KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

今年もいつもの花紀行!

2017年04月13日 | 四国の山
ここ最近この時期に出かけるコースがあります。

山自体は花の咲く時期には少し早いのですが、道中の里の花が見頃なので

そのついでに山登りといった感じです。

昨年も同じコースを車を走らせ、ちょこっと歩いてあとは花散策をしました。

今日は朝から申し分のない天気、気分もウキウキで車を走らせました。


自宅から国道193号線を脇町へ。途中にも朝陽が当たって輝く桜の花が

道沿いのあちらこちらに。









まずはひとつめの目的地の美郷町の高開地区に。時間も早いので駐車場には他に車はなく

集落の石垣と芝桜を見学コースに沿ってゆっくりと眺めていきます。

「にほんの里100選」に選ばれた段々畑と芝桜が美しい集落です。

ただ少し時期が早いのか、いつもより芝桜の花の密度が薄いような気がします。





それでも大小の石の間にきれいに咲く芝桜は見ごたえがあります。











こんな山間部で、よくこれだけの数の石を積み上げたもんだと、感心するばかりです。









見学コースを回り車に戻って次の目的地の雲早山を目指します。

倉羅峠を越え神山町に入ると枝垂桜が目に付き始めます。

まだ花も散らずにちょうど見頃でした。








取りあえず土須トンネルを越え左に折れると、スーパー林道のゲートも開けられていて

そのまま登山口まで車を走らせました。

登山口で車から降りると、途端に鳥の鳴く声が飛び込んできました。

降りた瞬間の山の空気感とこの鳥の声が山に来た~と思わせる大好きな瞬間です。





3週間ぶりの山歩きに、スタートしてすぐに息が上がり始め、何となく体も重い気がします。








苔むした岩の間を流れる水を眺めながら歩くこの道も、この山のお気に入りの一つです。

広場を過ぎると谷あいの道をゆっくりと登って行きます。






支尾根の手前で右に折れトラバースに。





少し道が緩やかになると苔の岩の日本庭園が現れます。





ここから左に折れるとパラボラの分岐に着きます。

登山口から50分強。登山口の看板に書いていた山頂まで1時間というのは

自分には無理だな~と思いながら、丸太の木に腰を降ろして一服です。





この分岐から山頂までの尾根道が、この山のもうひとつのお気に入りのポイントです。

大岩もあり、とにかく明るい尾根が気分を高めてくれます。











分岐からほどなく山頂に到着。

360度遮るもののない展望はいつきても爽快です。遮るものがないだけに

吹き上げてくる風は強く、吐く息もこの時期なのでまだ少し白い!

遠くに見える剣山には雪が積もっているのが見えます。高城山の斜面にも

少しだけ残っています。

















まだ時間が早いので、菓子パンひとつとカフェオーレで少し腹ごしらえして、

腰を降ろしてのんびりと山を眺めながらの時間を過ごします。








誰もいない山頂で青い空と山を眺め、少し冷たい風に当たりながら40分ほど過ごし

もと来た道を戻って行きました。谷あいの下りが意外と長く感じたものの

約40分ほどで登山口に到着しました。











登山口から今度は次の目的地の江田地区に193号線を戻って行きます。

昨年、訪れたときはピークが過ぎていたのですが、今年は花の開花が遅いので

少し期待して出かけましたが、残念!やっぱり菜の花のピークは過ぎていました。





駐車場に車を停めて歩き始めると、道の横におじいちゃんが。

「こんにちは!」と声をかけると「どこから来たんな?」と聞かれ、

香川からですと答えると、そこから話が始まって高松にいる息子さんや、

徳島にいる息子さんの話に始まり、家のお風呂を直した話など

話好きなのか、人恋しいのか30分ほど話し込んでしまいました。

どのタイミングで話を切ろうかとずっと考えながら、それでもニコニコ顔で聞いてあげると

嬉しそうに話を続けるので、おじいちゃんが小用に動いた隙に、「それじゃ少し歩いてきます!」と

言って別れました。





歩き始め畑に近づくと菜の花特有のにおいが漂ってきます。

花はもう疎らになっているけれど、桜の花との色と相まって春色を楽しませてくれました。











一回りして写真を撮り終え駐車場に戻ると、先ほどのおじいちゃんが待ち構えていて

仕方がないのでまたしばらく話に付き合い(10分ほど)、

「来年はもう少し早く来ますね!」と言ってお別れしました。


江田地区を離れ、最後に神山温泉で汗を流し、温泉の前の公園の枝垂桜を堪能し

山歩きと花紀行の満足した一日となりました。