kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

次に向けて2

2016-09-21 | 陸上競技
火曜日の練習について。とにかく忘れないように記しておきたいと思います。見たら思い出せるようにしておきたいので。

火曜日からは基礎的な練習をしていくことにしました。来年に向けて身体作りをもう一度土台からやり直したいなと。ある程度の力はありますがほぼ「才能」で走っている部分があります。鍛えるべき部分がまた鍛えられていない。もっときちんと身体作りが出来れば数ランク上がると思っています。この数週間見てきてまだまだ足りないなと改めて感じました。

そのためウエイトを少し入れていく事に。ウエイトをするのはここ数年避けていました。深い意味はないのですが「重心移動」という意味では動きが小さいのでもっと大きく動くシャフト補強をメインにしていました。が、これだけではなかなか筋力が上がりません。もう一工夫する必要があるかなと。身体作りをするために頭を働かせていきたいなと思っています。

この日はスクワットをしました。これもある程度の重量を使ってです。これまでは軽いもので速く動くというのがメインでした。が、あえて股関節周辺に強い負荷をかけて大きくしたいなと思いました。大臀筋からハムストリングにかけての筋力アップは必要不可欠かなと。シャフト補強をだけでは十分に鍛えられない(肥大できない)と感じたので。

スクワットをしてから通常通りのシャフト補強。こちらは重心移動を中心に意識させました。軽いので一回で大きく動きます。スクワットでは重心移動は少しだけ。上下の移動だけです。それを水平方向の移動にしていきたい。それは前からの思いです。そのたまにシャフト補強を取り入れていました。が、もうワンランク上を目指すのであれば基礎筋力を上げていかなければいけません。

シャフト補強をやってからスナッチ。これは全身運動です。下半身で生み出した力を上半身に伝えるための動きです。が、これだけではまだトレーニングとしては不足しているなと感じました。そこでシャフトにプレートを付けて数種目行う事にしました。フロントランジとサイドランジを行いました。ブロックを見つけたのでそれにジャンプして上がる練習も実施。これだけではバランスが悪いので上半身強化もする事にしました。特に女子はこの手の部分が苦手です。だからこそあえて導入しようと考えました。

先日100mで入賞した2人、基礎筋力が足りません。この筋力であれだけ走れるというのはすごいことだと思います。もう一人の1年生Sは2人よりは筋力がありますが身長が高いのでまだまだ筋力が必要になります。単純に他者と比較してというのではなく自分に必要な筋力を身につけていかなければいけません。男子は無理をして重くしようとするのでその辺りのことも含めて様子を見ていきました。

シャフトトレーニングでは少しだけ重心移動をさせることにしました。練習の流れとしてはウエイトをやってからシャフトトレーニング、そのままシャフト補強という方が良いかなと思います。重心移動が小さいものから大きなものへ流れていく方が実際の走りにつながるのではないかと思います。更に上半身と下半身の動きを同調させていくという練習に移って行く。

実際にこの練習の流れでやるとかなり強くなるだろうなというイメージがあります。ほぼ思い付きという感じもありますが、見ていて感じた事を頭の中で整理して組み立ててみました。このイメージで練習できれば鍛えた筋群を走りにつなげていくことができるはずです。走りというのは重心移動の連続です。ウエイトをしなくなっていたのは「重心移動が小さい」という理由からでした。が、段階的に動きにつなげていけるのであれば効果的な強化ができるのではないかと。

もちろんこの練習の流れでやるためにはかなりの「覚悟」が必要になると思います。キツいですから。それでも強くなるためには避けては通れないのではないかと思っています。この日はキツいながらもしっかりと練習を積んでいました。この感じで練習が続けられたら数ヶ月後には驚くレベルになるのではないと感じました。

そこまでやってから今度は鉄棒。懸垂と足上げ。これは昨年から取り組んでいたのですがなかなか出来ません。2年生女子も少しはできるようになっていますがまだまだ。来年の春までに懸垂がきちんとできるようになっていかなければいけません。更には全員が懸垂逆上がりができるようにならなければいけないと思います。とにかく徹底していきたいなと思っています。

最後にダイナマックス投げをやってから腹筋背筋をやって終了。かなりの負荷だったと思いますが最後まで集中を保ってやることができました。県新人が大きな刺激になっているのだと思います。上手くいかなかった者はこれを機にしっかりとやっていくしかありません。毎日の積み重ねですから。こちらも結果につながるように考えていきたいと思います。

強くなりたいという気持ちを高めていきたいと思います。確実に変わってきています。良い練習が出来たと思っています。これがどれだけできるか。私自身も楽しみです。驚く結果につながると信じています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次に向けて

2016-09-21 | 陸上競技
火曜日、この日から再び通常の生活に戻りました。前の週の金曜日には授業に出ていないのでその部分もきちんとやっていかなければいけません。「陸上ばっかりやっている」と言われるのはやはりやりにくいですしね。勉強も逃げずにきちんと向き合う必要があると思っています。この部分は競技につながっていきます。「全てを全力でやる」という姿勢を身に着けさせたいと思います。その過程で色々と思われるかもしれませんがそれも含めて受け止めていかなければいけません。本気でやるということは「批判を受ける可能性もある」と常に頭に入れておかなければいけなと思っています。

