WOC・登山部のお陰でこのところ毎週水曜日に山登り。
先日の健康診断もコレステロールと胃を除けば随分と数値が改善してきました。
胃カメラを飲んで嗚咽をしながらモニターを見せられ、
『ほらこの声帯が狭くなってるでしょう。声がかすれたり出にくくなったり
しません?胃も大分荒れていますね~。タバコはやめないとね。』と
整然と話す先生の横で、苦しくて涙を流しながら『ハイ!わかりました』と
声にならない返事をしました。
今日はアケボノツツジがもう終わっているだろう『西赤石山』を
前回に続いて総勢11名で歩いてきました。今回で2回目のFさんとYさんも参加。
女性陣の参加が増えるのは賑やかになっていいことです。しかも『かしまし娘』も
参加するので楽しい『山行』になりそうです。

ここ最近、丸亀の集合場所へ向かう途中に家がある『メスコアラお嬢様』をピックアップ。
すると今回はかしまし娘の長女の『先輩』も『ピックアップをお願いします』と連絡が来ました。
この『先輩』。私に負けず劣らずのビール好き。『はぁは~ん。山から下りたら早速ビールを買って
飲もうという作戦やな!』・・・・・。
丸亀を出発して登山口まで2台の車で向かいました。今日は『山ガール?チーム』と
『山男?チーム』です。
東平の駐車場には『アケボノツツジ狂騒曲』の時期には、広い駐車場が満車状態に
なりますが、その狂騒曲の時期も終わって数台が停まっている程度でした。

出発前に『メスコアラお嬢様』が手作りの虫よけスプレーを振っています。
皆さんにも声をかけてシュッシユ~と振っています。
その内に一匹の虫が『お嬢様』の体に留まり、その瞬間に『コロリ』と落ちていきました。
『お嬢様』の毒牙にかかったのか、それともそのスプレーは殺虫剤だったのか?
駐車場から『小女郎川』沿いの道を歩き、『採掘本部跡』の広場へ。
ここからさっそく『一本松停車場』へと登って行きます。

スタート直後の急な上り坂ですが、グイグイと高度をあげて約30分ほどで『一本松』に到着です。

少し広くなった停車場跡で一息入れていると、
今日はギックリ腰気味の山さんがしばらくたっても現れません。
心配になった麺法師隊長が『探しに行ってくる!』言って戻ったのですが
そのうち山さんが現れました。・・・・・『あれ?麺法師隊長は?』
『麺法師さ~ん』とみんなで呼ぶと、なんと麺法師隊長は『石ケ山丈』の方から戻って来ました。
探しに行った人が迷うなんて・・・・・『隊長! (^^; 』

その間雑談をしていると、かしまし娘の次女の『姐さん』が、私に向かって
姐さん : 『かとちゃん!乳首がくっきりと見えてるで!』
私 : 『??? ( ;∀;) 』
姐さん : 『いやらし~セクハラや!』
私 : 『 (*_*; 』
言われて胸元を見ると、先ほどまでの登りで掻いた汗で、下着とシャツが肌にぴったりと貼り付き
たしかに乳首がくっきりと見えています。
取りあえずは証拠を残さないように、乳首を隠して記念撮影。
何故かほかの女子二人も真似をしています。

『一本松』からは山岳鉱山鉄道としては日本初の『上部鉄道』のほぼ水平な道を歩いていきます。
この鉄道は銅山で採掘された鉱石を『角石原』から『石ケ山丈駅』まで運び、
そこから『索道』で『端出場駅』(現在のマイントピア別子)まで輸送するために
造られた鉄道で、登山口の『本部跡』にある、山の反対の銅山迄貫かれた『第三通洞』
が完成してその役目を終えたそうです。
線路跡の道の両側には石垣が積み上げられ、狭い道幅に
『こんな所に機関車が走っていたなんて・・・・!』と
その当時の人の英知と人の力の逞しさに思いをはせます。


ほどなく『七釜谷』に着きました。未だに煉瓦と石積みの橋桁はしっかりと残っていますが、
橋に架かる丸太の桁が朽ち始めていて上を歩くことはできません。
一旦、谷の下まで降りて橋の反対側へと歩いていきます。

危ない箇所にはロープが張られていて足元に気を付けながら降りると
目の前に立派な橋桁が現れます。今日のこのコースでの一つ目の撮影ポイントです。



ほとんどのメンバーが沢を渡り切り、反対側迄上がり切っているのに若干一名がもたついています。
それは『メスコアラお嬢様』。ちょっとした段差を怖がり、なかなか降りられません。
お嬢様の身に万が一のことがあってはいけません、ここは『執事』の出番です。
(少し長いですがその模様をご覧ください!)

