!まだ登るん!』と言っていますが 無視・無視です。

石仏の並んだミニ霊場から高速の上に掛かった橋を渡り反対側に出ると

デポした場所まで少しだけ登り坂になります。後ろから来るお嬢様を見てあみちゃんが

『絶対にまた登るん?って文句言うで!』と。するとお嬢様が

『コンビニ寄らんの!ビール買いたい!』と喚いています。これも 無視・無視 です。










朝車をデポした登山口まで戻って全員で車に乗り込み、綱敷八幡宮迄戻ります。

その途中でもお嬢様が、

『コンビニ寄って!・・・・・トイレ行きたいからコンビニ寄って!』と後部座席で騒いでます。

『三人寄れば文殊の知恵』とは言いますが、『三人寄ればトホホ』 な賑やかな一日でした。

それでもこの時期ならではの里山歩きを存分に楽しめた良い山行でした。