医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

見えてこない話し合い

2013-04-30 05:36:00 | 薬局
止められない、止まらない。

どこかで聞いたキャッチコピーである。
同じ様なキャッチコピーが聞こえてきそうなのが「調剤ポイント」だ。
日本薬学会のポスター発表に興味深い内容があった。
「調剤併設型ドラッグストアにおける患者ニーズ」としての発表である。
既に、ドラッグストアにおける「調剤ポイント」はかなり浸透している。
先日も、ある地方で活躍している中堅のドラッグストアの幹部の方から「そろそろ内も『調剤ポイント』を始めようかと考えている」と相談された。
いろいろな団体に所属するために控えていたそうだ。
でも、限界と感じている。
そんな気持ちを裏付けるように、ポスター発表の結果は心を乱す内容となっている。
「『調剤ポイント』の付与を終了したら」との問に「利用をやめる」と答えたかたが59.2%もいたらしい。
こうなると「調剤ポイント」は調剤併設型ドラッグストアにとって「止められない、止まらない」存在になってしまった。

この他にも店舗の選択理由として「買い物が出来る」(24.8%)、「待ち時間が少ない」(20.6%)、「ポイントがつく」(17.7%)、「自宅・病院から近い」(11.9%)、「クレジット払いが可能」(7.5%)と続く。
気になる「薬剤師の薬の説明が良い」(4.0%)、「薬剤師の人柄・対応が良い」(1.8%)と低くなっている。
患者は薬剤師の質よりも利便性を重視している結果となった。
ここでも注目して欲しいのが「調剤ポイント」である。
この調査からドラッグストアにおいては「調剤ポイント」の有無は生命線になりつつあるかもしれない。

OTCのネット販売で影が薄れているが、この行方が気になる。
大手ドラッグが四半期決算の発表の中で、調剤併設型ドラッグストアの開設を加速するとしている。
実は、ここが「調剤ポイント」の火付け親だ。
また、ドラッグストアの決算報告をみていると、相変わらず「調剤が好調で」となっている。
基本的にマンツーマンや門前での開設ならわかるが、ドラッグストアの処方せん獲得は面での対応となっている。
それが増えているということは、近隣の薬局の処方せんが食われていることを意味している。
「何だか最近処方せん枚数が減っているね」などと呑気なことを言っている場合じゃない。
新しい処方せんを増やすには、既存の処方せんの維持の3倍の労力を要する。
確りリピートさせる仕組みを考えて欲しい。

さて、ゴールデンウィークも中休みに入った。
毎夜、毎夜でかなり肝臓も疲れを来たしている。
明日は健康診断なのでアルコールは9時までしか呑めない。
これはかなり生活酒肝病が進んでいそうだ。


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やらねばならぬ

2013-04-29 05:13:53 | 薬局
このギャップをどう見るのか。

日本薬剤師会が23年度の調査事業として「在宅医療等に関する実態調査」を公表している。
それによると「在宅患者訪問宅在管理指導料」と「居宅療養管理指導費」の届出薬局が97~8%となっている。
先日のブログにも書いたが、日本保険薬局協会の調査では在宅を実施していない薬局が83.9%となっていた。
しかし、日本薬剤師会ではほぼ100%に近い出来上がりだ。
この違いはと良く見る…と、調査の対象が日薬の調査では「在宅医療・サポート薬局」となっている。
こうなるとやっていて当たり前となる。
それも調査依頼薬局数は483薬局となっており、5万5千軒ある保険薬局からすると、調査対象になりえる薬局が483薬局しかなかったとも考えられる。
はっきり言って紛らわしい。

しかも選ばれた薬局にもかかわらず、平成23年10月における訪問薬剤管理指導がゼロの薬局が68軒(18.7%)もあり、なんともお寒い結果を露呈した形となっている。
因みに、言い訳を聞くと「訪問の指示があれば、状況に応じて応需可能である」が33軒(48.5%)、「訪問指示があれば応需可能である」27軒(39.7%)とあり、前者が「条件付受け入れ」とし、後者を「積極的な受け入れ」としている。
薬剤師の訪問活動は待ちの業務なのか。
私が実際に行っていた時は、居宅介護支援事業所のケアマネジャーに薬の勉強と称してアピールしたものだが。
薬剤師の在宅事業は「殿様商売」となったのか。
また、無菌製剤調製などの実施は32軒(8.7%)にとどまり、衛生材料などの供給は約8割の薬局で実績がなかった。

