kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎と基本

2020-11-11 | 陸上競技

色々と思うことを。

 

これまで色々なことを考えてきました。同時に多くことを学ばせてもらってきました。自分の中である程度指導ができるようになっていると思っていますし、それなりに「強化」はできるかなと思っていました。が、それがいつの間にか「基礎」と「基本」の部分が疎かになっていることに気づけなくなっていた。これは情けない話ではあると思っています。「きちんと指導する」という意識は常にある。がそれが「差別化しよう」という感覚になっていたのではないか。より「良い走り」を求めるために「昨日よりも良い動きを」という部分が疎かになっていたのではないか。

 

コロナによる休校。再開後はそれを取り戻すべく練習。ここに大きな落とし穴があったと思っています。本来であればこの期間に時間をかけて「基礎」をしっかりと定着しなければいけなかったのかなと思います。休校前にかなり走れるようになっていました。そこから「空白の期間」があったにも関わらずそこを度外視して「応用」を進めてしまった部分があります。目標とする記録の達成のためには「基礎」をしっかりと定着させる、再確認するという部分が必要だったにもかかわらず「より良い走り」だけを求め続けてしまった感じがあります。崩れている。修正をしようとあれこれやりました。しかし、結局「その場しのぎ」でしかない。根本的な「走りの修正」ができなかったという感覚があります。

 

「基礎」と「基本」です。「基礎」とは「ある物事を成り立たせる、大もとの部分」、「基本」とは「判断・行動・方法などのよりどころとなる大もと」と書かれています。なんともわかりにくい表現ですね。「基本的な考え方」を基に「競技指導」や「教育」を行っている。自分自身が「中心に据えている」ものが「基本」だと思っています。もともと、指導の中心は「基礎技術の徹底」と「基礎筋力の向上」にあります。これをしっかりやることで「より良い走り」ができるようになる。この部分はぶれてはいけないと思っています。「基礎技術の徹底」と「基礎筋力の向上」が自分の中での「基本的な考え方」です。が、いつの間にか「基礎」の部分が置き去りにされていました。

 

「基本的な考え方」が「どうすれば速く走れるか」というところにシフトしていたのではないか。表現的に非常に難しいのですが。「基礎」を大切にすることで「結果として速くなる」というのがあります。これは私自身の経験からも言えることです。目的は「速く走ること」ですが、そこばかりにフォーカスされてしまい、「速く走るために必要な基礎」がきちんとできていなかったなと思っています。短期間で元に戻そうとしてしまったがために「本来重視するべき基礎」が疎かになってしまった。これが一番の要因だと考えています。

 

「基礎」についての話をこの数週間で何回かする機会がありました。私自身の指導スタンスの中で「基礎」を重視している。そこを言葉にして話す中で「今本当にそれができていただろうか」とい気持ちになってきました。「基礎」よりも「速く走ること」だけを求めていないか。「理論的」に必要な動きであってもそれは「段階」がある。そこに到達してからやるべきことを「基礎」を飛ばしてやっていなかったか。

 

「基本的な考え方」である「自分の指導における中心部部分」を本当に私自身が把握できていたか。そう考えると今の自分は「速く走ること」だけを求めていた気がします。それにより「技術先行型」の指導になっていた。本当に必要な「基礎」ができていなかった。それが「きちんと走れない」という原因になったのかなという部分があります。「基礎」をするべき時期を飛ばして進めてしまったがために「努力に見合わない結果」となる。「ある程度の指導」をする感じであれば「細かいことを理解していなくても大まかに練習する」ことで結果がでます。応用的なことをしなくても走れるからです。「自分自身の理想の走り」を求めるがあまり「蛇足」のようなことをしていたのかもしれない。「速く走るために必要なこと」はしていましたが、もっともっと「基礎」の部分を重視しなければいけなかったのではないか。

 

これが今シーズンの振り返りです。ここに尽きます。「基本」的な「競技に対する考え方」に従うべきがそれを見失う。「失われた期間」を取り戻すために「焦って数段飛ばしで練習をする」ことがあった。それが「基礎」の定着をしていない状況で取り入れられたので「ベース」がないまま進んでしまった。偉そうなことをblogに書いているくせにと批判されるかもしれません。それは甘んじて受け入れます。実際にそうですし。しかし、今回のことを自分自身の「指導スキル」を間違いなく向上させることにつながったと思います。選手は「うまく走れない」と思っていたかもしれません。指導に関しては「手を抜く」ことはありませんでした。しかし、その「方法論」がずれてしまっていた。焦りがあったのだと思います。これは私も選手も同様だったのかなと。もっと「基礎」に目を向けてやっていく必要があった。

 

「転んでもただは起きぬ」という部分です。今回のことで「本当にやるべきこと」がわかりました。「基本的な考え方」に沿って「基礎技術の徹底」と「基礎筋力の向上」を図ります。ここは外せない。これまで「少しくらいいいかな」と思って見過ごしていた「技術的なこと」や「補強の部分」を徹底しようと思っています。「膝締め」「接地」「重心移動」をどうやって身につけるか。それを行うための「基礎筋力」をどのような方法で上げていくか。ここに尽きるのだと思います。

 

前の記事にも少しふれました。私が「前を向く」ことで「遠方の友」も同じように「前を向く」ことができる。私のような者が誰かにプラスになる。そして本当の意味での「指導」に目を向けることができるようになる。自分自身のためにも「原点回帰」をしていこうと思います。

 

うまくまとまりませんが。道筋はクリアになっています。それをどうやっていくか。しっかりと進みたいと思います。

コメント
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