日曜日。駅伝でした。これまでなんとなく駅伝を見ていました。昨年は結構真剣に見ていました。昨年からかなりの頻度で長距離の記録会を見に行くようにしています。
今回は中国大会出場が目標。私が指導しているわけではありませんが。ここ数年、駅伝やリレーなどを見ていると「人数が揃う」ことができるチームが限定されている感じがありました。人が集まるところとそうではないところ。明らかに差が付きます。この中でどうするのか。男子の駅伝は7人、女子は5人。他の集団スポーツに比べると人数は多くない。それでも揃いません。実際にうちも人数が足りないので他の部活動から借りて出場することになっていました。
チームによっては短距離を短い距離で走らせて出場。この時点で「力の差」が大きくなります。前任校でマイルチームで駅伝に出場したことがあります。全く長距離練習をしていないのに2人が区間3位になりました。これはこれですごい話ですが。それでも「長距離だけで組む」というのが厳しい状況になっています。今年度組めたチームでも来年度も同じように組めるとは限りません。うーん。
私は朝から「雑用」として全力で働く。必要な荷物の運搬などを時間を見て実施。うちの選手も補助員として参加させていたので一緒に。普段やらないことなので新鮮かもしれません。私がうちの選手にあったのはこの朝の段階だけ。後は遠くでの審判だったので働きぶりは確認できていません。どうだったでしょうか。
色々と思うことがあります。うちは8位となりました。学校としては初めての中国大会出場ではないかと思います。これはすごいことだと思います。人が集まらない中でやる。この「価値」が分かってくれる人にしか分かってもらえない部分です。「8位なんだね」と言われるだけで終わるかもしれません。私は近くで「しんどい部分」を見てきています。かなりの「価値」がある。
しかし、タイム的にも走り的にも「もっとできたのではないか」という想いもあります。駅伝は走る距離が長い。そうなるといろいろな要素が入ってきます。その中でどうやって力を出すか。普段の取り組みや考え方が影響してくるのだと思います。12秒位で終わる100mよりも「日常生活」や「考え方」が出てくる部分が大きいと思っています。
長距離は「しんどいところで我慢する」というのが求められます。どんなに強い選手であっても「しんどい」部分が出てくる。そこで我慢して乗り越えるのか、諦めてズルズル落ちていくのか。短距離のように「刹那的な部分」よりも「継続してやっていく」というのが求められるのです。だからこそ「難しい」と言う気がします。改めて感じました。
ある長距離指導者の方と話をしました。「牙をむく」という話をされました。強豪校といわれるチームの総合力で勝つのは難しい。しかし、「勝てない」と諦めていたら何をしても面白くない。実際問題に勝てるかどうかは別問題ですが。今の状況であれば「総合力」で大きな差があるので「最後に勝つ」というのは厳しいかもしれません。しかし、「場面として勝つ」というのはできる。
私のこれまでの取り組みのことも言われました。「普通のチーム」を指導していて「勝つ」ことを目指しています。人数も多くない。それでも「勝つ」ことを目指す。どうすれば勝てるかを考える。その中で「存在感を示す」ことができるのではないか。そういう話でした。私の取り組みを周りの人がどのように評価するのかはわかりません。選手の力を最大限に引き出せれば勝てる可能性が出てくる。「60%のウサギ」と「120%のネズミ」であればネズミにも勝てるチャンスがある。そう信じてやっている。私の感覚は「正しい」とは言えないかもしれません。それでも「諦める」というので面白くない。
駅伝。これを見ながらいろいろなことを感じます。今自分がやっていることの意味。そこを見直すこともできます。もっともっと長距離も活躍してほしいなと思います。通常のチームとは異なるアプローチをしています。それがメジャーではない。型にはめる形でやるほうが早いとは思います。しかし、それだけではなく「本当の意味の成長」を促すというのがチームとしての共通目標です。
まだまだ足りないものがあるなと痛感しています。日々勉強。