かなりの時間をかけて降りきった時には歓声があがりました!
今日の案内に『危険な箇所はありません!』と私が書いていたので
安心して参加したメスコアラお嬢様がお怒りになっています。
お嬢様 : 『も~!嘘ばっかり。危ないところはないって言ってたのに!』
執事 : 『ハイ、申し訳ありませんお嬢様。でも・・・・・こんなところで。』
お嬢様 : 『も~!怖くて血圧上がってめちゃくちゃ疲れたわ (; ・`д・´) 』
執事 : 『ハイ、申し訳ありません。でも・・・・・』
次の『裏谷』での渡渉は全員問題なく。


しか~し!課題はまだまだ山積していました。
途中の短い橋では足場用の鋼板の板が掛けられ一応その上を渡れるようになっていました。
が・・・!ここでもお嬢様が・・・・!。なんと後ずさりしているではありませんか!
一応、石鎚山にも富士山にも登り、屋久島にも出かけたという『お嬢様』ですが、
これからの案内には十分に気を付けて書かなければ・・・・・と反省(笑)です。
しばらくは鉄道跡を歩いていきます。等高線上に作られた線路跡はほぼ水平で快適です。
長女の『先輩』と次女の『姐さん』のおしゃべりがとまりません。
その後ろを不貞腐れた顔で三女の『メスコアラお嬢様』が歩いてきます。


上部鉄道跡から『兜岩』への分岐を左に折れると、
長い長い登り坂の始まりです。平らな道はほんの少しだけあるだけで登り一辺倒の道です。


大岩のテラスで水分補給の休憩をすると『兜岩』までもう一息です。
お~っと道を塞いだ倒木が!その倒木を跨いでいるお嬢様の姿・・・・・が、
やはりどう見ても『コアラさん』に見えます。

メスコアラお嬢様の前と後ろにコアラさんとIRIBITOさんが付いて、
なだめすかしながら登ってきます。
ほぼ計画の時間通りに『兜岩』に着きました。予想通り『アケボノツツジ』は数本の木に花を残すだけ。


でも『西赤石山』の山頂から緩やかに広がる北斜面の山裾は
新緑の緑に包まれていて、これはこれで花がなくとも見ごたえのある景色です。

空は少し曇っていますが西側に広がる山並みの一番奥には『石鎚山』が見えます。

ここで長女の先輩が『ヤッホー!』と大きな声を張り上げると
お尻から『ぷ~!』とオナラが・・・・。先輩~!

おまけに鼻水も垂らしていたようで、ここまで『山ガール』や『女子』と言って持ち上げてきたのに・・・・。


高所恐怖症の『山さん』は、平らな場所からあまり動こうとしません。

ここでも不貞腐れた(笑)『お嬢様』が、みんない背を向けて集合写真の輪に入って決ません。



ひとしきり『兜岩』での景色を堪能した後は、今日最後の急登の山頂への道を登ります。
道の途中は『ミツバツツジ』が花をつけていましたが、
唯一一カ所だけ『アケボノツツジ』が残っていました。今年最後の『アケボノツツジ』です。


下り坂は膝が痛いので途端にペースが落ちるコアラさんも、
そのがっしりとした体格通りに登りはグイグイと登って行きます。

山頂までにある梯子やロープのヶ所でも、私執事がメスコアラお嬢様の邪魔になるストックを
持って差し上げます。何とか早くご機嫌を直してもらおうと必死でフォローします。

最後のロープの急坂も登り切ると『西赤石山』に着きました。

山頂の西側には『ミツバツツジ』の横に、エントツ山さんお手製の銅板の山名標識が・・・。


登山口からこの山頂まで3時間。丁度お昼となったのでお弁当を広げて昼食にします。


東側には山頂から『東赤石山』への峰々が続いています。



山頂から『銅山越え』まではほぼ下りの道です。
所々露岩した場所を通りますが問題はありません。



おっと訂正します『問題はありません。』と安易に言ってしまってはイケません。

やはりここでも『メスコアラお嬢様』が難儀をしました。すかさず駆け寄り、ストックを持って差し上げ
足の置き場をご指示申し上げなんとかクリアすることができました。
上から下りてきたコアラさんが『もう執事やないで下僕やな~!』と・・・・・確かに。