納得できるかどうかは別にして「ある程度の結果」につながってきていると思います。1年前にうちの学校が男子の4継で決勝に残ると想像した人がいたでしょうか。私はできると思ってやっています。特段驚く話ではありません。最初からその舞台を目標にしています。親しい指導者と食事をしながら話をしていたのですが「高い目標を掲げる」ことの重要性です。最終的に届かないかもしれないがそこを目指してやることで近づくことができる。誰も理解してくれなくても「明確に目標を持つ」ことは強くなるためには必要不可欠だと思います。

色々と思うことがあるのですが書くのは避けておきます。「いつも元気ですね」と言われたりするのですがそうではありません。外から見られる部分とは異なりしんどい部分もかなりあります。「環境」という部分でもしんどいなと思う。愚痴になるのでこのあたりでやめておきますが。

試合当日は全体で集まって話ができませんでした。タイミングを逃す。そのためこの日の練習開始時に少しだけ話をしました。県新人が終わったことで次なる目標は「県総体」となります。中国新人もありますが上につながるものではありません。最大目標はやはりインターハイ路線。この県新人から来年のインターハイ路線の戦いが始まっていると思っています。今回の大会で勝ち上がった者もいます。が、今のままでは中国では勝負にはなりません。そのことを理解しておく必要があります。また、「戦えなかった者」もいます。自分の力を出す前に自滅してしまった者、戦う舞台に立てなかった者。そこで止まるわけにはいきません。現実を受け止めて前に進まなければいけないのです。中国新人に参加したところで「戦えない」のであれば結果的にそれほど意味がありません。他県で戦える力をつけることが重要なのです。

チーム作りと競技力向上。この両輪をきちんと噛み合わせていく必要があります。どちらか一方ではダメ、こちらが話している内容を信じてもらって取り組んでもらうしかないのです。その言葉が信じられない、付いていけないというのであれば一緒に練習する意味はないと思っています。そういえば県新人2日目、3年生がわざわざ応援に来てくれていました。この春卒業した選手も。気にかけてもらえるというのはありがたいなと思います。この子たちが作ってくれた「土台」があるからこそ少しずつ進むことができているのです。「チーム」として何をするか。これまでとの違いに「全てにおいて違和感を感じる」ところだったと思います。それが1年経過してある程度県内で認識されるようになってきました。少しずつですが。

「応援してもらえるチームになる」という部分。見えない力が働きます。どれだけ練習を一生懸命にやったとしても他の部分で適当にやっていたらやはり「何なんだあいつらは」と言われます。競技を一生懸命にやりたいのであれば周囲の理解も必要です。これは私自身にもいえることなのですが。競技だけやっているといわれないようにそれ以外の部分も気は抜けません。完璧に何かをやることはできませんが「できる限りやる」というのは重要。

0.01秒、1cm。ここにこだわってやっていかなければいけません。たった0.01秒。たった1cm。そう思うかもしれませんがこれにより県総体で7位になることだってある。7位になればその時点でそれから上はありません。中国には進めないのです。こういう感覚を常に持つ必要があります。少しのことにこだわってやる。最後の1回までやる。フィニッシュラインを走り抜けるまでスピードを緩めない。そういう感覚です。そのためにも勉強や日常生活で「細かいこと」を求めていく必要があります。

そんな話をしました。結果が悪いからといって激怒するつもりはありません。怒っても意味がないからです。最終的には自分自身に返ってくること。その感覚があるかどうか。結果に対してではなく「そこにたどり着くまで」が重要です。

練習についても書いておきたいのですがこれはまた別に書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人〜女子100mワンツーフィニッシュ〜

2016-09-20 | 陸上競技
前の記事からの続きにる部分です。

女子の4継、48秒台を狙っていました。口だけだと言われるかもしれませんが。48秒台を狙うためには12秒5前後の選手が複数必要になります。少し前の段階でNとMがそれくらいのタイムが出せるのではないかという手応えがあったからです。筋力が少しずつ上がっている感じもあり中間でのスピードレベルが確実に高くなっていました。Sが並走で少し置いていかれる感じがありましたがSの走り自体は悪くない。そこも大きな手応えの1つでした。

練習中にスタート練習をさせると2人が競り合ってる。元々スタートが苦手です。あの筋力で0からの動きをするのは難しい。その中で今出来ることはやってきたつもりです。国体練習会の時にNのスタートを改善しようとコーチの方々と相談をしました。動きを見ていて「来年までに何とかしよう」という結論に達しました。それでと以前ほどその場足踏みがなくなってきています。来年の12秒1台を目標に長期的な視点で見ていく必要があると考えています。

