kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

振り返り

2013-12-31 | 陸上競技
今年も残すところ数時間。わざわざ振り返る必要があるかどうか分かりませんが簡単に振り返りをしておきます。長くなると年が明けてしまうかもしれないのでそれなりにということで(笑)。

今年は例年になくリレーでの出来事が大きかった気がします。大きいのはやはり県総体と県体。この二つは本当に印象に残っています。

県総体では普通にやれば中国大会に進めるレベルでした。準決勝で49秒49を出して上手くいけば48秒台に入れるであろうという大きな期待がありました。が、決勝ではまさかのバトンミスにて失格。一年間やってきた事が一瞬で終わってしまいました。これは表現できない気持ちの落ち込みがありました。どれだけ力があってもきちんとバトンが繋がらなければリレーにはならないのです。走力があってもバトンが渡らなければ記録も残せない。本当に0.5秒の間に全てが終わってしまうのです。人はその時の衝撃を忘れてしまいます。忘れないように今年の最後にもう一度記憶に刻んでおきたい。来年また同じようなことを繰り返さないように本当に最大限の練習をしておかなければいけない。バトンが渡らずに自分の出番を迎える事ができない選手を生み出してはいけない。そう思います。

また、県体では始めてバトンがきちんと渡りました。レース前に予想していたタイムとほぼ同じ48秒8が出ました。12秒前半が2人同じチームにそろってレースができるということは滅多にありません。残りの2人も13秒1と13秒3。きちんと一冬超えることができれば47秒中盤は見えてくるチーム力だと思います。チーム力というよりは「走力」と言った方が正しいかもしれませんが。これだけのメンバーが一つの学校にそろうということはなかなかありません。中学時代に12秒台を出した選手は一人もいません。そのようなチームが上のレベルで戦えるかもしれないという可能性を感じたレース。条件が良かったのかもしれませんがタイムが出たことでかなり前向きになれると思います。同じくこの日の100mでは初めてワンツーフィニッシュ。表彰台に同一校の選手が立つというのはやはり誇らしい。ここまで来たのかという自信にもなります。

インターハイで準決勝、県記録の更新が最大目標になるのではないかと思います。それだけの力がある選手を預かっているという責任もあります。この場で止まらず常に上を目指してやっていく必要があると思います。速ければそれで良いとは思っていません。先ほども書きましたがどれだけ練習をしてもたった0.5秒の間に全てを失ってしまう危険性があるのです。物事への取り組みは全て日常生活の中での「考え方」に影響されます。練習場面だけ真面目に頑張ろうと思っても行動の一つ一つに普段の「考え方」が現れるのです。嫌なことはやらない、苦しい場面になったら逃げるというような生活を送っていたら陸上だけ頑張るなんてことにはなりません。

10月の結果が来年の結果に直結はしません。結局は県総体で6位以内、中国大会で6位以内に入らなければ持ちタイムが何秒であろうとインターハイには届かない。それが現実です。「努力すれば夢は叶う」と言われますがそんなことはありません。どれだけ努力をしても来年の大会で6位以内に入らなければ夢には届かないのです。きれいごとだけを教えるわけには行きません。苦しい練習を乗り越え、最大限の努力をしても夢を叶えることはできないかもしれない。しかし、最大限の努力をしない限りは夢を叶える可能性さえもないのです。そこから目をそらすことはできない。

だからこそ「どんなことがあってもやり抜く」という姿勢を持たないといけない。目の前のことだけ考えたり、他の楽しいことばかり考えていたら大きな目標には近づけない。大きな。そのことを残りの冬期で徹底していかなければいけないと思っています。たった12秒のためにみんなが必死で練習をする。4継であれば4人で48秒です。そのために多くのことを犠牲にしてやって行く必要がある。ここは「覚悟」だと思っています。全てを自分のやりたいようにやって目標を達成することは不可能ですから。努力はしたくない、でも強くなりたいというのは成り立たないのです。頑張らないといけない時があるんだというのを私自身も理解しながらやっていきたいと思います。

来年は大きな目標に向けて取り組んでいけたらと思っています。当然ですが私一人が本気になったところで目標は達成できません。選手自身が本気で目指すことが必要不可欠なのです。真剣に進んで行こうと思っています。このblogを見てくださる多くの方に応援してもらえるチームになりたいと思います。保護者の方や関係者には様々な負担をおかけしています。私のやり方に不満を持たれる部分も少なからずあると思います。それでも大きな目標に向けてやっていかなければいけないと考えています。子供達の成長や私自身の考えをこのblogを通じて発信していけたらと思います。これからも多くの方に応援してもらえることを誇りに思い、前を向いて取り組んで行きます。来年も応援よろしくお願いいたします。