これも言い訳がましい。
「条件付受け入れ」や「受け入れ困難」の理由に、「無菌製剤が出来ない」が28軒(43.0%)、「業務多忙」が18軒(27.7%)となっている。
「業務多忙」が理由になるかどうかは別として、「無菌製剤が出来ない」は理由にならない様な気がする。
なぜなら在宅訪問の9割近くが無菌製剤を必要としないからだ。
高齢者に対する訪問が多く介護保険の「居宅療養管理費」の算定がほとんどを占めている。
ついでに在宅医療で活躍する訪問看護ステーションなどは、どうやって衛生材料などを患者に提供しているのだろうか。
訪問看護ステーションでは購入は出来ても販売は出来ない。
出来るのは薬局のはずだ。

こんな調査、やめたほうがいいんじゃないの。
結果を見ていると恥ずかしくなってしまう。

そういうと怒られちゃいそうだけど。


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げいが違わないか

2013-04-28 06:21:59 | 薬局
芸は身を助く。

自分で決めていたことがある。
それは、40歳までは自分磨きに努めるということである。
自分磨きとは、具体的には資格を取るとか、本を読むとか、見聞を広めることである。
以前にも書いたが、30代は医薬品卸でコンサルティング業務をしていた。
全国でも医薬品卸では稀な存在の本格的なコンサルティング業務だ。
もちろん社内に見本は無い。
全てはゼロから始まった。
これが今の自分の礎でもある。
このコンサル業務に必要だと思い、取った資格が「宅地建物取引主任者」と「中小企業診断士」である。
いわゆる宅建は丸1年(当時33歳)を要した。
テキストや問題集をあらかじめ用意して、今日が試験日と言う翌日から取り組んだ。
従って、丸1年となる。
診断士は丸3年(35~37歳)もかかった。
これはなかなか強敵で1次試験は1回で通過したが、2次試験に2年を要してしまった。
正直なところ、寝ても覚めても試験勉強だった。
この頃の睡眠時間は3時間と決めていた。

本もよく読んだ。
ある方に「コマ、本を読め」と言われて、毎月少ない小遣いを費やして6~7冊は読んでいた。
それも“えいふりこき”なもんで、ハードカバーがほとんどだった。
今でも読んだ本は大事にとってある。
縦に並べるとたたみ7畳ほどになる。
最近も本は読んでいるが、東京に着てからは文庫本で、しかも時代小説ばかりである。
「池波正太郎」のはほぼ読んで、今は「藤沢周平」の作品を読み漁っている。

40代は、調剤事業と介護事業の社長時代である。
雇われ社長であったが、ここでも勉強になる事がてんこ盛りだった。
在宅を取り組もうと、何人かの薬剤師と挑戦したのが「介護支援専門員」だった。
特に必要性はなかったが、「皆で在宅に取り組もう」といいながら、「そのためには資格を取ろう」と言ってしまった。
また、介護事業では「住宅改修をもっと頑張ろう」「そのためには知識が必要だ」と福祉住環境コーディネーターに挑戦する羽目になった。

まさか、その頃の苦労が今に生きてくるとは思わなかった。
今さらながらに「人生に無駄はない」と実感する。

ちょっとおじさんだけど、何となく可愛い感じの“はるな愛”も「ゲイは身を助く」か。


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チャンスは自らやってくる

2013-04-27 06:16:51 | 薬局
せっかく来てくれるのに。

小売業が最も力を入れているターゲットに高齢者がある。
妙に少な目の食材や家庭の味を強調したレトロな惣菜が目立つのはコンビニエンスストアだ。
かつてのイメージは若者だったはずだが、今は徐々に単身生活者や高齢者にシフトが始まっている。
スマホも高齢者向けが開発されている。
そんな情報に目が行ってしまう自分が寂しい。