気温も上がり随分蒸し暑くなり疲れが出始めましたが、道の両側に咲く『ミツバツツジ』の花と
足元に咲くかわいい『スミレ』の花が、その疲れを癒してくれます。



その『ミツバツツジ』のトンネルの下を『お嬢様』が下ってきます。
『花とお嬢様。とても可憐でございますよ!』・・・・・by執事(ホッ~ホッ~!)
あっ!姐さんもツツジのピンクとシャツの花柄がとてもマッチしておりますよ!
・・・・・何かと気を遣う執事です。



樹林帯の中から一気に日差しが差す尾根に出ると、『東山』への尾根です。



『東山』では今日もう一つのお目当ての『ツガザクラ』がきれいに花をつけていました。

『銅山越え』で一息ついた後は『銅山ヒュッテ』へと、さらに下っていきます。

途中で前方を行くメンバーから声が上がりました。
何が起こったのかと歩いていくと行き倒れた『姐さん』の姿が(足を滑らせ転んでいました。)
いつもは転んだ私の写真を目を輝かせながら写真を撮る姐さんの滅多にない転倒した姿!
ここぞとばかりにリベンジです。(随分と写真用にオーバーにしていますが。)


『銅山越え』から30分ほど下ると木々の間にひっそりと佇む『銅山ヒュッテ』です。
ヒュッテの外のトイレで小用を済ませ、ヒュッテのそばにある水場で喉を潤します。


水場の先から『上部鉄道跡』を少し歩き、分岐から『柳谷川』への道を進みます。
所々で沢にかかる木製の橋や鋼製のグレージングの橋を渡ります。

そしてここからは石畳が年月で崩れて歩きにくい道が続きます。
杉林の中に続く石畳はどこかの『古道』のような雰囲気がします。


杉林と石畳の道を下りきると、柳谷川沿いの道になります。
橋から見える二股の滝を見ながら『いや~綺麗やね!』と女性陣から声が上がっています。



しか~しここでも、沢にかかる橋を一人では渡れない『メスコアラお嬢様』が『杉さん』の
ザックを握って離しません。やさしい『杉さん』は『ヤレヤレ~』と思いながらも
一緒に橋を渡ってくれました。

やっとのことで登山口の広場に到着。
広場にあるベンチに腰掛けると皆さん『あ~~』と大きくため息をついています。
今回の周回コースは約10㎞強の距離と900m弱の高度差もありますが、蒸し暑さも手伝って
久しぶりに歩き疲れた感じです。

最後は恒例のIRIBITOさんのお店の珈琲をいただきます。
今日の珈琲は飲むと疲れた体がシャキッとする珈琲だそうです。今回の当番は『お嬢様』。
疲れのせいかいつもの事なのか、それぞれのカップに何回お湯を注いだか分からなくなり
横にいた『先輩』に、何度も確認していました。


帰りの高速に乗るまでにコンビニ立ち寄りみなさんアイスクリームや飲み物を購入。
『先輩』は待望のビールを買いました。しかも500と350mlの二本!さすがです。
もちろん帰りの車中では同じようビールを買った『お嬢様』と宴会が始まりました。

そして最後は丸亀の集合場所から家の近くまで乗り込んだ私の後部座席に、
しっかりとその空き缶二本とおつまみのごみを置いて帰っていきました。さすが『先輩』です!
今日は普段、ウォーキングをしているだけで今回で2回目の山登りになるYさんも、
それほど苦も無く歩けた様子。普段からマラソンもしているFさんも全く問題ありませんでした。
出発前に『小学4年生の娘も歩けたから大丈夫!』と私が言ったのを覚えていて、
『小学生と55歳のおばちゃんでは、小学生の方が難なく歩けるわ!』と『メスコアラお嬢様』。
普段は『私、40代に見えるって言われる!この前は30代に見えるって言われたわ~!』などと
宣うくせに、こんな時だけ『おばちゃん』になりやがった・・・・・!。
でも唯一危なげだった『お嬢様』も、何度か繰り返すうちに下りや高所?も慣れてくることでしょう。
今回のコースの距離と高度差が歩ければ、
皆さん四国の山の普通の登山道はだいたい歩けることでしょう。
さあ来週はどこのお山に登りましょうか!
先日の健康診断もコレステロールと胃を除けば随分と数値が改善してきました。
胃カメラを飲んで嗚咽をしながらモニターを見せられ、
『ほらこの声帯が狭くなってるでしょう。声がかすれたり出にくくなったり
しません?胃も大分荒れていますね~。タバコはやめないとね。』と
整然と話す先生の横で、苦しくて涙を流しながら『ハイ!わかりました』と
声にならない返事をしました。
今日はアケボノツツジがもう終わっているだろう『西赤石山』を
前回に続いて総勢11名で歩いてきました。今回で2回目のFさんとYさんも参加。
女性陣の参加が増えるのは賑やかになっていいことです。しかも『かしまし娘』も
参加するので楽しい『山行』になりそうです。

