kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

終業式

2015-03-23 | 陸上競技
話が前後しますが一応金曜日の話も書いておきます。

金曜日は終業式。2年生の担任としてクラスの生徒の前で話す最後の日です。毎回毎回節目節目では真面目な話をするようにしています(笑)。普段どうなのかという話ですが普段も「何かあったとき」には必ず話をしています。この日はどうしても話をしておきたいことがあったのですが、「心の準備」ができない部分がありました。

詳しい話は書けません。が、今のクラスの子供たちにとっては本当に大きな出来事がありました。修学旅行前から今までこの子たちの中にある「もやもや」についての話をしました。細かい部分は生徒に話しません。個人情報の部分があります。オブラードに包んで話をしないといけないので難しい部分もありますが、生徒はそれなりに察してくれるのではないかと思って話をしました。

今のクラスの子は優しい子が多い。だからこそ自分以外の人のために心配したり涙を流したりします。私の把握していない所でスクールカウンセラーに相談に行ったり、直接私に状況を聞きに来る子もいました。その中で涙を流しながら「何とかしてあげたい」と話す姿を見ていました。みんな一緒にという気持ちがあるのだと思います。それが理想です。が、現実は違う。ここをどうやって受け止めるか。

高校生ですから各自が様々なことを抱えていると思います。その部分を他の人に何とかできるか。できる部分もあればできない部分もある。もちろん、相談に乗ってあげて対応できる部分も多々あると思います。それにより救われるという部分。が、それを求めていない子も出てくる。実際辛い場面に直面して一番苦しんているのは本人だと思います。それに手助けができれば理想。できないことの方が多いかもしれません。だからこそ「周りに気を配る」必要性を説いてきたのです。どうにもならない状況になって「どうした?」と声掛けをしても遅い。

いつも「死」の話をします。「死」を迎えてしまったら何もできなくなる。残された人間は「もっと何かしてあげられたのではないか」と悔やむ。でも何もできないのです。だから生きている間にできることを全てやっておく。友人関係であれば関わりがあるときにしっかりと気を配ったり、一緒にできることをしておくことが重要なのだと思います。距離ができた後に「もっとこうしておけば・・・」と感じても何もできない。状況を変えることは難しいのです。

クラスにとっては大きな出来事がありました。繰り返しになりますがここには書けませんし、書きません。その現実をどうするのか。ここ数日間話をしてきた内容をもう一度思い出してもらいたいと思いました。「決断」を指示してあげる。その「決断」をするまでに本人や周りの人がどれだけ苦しんだか。「ずっと一緒に」という想いは大切です。が、それにより本人がずっと苦しむ可能性がある。結局は自分たちの「エゴ」になるのです。そこの部分を考えてもらいたい。優しい子が多いからストレートに話しました。本当に大切に思うのであればその「決断」を応援してあげてもらいたい。それがすごく大切なことだと思います。

だからこそテンションをあげてもらいたい。下を向いている姿を見られたらダメ。「自分のせいで・・・」と思われるのはマイナスです。それぞれの「道」を進むためには各自が自分のやるべき事をしっかりとやっていかないといけない。今回のことで自分たちが「楽しい高校生活」を遅れなければ、意味がなくなります。目の前のことを一生懸命にやることで「道」は拓けると思います。

詳しい話を書けませんからかなり抽象的なことを書いています。多くの生徒が涙を流していました。この涙は本当に大事だと思いまう。「自分以外の人のために流す涙」というのはこの子たちの「心」の部分が大きく影響しているのだと思います。本当に優しい子が多い。3月1日に卒業式を迎える日、「このクラスで本当に良かった」と思える1年間を過ごして欲しい。そう強く思っています。楽しいことも苦しいことも全てクラスで共有できるとは思いません。それでも「空間」と「時間」を共有することになります。それがこの子たちにとって大きな意味を持ちます。

1年間、担任ができて本当に幸せでした。可能であればもう一年担任ができればと思います。
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バトンとスプリント

2015-03-23 | 陸上競技
書き始めたら偏りが出てしまいます(笑)。その時思ったことを記していこうというスタンスなので、一つの記事を書き始めたらそれに関連することを書いてしまいます。色々な部分に対して「想うこと」があるのでそこにどう向き合うかというところですね。

で、クラスの話ばかり書いていたら練習の内容が空いてしまうのでこちらも書いておきます。クラスの金曜日のことも書いておきたいのですが、これはまた別の機会に。こういう書き方をした場合、たいてい書かずに終わっています(笑)。お許しを。

