“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「会社や社員が犯罪に巻き込まれたときどうする?」(海老谷成臣、林 秀人著/技術評論社)

2024-08-29 10:16:24 |    企業経営



<新刊情報>



書名:会社や社員が犯罪に巻き込まれたときどうする?~小さな事件からITセキュリティまで警察への依頼の仕方~

著者:海老谷成臣、林 秀人 

発行:技術評論社

 会社内で問題が起きたとき、警察に依頼すべきかどうか、現場担当者にとってそれは非常に悩ましいもの。同書は、元警察官がそうした悩みに応えるべく書き下ろされたもの。社員による窃盗、もしくは暴力団などの反社会勢力との対決といった問題から、最近のトレンドであるインターネットセキュリティに関わる問題まで、企業はさまざまな問題に耐えねばなりらない。時流の変化は残酷で過去にうまくいった対処方法も、すぐに陳腐化してしまう。また、新しい技術を使った犯罪は対応しきれるものではない。その中で最も有用で費用もかからない対処方法は問題が起きたら「警察」にお願いすること。企業活動は人間の行動結果の写し鏡。警察にはそうした問題に対応するノウハウが叩き込まれている。同書は、具体的な事例をもとに、どのように警察に依頼すれば効果的なのか、元警察官が自身の経験で得られたさまざまな対処方法からベストなアドバイスを提示する。企業経営における、いろいろな悩みをすっきり解決しよう。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI時代のベンチャーガバナンス」(馬渕邦美、丸山侑佑著/日経BP)

2024-08-28 09:44:12 |    企業経営



<新刊情報>



書名:AI時代のベンチャーガバナンス

著者:馬渕邦美、丸山侑佑

発行:日経BP

 ビッグモーターや旧ジャニーズ事務所など、近年世間を騒がせた企業不祥事は、突き詰めればガバナンス(企業統治)の問題とされている。また、一連の問題にはある共通点がある。それは、上場していない企業が多いということ。そうした企業に対するコーポレート・ガバナンスの社会的要請は弱く、それが不祥事の背景にあると考えられる。しかし、未上場のベンチャー企業であっても、不祥事を起こせば会社は成り立たない。昨今の企業不祥事のニュースを目の当たりにして、経営者は自社のコーポレート・ガバナンスについて考え直していることであろう。その際、「ベンチャーに特化したコーポレート・ガバナンスについて知りたい」となれば、同書がお薦め。同書は、未上場企業のコーポレート・ガバナンスについて、国が求める原則、参考になる事例、筆者自身の経験に基づく経営者の考え方など、あなたの「知りたい」が詰まっている。
特筆すべきは、「AI(人工知能)」など先端技術による影響に踏み込んでいること。AIを事業や業務に使うことは増えているが、AIなどを使うと新たな問題が引き起こされる可能性がある。それを経営者は「知らなった」では済まされない時代である。AIはコーポレート・ガバナンスにとって新たなリスクなのである。一方で、AIを使ってコーポレート・ガバナンスを構築する動きもある。不正が行われていないかを調べることに使うほか、取締役会の一員にAIを加える動きも海外では進んでいる。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「データでわかる2030年 雇用の未来」(夫馬賢治著/日本経済新聞出版)

2024-08-27 09:45:55 |    企業経営



<新刊情報>



書名:データでわかる2030年 雇用の未来    

著者:夫馬賢治

発行:日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ)

 2030年、新たな産業革命が始まる。気候変動対策のためのエネルギー革命、サーキュラーエコノミー化、AIの進化、少子高齢化など、避けることのできない大きな波は、産業、雇用、社会や教育のあり方までを激変させるだろう。将来の大転換に備え、日本人にはどんな備えが必要になるか。データをもとにひもとく。【目次】プロローグ 日本人の知らない21世紀の産業革命 第1章 21世紀の産業革命はいかにして起こるのか 第2章 気候変動対策が未来の雇用を一変させる―カーボンニュートラルとエネルギー革命 第3章 農林水産業は新たな産業革命の第2の震源地―カーボンニュートラルと農業・畜産業・水産業 第4章 農林水産業革命は雇用をどう変えるか―ネイチャーポジティブと農業・畜産業・水産業 第5章 サーキュラーエコノミー化が変える未来―素材革命で蘇る職人技能 第6章 AIとホワイトカラーの業務革命 第7章 少子高齢化がこれから職場にもたらす激変― 人口減少とダイバーシティインクルージョン 第8章 未来の雇用に向けて何ができるか
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「決断 パナソニックとソニー、勝負の分かれ目」(藤本秀文著/日本経済新聞出版)

