医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

時間の問題

2022-05-31 03:18:42 | 薬局

いつの間にかほぼ決まりだ。

 

先週の金曜日(27日)は「規制改革推進会議」があり、「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(WG)」が開催された。

その内容から調剤業務の外部委託はほぼ決まりのようだ。

規制改革推進会議で方向性が出され、それを補佐するようにWGが具体的な議論でまとめる。

今年度中に結論が出る。

卵が先か鶏が先かの議論があるが、調剤業務の外部委託は確実に、やることが前提で進んでいる。

ファンさんがコメントに書いているように「0402通知」は外部委託に向けた導火線みたいなもの。

まさにファンさんは不安を教えてくれている。

 

そもそも外部委託に対するニーズはあるのかの議論がはっきりしない。

薬局の対人業務を充実させるために「対物業務である調剤は外部へ」から始まったが、中小薬局にとって貴重な調剤報酬を取られるとやっていけなくなる。

外部委託の対象になっているのは一包化と高齢者施設への調剤となっている。

ここが美味しいところじゃないか。

それを「お願いします」と渡すバカはいない。

この外部委託でメリットがあるのは、調剤業務の企業内分業ができる規模の薬局くらいじゃないのか。

要は大手調剤チェーンとドラッグストアのドミナント展開に有利となる。

言い方が悪いかもしれないが受付薬局と薬剤調整及び配送センターの分離となる。

外部委託には部分委託型と完全委託型の2種類ある。

部分委託型は処方箋を応需した薬局が、調剤委託を受けた薬局で調剤を行い、出来た薬を委託先薬局に届けて患者に渡す。

こんな手間など掛けられない。

完全委託型では調剤を応需した薬局が調剤後に、患者までラストワンマイルでお届けする。

となると外部委託薬局の内製化が有利となる。

 

この陰に潜むのは「0402通知」の薬剤師以外の者による調剤行為である。

調剤報酬で言うところの「薬剤調製料」となる。

ここに「調剤料」をあえて分けた理由が見えてくる。

「薬剤調製料」に関しては機械化が進み、より効率が求められる。

なぜなら報酬を適正化したいからである。

適正化というと聞こえがいいが報酬を引き下げるという意味である。

だから処方箋40枚に薬剤師1人ではなく、例えば100枚に1人となることだって考えられる。

 

国は対物業務を引き下げた分を対人業務に向けると言っている。

今の中小薬局に対人業務を獲得できる技を持っているだろうか。

何となく今まで通りの「調剤料」と「薬剤服用歴管理指導料」で食っていけた時と何ら変わっていない。

「地域支援体制加算」への挑戦もしない。

なぜなら新しい「薬剤調製料」「調剤管理料」「服薬管理指導料」が、薬局に変化を強いることなく算定できるからだ。

この罠にはまっている。

 

申し訳ないが中小薬局はもっと身構えないと明日が見えない。

 

 

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お門違い

2022-05-30 04:12:50 | 薬局

”笛吹けど踊らず、旗ふれど兵動かず“とはよく言ったものだ。

 

世の中で認知されていない仕組みは無きに等しい。

もうかれこれ5年以上も昔の話である。

厚生労働省がこれからの薬局の姿を示した「患者のための薬局ビジョン」がある。

それを受けて登場したのが「健康サポート薬局」である。

この要件を検討するにあたって、日本薬剤師会と日本保険薬局協会のメンバーも参加して決めている。

他所から無理やり押し付けられたわけではないようだ。

それなりの薬剤師的視点が盛り込まれているはずである。

全国の中学校区に1か所は必要として、1万軒から15千軒を目標とした。

 

それがいざふたを開けてみると202112月末時点で2,842軒となっている。

5年以上も経過している。

しかも国民の認知度は極めて低い。

出来ない理由もやらないわけも要らない。

これを見直そうという意見も見当たらない。

これでいいのかと、責任者でてこいぃ~!