土曜日、この日はかなり暑かったですね。気候的には4月下旬くらいの勢いがありました。もっと暖かかったかもしれません。とにかく汗編むくらいの気候でした。そのため練習はしっかりとできる状況。時間もあるのであれこれやりたいなと思っていました。とはいえ、スプリント系に時間を取りたかったのでアップもそこそこにドリルから進めていきました。いつもドリルにかなりの時間を使ってしまうので本練習の時間が取れません(笑)。まーこれも良し悪しです。うちの練習パターンは「基本的なこと重視」です。派手な練習は少ない。これがどうなのかは分かりませんが、地道にやるのでそれなりの「意識レベル」にならないといけません。こちらが意図する部分を理解できるかどうか、理解しようとするかどうかというところが大きく影響します。部員の人数や中学時代の実績から考えるとかなり伸びているという自負はあります。その理由はこのあたりにあると思っています。誰も言ってくれないので自分で言っておきます(笑)。

この日は卒業生も練習に参加しました。あれこれあってここ最近一緒に走っていませんから今の選手の力を計るためにもいい機会です。木曜日にトレーニングを一緒にやっていますが走るのは1週間ぶりくらいでしょうか。自分で身体を動かしているということですが、なかなか思うようにできないはずです。それでもこうやって1時間くらいかけて学校まで来て練習をするというのは本人の将来に対する意識の部分だと考えています。何とか大学でも勝負できるようになってもらいたいですね。男子と一緒にバトン走をさせました。大学では11秒台の選手とバトンをつなぐ可能性があります。少しでも高いスピードに慣れておく必要があると思ったからです。

流れはいつも通り。チューブ、スピードスキップ、並走、バトンパスです。バトンは前日と同様に2本普通に行って3本目は別の形で。トータル6本ですね。調子によってバトンの状況も異なってきます。ここの調整がまだ上手くできません。相手の調子の判断と自分の走りの判断。きちんとコミュニケーションを取っていかなければいけません。なんとなくやっていたらバトンは渡らないと思います。「早出」はほとんどなくなってきました。多少の状況は判断できるようになってきたのかもしれません。しかし、遅れたときの対応が難しい。まだまだ改善の余地があります。実際のレースで生かせるバトンにしなければいけません。ずば抜けた走力があるわけではありませんからバトンの精度で勝負しなければいけなくなります。私の指導力でどこまで改善できるのか分かりませんが、リレーに関しても少しは指導できるようになってきたと思います。この「少し」というレベルがどれくらいかは想像にお任せします。「なんとなくやっている」のとは違うのだけはご理解ください(笑)。

最後に走ることに。野球部が練習試合をしていたのでいつもの距離が取れません。これも仕方ないことです。できる範囲でできる練習をする。それしかありません。いつもと異なる方向で110m位の距離を取りました。短短は110m+110m+60m。短長は110m+90m+110m+90m。どんな練習なのかという話ですね(笑)。前日に「ハードルが跳びたい」という申し出があったので+90mのところにハードルを置いて400mHのための練習。実際に足が合わなくなるのでレースの後半です。疲れてきたときにいかにハードルを越えるかという練習が重要だと思っています。この日は良く跳べていました。走力もそれなりに上がってきていますから面白い存在だと思いますね。

男子の短長、この日は卒業生が来てくれていたのでアドバイスをもらいながら練習をしていました。この卒業生は400mで中国大会に進んだ選手です。今は日本を守る仕事をしています。たまたま休みが取れたということで実家に戻り学校に顔を出してくれました。その卒業生と2年生が細かく話をしながら練習を進めていました。それにより「とにかく走る」という状況から「楽に速く」という走りができるようになっていました。これまで何度も言ってきたと思うのですが卒業生の話の方が入るのでしょうね(笑)。この日は最後までリラックスして走れていました。この走りが実際にできるようになれば面白いと思います。卒業生が来てくれたことでいい刺激になったと思います。

女子はひたすら。こちらも卒業生がいるので今の力を計る機会になります。やはりかなり走れるようになってきていると感じました。卒業生が久々にスピード練習をしているというのもあるかもしれませんが、差をつけてスタートした110mでは在校生に追いつけませんでした。60mでも身体一つ分しか差がない状況で走っています。かなり良い状況で走れていると感じました。女子は4人しかいませんが3人はかなりのところまで来ている手応えがあります。上手く行けば3人とも12秒台に入りもう一伸びするかもしれません。あと一人が微妙。この週に体調を崩して2回分の練習を休んでいます。ここの部分の「甘さ」がある。もう一押しなのですがその一押しが大変。この子が他の者と競り合うくらいの力になれば4継の48秒台は可能だと思っています。かなりカギを握っている感じがありますね。

終わってからシャフト補強とスナッチ。トレーニングはしっかりと。時間を使いながらやっていかないといけないですね。疲労はあると思いますが30分程度で終了。良くやったと思います。

帰宅後、マネージャーから連絡あり。何かと思ったら「練習日誌を見てほしい」とのこと。誰かサボっているのか?と問うと「最近見てもらっていないから」という返答。ずいぶん、気を配るようになってきました。こうやってマネージャーが練習や選手をコントロールするようになるともう一つレベルが上がると思っています。まだまだ練習中に選手をコントロールするところまではいっていませんが気を配れるようになってきたことはチームにとってプラスだと思いますね。まずまずの感覚。

かなり順調でしょうか。驚きです(笑)。
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