kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ごちゃごちゃの練習

2015-03-26 | 陸上競技
水曜日、この日は「走り込み」を予定していました。サッカー部が学外で練習をするということだったので長い距離が走れるかなというのもあってある程度の予定を立てていました。400mHの選手がいるのでそのための練習をしておきたいと考えていました。が、世の中は予定通り進まない。いろいろ事情があって野球部の練習試合がうちのグランドで実施されることになりました。そのため大幅予定変更。練習試合開始が12時とのことだったので11時くらいまでは何とか使えそうな雰囲気。慌ててアップをすることにしました。

省略できる部分は全て省略。スティックを使ったドリルと壁のドリル、チューブを止めてなんとかアップが早めに終了。そこから並走、バトンパスという流れ。並走、やはり微妙です。この状況でバトンパスが上手くできるでしょうか??自分からもらい行く者もいます。「手を高く上げよう」と努力するあまりいつもと異なる場所に手を挙げてしまう選手も出ます。ここはダメ。「いつも通り」というのが重要だと思っています。並走の時にマネージャーと一緒に見ていて「離すのが早い」と指摘している者がいました。これは以前から指摘しています。なかなか改善されません。バトンパスの時、あろうことかバトンを落としました。最も許されない行為だと思っています。1年間で数回しかこのような場面は見ません。というか「落ちる」というのは絶対にあってはいけないことなのです。

こういう状況になると良い練習にはなりません。「落ちる」というのはその前の段階から問題があるのです。一番の理由は「離すのが早い」から。持ってきた者が離さなければバトンが落ちることはありません。相手が受け取ったのを確認しないで離すから落下する。当然の結果です。このような練習をしている間は安定してきたとはいえレースで失敗する確率が高いと思います。受け取る側も慌てることがないようにしなければいけない。繰り返し同じことを話していますがなかなか浸透しません。

この日の練習中には一回でバトンが入らないことが多々ありました。上述のように「手の位置が安定しない」というのが最大の理由だと考えています。高いスピードの中で安定しなければいけない。それができない。そのために並走などでバトンパスをしているのです。これも以前から書いていますが並走で上手くバトンパスができないようであればやはり実際のバトンパスでも渡りません。それぞれの練習が独立しているのではなくつながっているのです。その部分が理解できなければ意味がなくなります。うーん、いまいちの部分でした。反省しなければいけません。

その段階で時間に余裕があるかなと思ったのですが10時過ぎに野球の対戦校が来てしまいました。このままでは走れない。本当はスタート練習をしてから最後に走り込みをしたかったのですがこのままではできません。仕方なく予定変更で先に走ることに。卒業生が大学に行く前の最後の練習ということだったので是非とも一緒に走らせたいと思っていました。練習も2時間程度しかできないということだったので普段とは異なる形で走ることにしました。短長に200mを走らせたかったので200m+120m+200m。400mHの選手には折返しの120mでハードルを跳ばせることにしました。疲労がある中で調整してハードルを越えるという練習です。きれいに跳ぶというよりは上手く調整するというのが最優先。

女子の200mは5人で走らせました。エース候補の2人は卒業生と一緒のタイミングで出ました。卒業生が一番外側だったこともあり走りにくかった部分もありますが2年生が100mまでは勝っていました。いや、この走りが本当にレースでできればかなり面白いと思います。高跳びとの兼ね合いもありますが、スプリントも面白いと思います。スピードレベルがこれまでとは大きく違います。実際のレースで力を出せない部分がありますが本物になれば県決勝で十分表彰台が狙える位置に行くのではないかと思いますね。全く油断はできないですが(笑)。この1セットで卒業生がうちで練習をするのは終わり。春休みになりなかなか練習に参加できませんでしたが冬期練習はきちんとできたのでなんとか大学で活躍をしてもらいたいなと思います。

400mHの選手がハードルをミスしたのでもう1セット走りました(笑)。本当は3セット位できると良いのですが、試合が始まると絶対に走れません。ノックなどが始まると迷惑をかけるので無理。慌てて走って終了。走り自体はまずまずかなというレベルでした。男子のエース候補、抜群の走りをしていました。昨年の夏は股関節の痛みでほとんど練習できていません。冬期となりほぼ予定通りの練習ができたことで大きく飛躍した感じがあります。面白い存在だと思いますね。

その後しばらく休息を挟んでやりたかったスタート練習。ここも細かく細かく。疲れがあるので最高の動きとは行きませんがなんとか形にはなりました。何人かは「どうでしたか?」と直接聞きに来る者もいました。指摘するとそこの部分を修正する練習を自分でやっていました。自分で何とかしようと思っている選手にはしっかりと手を差し伸べたいと思います。それで動きが変われば今後につながっていきます。成長が見られます。

時間が許す限り技術改善をやっておきたいと思います。やるころ、やりたいことがたくさんあってどれだけ時間があっても足りません(笑)。
コメント
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