 

行政との窓口は日本薬剤師会が主体となっている。

薬局に係る会議は決まって日本薬剤師会からの参加となる。

ところが残念ながら日本薬剤師会は薬剤師の職能団体で薬局の業界団体ではない。

従って、薬局にばかり関わってはいられない。

でも、窓口は日本薬剤師会となる。

国民に対して健康サポート薬局を認知させる義務もない。

薬局に対して健康サポート薬局を目指そうと呼びかけるわけでもない。

そもそも日本薬剤師会の幹部の薬局が、健康サポート薬局の申請が出来ない薬局なら”やぶ蛇”になる。

 

4月末の認定薬局が公表されている。

「地域連携薬局」が2,589軒で、「専門医療機関認定薬局」が105軒だそうだ。

こちらは昨年8月から始まっているので、これからなのかもしれない。

はっきり言って認定されたからどうなんだというと、どうでもない。

国民がその機能を認知していない。

どこが国民に知らしめる役割なのか。

やるとしたら日本保険薬局協会なのかもしれない。

なぜならその会員の薬局が多く認定されているからだ。

 

「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ(WG)」が立ち上がって、薬局薬剤師の在り方が議論されている。

それも大事かもしれないが、その前にせっかく出来ている「健康サポート薬局」や「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の国民への認知度を高める国への働きかけの方が重要な気がする。

そこで働く薬剤師が胸を張って職能発揮できる環境のために。

 ひょっとして会議に参加している薬剤師の代表の薬局が…まさかね。

そのWGの第5回が開催された。

かなり小規模薬局にとってヤバい感じを受けた。

 

 

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知らざあ言って聞かせやしょう

2022-05-29 04:59:19 | 薬局

もっと勉強をして欲しいと願う。

 

先週の土曜日から5日間ほど出張に出てきた。

何軒かの顧問先を訪問し、これから起きるかもしれない仮説情報を伝えてきた。

仮説に備えることが大事になる。

ところが現場は極めて平穏である。

気になるのは4月からの価格がどうなるかぐらいのようだ。

それも楽観的で何とか今まで通りになると考えているようだ。

 

それはそれで今が良ければそれに越したことはない。

私もあまり厳しい話はしないことにしている。

何だかんだと国の施策は“でるでるお化け”のようで、大胆な改革など出ない。

 

規制改革推進会議で職種を超えて仕事を分担する「タスクシェア」の検討が始まっている。

新聞からの情報だと、在宅医療で看護師が行う点滴の薬剤の充填や、床ずれへの薬剤塗布が上がっているようだ。

こんなことぐらい法的に検討するまでもないような気がする。

誰がダメだと言っているんだろうか。

何をやるにも職能特権みたいなのが存在して患者本位が見失われているようだ。

 

今回の出張で感じたことは、2025年は地域包括ケアシステムだと口が酸っぱくなるほど言っているにも関わらず、薬剤師の介護保険に対する認識の薄さである。

まず「地域包括支援センター」の役割を知らない。

従って「地域ケア会議」が何なのかも知らない。

「居宅介護支援事業所」に関しても同じだ。

従って「サービス担当者会議」が何なのかを知らない。

 

在宅と言いながら高齢者施設の種類別特徴を知らない。

「ケアハウス」「グループホーム」「特例施設」「サービス付き高齢者住宅」など入所基準や人員基準、サービス提供の在り方など知らない。

全部同じに考えている。

少し毛色が違うが「特別養護老人ホーム」で、なぜ「居宅療養管理指導費」の算定が出来ないのか。

そんなことなど知る由もない。

それぞれの特性に応じた薬の提供の仕方がある。

それも知らずに、いかに適当に薬の配達に頑張っているのかがよくわかる。

”ご苦労さん“

 

これでいいのだろうか。

薬剤師として地域包括ケアシステムの参加メンバーに入れてもらえるのだろうか。

 

こんなことを言いだすと“古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます”と思う。

医療と介護は背中合わせの関係だ。

介護保険は2000年から始まっている。

その割には知識不足じゃないだろうか。

 

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早いもん勝ち

2022-05-28 04:09:24 | 薬局

2割の脱落が始まる。

 

25日の日経新聞に「マイナ保険証、病院に義務」の記事を見ただろうか。

厚生労働省の諮問機関である社会保障審議会・医療保険部会で、マイナンバーカードに健康保険証の機能を付けたマイナ保険証の運用に必要なシステムの導入を、20234月に原則すべての病院に義務化する検討を始めている。