2024-08-23 09:36:31 |    企業経営



<新刊情報>



書名:決断 パナソニックとソニー、勝負の分かれ目

著者:藤本秀文

発行:日本経済新聞出版

 昭和の日本経済を牽引した松下電機産業(現パナソニックホールディングス)とソニー。世界で圧倒的な強さを見せていた両社は、「失われた30年」で輝きを失う。どこで間違えたのか。再生に向けての課題はどこにあったのか。勝負を分けた「決断」の裏側を日経の取材記者が追う、迫力のノンフィクション。【目次】1章 届かなかったウェルチの警告 2章 切り出せなかったアップル買収 3章 ジョブズが警戒したパナソニックの「異能」 4章 スマホにプレステ、グーグルに託されたハードの再生 5章 プラズマ敗戦、窮地を救った「イーロン・マスクからの電話」 6章 ソニー再生、立役者は「九州の残党」たち 7章 「家まるごと」争奪戦、ヤマダデンキの下克上 8章 勝負の分かれ目 インタビュー1 パナソニック会長 津賀一宏氏 インタビュー2 ソニー元社長 安藤国威氏
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「炭素会計 実務と戦略」(みずほリサーチ&テクノロジーズ著/日経BP)

2024-08-23 09:36:00 |    企業経営



<新刊情報>



書名:炭素会計 実務と戦略~スコープ3で始める新しい世界標準~

著者:みずほリサーチ&テクノロジーズ

発行:日経BP

 「スコープ3排出量の算定」を学びながら、「脱炭素経営」を成功に導く要諦を解説。同書は、多数の国内大手企業に対し、スコープ3算定と脱炭素経営のコンサルティングを手掛けてきたみずほリサーチ&テクノロジーズが、企業が躓きやすいポイントを押さえて解説。排出量の算定や、削減のための戦略を、自社で自信をもって検討・実践できるように導く。①温室効果ガス排出量(スコープ1・2・3)の算定方法を、算定基準「GHGプロトコル」に基づいてやさしく解説②排出量を削減するための手法と計画立案の基礎も解説③トヨタ自動車、テスラ、アップルなどの企業事例を通じて、炭素会計や脱炭素型のビジネスモデルへの理解を深める。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「60分でわかる! 最新 著作権 超入門」(STORIA法律事務所、柿沼太一、杉浦健二、山城尚嵩編著/技術評論社)

2024-08-15 09:35:59 |    企業経営



<新刊情報>



書名:60分でわかる! 最新 著作権 超入門

編著:STORIA法律事務所、柿沼太一、杉浦健二、山城尚嵩 

著者:石田怜夢,齋藤直樹,坂田晃祐,杉野直子,田代祐子,菱田昌義,山口宏和 

発行:技術評論社(60分でわかる!シリーズ)

 「その利用は違法か?」「無断引用はOKか?」「70年経てば著作権はすべて切れる?」「AI生成物はプロンプトを入力した人の著作物として保護される?」基礎知識からウェブサービス,SNS,AIビジネスまで、デジタル時代の著作物を保護する、利用する、武器とする。最新IT、コンテンツビジネスといった著作権に強いSTORIA法律事務所の弁護士陣が執筆する、基本から最新のトピックまで「著作権」を俯瞰する1冊。商品やコンテンツといったクリエイティブに対する権利を明確にし、法に則った運営が求められる現代、活用する側も権利関係に疎いではすまない。一方,クリエイターやサービス提供者にとっても法律は自衛の手段となり、著作権法の理解は必須。同書は、法律面の知識が心もとない方に向け、「著作権、著作権法とはなにか」「どのような理解と対策を必要とするか」法律の解釈から近年の判例、ケーススタディをまとめたハンディガイド。話題の生成AIや機械学習についても、最新の事例を用いて案内する。【実務に役立つ ひな形付き】著作権譲渡契約書/著作物ライセンス契約書
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「個人情報保護法」(岡田 淳、北山 昇、小川智史、松本亮孝著/商事法務)

