医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

迷う案内人

2024-06-30 03:45:58 | 薬局
常に「解説者」ではなく「案内人」になりたいと思う。

2024年度 調剤報酬改定は6月から始まった。
3月初めに報酬改定内容が発表になり、いつもと異なりほぼ3か月の執行猶予期間があったせいか、何となく落ち着いた感じでの開始となった。
さらに経過措置が緊張感を緩和させている。
正直なところ、私は調剤報酬改定に関する算定の解説などには興味がない。
厚生労働省から与えられた文書に自分なりの解釈で算定しればいい。
そこに自信が持てないから、他の人の解釈が気になる。
他の人が正解とは限らない。
正解は自分自身の理解に他ならない。
余計なことを問い合わせると杓子定規な答えが返ってくるだけで身動きが取れなくなる。
厚生労働省から出された疑義解釈の質問は問い合わせるほどでもないような気がする。

これからの薬局経営に必要なのは、目先の利益の獲得ではなく、これから先に向けた準備がもっと大事じゃないかと考えている。
それに気づいてもらうことが私の役割じゃないかと思っている。
ある人に”先義後利”としつこく

私が東京に出てきたころ始めたのが、次の経営者を目指す若手への研修会だった。
日曜日だったと思うが昼から4時間、毎月の6回コースだ。
ここから多くの若者が後の社長に育っていった。
あらから10数年が経過したが、若者に対する経営者への研修は今でも必要だと思っている。
既に時代は2世の後継者へとバトンタッチされている。
居心地が良かった創業者の後を引き継ぐには、今までとは異なる変化への対応が必須となる。
このまま油断していると事業の継続は難しいと思う。

時代は怠け者には優しくない。
変化には勇気をもって”火中の栗を拾う”覚悟が必要になる。
それを自覚して欲しいと願う。
40代の後継者は20年後には60代になっている。
60代は現役最後の締めくくりである。
そのころまで事業が継続可能かどうかは今にかかっている。

私は調剤報酬の「解説者」ではない。
だから具体的な算定などには興味がない。
それよりもこれからを生き抜く知恵を引き出させる「案内人」としての存在を大切にしたい。
20年後に私はもういないと思う。
いないはずだが「そう言えが、こんなことを教えてもらった」と思いだしてくれればいい。
「今」よりも「これから」が大事だと思う。

コメント
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