もちろん導入費用の補助を拡充し、診療報酬上のインセンティブである「電子保健医療情報活用加算」のような報酬は減額の方向に考えている。

報酬関係は中医協マターとなるので社会保障審議会からの提案に基づき2024年診療報酬改定に向けた議論となる。

 

さて、20234月まではあっという間である。

この動きはかなり忙しい。

それに伴い薬局のオンライン資格確認も急がれる。

何を迷っている場合ではない。

あっちもこっちも動き出すと自分の番が回ってこない。

オンライン資格確認に関する補助金は、2023331日まで補助対象事業を完了させ、630日までに申請する必要がある。

補助金額の上限は42.9万円である。(本体価格39万円+消費税3.9万円)

実際にはこれを超えるようだが補助金がないよりましな話だ。

これを逃すと全額自己負担になる。

 

薬局における顔認証付きカードリーダーの申込は約8割強となっている。

残りの2割弱は時代に取り残される薬局になる。

正直なところどうなるかわからない。

どうなるかわかるが言えない。

さらに医科診療所と歯科診療所の導入状況も6割弱となっている。

ここが大きな問題となる。

医療制度の中でいつも問題なのがここになる。

 

今までの医療組織団体は機能の低いところに合わせる方向だったように思う。

これでは国が進める改革は何も進まない。

そろそろ低いところを切り捨てる英断が始まりそうだ。

オンライン資格確認を導入できない医療機関には、何かしらのデイインセンティブが働く仕組みに変わるような気がする。

これからは弱きを助けるのではなく機能を助ける仕組みに変わる。

そこで再度考えて欲しいのは国が薬局に求める機能とは何かである。

 

昨日今日の機能ではない。

前から求められていた機能である。

 

そう言えば262の法則みたいなのがあったと思う。

一般的には28の法則(パレートの法則)と言われている。

全体の2割は優秀で、6割はそこそこになる。

残りの2割はダメ組だそうだ。

 

ところで話は変わるが、昨日は「第5回薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するWG」が開催されていた。

3時間という長丁場であるが、かなり活発な意見が飛び交う。

その感想だが小規模薬局はヤバい方向に向かられている。

長年のやってこなかったツケが裏目に出ている。

もっと組織的に動けば良かったのにと「のに」が付くと愚痴になる。

 

 

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受け取り術

2022-05-27 03:56:20 | 薬局

着々と新しい仕組みに向けた準備が進んでいる。

 

これからの時代はラストワンマイルの在り方で大きく変わりそうだ。

先日もブログで紹介(5/24)したが、薬局から患者に薬が届く仕組みが変わる。

現時点では宅配業者を利用した「即日配送」や、いつでも受け取り可能な「ロッカー渡し」がある。

さらに24時間営業の利便性をうたっている「コンビニ渡し」もメニューに加わりだした。

すでにアイン薬局などはセブンイレブンと組んでサービス開発に取り組んでいる。

26日の日経新聞の記事には「ファミマ、処方薬受け渡し」が掲載された。

てっきりクオール薬局かと思ったが、どうも違う。

ある面での異業種の参入だった。

 

凸版印刷の子会社に「おかぴファーマシーシステム」があるらしい。

その会社が運営する「とどくくすり薬局」がオンライン診療に対応するお届けシステムを発表した。

ホームページで検索すると、すでに「とどくすりEXPRESS」なるサービスが開始されていた。

詳しい仕組みは確認が必要だと思うが、どうも「とどくすりEXPRESS」はちょっとクエスチョンな部分もうかがえる。

患者が受診して処方箋を「とどくすりEXPRESS」に送信するようだ。

それを「とどくくすり薬局」が受け取り、患者へのオンライン服薬指導の後に処方箋原本と引き換えに薬が届く仕組みのようだ。

これって前からあるFAXやメール処方箋の考えだ。

ただここで大事なことは基本的に処方箋原本ありきが大事になる。

薬を届ける場合は「歩行が困難なもの」が原則だ。

これはかなり「0410事務連絡」の拡大解釈のような気がする。

でも、ホームページなどに公表してどこからも疑義が出ていないならいいのかもしれない。

あっしには関わりのねぇことでござんす“。

 

