kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感覚の確認

2020-11-13 | 陸上競技

練習について。

 

水曜日、練習は2年生だけ。1年生は翌日に数学のテストがあるということだったのでそちらを優先して勉強させることに。朝練習だけは実施しました。ここも動きの基礎だけをやる。

 

午後、私は研修があったので30分後くらいにグランドへ。ドリルの基礎をやるところでした。今週はほとんど走る気はありません。走るというよりも「基礎」を身につける時間を作ろうと思っていました。1年生がいないので練習参加者は本当に少なかったですが、その分個別対応ができるかなという感じでした。

 

同じことの繰り返し。地味です。退屈です。それでもここは外せないなと。徹底的にやることにしました。膝締め。スティックドリルをやる前に台ドロップをして「乗る感じ」を作る。さらに壁抜きをやる前にチューブもも上げ。地味ですが「段階を追って」やっていきます。

 

壁抜きも「斜め上への引き上げ」を意識するために角度を付けました。以前はかなりやっていたのですが環境が変わり道具も変わりそれができなくなったので「まあいいかな」という感じになっていました。本当はよくないのですが。その部分も含めて。壁抜きをすると「引き出したほうの足」ばかりが意識されます。もちろんそれも大事なのですが「反対側の腰」も重要です。この部分も繰り返し指摘。

 

こういう時間は本当に楽しいですね。本人たちも「やろう」という気持ちがありますから動きが確実に変わります。こういう表情を見るとこちらも「やろう」という気になります。私が環境を作るのではない。もちろん、基本的な部分は私が作っていますが。その環境を良い状態に保つのは選手自身です。そこの部分は忘れてほしくないなと。

 

ハードルドリルを行ってからウインドスプリントを各自でやらせました。数日間走っていないので「慣らし」として。短めの距離を軽く走る。そこから短い距離を確認として走らせました。チューブ5歩をやったのかな。記憶があいまいですが。

 

これだけしかやっていないのに「加速段階の動き」に改善が見られます。やっている選手の表情が違います。「進む」感覚が得られているのだろうなと。実際に膝が締まって直線的に引き出されます。それにより膝が勝手に出てくる。そして前側で動く。2日間、4回の「基礎練習」ですが明らかに変化があります。面白いですね。

 

これまでは「パッチ」を当てるように「その場での対処」がメインになっていました。こうやって基礎を徹底する時間が作れなかった。本当は無理やりでも作るべきだったのだと思います。しかし、こうやって「4回」ひたすらやっただけで「進む」という感覚が得られる。地味ですが「効果がある」ということだと思います。

 

グランドレベルで見る。それは重要だと思っています。目の前の選手の動きを見ることで「練習方法」が思い浮かんできます。そう考えるとここ最近は「こういう動きをしたほうがいい」という「理論」が先に立ってしまって「現場での対応」が足りなかったのかもしれません。

 

少し走って「もう終わりでもいいけど」という話をすると「T走をしたい」と本人たちが申し出てきました。まぁ別に走らなくてもいいんだけとと伝えましたが「走りたい」と(笑)。T走の60mを各自で実施。これも加速段階がスムーズになったのもあり力を使わずに走れているということでした。いい動きだなという感じはしました。

 

来シーズンに向けて。ここだけです。今の動きがどうこうではない。しかし、いい動きを年内に身につけておけば冬季練習の質が上がります。いい練習ができるようになる。最大スピードを出せる中で練習を積んでいくことが自信にもつながると思います。

 

いい感じでした。これがどれだけ持続できるかなと。まだまだやることはあります。動きの定着には思っている以上に時間がかかります。もっともっと細かい部分まで丁寧にやっていきたいと思っています。

 

いい表情でした。いつもこれくらいの表情で練習をしてくれるといいなと思いますね。

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三度

2020-11-13 | 陸上競技
今朝、水槽を見てみるとまたもエビが抱卵していました。チェリーシュリンプですが。




チェリーシュリンプの抱卵率はかなり高い。残念ながら前回孵化した稚エビは4匹しか残っていません。それも色が濃いダークブルーの稚エビのみ。オレンジのチェリーシュリンプは見当たりません。何が違うのか。検討の余地ありです。

水槽内のチェリーシュリンプはオレンジが2匹とあとはルリーシュリンプが1匹。残りはダークブルーです。半分くらいのチェリーシュリンプは水槽内で生まれ育ったものになります。

こうなると近親交配になるのではないかなという気もしています。ある程度の大きさになって来てはいますから抱卵する可能性もあります。

本命であるレッドビーは抱卵していません。まずは水槽内の環境の安定かなという感じです。

同じエビですが見ているとかなり違います。どうにかして抱卵に導きたい。そして稚エビを孵化させたい。エビ御殿を建てたい。

夢は大きいのですが。なかなか。

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「基礎」的な動き3

2020-11-13 | 陸上競技

長くなっています。ほとんどの人が「興味がない」かもしれませんが。前から書いていますがこのblog自体、私の「自己満足」でしかありません。正確にいうと「頭の整理をする」ために使っています。これを書くことで「自分が考えていること」を明確化できるという感覚があります。アウトプットすることで本当にやるべきことを考えられるという感じでしょうか。だから「いいこと」も「わるいこと」も書く。自分にとって「プラスになる」という部分だけ書いていても意味がいないと思うからです。上手く行かなかったことも含めて「私」だと思います。

 