予選でNは国体少年Aの代表選手と隣通りで走ることになりました。これはかなり貴重な機会だと思っています。実際の国体で自分より明らかに速い選手と一緒に走ることになります。T選手は全国レベルの選手ですから走ることは今後につながると思います。まーボコボコにされましたが(笑)。追い風が強い中で12秒48。0.4秒差をつけられました。今は全く相手になりませんがこれから少しでも追いついていけるようにしなければいけないと思います。国体リレーで予選通過するためにはやはりここの部分は外せないと思います。

Mも強い追い風の中で12秒71。私の記憶によると中学2年生の時にこのタイムで一度走っていますがそれ以後は12秒7台は出していません。それだけでも大きいかなと。その勢いで準決勝は12秒68。これも追い風参考でしたが確実に走れていました。Nは12秒65。かなり良い勝負になるのではないかという予想がつきます。

決勝はスタートはまずまず。中盤から抜け出してNがトップになりました。Mも付いていけました。結果的に追い風参考になりましたが12秒40でNが優勝、12秒54でMが2位という結果でした。公認の風でもベストは更新できていたと思います。少しずつですが走れるようになって来ています。

かなり前の記事にも書いていますが、私の指導スタイルで1年生の時に結果を出すのはなかなか難しいと思っています。身体作りに時間をかけていますから簡単に結果につながりません。1年生で結果を出してきた選手は「筋力的にある程度ある」という条件がつきます。本人達にもかなり言っていますがやはり「結果を出したい」という気持ちは出てくると思います。他県の選手が記録を出していたら自分も出したいと思うのが当然ですから。今回、ある程度走れたことでそれなりに手応えは感じられたのではないかと思います。まだまだやらないといけないことの方が圧倒的に多いのですが。

ワンツーフィニッシュ。それも双子でです。なかなかないことだと思います。ワンツーフィニッシュをした後からは多くの方に握手をしてもらいました。色々とあるとは思うのですが応援はしてもらえていると思います。本当にありがたいことです。うちの他の選手もそれなりに自信につながるのではないかと思っています。やっていることの結果が少しでも形になると「自分達もできる」という感覚になるからです。

が、親しい指導者には「これでリレー49秒じゃ〜ダメやろ」と鋭い指摘を受ける。まさにその通りです。最初の段階から48秒台を狙っていました。手応えがあったからです。それなのに49秒中盤かかるというのはやはり「足りないもの」があるのです。そこをきちんと考えていかなければいけません。100mの結果を見て更に反省しなければいけないなと感じました。足りません。

他にも種目は多くの種目に出場した選手がいますが今回は最終日が非常に微妙な形で終わったので書くのはやめておきます。大会本部の方々は苦渋の決断だったと思います。立場がある方々は大変だなと改めて感じました。

もう少し新人について書けたらなとは思います。書かないかもしれませんが(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人〜男女リレー〜

2016-09-19 | 陸上競技
リレーに関して。少し前から「棄権したほうがいいのではないか」と話をしていた状態からのスタートです。故障云々ではなく「気持ちが1つにならないリレーに意味を感じない」という部分です。リレーをやる意味。ここだと思います。リレーで勝ち上がることだけを目標にしているわけではありません。リレーというのはチームをまとめていく、目標とするツールの1つです。その意味がきちんと分からなければリレーを組む意味はないと思っています。

適度にリレーをやっているつもりはありません。幸か不幸か私がリレーをやっているということで多くの方か注目をしてくださいます。試合会場では多くの方が「リレー頑張って」と応援してくれます。選手にとっては不幸なのかもしれません。kanekoが指導しているチームに所属するというだけでそういう目で見られるのかもしれません。注目を集めるというのはありがたいことです。同時にプレッシャーかもしれません。それでも見守ってもらっている、応援してもらっている部分はあります。

男子、予選でバトンが2度流れました。それでもなんとか通過。通過すれば良いというわけではない。3走が絡むところでどちらも流れました。この日の試合の条件としてはかなり難しかったと思います。強い風が吹いたり少し止んだり。それでもどうやって対応していくかは大切なことだと思っています。準決勝は3走は疲労困憊でしたがなんとかアンカーに渡してくれました。44秒6でプラスの2番目で決勝進出。チーム作りを始めて2年目で大幅飛躍です。男子はここが最大目標でしたから決勝進出できたというのは大きく評価できます。もちろんこのタイムに満足しているわけではありません。来年中国に進もうと思えば43秒前半は最低限必要。そこを目指してこれからやっていかなければいけません。

男子はエースが不在です。400選手が1人決勝に残りましたがそれ以外は準決勝落ち。そのチームが決勝に残れたというのは大きな価値があります。男子は総合力でなんとか形になっているのかなという感じです。取り組み自体は本当によくやっていると思います。前任校の時と同様かそれ以上にやれる時もあります。が、まだまだ工夫が足りない。真面目というのが取り柄という感じで終わってしまいます。真面目にやるのは大切。でもそれだけじゃない。考えながらできるようになるともうワンランク上になると思います。