高齢者の定義は難しいが、どの様なイメージがあるだろうか。
何と言っても、若者以上に日本の人口の大半を占める。
これからは大消費カテゴリーになりえる。
例えば、高齢者は、今さら冷蔵庫や洗濯機などの、いわゆる白物家電などはあまり必要としないだろう。
そのせいか電機業界の国内市場は厳しい。
高齢者が出会いを求めたコンパもあまり考えにくい。
そのせいか居酒屋チェーンが苦戦し、酒類メーカーも伸び悩んでいる。
イオンやヨーカドーなどの大型スーパー(GMS)はどうだろうか。
広すぎて買い物がし辛いと嫌厭される。
土日は若者が家族連れでのお買い物が多いが、平日の買い物客は少ない。
この平日に来れそうな客として専業主婦がいる。
専業主婦となると、そろそろパートタイマー期限切れの60歳以上の主婦となるかも。
その方々の来店を促すには、実は医療モールが効果的となる。
何と言っても永年の貯まった疲れが生活習慣病として表れるからだ。
かくしてショッピングモールと医療モールの組み合わせを新しい戦略とするGMSも現れる。
買い物すら億劫になるとお届けサービスの宅配がありがたい。
既に、スーパーもコンビにも当たり前のサービスになりつつある。
家での調理も面倒になると配食サービスもある。
ワタミの居酒屋売上は配食サービスに抜かれたと聞いた。

もちろんドラッグストアだって考えている。
サンドラッグが都市型の小型店を展開するそうだ。
気軽に歩いて来店できる高齢者向け需要を満たす。
集客ポイントは気軽に歩いてこられるである。
まさに半径500mがこれになる。
店舗面積も約90㎡というからコンビニを一回り小型にしたサイズになる。
商品は6割を医薬品で構成し、残りは高齢者ニーズがある健康食品や日用品らしい。
因みに、化粧品はほとんど置かない。

いろいろな業種が高齢者市場をターゲットとして動いている。
そして、あの手この手で高齢者へのアピールを考えている。
そこで、皆さんの薬局であるが、処方せんを持参して来る患者のほとんどが高齢者じゃないだろうか。
これはチャンスだ。

にもかかわらず…いつやるんですか?

今でしょう。

という事で、今朝はふきのとうを採って来た。
昨日から札幌である。
ふきのとうは炒めて食べる。
味噌と合えた「ふき味噌」も保存できる。
苦味が旨いと感じられる渋い歳になった。

まさに、今でしょう。


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この時期だけのお楽しみ

2013-04-26 06:40:53 | 薬局
お金が足りない。

未だに価格が決まっていないようだ。
年度を越えての未妥結は異常としかいえない。
それも医薬品卸も調剤大手も上場企業である。
株主への投資判断はどうなるのか。
昨年4月から薬価が改定になり、少なくても今年の3月末までに価格が決まっていなければ決算は迎えられないはず。
ところが、お互いの折り合いは平行線のまま。
と言うことは、前年度の決算は仮決算となる。
利益が出たのか、出なかったのか不明な状態だ。

昨年の4月から今年の1月までの医薬品卸の1次買差がマイナス1.5%だったと報告があった。
1次買差とはメーカーから医薬品卸に入ってくる納入価と実際に販売している売値との差を言う。
ここがマイナスと言うことは利益がないことを表している。
ところが、この業界はこの後の補填が大きい。
仕入量によるスケールメリットや支払を早める支払リベート、一定の製品に課せられたノルマ達成による拡売リベート、その他にも販売促進リベートなど複雑になっている。
それらを寄せ集めて利益となる。
それにしても仕入れ価格より安く売っても成り立つ仕組みがおかしい。

ある薬局の資金繰りが厳しい。
なぜかと言うと未だに納入価格が決まっていない。
価格が決まっていなくても医薬品卸には薬の仮価格として支払っている。
それが薬価から7%引きでの支払となっている。
薬局側も価格が決まっていないからと医薬品卸の言いなりに支払っていたようだ。
そうなると高い価格での支払となる。
そして、気がつくと会社の金庫にお金が残っていない。
気がつくのが遅い。

それにしても、こんな商習慣はいつまで続くのか。
上場企業には社会的責任がある。
一般投資家からの資金を預かり運用しているのが上場企業だ。
どっちもどっちだが、少し厳しいしつけが必要な気がする。