「基礎」的な動きについて。前の記事には「斜め上」という話を書きました。「膝を引き出す」という言葉だけが先走ってしまうことで「イメージとの乖離」が生まれる。ここをどのように埋めていくか。重要なことだと思います。「前に前に」という言葉を使うことが多い。しかし、加速段階では「前に前に」だと思いますが、身体が起きてくると「前に前に」というよりも「斜め上」というイメージのほうが近い感覚があります。

 

で、「基礎」的な足運びをする中で「スティック」を使うと書いています。かなり重要な部分かなと。2.5足での足運び。これ以上になると間違いなく膝が開きますし、接地が悪くなります。で、「斜め上」に引き出すことができても「接地」が上手く入れない場合があります。ここも感覚的なものです。「縦の動き」と言っていますが走っているときの「接地する瞬間」というのは「脛と地面の角度」が垂直に近い感覚になります。垂直だから「乗り込み」というか乗せることができる。身体よりも前に接地するとブレーキが掛かってしまうので。だからこそ「垂直」に近い形で体重を乗せていきます。

 

しかし、それは「重心の移動」があるから「垂直」になる。水平方向への移動がすばやくできているので「垂直」のイメージで丁度いい感覚になるのだと思います。静止画などで見ると「動き」としては「重心の真下」というよりは少し前にある。これは「感覚」と「現象」の「差」だと思います。最初から「前に接地する」感覚で走ると実際の走りではもっと前になります。一場面を切り取っての話ではなく「感覚」の話になる。こうやって書いていると最近は動きの中で「細かいこと」にこだわっていなかったなと反省します。もちろんここまで細かい部分を走りの中で意識することはありません。そんなことは無理ですから。だからこそ「重心移動」が小さいときに性格な動きを身に付けさせたいと考えています。

 

で話をもとに戻す。重心移動の小さい「スティック」を使ったドリルのときに「垂直」に乗り込む意識を持つ。これが正解かどうか。私は「違う」と思っています。重心移動が小さいので垂直に乗っていこうと思えば「上下移動」が生まれます。「垂直」の乗ることで移動が小さいときには「前側」に接地することにも繋がります。ここも表現が難しいのですが。師匠ともよく話をしていたのですが「半足長戻す」くらいの意識でなければ「良いポジション」には接地できない。「引き戻す」という言葉とは少し違うのですが。

 

「斜め上」に引き上げた足を垂直に下ろす。重心移動がない状況なので膝の角度が替わります。イメージとしては「直線的に上げてくる」から「直線的に戻す」という感覚です。いわゆる「ピストン運動」のような形。余計な動きを入れないで「直線的に動かす」のです。「半足長戻す」という感覚で初めてその動きのイメージに近づきます。もちろん走っているときに「戻す」ような感じにはなりません。戻すのではなく腰が進むので結果的に「身体の真下」になる。地面との摩擦がなければ力を加えることができません。その中で「接地時間を短くする」ことを考えると「一瞬」で「身体の真下」で捉える感覚になるのだと思っています。

 

実際に「足の動き」を見ていると「円運動」をしています。だから「足を回す」という表現をする人もいます。しかし、この円運動も「結果として円運動」になるだけで最初から「円運動」を意識していたらその運動は更に大きくなります。これは師匠からずっと教わってきたこと。ここは絶対に外せないと思っています。「現象」と「感覚」を一緒にはできない。「結果」としてそのような「現象」になっていますが最初から狙ってその動きをしているわけではない。ボルトがスタート局面で「つま先をする」動きをする。これが「ジャマイカ式スタート」だというような論調がありました。今でもつま先をするスタートを見かけます。これが本当に「速く走るために必要な動き」かどうか。前足でブロックを押し続けた結果「つま先をする」選手がいたのだと思います。見ていると「つま先を擦る」ことが良いスタートだと勘違いしていないかという選手がたくさんいます。本人は全くそこに「意識」がなくても「結果」として擦っている。その情報だけが独り歩きしてしまうのかなと思っています。

 

話が大きく逸れました。ということで「重心移動」を最小限にして「足運び」と「接地」を作る。直線的な足運びをする。この中に様々な要素が入ってきます。面白いのが「接地を強くして進む」という感覚でやろうとする選手が出ること。これも狙いとは全く違ってきます。「重心移動」の感覚が苦手な選手ほどこの傾向が強い。「半足長戻す」という感覚でやりたいのですがここができずに「つま先で接地する」という動きになります。「直線的な足運び」からずれていく。持ってきた方向に戻すような「見た目」になるのですが、膝の角度が変わってきます。間違いなく「アウト」な動きです。そこも含めて「細かい部分からの修正」だと思っています。

 

ある程度やっていくと「こちらの言っていることが理解できる選手」は劇的に動きが良くなります。あーこういう感じだったなと私の中で「懐かしさ」を感じる部分さえあります。感覚がつかみにくい選手はこのあたりで手間取ります。そこで諦めずにどれだけできるのかも重要なのかなと。基礎的な足運びに関してだけでかなりの記事がかけます。この部分。本当に重要だと思います。逆にここさえ抑えていけばあとはどうにでもなるのかなという気さえしてきました。本当に。

 

長いですね~。こんな記事を読む人がいるのかどうか(笑)。私なりの「技術論」でやっていきます。とにかく「基礎」です。「基礎」を大切にするというのは私の「基本」的な考え方。そこを常に頭に入れておきたいと思います

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