月は常に地球に同じ面を向けているので、月の裏側を見ることができません・・・・だから、「月は回っていない、月は自転していない」と聞いたような気がします。
ところが、月は自転しているとのこと
●月が地球を一周するときに、月も2回転(自転)すると仮定すると、①の図のようになる。
AからBへ移動したとき180度回転する。BからCへ移動したときは元の位置にもどる。CからDへ移動するとさらに180度回転。DからAへ移動すると、元の状態へもどる。
このとき、地球から月を見ると月のすべて(青い部分、赤い部分)を見ることができる。
●次に、月が地球を一周するときに、1回転すると、②の図のようになる。
AからBへ移動したとき90度回転する。BからCへ移動したときは180度回転して、元と逆になる。CからDへ移動するとさらに90度回転。DからAへ移動すると、元の状態へもどる。
このとき、地球から月を見ると月の赤い部分しか見ることができない。月は常に赤い部分を地球に向けている。
・・・・ということで、「月は自転してないから、いつも同じ面が見える」のではなくて、「月は地球を一周している間、1回転しているために、うまい具合に、地球から見ると、同じ面しか見えない」ということになります。
ということで、「月は自転してます」
・・・・・ここで、ちょっと疑問が?自転してなかったらどうなるのか?
●月がまったく自転してないと仮定すると、③の図のようになる。
AからBへ移動したとき回転しないので、地球から見ると、月の裏側が半分見える。BからCへ移動したときは自転しないから、裏側がすべて見える。
と、いうふうに地球から月を見ると、月が自転しているように見えるハズ。
「自転してないと自転しているように見え」、「自転してると動いてないように見える」という、おもしろい現象です。
ところで、そもそも「自転してない」というのはどういう状態をいうのだろうか?
観察者から見て動いてない状態?・・・これは月の例で否定できる。
宇宙のある一点を常に向いている状態・・・これを言うのでしょう・・・・そんな星あるのでしょうか?
どんな星も銀河系、アンドロメダ星雲のように群れをなして回転しています。絶対動いてます。星は動いていないと、存続できないとも聞きましたが・・・・・しかし、自転しない星が本当にあるそうです。
宇宙には絶対というものはないですね。