で、その会社が同じように処方箋を受け取って、薬の受け渡しを都内のほぼすべてのファミリーマート2,400店舗で受け取れるとした。

ホームページを調べてみると処方箋は医療機関からの送付となっていた。

それなら「0410事務連絡」の手順となる。

その他にも個人のスマホなどからの送信もあるが、それは「0410事務連絡」ではダメじゃないのかなぁ…。

あくまでもFAXやメール処方箋は調剤の準備として、患者が処方箋原本を持ってきた段階で確認をして渡す。

ちょっと表現が下手でわかりづらい説明になった。

 

そんなことを私が監視してもしょうがない。

何が言いたいのかというと来年の1月からは電子処方箋の運用が始まる予定だ。

そうなると紙の処方箋だけが原本ではなくなる。

電子という得体の知れない処方箋も原本になる。

処方箋原本があるとオンライン服薬指導がより合法的に行われるってことだ。

うかうかしていると全部持っていかれる。

その時のサービスの差はラストワンマイルになる。

どんな方法で患者に薬が届けられるのかを考えておく必要がある。

 

おおッと!

その前に電子処方箋とは何ぞやを理解する必要が先かもしれない。

 

おおッと!

忘れていたが、これが異業種参入のきっかけになるかもしれないと危惧する。

 

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ちむどんどん

2022-05-26 05:15:42 | 薬局

常連客のニーズを考えてみる。

 

薬局には毎日のように患者が処方箋を持ってくる。

当たり前だが、これをいつまでも患者として見ていると、知らない内に減っていく可能性がある。

患者じゃなくてお客として見てみよう。

お客ならどんなニーズがあるだろうか。

 

一般的には高齢者が多い。

高齢者は何を求めているだろうか。

そんな視点からネットなどを調べてみると面白い。

ちょっと古いけど20151月に東京海上日動あんしん生命が行ったアンケートによると、定年退職後にやりたいことの1位は「旅行」、2位「働き続ける」、3位「芸術」、4位「料理」、5位「スポーツ」という結果になったそうだ。

 

「旅行」はいい。

まだ見知らぬ土地に行って郷土料理を食べながら地酒をいただく。

歴史ある産業などの見学もいい。

コロナ禍で今は中止しているが、当社の顧問先では日帰りバスツアーを企画していた。

これば大好評だった。

 

「働き続ける」のもいい。

何と言っても時間はたっぷりある。

高齢になると黙ってテレビを見ているだけで体の節々が痛くなる。

いっそのことなら何かやってみたい。

お薬の宅配サービスをお願いしてはどうだろ。

薬局の所有する菜園の貸し出しもいいかもしれない。

採れた野菜などはマルシェだ。

 

「芸術」は爆発だ!

絵画教室や水墨画、陶芸などもあるだろう。

基本的に私には縁がないので何が良いのか思いつかない。

ヌード撮影会なら参加してみたい。

 

「料理」の後は懇親会が待っている。

薬局がやる料理教室では薬膳がいいかもしれない。

使う素材から漢方の勉強もできる。

野草や山菜料理もいい。

遠く離れた郷土料理の作り方なども興味がわく。

例えば北海道なら沖縄料理みたいに。

思わず“ちむどんどん”になる。

 

「スポーツ」は健康の秘訣だ。

ふるさと再発見みたいな散策がいい、

ストックを使いながら歩くノルディックウォーキングを企画していた薬局があった。

意外に卓球もいいかもしれない。

以前にも書いたが私が気になるのはタキミカさんだ。

先日の日経新聞のRIZAPの広告は大村崑さんだった。

90歳には見えない体をしていた。

 

など薬局が主催となって何かできることがないか考えてみてはどうだろうか。

行ってみたくなる薬局を目指す。

モノを売るのではなく形のないサービスを売る薬局である。

 

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医師疎通

2022-05-25 05:20:17 | 薬局

出来る人は言うことが違う。

 

「向き不向きは、関係ない まずは、方向を決めること」はユニクロの柳井さんの言葉である。

確かに向き不向きなど要っていられない時代に入ってきた。

これからどうなるのかを見定めて方向性を見出すことが大事になる。

方向性が見えてきたら、どうしたら実現できるかの知恵を絞る。

 

