「最中は好きですか」と
聞かれたものですから、
大好きですと答えましたらば、
よく最近最中をもらいます。
大変有難いことです。
周囲の方々より
好かれている証しであると
勝手に解釈するのは
宜しくないか?
もしも好かれていない場合は、
「最中こわい」とでも
周囲に漏らしておけば
たらふく食えるぜ、
先人の知恵哉。
とにかく会社で
3日連続して
午後のおやつは最中です。
最中ってやつぁ
不思議だわなぁ、
特にどこぞの国の
名物ってわけでも
ないってぇのに。
全国の土産物屋で
売っている。
どこの和菓子屋でも
作っている。
そしてスーパーの
和菓子コーナーの中心に
必ず鎮座している。
最中いずざ
もすとぽぴゅらー和菓子。
定番という地位を
縦(ほしいまま)に掌握している。
どうしてそんなに最中が
持て囃されているってぇんだい。
まず食べやすい、
素手で掴んで食べられることが
大きなファクターと考えられる。
これはどの和菓子においても
稀有な利点として挙げられる。
次に売る立場として見たらば、
表面にいくらでも
デザインや形、色を
施しやすいということも、
広く売られている理由かは。
そして最も大きな
要因としては、それこそ
どこぞの名物でもないから、
いわば著作権フリーな
存在にあるからでは
無いだろうか、とも
考えられるのは
深読みも度を越しているかは。
故に最中というやつは、
和の心が最も中に詰まったとか
そういうものではなくて
要するに都合がいい
ものであるから
全国津々浦々に流行ったに
間違いない。
日本人のココロ云々は
たぶん無いね。
現に用いられている原材料は
殆ど外国産に違いないし
(いずくんぞスーパーの廉価品をや、
だから悪だというわけではないが)。
えらい下らぬことを
書いちまったか。
たまにはよいね。