女子の目標は48秒台。個々の走力をトータルすると出さなければいけない記録だと考えていました。しかし、結果としては準決勝で49秒5、決勝で49秒7でした。チームベストが49秒3ですからそれにも届いていません。当時から考えると走力的にはかなり上がっていると感じていましたから、ある程度の記録は出せるだろうと考えていました。結果的には2位となりました。「負けた」という部分だけをピックアップするつもりはありたせん。人によっては「選手が集まっているのに49秒台しか出せないのか」と言われるでしょう。そこに関しては受け入れていかなければいけないと思っています。批判されて当然。私がきちんとした指導が出来ていないのだと思います。

記録が出せなかったことは考えるべきだと思っています。バトンの精度の問題もあります。かなりやってきていると思っていますが安定していないのです。3走は上述のように難しくなっていました。風の判断。これをしなければまいけません。それは他校も同様です。通常向かい風が強い中でのパスをやっていましたからここは私の配慮不足です。追風の状況での対応策が不十分でした。毎回毎回向い風の中でやっていた部分も影響していたと思います。

また別の記事にしようと思いますが100mで2人がかなり走りました。このタイムから考えたらやはり最低でも48秒台だと思います。こちらの計算は間違ってはいない。それ以外の部分が影響したとしても最低でもチームベストが必要だったと思います。要因は様々。私自身が直前でリレー辞退まで選手に話をしていたと言うのも影響しているでしょう。女子はこの手の影響は大きいですから。うちにはエース級の選手が3人います。2走は国体にも出ます。が、向い風が吹いたら走れない。通常の走りよりも0.5秒近くおちていたのではないかもおもいます。筋力が足りない分風に勝てません。これは今後の課題ですが一冬越えれば間違いなく行けると思っています。

反省材料はたくさんあります。納得できるレースではありませんでした。もっともっと個々の力を上げていく必要はあります。が、「リレーで戦う」という意識がもっと高まってもらわないといけません。それにより持っている力が最大限に発揮できるようになると思います。ちなみに私が指導してインターハイに行った4継チームはこの時期に49秒9でした。あとは50秒かかっていました。当時から比べると伸びる要素はかなりあります。が、慢心していたら間違いなく届きません。今回の結果は選手にとって大きな経験になるのではないかと思います。

私的には失格してしまうのではないかと思っていました。それでもきちんと入賞して中国新人には進みました。1年生中心ですからこの辺りは経験させていかなければいけません。2年生も2度目の中国大会ですから大きなこと。経験を積む中で力を発揮できるようになると思います。チームとして伝統を作っていかなければ「見えない力」は生まれません。上級生から下級生に伝わっていく「見えない力」が出てくるとうちはもっと強くなるだろうなと。

男女共に決勝に残りました。1年前からは考えられない出来事だと思います。1年生が入ってくれたからというのもありますが何もないところからスタートしたリレーチームが決勝のステージに上がれるようになった。昨年の新人では男子は30mオーバーゾーン、女子は56秒のリレーでした。形になって来ている部分はあります。チーム力として高めていければ自分の持っている力以上のものが出せるようになると思います。

今回の経験をしっかりと受け止めてもらいたいと思います。やれば必ず強くなる。それも周りでは考えられないくらいのレベルアップをする。あれこれ言っている間は強くならない。信じてついてきてもらうしかないと思っています。

こちらも課題と収穫があるレースでした。狙っている所まで行こうと思えばまだまだやることがあります。しっかりと心を育てていきたいなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人〜自分自身のやるべき事〜

2016-09-19 | 陸上競技
県新人期間中、アクセス数が4000を越えていました。訪問者も増えていましたがアクセス数が異常に多かった。更新する元気はほぼないので全く出来てきません。それでもアクセス数が増えたのは何故なのか?謎です。

今回の新人、課題の方が多く出たと思います。それはそれで大切な事だと思っています。きちんとやるべき事が試合でできたかどうか。この部分は本当に大きいと思います。戦うというのはまずは「自分の持っている力を出し切る」事が必要になります。そこが出来ないままであれば「戦う」という話ではなくなります。

これから先は「個人が特定できる」と言われて批判されるかもしれません。が、私が感じた事をそれなりに書いておきたいと思っています。選手を否定するつもりはありません。それでも考えるべき部分があります。

複数種目で「戦う事ができない」という状況が発生しました。これも普段の練習の様子からすれば容易に想像が付きます。自分がやるべきとをやる。受け身にならずに自ら行動に移すという部分が必要不可欠なのです。男子棒高跳、女子やり投げは本気で入賞を狙っていました。単に入賞するのではなく中国新人に出場するレベルが目標。しかし、男子棒高跳では3m40を2度落としていました。私は遠くから見るしかできませんでしたが明らかに自分のパフォーマンスができていない。結果、戦う前に負けました。女子のやり投げも同様。2投目までは記録測定に届かず。3投目で測ってもらえましたがベストよりも4m記録が悪い。決勝進出レベルが26mでしたから普通に投げれば間違いなくベスト8に残る。が、それができませんでした。