ここ最近、丸亀の集合場所へ向かう途中に家がある『メスコアラお嬢様』をピックアップ。
すると今回はかしまし娘の長女の『先輩』も『ピックアップをお願いします』と連絡が来ました。
この『先輩』。私に負けず劣らずのビール好き。『はぁは~ん。山から下りたら早速ビールを買って
飲もうという作戦やな!』・・・・・。
丸亀を出発して登山口まで2台の車で向かいました。今日は『山ガール?チーム』と
『山男?チーム』です。
東平の駐車場には『アケボノツツジ狂騒曲』の時期には、広い駐車場が満車状態に
なりますが、その狂騒曲の時期も終わって数台が停まっている程度でした。

出発前に『メスコアラお嬢様』が手作りの虫よけスプレーを振っています。
皆さんにも声をかけてシュッシユ~と振っています。
その内に一匹の虫が『お嬢様』の体に留まり、その瞬間に『コロリ』と落ちていきました。
『お嬢様』の毒牙にかかったのか、それともそのスプレーは殺虫剤だったのか?
駐車場から『小女郎川』沿いの道を歩き、『採掘本部跡』の広場へ。
ここからさっそく『一本松停車場』へと登って行きます。

スタート直後の急な上り坂ですが、グイグイと高度をあげて約30分ほどで『一本松』に到着です。

少し広くなった停車場跡で一息入れていると、
今日はギックリ腰気味の山さんがしばらくたっても現れません。
心配になった麺法師隊長が『探しに行ってくる!』言って戻ったのですが
そのうち山さんが現れました。・・・・・『あれ?麺法師隊長は?』
『麺法師さ~ん』とみんなで呼ぶと、なんと麺法師隊長は『石ケ山丈』の方から戻って来ました。
探しに行った人が迷うなんて・・・・・『隊長! (^^; 』

その間雑談をしていると、かしまし娘の次女の『姐さん』が、私に向かって
姐さん : 『かとちゃん!乳首がくっきりと見えてるで!』
私 : 『??? ( ;∀;) 』
姐さん : 『いやらし~セクハラや!』
私 : 『 (*_*; 』
言われて胸元を見ると、先ほどまでの登りで掻いた汗で、下着とシャツが肌にぴったりと貼り付き
たしかに乳首がくっきりと見えています。
取りあえずは証拠を残さないように、乳首を隠して記念撮影。
何故かほかの女子二人も真似をしています。

『一本松』からは山岳鉱山鉄道としては日本初の『上部鉄道』のほぼ水平な道を歩いていきます。
この鉄道は銅山で採掘された鉱石を『角石原』から『石ケ山丈駅』まで運び、
そこから『索道』で『端出場駅』(現在のマイントピア別子)まで輸送するために
造られた鉄道で、登山口の『本部跡』にある、山の反対の銅山迄貫かれた『第三通洞』
が完成してその役目を終えたそうです。
線路跡の道の両側には石垣が積み上げられ、狭い道幅に
『こんな所に機関車が走っていたなんて・・・・!』と
その当時の人の英知と人の力の逞しさに思いをはせます。


ほどなく『七釜谷』に着きました。未だに煉瓦と石積みの橋桁はしっかりと残っていますが、
橋に架かる丸太の桁が朽ち始めていて上を歩くことはできません。
一旦、谷の下まで降りて橋の反対側へと歩いていきます。

危ない箇所にはロープが張られていて足元に気を付けながら降りると
目の前に立派な橋桁が現れます。今日のこのコースでの一つ目の撮影ポイントです。



ほとんどのメンバーが沢を渡り切り、反対側迄上がり切っているのに若干一名がもたついています。
それは『メスコアラお嬢様』。ちょっとした段差を怖がり、なかなか降りられません。
お嬢様の身に万が一のことがあってはいけません、ここは『執事』の出番です。
(少し長いですがその模様をご覧ください!)