2014年が皆様にとって忘れられない一年になることを心からお祈りして今年最後のblogを終わりたいと思います。
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卒業生との集まり

2013-12-31 | 陸上競技
30日の月曜日、この日は練習もなく久々に家でのんびり過ごしました。子供達と公園に遊びに行く。普段なかなかゆっくりできないので年末くらいは一緒に過ごしたいですね。公園で1時間くらい遊んでいたら雨が降り始めてあえなく退散することに。相変わらず天才的なタイミングですね(笑)

この日の夕方からは陸上競技の卒業生と忘年会。昨年に引き続き実施となりました。ほとんど私の日程に合わせて開催してくれています。まーこの日の午前中まで仕事であったり、新幹線で帰ってきて間に合わせたりとかなり強引に行われています(笑)。

今年22歳、21歳になる子達の集まりです。競技に対してとにかく貪欲で強くなりたいという気持ちが強かった年代です。初めてインターハイに連れて行ってもらえたのもこの子達の代。あれから毎年連続でインターハイに参加させてもらっていますがこの子達に対する指導から全てが始まっていると思います。私が30歳の時に入学してきて今までの付き合いになります。

とにかくこの頃は毎日の練習が楽しくて楽しくて仕方なかったですね。こちらがやると決めたことに対してはぜったいにやる。体重管理をすると決めたら全員が「飴玉一つも食べない」と決めて徹底的にやっていました。日常生活ももちろんですが、速くなるためならなんでもやるという雰囲気がありました。他県の合宿に参加させてもらい始めたのもこの頃からです。県外の合宿から帰って来た次の日に女子が髪をバッサリ切った事もあります。理由は「邪魔だから」とのこと。私は一言も言っていないのに自分達で必要だと判断しての行動。また、中国合宿からの帰り道に「速く走れるならユニフォームをセパレートにしたい」との申し出がありました。インターハイに行けるならなんでもやるという「覚悟」です。今考えても本当にすごいことです。

当時は中国大会を経験したことのない選手が集まっていました。21歳になる子達は男女全員が個人での中国大会進出を果たしました。この頃は「中国に行くのが当たり前」という状況でした。長距離選手0人で県総体総合優勝。投擲の子もいましたがトラックの部、フィールドの部それぞれで優勝して総合優勝でした。女子短距離7人で達成した偉業です。今でも誇りに思いますね。同時にこの時の取り組みでも中国大会のマイルで7位となりインターハイに行けなかったというのも忘れられません。400m選手がインターハイに進んで「私だけがインターハイに行くのが申し訳ない」と言っていました。チームが一丸となって目指したインターハイでした。それを感じ取っての言葉だったのだと思います。それ以外のメンバーは自分のことの事のようにその子のインターハイ出場を祝ってくれました。その事がチームとしての取り組みとして嬉しかったことを覚えています。

時は過ぎてもやはりあの頃のことは全員の「心」の中に残っているのだと思います。こういう場にいて話をするとやはりその事が伝わってきます。すごく幸せな時間を過ごすことができたと思います。全員で集まるというのはこの2つの学年しかありません。計画を立てたり連絡を回したりとかなりのエネルギーを要します。また「やろう!」と言い出すリーダーになる子の存在も必要になる。こういう事ができるからチームとしての結束力が高まっていたのだと思います。

今の自分に足りないことを改めて感じさせてもらいました。来年の中国大会は鳥取で行われます。悔し涙を流して立ち上がれなかったあの鳥取です。あのイメージを払拭するためにも絶対に勝ち上がりたい。当時の選手の潜在能力と比べると今の選手達の力はかなりのものです。最後の一押しができるかどうかは選手の「想い」がどれだけ本物になるかだと思います。高校生が本気になった時のパワーは我々の想像を大きく超える。本気になれればどんな困難も乗り越えられる。そう信じています。

本当に幸せな時間を過ごせました。6時から3人で0時会をやって終わったのが深夜2時(笑)。若い子達の勢いについて行くのは大変ですね(笑)。
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やり抜く強さを持つ

2013-12-31 | 陸上競技
なかなかまとめて更新できないので話に新鮮さがなくなってきます。それでも書いておく方がいいのだろうと考えているのでBlogに残しておこうと思います。

練習納めの日の練習が全て終わってから話をしました。疲れがあるので長い話をしても入らない可能性があるので要点だけを絞って。話したいことはたくさんありますが話をしても自己満足に終わってしまうのでは全く意味がありませんから。

この日の練習はどんなことがあっても「絶対にやり抜く」ということテーマにしていました。午前中はかなり走りました。午後はトレーニング。これまでのチーム状態であれば私が妥協してやめさせるというのがありました。ダラダラしたり嫌そうにやるのを見るのは面白くないですからね。しかし、この日はとにかくやる。一切の妥協をせずにやり抜く。練習内容というよりも「心」の成長を促さないといけません。嫌なことから逃げる、面倒なことはやらないというのでは今後社会に出てから困ります。与えられた仕事は何が何でもやり遂げる事が求められます。「仕方ないか」というレベルの練習を続けていたら目指すレベルには届きません。