練習は一生懸命やります。そこは負けていないと思います。が、上手くいかない時にその場で止まってしまいます。がむしゃらにやるというのではなく「上手くいかない」「どうしよう」という考えが頭の中を回ってしまい先に進めません。それなりに知識は入っています。でも最後の一押しが足りません。悩むことも必要だとは思いますがそこで止まっている場合ではない。自分が本当にやるべき事は何かを考えて行動に移さないといけないと思います。

結果、力を出し切れませんでした。真面目にやりすれば記録が出るというものではありません。そこの部分はこれから先に必要不可欠な要素だと思っています。チャンスは十分にあった。専門的な指導を受けるチャンスだけは与えました。専門的指導が出来ないのが悪いと言われれば確かにそうです。が、元来「スプリントとハードルしかやらない」と最初の段階で宣言してきました。それでも指導の幅を広げてやっています。言い訳のように見えるかもしれませんが私自身はマルチな指導はできないと思っています。それでも他の種目がやりたいという気持ちを持った選手がいれば対応はしたいと思っています。他校よりは専門的な指導が受けやすい環境を提供できていると思っています。

やるべき事をきちんとできるようにする。今できる最大限のパフォーマンスを発揮して負けたのであれば仕方ない部分もあると思います。が、そうではなく勝ちあがれなかったのであればやはり何かを変えていかなければいけないと思っています。他者は関係ない。まずは自分の力を出し切れるようになる。

この一年間で「競技者」に近づいてきていると思っています。しかし、まだまだ。これまでの流れが残っています。戦うためには本気でやらないといけません。本気でやっていないと思いません。技術を支える部分で足りないことがある。これは短距離も他種目も同じ事だと思っています。取り組みの姿勢の見直しです。真面目に一生懸命。これがうちの選手の特徴。学校の雰囲気もあると思います。が、こと勝負に関してはそれでは戦えないと思っています。考えないといけない部分だと思います。

この子たちは来年に向けて本気で考えてもらいたいと思います。直接話をしに来た選手には話をしました。来ない選手は今の所放置。私から何かアクションを起こすのか?これも以前から言っています。礼儀の部分だったりする。どうするのかを考えられない選手のままでは困ります。あえて放置。冷たいかもしれませんが。

戦うために何をするのかを。そこだと思います。失敗を次に活かせるかどうか。ここだと思っています。目指すところを明確にしてもらいたいと思います。それが出来ればもうワンランク上になるはずです。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人に至るまで

2016-09-19 | 陸上競技
少し書いておきます。

県新人の一週間、なかなかしんどい日々でした。多分私よりも選手の方がキツかったのではないかと思います。服装のこと、課題提出のことから始まりました。練習に関係ないことを指導する必要はないと思う方もいると思います。が、全てはつながっている。その感覚は大切だと思っています。更にバトン練習の時に手が返ったり、手の位置が安定しない部分がありました。またバトンを渡さずに止めてしまうという通常では考えられない事もあった。

正直、そんな所にこだわって取り組んでいる人はそれほど多くないのではないかと思っています。が、バトンに関してもやる事はたくさんあります。県新人という期日は決まっている。その日までにきちんとした準備をしていかないのであれば出場する意味はないと思っています。やればできる事をやらないのであれば「何のために出るのか?」という話です。厳しすぎると言われる事もありますし、少しずつ変わっていくのを待たないとという話もある。私自身もかなり待っています。が、それは私のスタンスの中で許せない部分がある。

男子の4継に関してはそれぞれの走力がそこまでありません。ある程度走れるようになっていますが単独で勝負できるレベルにはない。11秒2で走れる選手が数人いるのであれば違いますがまだまだそこまで達していません。だからこそバトンパスについてもっとこだわっていかないといけないと思います。走力で戦えないならそれ以外の部分でカバーしなければいけません。そこまで考えてやっているか。

女子4継、「走力」でやっています。もっとも私が好まないパターン。それなりに走れたらバトンがある程度でも結果が出せるという部分。リレーについて話し合う姿がほとんど見受けられませんでした。更には「ミスをする可能性がある」とい認識が足りない。何となく上手くいっていましたがそれだけで本当に良いのか。バトンワークの流れの中でやるべき事を考えないといけません。リレーゾーンの中で渡らないままで止めてしまった、渡らないのに緩めずに走るもいうのもアウト。それぞれが普段やろうとしている事を理解していないのであれば戦う事ができない。

結構本気でリレー出場を辞める事を考えていました。出る意味がないと感じたからです。特に女子はうちが出場しなければ他のチームが喜ぶでしょうから。「個人」である程度の事ができるのであればそれでやれば良い。わざわざリレーを走って負担を増やさなくても良い。男子は400mとリレーが重なります。やるべき事をきちんとやっていない段階で個人種目への負担をかけるのは面白くありません。決勝で戦える可能性がある選手ですから。手の位置の確認などの基本的な事を徹底できないのであれば個人種目に賭ける方が良いのではないかと思います。