かなりの時間をかけて降りきった時には歓声があがりました!
今日の案内に『危険な箇所はありません!』と私が書いていたので
安心して参加したメスコアラお嬢様がお怒りになっています。
お嬢様 : 『も~!嘘ばっかり。危ないところはないって言ってたのに!』
執事 : 『ハイ、申し訳ありませんお嬢様。でも・・・・・こんなところで。』
お嬢様 : 『も~!怖くて血圧上がってめちゃくちゃ疲れたわ (; ・`д・´) 』
執事 : 『ハイ、申し訳ありません。でも・・・・・』
次の『裏谷』での渡渉は全員問題なく。


しか~し!課題はまだまだ山積していました。
途中の短い橋では足場用の鋼板の板が掛けられ一応その上を渡れるようになっていました。
が・・・!ここでもお嬢様が・・・・!。なんと後ずさりしているではありませんか!
一応、石鎚山にも富士山にも登り、屋久島にも出かけたという『お嬢様』ですが、
これからの案内には十分に気を付けて書かなければ・・・・・と反省(笑)です。
しばらくは鉄道跡を歩いていきます。等高線上に作られた線路跡はほぼ水平で快適です。
長女の『先輩』と次女の『姐さん』のおしゃべりがとまりません。
その後ろを不貞腐れた顔で三女の『メスコアラお嬢様』が歩いてきます。


上部鉄道跡から『兜岩』への分岐を左に折れると、
長い長い登り坂の始まりです。平らな道はほんの少しだけあるだけで登り一辺倒の道です。


大岩のテラスで水分補給の休憩をすると『兜岩』までもう一息です。
お~っと道を塞いだ倒木が!その倒木を跨いでいるお嬢様の姿・・・・・が、
やはりどう見ても『コアラさん』に見えます。

メスコアラお嬢様の前と後ろにコアラさんとIRIBITOさんが付いて、
なだめすかしながら登ってきます。
ほぼ計画の時間通りに『兜岩』に着きました。予想通り『アケボノツツジ』は数本の木に花を残すだけ。


でも『西赤石山』の山頂から緩やかに広がる北斜面の山裾は
新緑の緑に包まれていて、これはこれで花がなくとも見ごたえのある景色です。

空は少し曇っていますが西側に広がる山並みの一番奥には『石鎚山』が見えます。

ここで長女の先輩が『ヤッホー!』と大きな声を張り上げると
お尻から『ぷ~!』とオナラが・・・・。先輩~!

おまけに鼻水も垂らしていたようで、ここまで『山ガール』や『女子』と言って持ち上げてきたのに・・・・。


高所恐怖症の『山さん』は、平らな場所からあまり動こうとしません。

ここでも不貞腐れた(笑)『お嬢様』が、みんない背を向けて集合写真の輪に入って決ません。



ひとしきり『兜岩』での景色を堪能した後は、今日最後の急登の山頂への道を登ります。
道の途中は『ミツバツツジ』が花をつけていましたが、
唯一一カ所だけ『アケボノツツジ』が残っていました。今年最後の『アケボノツツジ』です。


下り坂は膝が痛いので途端にペースが落ちるコアラさんも、
そのがっしりとした体格通りに登りはグイグイと登って行きます。

山頂までにある梯子やロープのヶ所でも、私執事がメスコアラお嬢様の邪魔になるストックを
持って差し上げます。何とか早くご機嫌を直してもらおうと必死でフォローします。

最後のロープの急坂も登り切ると『西赤石山』に着きました。

山頂の西側には『ミツバツツジ』の横に、エントツ山さんお手製の銅板の山名標識が・・・。


登山口からこの山頂まで3時間。丁度お昼となったのでお弁当を広げて昼食にします。


東側には山頂から『東赤石山』への峰々が続いています。



山頂から『銅山越え』まではほぼ下りの道です。
所々露岩した場所を通りますが問題はありません。



おっと訂正します『問題はありません。』と安易に言ってしまってはイケません。

やはりここでも『メスコアラお嬢様』が難儀をしました。すかさず駆け寄り、ストックを持って差し上げ
足の置き場をご指示申し上げなんとかクリアすることができました。
上から下りてきたコアラさんが『もう執事やないで下僕やな~!』と・・・・・確かに。