ここに関しては選手の意欲という部分もあるとは思いますが、指導する側がどれだけ「覚悟」を持てるかだと思います。妥協しながらやっていたらお互いに「まあ良いか」で終わってしまう。目標に届くかどうかよりもその日の練習さえ終わればいいやという状態を生み出します。それで本当に良いのか?頑張り切らない中でそれなりの結果を得ることで何か意味があるのか?「心」の中に何かのこるのか?やり切ったという経験をさせなければいけないと思います。

1月はかなり練習負荷を増やそうと思っています。走る距離も走る量も大きく増やします。120mのセット走もかなりやりたいと思っています。冬期練習の成果によっては来シーズンの結果は大きく変わってきます。そこの部分の理解をどれだけできるか。「目の前のキツさ」と「将来の結果」を天秤にかけてどちらかを選ばなければいけなくなると思います。大半の高校生は「目の前のキツさ」に負けてしまいます。大きな目標に向けて進むための「覚悟」がなければ絶対に乗り越えられない。何のためにやるのかを考えて、しっかりと理解しなければ良い練習はできないと思います。1月に負荷をかけて2月の一週目は少し落とす。次の週からはもう一度大きな負荷をかける。誰のための練習になるのかを各自が理解しなければいけません。

先日師匠から話をされたことも伝えました。今の選手達の「力」があれば4継でインターハイの準決勝に進める。そこに届くかどうかは選手もですが指導者の「覚悟」の問題です。インターハイに行ったこともないリレーチームでいきなり上のラウンドを目指すのか?簡単なことだはないですがそこを目指すチーム力があるのだから高いところを目指さないといけない。ライバルに打ち勝っていくためにもやらなければいけないことをしっかりとやる必要がある。

中心となる2人の選手。鍵を握る1年生2人。一緒に練習をしている男子2人。それぞれがやらなければいけないことがあるのです。中心となる2人は本当の意味で強い選手にならなければいけません。チームの雰囲気を大きく左右するのはこの2人です。タイム的には個人でインターハイ出場を達成できるレベル。あとはその「力」を大切な場面で発揮できるかどうかが重要になります。「力」があってもそれが出せなければ勝ち上がることはできません。そのためにも「やり抜く」という精神的な成長をしなければいけないと思っています。ここが勝敗を大きく左右すると思っています。

鍵を握る1年生2人。とにかく強くなって2年生にプレッシャーをかけられるようにならなければいけない。今のままではチーム内に競争は生まれません。勝てなくても仕方ないという自己正当化をしているようでは強くなれるはずはありません。競り合いをする中でお互いに絶対に手を抜けないという状況を作り出すことが強くなるための最低条件です。この2人の潜在能力はかなり高いと思っています。全て引き出せれば2年生と戦えるレベルになると思っています。この子達が12秒中盤まで伸びれば目標に大きく近づきます。そういう意味でも「鍵を握っている」と思っています。

男子は女子と一緒に4継を組むことはできません。だからといってリレーの事を考えなくて良いというわけではない。男子が女子よりも高いスピードで走ることで大きな刺激になります。練習パートナーとして女子に大きな刺激を与えてもらいたい。女子が強くなるということは自分たちも強くなるということ。前を走り続けるためには常に強くなっていかないといけないのですから。女子だけを指導しているわけではありません。練習を積んでいけば強くなるのは男子も女子も同じです。チームとして何を目指すのかを考えてもらいたい。

実際にここまでの話をしたわけではありません。最初にも書きましたが長く話しても間違いなく伝わりませんから。そういう部分があったのであえてこのBlogに細かく書きました。選手も保護者もこのBlogを見ているかどうかはわかりません。どのようなスタンスでやっていくのか、やろうとしているのかを理解してもらえたらと思います。指導する側の考え方を選手・保護者が理解してもらうことで目標に近づけると思っています。全員で山梨インターハイの場に行きたいと思っています。そのためには心を鬼にして頑張らせないといけない時があるのです。最後までやり抜く力を持つ。そのために多くの人の「覚悟」が必要です。

簡単なことではありません。「心」の成長があってこそ取り組みの意味が出てくると思います。思うことはあります。少しずつ書いて行きたいと思います。

29日で練習は終わり。2日間は身体を休め、年が明けてからは必ず身体を動かすような伝えました。練習始めからしっかりと練習をするつもりです。全く身体を動かしていなかったら大変なことになると思います。何のためにやっているのかを考えて過ごしてもらえたらと思います。
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