また女子は「勝ちたい」という気迫を感じませんでした。「目標記録」があってそれに達するためには今の段階でやるべき事があるはずです。細かい事をきちんと確認していかないのであればレース中にそれが出ます。そうなると勝負をする前に負けてしまう。親しい指導者からは「1年生に求めすぎでは?」と指摘されるところもあります。端から見るとそう思えるのかもしれません。私からすれば「当たり前」と思っている事であっても選手からすれば「何でこんな事を言われるのか?」と思う部分が出てくるのかなと思います。

試合前にこの手の話しをしなければいけないというのはやはり良い事ではない。試合が終わるで待ってからの指導でも良かったのかなと思う部分もあります。が、全体として考えるべきだと思いました。これはリレーだけの話ではない。チームとして各自が「練習をする意味」を考えないといけない。ある選手が練習中に上手くいかずにふさぎこんでいる姿もありました。下を向いている時間があれば今の状態を改善するために何をするかを考えないといけない。チーム全体がまだ成熟していないのです。

この話をしてから少しミーティングをする事になりました。選手が「リレーに出たい」という申し出だったので話をしたいと。私は車の中から練習道具を降ろして持っていくように指示をしました。が、それを運ぶのが上級生でした。更に外で話をするというので始めると雨が落ちてくる。室内に変更するという話をすると各自が移動。ここまでは当たり前の話です。が、全員が先ほど運んだ荷物を置いて移動しようとする。そこに置いていたら雨に濡れます。話が繋がらないのです。

気を配る事。周りを見る事。ここに関しては絶対に必要な要素です。それは練習にもつながります。残念ながらうちはチームとして機能していません。ある程度結果を出せるようになっているチームであればこちらが細かい事を言わなくても選手達で行動ができます。上級生が指示を出してそれに従って動く。1年生が気を使って自分達から動く。それを指導する側がいちいち言わなくても出来るのです。それがまだできていない。チームの成熟度が低いので競技以外の指導の方が多くなります。これは選手だけの責任ではない。急激な変化を生み出そうとしている私の責任でもあります。

だから待つ。それは出来ません。待っている間、時間は過ぎていきます。2年生にとっては人生で最後の県新人になる。今の2年生は諦めて来年からやれば良いという気には全くなりません。今の2年生がいてくれたからこそチームとして進み始めている。1年生にとっても大切な大会です。なんとなく試合を迎えているのではない。「試合前だから楽しくやろう」という気持ちにはなりません。どの段階であってもやるべき事をきちんとやらないといけないのです。

試合は普段の結果が出ます。スタートラインに立った時に勝負が決まっていると思います。そこまでに何をするか。私個人としては中国新人に出場出来なくなったも仕方ないなという感じはありました。「痛い目に合わなければ分からない」という所もあるでしょうから。それでも先回りして話をしてしまう。甘いのかもしれません。

そんな状況でした。が、前日の練習はかなり良くなっていました。当たり前ですが。全てが上手くいかないかもしれません。それでも少し進めたかなと思っています。これから先の事を考えると勝負するために必要な時間だったのではないかと思います。

前置きはこれくらいで。また県新人に関しては書いていきたいなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人終了

2016-09-18 | 陸上競技
ひとまず県新人が終わりました。県総体後からここに向けて少しず準備してきました。結果はどうでしょうか。私的には課題の方が多かった大会になった気がします。

県新人前からblogの更新頻度が落ちていました。こういう時は大抵何か発生したと考えてもらっていいのですが。大きな問題ではなかったと思います。が、結局その部分の「積み重ね」でしかない。大きな問題ではないからこそ私自身は指導の中心に「当たり前のことを当たり前にやる」という部分を徹底しています。

少し時間をかけて書いておきたいなとは思っています。携帯速報などで結果は知ってもらっているかもしれません。狙っていたところで達成できたのは実は2つしかありません。それ以外はまだまだ課題が残る。試合前に指導者が厳しい指導をしたから雰囲気が悪くなったと言われたらそれまでま。否定しません。しかし、そこに至るまでの過程が大切なのだと思っています。県新人から来年のインターハイへの勝負が始まる。が、ここで学ぶことは大きい。何も学べない県新人であれば次にはつながりません。


選手は練習をしています。かなり真面目にやっています。だからこそここで止まるわけにはいかない。妥協して見逃してはいけない部分がたくさんあります。

これからのことをしっかりと考えていきたいと思います。書きたいことは山のようにありますがひとまずこんな感じで。面白くない内容ですかね。ひとまず書いておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なにをやるのか

2016-09-15 | 陸上競技
なぜかアクセス数が以上増加。特に意識して書くことはありませんがどれだけの人がどのような目的でこのblogを閲覧されるのかわかりません。表現方法には気を付けているつもりですが今まで以上に気を付けないといけません。そうなると窮屈になり今までやってきたことができなくなるのかなという気もしています。細々とやっているつもりです。極力注目を集めずに生きているつもりです。これからも同じようにしていきたい。blog書くことの意味も考えなければいけない時期に来ているのでしょうか・・・。