2024-08-14 09:50:09 |    企業経営



<新刊情報>



書名:個人情報保護法

監修:宍戸常寿 

著者:岡田 淳、北山 昇、小川智史、松本亮孝

発行:商事法務 

 個人情報・プライバシーを巡る議論をふまえ法律と運用、実務の発展をめざす。条文やガイドラインからは明らかでない論点も取り上げ、実務家目線での踏み込んだプラクティスを解説。第一線の研究者との対話の成果としてのディスカッションも織り込み、実務家では見落としがちな俯瞰的な視点からも解説。【目次】第 1 編 総 論 第 1 章 個人情報保護法の変遷 第 2 章 個人情報保護法の法目的と基本理念 第 3 章 基本方針・基本原則・ガイドライン等 第 4 章 個人情報保護委員会 第 2 編 個人情報取扱事業者等の義務等 第 1 章 総 説 第 2 章 定 義 第 3 章 個人情報に関する規律 第 4 章 個人データに関する規律 第 5 章 個人関連情報に関する規律 第 6 章 保有個人データに関する規律 第 7 章 仮名加工情報に関する規律 第 8 章 匿名加工情報に関する規律 第 9 章 認定個人情報保護団体 第 10 章 本人同意原則の例外・適用除外 第 11 章 域外適用 第 12 章 インシデント対応(漏えい以外)、監督、罰則   第 13 章 プライバシーガバナンス 第 14 章 新たなテクノロジーを取り巻く課題 第 3 編 行政機関等の義務等 第 1 章 総 説 第 2 章 個人情報等の取扱いに関する規律 第 3 章 個人情報ファイルに関する規律 第 4 章 開示、訂正及び利用停止に関する規律 第 5 章 匿名加工情報に関する規律 第 6 章 行政機関等の監視 第 7 章 公的部門規律と民間部門規律の交錯 研究者と実務家の対話─宍戸常寿教授との議論をふまえて 第 1 編 総 論 第 2 編 個人情報取扱事業者等の義務等 第 3 編 行政機関等の義務等
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「イノベーションの世界地図」(上原正詩著/技術評論社)

2024-08-02 09:32:37 |    企業経営



<新刊情報>



書名:イノベーションの世界地図~スタートアップ、ベンチャーキャピタル、都市が描く未来

著者:上原正詩 

発行:技術評論社

 未来の世界を牽引するイノベーションは、どこで、どのようにして生まれるのか?コロナ禍、相次ぐ戦争、米中対立など、この数年の世界情勢の先行きは予測困難を極めた。メタバースや生成AIなどの新技術が人々を驚かせた時期でもあった。一方で眼前の日本社会には少子高齢化や経済の低迷などの課題が山積したまま。停滞する現状を打破すべくイノベーションに期待する声は小さくないが、「未来」を想像することが困難な時代において、イノベーションの行く末をどのように見定めればよいのか。同書では「ベンチャーキャピタル(VC)」と「都市」の二つに注目し、イノベーションの原動力となる「スタートアップ」がいかにして生まれ成長してきたか解説し。VCとスタートアップはともに成長を重ねた存在であり、リスクをとって投資先を見極めるVCの動向は技術の未来を示す道標となる。そしてスタートアップ、なかでも評価額が巨額な“ユニコーン”は特定の都市に偏在する性質がある。ユニコーンが生まれる都市には“生態系”の秘密がある。イノベーションはどのようにして生まれたのか。未来はどこに向かうのか。そして日本はいかにすべきなのか。同書はその秘密と疑問を解き明かす。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「英文会計が基礎からわかる本<第3版>」(清村英之著/同文館出版)

2024-07-19 09:41:36 |    企業経営



<新刊情報>



書名:英文会計が基礎からわかる本<第3版>

著者:清村英之

発行:同文館出版 
  
 英文会計を段階的に理解できるようわかりやすく解説した入門テキスト。IFRS適用企業の財務諸表に計上される項目を追加し大幅改訂。練習問題も充実させ、解答も丁寧に解説する。【目次】Part1 An Introduction to accounting(会計入門) part2 Recording Business Transaction(取引の記憶) Part3 Year-End!(年度末!) Part4 Other Subjects(その他の論点)【著者】清村英之 沖縄国際大学教授
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「スタートアップビジネス:MBA講座」(明治大学ビジネススクール編/同文館出版)

2024-07-18 09:33:12 |    企業経営



<新刊情報>



書名:スタートアップビジネス:MBA講座

編者:明治大学ビジネススクール 

発行:同文館出版

 スタートアップビジネスの基礎理論とともに、イノベーションを起こし急成長を遂げた「JINS」、「マネー・フォワード」、「炎重工」等、複数の企業の実践をケースを基に解説する。編者の明治大学ビジネススクールは、経営管理修士(MBA)を養成する専門職大学院。【目次】第1部 概論編 第1章 スタートアップの特徴とエコシステム 第2章 スタートアップ人材と組織 第3章 スタートアップのためのファイナンス 第4章 スタートアップビジネスと税務 第5章 起業家精神とリーダーシップ 第2部 ケース編 case① JINS -進化する愛ウェアビジネスと地域創生- case② みんなの銀行 -超保守的業界からいかにしてデジタルバンクが生まれたか- case③ 炎重工 -大学発外部資源活用型起業- case④ マネーフォワード -スタートアップのパブリック・アフェアーズ- case⑤ iYell -リーダー企業が不在の巨大市場に挑むスタートアップ- case⑥ 創業手帳 -起業と資金調達事情-
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