儲けてはダメとは言わないが…。
毎年のことであるが、この時期は製薬メーカーの経営者の報酬が公表される。
今回も凄い。
単純な比較なので間違っているかもしれないが、あるメディアから引用すると武田薬品工業のCEOは20億7,300万円だそうだ。
その他にも研究開発トップが10億4,600万円、CFOが6億6,400万円であり、3人とも日本人ではない。
いつの間にか武田薬品工業は和から洋に変化したようだ。
この他にもアステラス製薬のCEOが5億3,700万円、エーザイの執行役員が5億2,300万円と続く。
製薬メーカーの役員の報酬は1億円を超える人が多い。
ある面では儲かる業界なのかもしれない。
同じ業界でこれだけ多くの1億円プレイヤーが出せることに、何か仕組みの不自然さを感じさせる。
ただその儲けの基になっているのが日本の医療保険制度における薬価かもしれない。
今、中医協では来年の薬価中間改定をどうするのか議論されている。
国の財源的には実勢価格に合わせて薬価の引き下げが必須の課題である。
これだけ報酬があるなら…と思うのがげすな考えかもしれない。
基本的に薬価制度で守られた薬価から出る利益なら、ちょっともらい過ぎな気がする。
ユニクロの柳井社長が100億円を寄付した。
会見で「時代が変化する中で、世の中は問題だらけだ。特に医学の世界はがん、ウイルスでまだわからないことばかり。長期的視点で医学に助成できることを考えた」と動機を語ったそうだ。
かっこいい。
ただし、ここで100億円も寄付されると、その後いくら寄付しても小さくなりそうで困る。
お金は死ぬまでに使い切れるだけあればいい。
変に残すとろくなことにならない。
素晴らしい選択だと思う。
でも、まだたくさん残っているんだから凄い。
因みに、気になることがある。
それは大塚家具だ。
4期連続赤字に転落である。
既に身売りしてヤマダ電機の傘下に入っている。
何があったとかと言うと社長が交代しただけである。
経営とは恐ろしいもので経営者の采配ひとつで変わる。
事業を承継した2代目経営者に言いたい。
時代は常に非連続だ!
現状に甘んじるな。
早いもので今年の半分が過ぎてしまった。
残りの半分も…迷い、もがき、やばい。