さて、明日から私のGWが始まる。
GWと言っても基本的には暦通りだ。
本日の夕方には札幌に戻る。
この時期にしか食べられない「行者にんにくの醤油漬け」が美味い。
ただし、これを食べると門外不出になる。
にんにく臭が凄いからだ。
でも、止められない。

気にしない、気にしない。



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太るんじゃなく幅だよ

2013-04-25 06:24:19 | 薬局
幅を持つ。

先週の金曜日は毎月行われているHSEセミナーの前半だった。
今回は、薬剤師で弁護士の美人女性をお招きして、薬局を取り巻く法的な解釈について話してもらった。
調剤過誤に対する刑事罰や行政処分、調剤補助(助手)の是非や何か問題が生じた場合の法的な処分など。
正直なところ、今の薬局が行っている業務を見直すと、かなり法的にそぐわない部分があるように思える。
曖昧なままに据え置かれている。

例えば、「調剤業務」とはどっからどこまでになるのか。
その業務の何処までが薬剤師以外が出来るのか。
大手の調剤チェーンには薬剤師業務の軽減を図るために全自動のヒート錠剤ピッキングマシーン(名称知らず)を導入している。
これと調剤助手がピッキングしたのとでは何が違うのだろうか。
器械に入力するのは事務職員だと思う。
となると、直接手に取ったのと何ら変わりがないように思う。
器械は良くて人はダメなのか。
全部ダメなら分かりいい。
せめて入力は薬剤師でなければダメとなると理解しやすい。
でも、そうなると薬剤師の業務軽減とはならない。

実は、そんなことが言いたかったんじゃない。
薬剤師であっても多方面で活躍している人がいることだ。
因みに、私も中小企業診断士と言う資格を持っている。
弁護士ほどではないが、これもかなり難易度が高い。
先日、鹿児島の若手(推定26歳)から中小企業診断士に合格したと連絡があった。
正直なところ凄いと思った。
私の頃とは異なり、今は試験制度が変わってかなり難しくなっている。
よく頑張った!(偉い)
と言いながら、自分も偉い。
この他にも私は不動産の売買ができる宅地建物取引主任者も持っている。
かつて診療所などの新規開業の手伝いをしている時にとったものだ。

ついでに言うと介護支援専門員(ケアマネジャー)も更新していないが持っている。
お陰様で、それなりに多方面の知識が頭に眠っている。
何かあった時にタンスの奥にしまってあった知識が出てくる。
出てきた知識はタンスから取り出しやすいところに戻される。
知識は頭に貯めてある色々な情報が絡み合って知恵となって出てくる。

普段の業務は知識の幅が大きいほど役に立ちそうな気がする。
そうそうもう一つ忘れていた。
福祉住環境コーディネーターもあるよ。


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減っていく

2013-04-24 06:35:51 | 薬局
知らないうちに。

大企業の会社員が加入する健康保険組合の保険料率が、2012年度の約8.3%から13年度は約8.5%に引き上げられる。
これは4年連続で過去最高を更新する。
その内訳としてトヨタ自動車は7.6%が8.3%に、大日本印刷は9.3%が10.0%、新日鉄住金は7.0%が8.0%、JRグループは7.2%が8.2%と1%ほど上がっている。
保険料は月収の一定率で、労使折半となっている。
年収600万円の会社員だと8.3%から8.5%の0.2%アップは、年間負が担約1万円となる(労使合計)。
単純に、1%アップだと0.2%の5倍で年間5万円の負担となる。
大企業の社員だから仕方ないかと無関心・・・。

この保険料率アップは高齢者医療制度への支援金が増えるためである。
08年度に始まった後期高齢者医療制度で、75歳以上への医療給付費の約4割を現役世代からの「仕送り」で賄うことになっている。
その結果、12年度に比べて13年度は1割増の約3兆1千億円にもなる。

これだけではない。
65歳から74歳までの前期高齢者医療制度への支援も増えており、団塊の世代が65歳に突入してますます負担増が厳しくなってくる。
これだけじゃない。
未だに70歳から74歳までの2割負担にも踏み切れていない。
これは国庫負担であるが2,000億円以上もある。

これだけではない。
高齢者医療制度に拠出する支援金負担で、中小企業が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)の財政はさらに厳しく、保険料率が10%になっている。
これ以上の負担は難しいと、そのしわ寄せを大企業の健保組合に肩代わりしてもらう総報酬割などもある。
要はお金持ちから優先的に負担してもらうというものだ。
いくらお金があるといっても、社員数が多いので負担額は企業の経営を圧迫する。

これだけではない。
厚生年金保険料も12年度の16.76%から13年度は17.12%へとアップする。
さらに40歳以上の介護保険料も1.55%から1.7%へと知らない内に負担が増えている。

アベノミックスで大企業の給与が増えている様だが。
例えば、12年度の大企業の平均給与が551万4,815円となるらしいが、その社会保険料の負担額が75万4,426円になる。
これが13年度に給与が556万1,563円になったとしたら、その時の社会保険料負担は78万102円となり、給与の増額4万6,748円に対して、社会保険料負担額は2万5,676円となる。
結果として、手元に残るのは2万1,072円となる。
何と恐ろしい現実であろうか。

もっと恐ろしいのは知らず、知らずの内に給与から天引きされているということである。
来年の4月からはさらに消費税負担も3%が重くのしかかる。
先ほどの手元に残るはずの2万何がしはマイナスとなって消えていく。

根本的な医療制度改革が必要となるが。
参議院選挙が近づいているので高齢者への風当たりが気になる。
何と言って投票に行く半分が65歳以上だとか。
この国は高齢者を労わりすぎて若者が疲弊する仕組みとなっている。

お陰様で、我が家も後期高齢者の母親を背負うのが重い。


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ご対面

2013-04-23 06:11:40 | 薬局
どうなるのか。

OTCのネット販売に関する検討会が続いている。
ネット販売推進派のケンコーコムと反対派の日本薬剤師会や日本医師会などの意見は平行線のまま折り合いなどつきそうもない。
この議論の論点に関わる大きなポイントとなりそうなのが「対面」と「インターネット」の優劣論となりつつある。
医薬品に限らず対面がインターネットより優れているかどうかへと発展している。
ネットのスカイプなどを活用すると対面と変わらない。
違いは直に触れ合えるかどうかじゃないだろうか。
これはOTC販売の是非だけに限らず、これからの新しい販売方法への突破口になりそうだ。

この考え方を強く押し広めようとしているのが産業競争力会議などの委員となっている楽天社長の三木谷さんだ。
インターネットなどが対面に代わる手段として認められると、遠隔医療や教育、金融商品の販売など大きく変わる可能性を秘めている。
経済の活性化からもICT(情報通信技術)の活用は必須と考えられている。
安倍首相も「対面を前提とした医薬品販売などのネット上でのサービスに係る規制のあり方」についてルール作りを進めるとしている。
これは反対の姿勢ではなく緩和の方向性を示している。

実は、この議論では実際に薬局において、薬剤師が何を持って「対面」としているかも問われている。
特に説明もなく、中には説明の文書も渡さず、そんな覆面調査の結果からも対面の有効性を強く言えないところがある。
ところが応援団も控えている。
厚生労働科学研究の報告書で薬剤師による「対面販売」が、OTC薬購入時の積極的な介入によって薬物乱用を防ぐとしている。
何だかこの時期にタイミングが良過ぎる。
過去1年間に大量・頻回購入者が買い求めたOTC薬で最も多かったのが総合感冒内服液剤の「新小児用ジキニンシロップ」だったそうだ。
これは小児用にもかかわらず、かなり大人で依存している人がいるらしい。
今回の調査では、OTC薬の大量・頻回購入者への対応経験がある薬剤師は58.6%もいた。
これに対して薬剤師の88%が購入者への「声かけ」や「使用目的の確認」(81.4%)の実施があったとしている。
ところが、この結果については分からない。
「声かけ」や「使用目的の確認」くらいで「要りません」というほど依存者は甘くない。
喉から手が出るかもしれないからだ。

こんな議論をしている最中に厚労省は、15日に離島住居者や継続使用者に対する第2類OTC薬のインターネット販売の経過措置期限が切れる5月31日を「年末」までに延期するとした。
これでいいのだろうか。


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親切な対応

2013-04-22 05:46:20 | 薬局
気になる…。

私のセミナーで、これから増える高齢者はどんな様子かを考えてもらっている。
いつも言っているが2012年は団塊の世代が65歳に突入した。
たった10年で団塊の世代が75歳を迎える。
この75歳の方々はどんなライフスタイルをしているのだろうか。

お元気な方は活動的に動き回っていると思う。
ただ、さすがに80歳を迎えるとかなり肉体的疲労が出てくる。
機械なら部品交換が可能であるが、生身の体は元には戻らない。
75歳で全く薬に頼らず生活ができる方はどれだけいるだろうか。
同じ様に介護認定を受けている方はどうであろうか。
厚労省の「介護給付実態調査 平成24年3月」によると、介護認定率が75~79歳13.5%、80~84歳が28.4%、85歳以上では58.6%となっている。
75歳からは介護需要が増え始まることが分かる。

これからの時代を生き残る薬局として「地域に支えられる薬局」になるべきだと考えている。
地域に支えられるとは地域を支える薬局である。
地域を支える薬局とは地域に情報発信している事が大切だと考えている。
例えば、地域の高齢者が増えることが予想できるのであれば、薬だけではなく、もっと地域の高齢者の生活に密着した提案が必要になる。

その1つに介護保険に関する情報がある。
いろいろな機会を通じて薬剤師に「介護認定を受けたいのですが」との質問を投げかけてみる。
家族が介護サービスを受けたいと薬局に相談に来たとの想定である。
この相談に対して、ほとんどの薬剤師が答えに苦慮する。
今までの経験から8割の薬剤師が「分からない」と答える。
残りの2割であるが「地域包括支援センター」を紹介すると答えた方がいた。
では「どこにあるか知っていますか」と切り返すと「分からない」と戻ってくる。
その他に「市役所」と答えた方もいた。
「市役所のどこに行ったらいいのですか」と尋ねると「分からない」又は「総合窓口」と返ってきた。
何とも親切な対応である。

薬局は薬を配るのが仕事ではない。
薬の向こうにある患者の療養生活の改善のために必要なツールとして薬があるはずである。
そして、患者の多くは高齢者であり、医療だけではなく介護も必須となっていく。
地域における薬局の役割とは何か。
こんな質問をしながら、薬局の社会インフラとしての使命は何かを考えてもらいたい。

今朝は部屋から東京スカイツリーが良く見える。
私が初めて出会った時は3割くらいの出来だった。
大きくなったものだ。
今日もやさしく微笑みかけている。
では、行ってくるよ!


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考えさせられる

2013-04-21 06:45:56 | 薬局
世界の常識、日本の非常識。

確か竹村健一さんがそんな言葉を使っていた。(知らないよね)
日本だけが特殊なはずはない。

金曜、土曜日は東京でHSEセミナーが行われていた。
その中で「知っておきたい海外の仕組み」と題して講演を頂いた。
サブタイトルは「薬局の将来を考えるために」とある。
医療費の抑制は世界各国が抱える問題となっている。
そして、その対策について試行錯誤が行われている。
どこにも正解はない。
その中でも日本は類を見ない超高齢社会を迎えており、最も先進的な取り組みが望まれている。

話しの中で「海外にあって、日本にはない制度」の紹介があった。
・完全医薬分業
・リフィル調剤
・電子処方せん
・箱出し調剤
・メールオーダー
・調剤助手
・薬剤師の処方権
などが上がっていた。
どれだけ認識があるであろうか。

また、「日本に特徴的?」と紹介していることに。
・調剤専門の薬局
・計量調剤
・多剤投与
・薬剤師数
なども上げている。

1つ1つ説明すると長くなるが、何気なく行われている業務が、世界では珍しい存在だと気づかされる。
欧米の調剤室には「分包器」がない。
これに驚く薬剤師もいる。
粉を調合するのは日本ぐらいだ。
もちろん全くないとは言えないが希である。
処方枚数当たりの薬剤師の数の制限も他では聞かない。
調剤専門の薬局などない。

あらためて世界の常識を知り、日本の特殊性を感じた。

金曜日の朝、突然メガネが壊れた。
確かに10年は使っている。
その内、その内と思いつつ、つい面倒だとほったらかし。
まさか壊れるとは思っていなかった。
これだけお世話になっているのに。
使えて当たり前と思っていた。
いつまでも大丈夫だと思わないことだと戒められる。
今まで支えてくれてありがとう。

感謝、感謝!





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