医療界では遅れているDX化の波が押し寄せている。

何かと不備があるようだがオンライン資格確認も徐々に広がるだろう。

私のかかりつけクリニックには顔認証付きカードリーダーが設置されている。

使う人はわずからしい。

事務の女性が言うにはレセコンと連動していないので、かえって手間がかかるそうだ。

しかも保険証の確認しか出来ないとこぼしていた。

いつも中途半端な気がする。

時間が解決してくれることを願っている。

 

来年の1月から本格的導入となる電子処方箋がオンライン診療も服薬指導も普及するきっかけになるのだろうか。

ここも時間が解決してくれそうだ。

ただ、これらに向けて国のデジタル構想は進めていく。

 

5年ほど前だったか薬局機能情報提供制度に電子お薬手帳への対応があった。

それから何かと使い勝手が悪く、しかも各社各様で互換性もないままあまり大きな話題にならなかったように思う。

ところが、ここ最近では思い出したように厚生労働省が動き出した。

2021年度厚生労働省委託事業に「電子版お薬手帳適切な推進に向けた調査検討 調査検討会報告書」などの資料がまとまったそうだ。

その実態調査からあまり活用されていないことが分かった…って今さらかよ。

従って、電子版お薬手等に必要な機能を見直すようだ。

もっと早くにやれよって話じゃないか。

 

そこで初めの言葉を思い出して欲しい。

向き不向きは関係ない。

やらねば退場が待っている。

先ずは方向を決めてやるための方法を考えることが大事になる。

 

一番ネックなのは医科も歯科も診療所なんだよなぁ。

医者の石頭って奴ですかね。

いやいや失礼!

医師頭でした。

 

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汗を出せ

2022-05-24 05:09:27 | 薬局

最後の戦いに入りつつある。

 

などと書くと大げさかもしれない。

いつもの”ラストワンマイル“の戦いが始まりそうだ。

この場合のラストワンマイルとは薬局から患者に薬が渡る最後の物流を意味している。

時代は大きな転換期を迎えている。

わざわざ薬局に薬を取りに行く時代が変わるかもしれない。

自宅に届くのは当たり前だ。

ただ自宅に届けてもらうのはいいが、いつ届くのかタイミングに不便さを感じさせる。

うかうかとトイレにも行けない。

くつろいでパンツ姿で待つことも出来ない。

女性は化粧が落とせない。

人間は気ままだ。

自分の好きな時間に人知れず受け取れるとありがたい。

そこに登場するのがロッカー渡しとなる。

いつでも好きな時間に、しかもついでに行ける。

通勤帰りだったり、買い物がてらも気晴らしになる。

 

20日の日経新聞に「ウエルシア、深夜も処方薬」の記事が目に入る。

「受け取りロッカー、4260店に」だそうだ。

記事にはオンライン診療からオンライン服薬指導への流れと、ロッカーからの受け渡しが図で示されている。

いかにも便利だ。

 

コロナ禍で流行っているドーナツ屋がテレビで紹介されていた。

スマホで注文して店舗で受け取るのだが、店舗内に店員はいない。

ロッカーが並んでいて、そこから商品を受け取る仕組みになっている。

いわゆる非接触型の新業態である。

こんなのが良いのかねぇ~。

私ならかわいい女性にニコっと笑顔で手渡してもらいたいものだ。

 

記事の終わりの方に「ウエルシアHDは中長期では高齢化など処方薬の需要が高まるとみて、調剤事業を成長領域に据えている」とある。

確かにウエルシアの調剤売上が群を抜いて高い。

決算月が2月ではあるが18年度の対前年伸び率は13.1%、19年度が19.8%、20年度が12.0%、21年度は14.4%となっている。

ありえない!

ドラッグストアはウエルシアに限らず毎年10%以上の調剤売上を確保している。

それらが患者の利便性を高めた”ラストワンマイル“に工夫を凝らすとかなりヤバイ。

 

以前に紹介したがアインHDがセブンイレブンの店舗にロッカーを設置している。

 

ロッカーがなくても夜はご自宅へのお届けくらい考えなきゃ負けそうだ。

 

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変わったのにへんか?