気温も上がり随分蒸し暑くなり疲れが出始めましたが、道の両側に咲く『ミツバツツジ』の花と
足元に咲くかわいい『スミレ』の花が、その疲れを癒してくれます。



その『ミツバツツジ』のトンネルの下を『お嬢様』が下ってきます。
『花とお嬢様。とても可憐でございますよ!』・・・・・by執事(ホッ~ホッ~!)
あっ!姐さんもツツジのピンクとシャツの花柄がとてもマッチしておりますよ!
・・・・・何かと気を遣う執事です。



樹林帯の中から一気に日差しが差す尾根に出ると、『東山』への尾根です。



『東山』では今日もう一つのお目当ての『ツガザクラ』がきれいに花をつけていました。

『銅山越え』で一息ついた後は『銅山ヒュッテ』へと、さらに下っていきます。

途中で前方を行くメンバーから声が上がりました。
何が起こったのかと歩いていくと行き倒れた『姐さん』の姿が(足を滑らせ転んでいました。)
いつもは転んだ私の写真を目を輝かせながら写真を撮る姐さんの滅多にない転倒した姿!
ここぞとばかりにリベンジです。(随分と写真用にオーバーにしていますが。)


『銅山越え』から30分ほど下ると木々の間にひっそりと佇む『銅山ヒュッテ』です。
ヒュッテの外のトイレで小用を済ませ、ヒュッテのそばにある水場で喉を潤します。


水場の先から『上部鉄道跡』を少し歩き、分岐から『柳谷川』への道を進みます。
所々で沢にかかる木製の橋や鋼製のグレージングの橋を渡ります。

そしてここからは石畳が年月で崩れて歩きにくい道が続きます。
杉林の中に続く石畳はどこかの『古道』のような雰囲気がします。


杉林と石畳の道を下りきると、柳谷川沿いの道になります。
橋から見える二股の滝を見ながら『いや~綺麗やね!』と女性陣から声が上がっています。



しか~しここでも、沢にかかる橋を一人では渡れない『メスコアラお嬢様』が『杉さん』の
ザックを握って離しません。やさしい『杉さん』は『ヤレヤレ~』と思いながらも
一緒に橋を渡ってくれました。

やっとのことで登山口の広場に到着。
広場にあるベンチに腰掛けると皆さん『あ~~』と大きくため息をついています。
今回の周回コースは約10㎞強の距離と900m弱の高度差もありますが、蒸し暑さも手伝って
久しぶりに歩き疲れた感じです。

最後は恒例のIRIBITOさんのお店の珈琲をいただきます。
今日の珈琲は飲むと疲れた体がシャキッとする珈琲だそうです。今回の当番は『お嬢様』。
疲れのせいかいつもの事なのか、それぞれのカップに何回お湯を注いだか分からなくなり
横にいた『先輩』に、何度も確認していました。


帰りの高速に乗るまでにコンビニ立ち寄りみなさんアイスクリームや飲み物を購入。
『先輩』は待望のビールを買いました。しかも500と350mlの二本!さすがです。
もちろん帰りの車中では同じようビールを買った『お嬢様』と宴会が始まりました。

そして最後は丸亀の集合場所から家の近くまで乗り込んだ私の後部座席に、
しっかりとその空き缶二本とおつまみのごみを置いて帰っていきました。さすが『先輩』です!
今日は普段、ウォーキングをしているだけで今回で2回目の山登りになるYさんも、
それほど苦も無く歩けた様子。普段からマラソンもしているFさんも全く問題ありませんでした。
出発前に『小学4年生の娘も歩けたから大丈夫!』と私が言ったのを覚えていて、
『小学生と55歳のおばちゃんでは、小学生の方が難なく歩けるわ!』と『メスコアラお嬢様』。
普段は『私、40代に見えるって言われる!この前は30代に見えるって言われたわ~!』などと
宣うくせに、こんな時だけ『おばちゃん』になりやがった・・・・・!。
でも唯一危なげだった『お嬢様』も、何度か繰り返すうちに下りや高所?も慣れてくることでしょう。
今回のコースの距離と高度差が歩ければ、
皆さん四国の山の普通の登山道はだいたい歩けることでしょう。
さあ来週はどこのお山に登りましょうか!