なにをやるのか。これはすごく大切なことだと思っています。もちろん「私にとっては」ですが。他の人にとってはどうでもいい話かもしれません。同じ練習をやるにしても「何を目的にやるのか」というのは大きいと思っています。ドリルをする。やればいいのか。どの動きをどうしたいのかを明確に考えてできる練習とやるだけの練習では「効果」が全く違うと思います。

「目的意識」にもつながっていきます。そこが明確にならない練習ではどれだけ量をしても意味がない。うちは練習の中で「並走」をやります。周りから見れば「バトン流し」と同じレベルかもしれません。しかし、こちらとしては「狙い」がある。その部分に対する理解、意識があるかどうかは大きいと思っています。「バトンを渡せばいい」という練習ではない。ここも「なにをやるのか」という部分だと思っています。



実はここまで書いてあまりにも元気がなくなったので書くのをやめていました。疲労感がハンパない。

風の噂で「kanekoが怒っているらしい」という情報が流れていると聞きました。いや、怒ってなんていません。ここの部分は考えものですね。噂は怖いですし、どの場面から流れるのかさえ分からないところがあります。私はやるべきことをやりたいと思っています。それは譲れない部分です。勝負するために何をするのかを常に考えています。ここはまた元気があるときに書きます。

なんせあまりにもバタバタしすぎて今週は昼食をほぼ食べていません(笑)なんだか分からないのですが。

とりあえず元気です。昨日は更新していないのにそれなりにアクセスがありました。楽しみにしてくださっている方には申し訳ないのですが余裕がなくてー。本当に申し訳ありません。多分また書きます。多分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

できること

2016-09-13 | 陸上競技
月曜日、この日は雨予報。前日から練習をどうするかかなり考えていました。可能であれば走りたいという気持ちもあったのですが予報では10mm以上の雨が降るということ。これでは走るどころではありません。少しの雨なら走ってもいいかなと思っているのですが、気温も低くなり風邪をひいたら元も子もない状態。更には先週はインフルエンザが発生していましたからここで体調を崩すわけにはいきません。まーインフルエンザ患者は増えていないのでもう大丈夫ではないかと思うのですが・・・。

朝練では軽く体幹補強。身体を締めるという感覚でしょうか。腹筋背筋を中心に行ってからバランスディスクでのスクワット。トレーニングをこの時期に増やしてもあまり意味がないので必要最低限の内容に絞りました。動きはじめなどのスピードだけ意識ですね。

ちょっと考えさせられることがあり昼食とれず。うーん。基本朝食をとりませんから若干のエネルギー不足。本当は何が何でも食事をしておかなければいけないのでしょうが・・・。食欲も気持ちの部分で大きく左右されます。良くないですね。選手には食事のことを話しますが自分自身ができていない。私は走らないのでどうでもいいといえばそうなのですが。多少なりと自分のことにも目を向けたほうがいいのかもしれないですね。

この日は7時間授業。ありがたいことに6時間授業でした。7分の6授業。これは想像以上にハード(笑)。様々な用事があって授業を抜けることになりますから振り替えてもらっています。あいている時間自体がそれほどないので無理やり詰め込む形になり結果1日の授業時数が5時間とか6時間とかになってしまいます。こういうのもあり食事どころではないというのもあったのですが。

練習は考えた結果、軽く動いて終わりにしました。雨がひどくなるのでその前に帰宅させたほうがいいかなというのもありました。室内練習です。スプリント系はドリルをやってスピードスキップ、並走まで。ポールは踏切の練習。やり投げはメディシンの壁当て。限られたスペースでできることをやる。それしかできません。土曜日のことがあるので少しだけでも走っておきたいなという感じはありました。重い感じがあって上手く走れなかったという部分があったので「走れるよ」という感覚を確認して欲しい。

シューズでの動きでしたから本人たちは「スピードが出ているのかどうか」を判断できなかったかもしれません。客観的に見て動きがよかったので私は問題ないと思っています。スパイクを履けば自然にスピードレベルが上がるのではないかと。シューズであっても動きが鈍いのはすぐにわかります。かなり動くようになっているなと思って見ていました。

40分程度で終了。すぐに帰るように指示をしました。翌日の練習に備えて早めに休ませたい。次の日にやりたいことがあるのでその部分も同時に指示をしました。チームとしてどうするのか。その部分です。雰囲気を盛り上げるためにやるべきことがある。そういう工夫をしていきたいと思います。

40分程度で終わったのですが結局18時過ぎに電車が「運転見合わせ」になったようです。確かに17時過ぎには尋常ではないくらいの雨が降っていました。学内の側溝から水があふれて川のようになっていた。が、電車が止まるとは思いませんでした。異常気象ですね。というかもうこれが「当たり前」のようになっていくのかもしれません。

とりあえず思うことがたくさんあります。それでもできることをやっていきたいなと思っています。それ以外にはないですから。自分にできることは何か。しっかりと考えていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろいろと・・・

