お金がかかるので要りません。
あるセミナーで、「薬局・薬剤師はもっと在宅に出ましょう」などと話をした。
するとセミナー終了と共に1人の60代の女性が近づいてきて「在宅をしようとしたらケアマネジャーが『お金がかかる』と言って患者を説得して断られた」と訴えてきた。
この患者のかかりつけ医師もご本人も「お願いします」と言っているのもかかわらずである。
そのせいではないが2ヶ月後に、その患者は亡くなったそうだ。
薬剤師の在宅訪問を阻む要因のひとつに、マネジャーの同意が得られないことがある。
ケアマネジャーの存在は介護保険の利用者にとって影響力が大きい。
なぜケアマネジャーは薬剤師の訪問を拒むのか。
1つには患者の負担の問題がある。
1回の訪問で503円の費用負担かかかる。
来年の8月からは年金所得が280万円を超える様な高齢者は2割負担になる。
なおさら「居宅療養管理費」が遠のく。
さらに、来年の介護報酬改定で「居宅療養管理費」が「在宅患者訪問薬剤管理指導料」と同じになるかもしれない。
そうなると個人宅は650円となり、その2倍となる。
その理由かどうかわからないがケアマネジャーの年収は300万円程度だと思う。
そのケアマネジャーにとって、薬剤師が薬を届けるだけで503円も取るのは、利用者負担が大きいと考えているようだ。
もう1つは、ほとんどのケアマネジャーが薬剤師は「薬を渡す人」と思っている。
中医協の資料に「在宅で薬の事で困ったときにだれに相談しますか」と言う資料があった。
1番はかかりつけ医だった。
2番は看護師、3番はケアマネジャーで、薬剤師はほぼ番外だった。
1番の医師は何となく理解できるが看護師では薬の事は分からない。
ましてケアマネジャーでは全くと言っていいほど知らないと思う。
資格を取得する上で薬の勉強などほとんどないからだ。
因みに、この資料をかなり時間をかけて探したが、何処に行ったのか見つからなかった。(残念)
先日も書いたがどうも薬剤師の在宅での姿が見えてこない。
また、在宅療養のキーマン(メン)であるケアマネジャーとの連携も薄い。
ここは薬剤師会としてケアマネジャーとの地域包括ケアの在り方を話し合うべきじゃないだろうか。
実は、少し前まで日本介護支援専門協会の会長は薬剤師だった。
今は退いているが、地域において薬剤師とケアマネジャーの連携が必要だ。
もちろん訪問看護師とも連携は必要だ。
こんな活動から薬剤師業務の”見える化”も始まるんじゃないだろうか。
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するとセミナー終了と共に1人の60代の女性が近づいてきて「在宅をしようとしたらケアマネジャーが『お金がかかる』と言って患者を説得して断られた」と訴えてきた。
この患者のかかりつけ医師もご本人も「お願いします」と言っているのもかかわらずである。
そのせいではないが2ヶ月後に、その患者は亡くなったそうだ。
薬剤師の在宅訪問を阻む要因のひとつに、マネジャーの同意が得られないことがある。
ケアマネジャーの存在は介護保険の利用者にとって影響力が大きい。
なぜケアマネジャーは薬剤師の訪問を拒むのか。
1つには患者の負担の問題がある。
1回の訪問で503円の費用負担かかかる。
来年の8月からは年金所得が280万円を超える様な高齢者は2割負担になる。
なおさら「居宅療養管理費」が遠のく。
さらに、来年の介護報酬改定で「居宅療養管理費」が「在宅患者訪問薬剤管理指導料」と同じになるかもしれない。
そうなると個人宅は650円となり、その2倍となる。
その理由かどうかわからないがケアマネジャーの年収は300万円程度だと思う。
そのケアマネジャーにとって、薬剤師が薬を届けるだけで503円も取るのは、利用者負担が大きいと考えているようだ。
もう1つは、ほとんどのケアマネジャーが薬剤師は「薬を渡す人」と思っている。
中医協の資料に「在宅で薬の事で困ったときにだれに相談しますか」と言う資料があった。
1番はかかりつけ医だった。
2番は看護師、3番はケアマネジャーで、薬剤師はほぼ番外だった。
1番の医師は何となく理解できるが看護師では薬の事は分からない。
ましてケアマネジャーでは全くと言っていいほど知らないと思う。
資格を取得する上で薬の勉強などほとんどないからだ。
因みに、この資料をかなり時間をかけて探したが、何処に行ったのか見つからなかった。(残念)
先日も書いたがどうも薬剤師の在宅での姿が見えてこない。
また、在宅療養のキーマン(メン)であるケアマネジャーとの連携も薄い。
ここは薬剤師会としてケアマネジャーとの地域包括ケアの在り方を話し合うべきじゃないだろうか。
実は、少し前まで日本介護支援専門協会の会長は薬剤師だった。
今は退いているが、地域において薬剤師とケアマネジャーの連携が必要だ。
もちろん訪問看護師とも連携は必要だ。
こんな活動から薬剤師業務の”見える化”も始まるんじゃないだろうか。
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