2022-05-23 05:24:11 | 薬局

大きく変わったようだけどあまり感じないのは問題だ。

 

4月から調剤報酬改定が始まっている。

仕組みとしては報酬の大部分を占める「調剤基本料」「調剤料」「薬剤服用歴管理指導料」の仕組みが変わった。

でも特段変わったようには感じない。

なぜならいつも通り、レセコンに入力すると報酬名は変わっても、いつも通りの報酬が確保されている。

これで仕組みが変わったと思う方がおかしい。

でも、これでいいのだろうか。

 

18日に中医協が開催されている。

目立たないが資料の中に「答申書附帯意見に関する事項の検討の進め方について」がある。

今回の報酬改定で結果への調査検証を行う部分が書かれている。

そこには「調剤基本料及び地域支援体制加算の見直しや調剤管理料及び服薬管理指導料の新設、オンライン服薬指導の見直しについて」が調査検証の対象となっている。

 

「調剤基本料」に関しては「3-ハ」として300店舗以上が要件に追加されている。

これによって医療経済実態調査から収益がどうなったのかが検証される。

何ともいやらしい仕組みだ。

要は儲けないようにしたはずの検証である。

次の「地域支援体制加算」に関しては「調剤基本料1」が、どれだけぶら下げたニンジンに食らいついたかが問われる。

ここまでやってもやる気のない薬局は淘汰の対象となる”踏み絵”じゃないだろうか。

ここ大事だ。

さらに「調剤基本料1」以外に関しては、一度食べたニンジンの味が忘れられなければもっと頑張れって誘導しているようだ。

報酬が下がるのは困る。

 

あえて「調剤管理料及び服薬管理指導料の新設」となっている。

「薬剤調製料」も新設のはずだ。

「調剤管理料」では処方箋を受け取って調剤をしていいかどうかの判断業務が含まれている。

となると薬剤師が受け付けるのが手順となる。

さらに薬歴への記載も含まれている。

「服薬管理指導料」では服薬期間中のフォローが盛り込まれている。

どの薬が対象になるのかは薬剤師の薬学的判断によるが、同じ薬局内で薬剤師によってばらばらでは困る。

それなりのフォローマニュアルが必要じゃないだろうか。

 

最後に「オンライン服薬指導」となる。

これは政府のイチ押しである。

どうなるのかわからないが、本格的な運用は電子処方箋ありきからになると思う。

その時を待っていたのでは遅い。

 

他にも書いてあるが、今後の動向を占う部分としての認識を持って欲しい。

 

世の中で変わったにもかかわらず、変わったことに気づいていないことほど危ないことはない。

 

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もっと本を読め!

2022-05-22 05:07:40 | 薬局

気が付くとかなり溜まっている。

 

上司に言われて、20代の中頃から本を読みだした。

以前にも書いたが、いわゆるビジネス本と呼ばれる類である。

少ない給与から毎月本題として1万円をあてていた。

何を読むかはビジネス本のランキングをネットで調べて上位から選んだ。

内容が難しい本でもお金を無駄にしたくないので最後まで読んだ。

基本的に同じ本は2度読まない。

本に線などは引かない。

気になる部分は手帳に書き出す。

書き出した内容は近々中に実行してみる。

 

30代は国家試験への挑戦などもあり、かなり読書時間が減った。

でも40代は薬局と介護用品の販売・レンタル業の社長業だったので読書量が増えた。

経営者としての自分磨きが始まった。

ここでも2度読みも線引きもしない。

気になる部分はTo-Doリストとして机の上のメモ用紙に書き写した。

即現場で実践に活かしてみる。

 

東京に出てきてからはひたすら歴史小説や時代小説にはまっている。

著者はその時代に生きていたように表現する。

かなり面白い。

 

この歳になるとビジネスの基本は変わらないと思うようになった。

新しいビジネス本が出てきても会社運営や人の動かし方、マーケティング手法などは原則変わらない。

変わったのは時代だけだとわかると、時代を自分なりに追い続けると何とかなる。

人の書いた本のようにはいかない。

沢山の本から学べることは、それぞれに、それぞれのやり方があるってことだ。

そのそれぞれを知ることが大事になる。

一人を尊敬するよりもより多くの人を尊敬した方がそれぞれが分かる。

”独りの賢者から学ぶより百人の賢者から学べ“と言いたい。

 

東京の本棚には文庫本がかなり増えてきた。

私は本を読むのが遅い。

それでも増え続けている。

 

要は暇なのだ。

 

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