2016-09-13 | 陸上競技
私としても思うことがたくさんあるなという感じです。今自分がやろうとしていることに対してどれだけ理解を得ることができるのか。表面的な理解ではなく「本当に意味のあること」として理解してもらうことができるかどうか。

実は前日に子供の運動会に行きました。行ったのはいいですが自分の息子が何色の組にいてどのあたりでやるのかも確認していなかったので発見することもできず。午前中はずっといましたが子供の姿は見ることができませんでした。自業自得と言えばそれまで。幼稚園の運動会、小学校の運動家は見たことがありません。試合と重なっていてみれない。これも価値観の問題だと思いますが、こういう場面では「自分の子供よりも選手優先」だと思っています。理解してもらえないかもしれませんが。子供たちには「いつも来てくれない」と思われているかもしれないですね。

運動会の場面で保護者と会いました。前任校で指導していた選手の保護者。今でも試合などで会えばかなり話し込みます。ありがたいことに「指導してもらってよかった」と言っていただける。これは本当に支えになります。当時の話をしたりこれからの話をしたり。子供たちの現状について聞いたり。そういう「つながり」があるというのは本当にありがたいなと思っています。これだけ好き勝手にやっていますから応援してくれる方もいれば批判的にとらえられる方もいると思います。それでも関わってきた選手の保護者が「指導を受けられてよかった」と言ってくださるのは本当にエネルギーになるなと思います。形式的な話ではなくざっくばらんに話をしています。距離が近い。結構バカ話もします。それでいいと思っています。

以前、話をしたときに「下の子も先生に見てもらいたい」と言ってくださる保護者がいらっしゃいました。姉を指導していてその弟が前任校に入学。野球をやっていたのですが「先生と一緒に陸上をやれ」と勧めてくださったとのこと。これが何を意味するのかは分かりません。姉のほうにはかなり厳しく指導していました。もちろん理不尽な厳しさではなく「必要な厳しさ」の中での指導。結局は卒業してからも何度も会いに来てくれていましたし一緒に食事に行くことも多々ありました。弟も一生懸命にやってくれました。3年生の時には周りの選手が「Nを中国大会に連れて行きたい」と真剣に競技に取り組んでくれました。あと一歩のところで届きませんでしたが「みんなが一つになる」ほどの人望を持った男子でした。

比較はできません。この子たちが私以外の指導者の下で競技をしていたらどうなっていたのか。もっと強くなっていたかもしれませんし伸びなかったかもしれない。保護者としては「記録を伸ばして欲しい」と強く望まれるでしょう。私の指導を受けたからといって100%強くなるとは言えません。そんな指導ができるとは思っていませんから。しかし、一生懸命に選手と向き合うことだけはします。グランドに立ち一緒に前を向いて取り組んでいく。その中で喜びも悔しさも共有していく。本気で怒ります。同時に本気で喜びますし本気で悔しがります。「クールで客観的な指導者」にあこがれますが実際に私にはできないと思っています。近くで一緒にやることしかできない。

それを前任校の保護者は見てくれていたのだと思います。上述の姉Mの時には中国大会終了後私も泣き崩れました。保護者がいたと思います。が、それは視野に入っていませんでいs多。泣き崩れて動けなくなっている選手の姿しか見えませんでした。私の競技人生の中で最もショックだった出来事かもしれません。あれだけ本気でやっていた選手たちに「笑顔」で向き合ってあげられなかった。どのような言葉をかけたらいいのかも分からない状況。自分自身が情けなくて仕方なった。それでも「やってきたこと」に関しては誇りに思います。この子達と向き合ってきたことは間違っていないと思うから。

そんな姿を保護者がどのように思われるのか。もちろん全てが上手くいったわけではありません。「こんな練習をしていて本当に強くなるのか」と直接言われたこともあります。「こんな学校に行きたいと言い出したからどうしようかと思った」「Tokushoは陸上強いんですか?」と批判的にとらえられることも少なからずありました。当然のことだと思います。万人に好かれるような生き方はしていません。一挙手一投足が見られているかもしれない。発言の一つ一つが批判の的になる可能性だってある。それでも自分自身が何をするかだと思っています。

保護者と話をして「この方たちと出会えて良かったな」と本当に思いました。こちらの「想い」を理解してくださっている。学校が変わっても応援してくださる。こういう部分は本当にありがたないなと思っています。当時の選手たちは今のチームを応援してくれているのではないかと思います。現役でやっている大学生は一緒に練習をしたりします。「想い」というのはつながっていてそれをどう「形」にしていくかだと思っています。

選手たちと時間を共にすることが多い。間違いなく自分の子供よりは多いと思います。それがいいことなのかどうなのか。それでも今は選手と一緒に前に進みたいなと思っています。それが良いことなのか悪いことなのかは判断はできません。それでもやるしかないと思っています。

前任校の保護者と話をして「前に進まないとな」と思えました。見守ってくださっていることに心から感謝したいと思っています。進みます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする