医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

今年のおひらき

2011-12-31 06:21:45 | 薬局
あっという間の1年だった。

皆さんはこの1年間にどんな足跡を残せましたか。
人生に無駄はないと言います。
過去はこれからの未来への礎です。
突然何かが降ってわいて来る事などありません。

私にとっての1年は、西日本を中心に「ネクスト経営塾」の基盤作りが出来た、大きなきっかけとなった年でした。
九州、四国、中国、大阪そして東京と、これからの薬局や薬剤師のあり方を、真剣に考え合える仲間が出来たとは大きな収穫です。
そして、仲間同士のつながりが確り成長しているのも嬉しい知らせです。
何やら同窓会らしき集まりもあるようです。

さて、年明けからは本格的に調剤報酬の内容が決まっていくことと思います。
どうやら楽しい宴は終わりかけています。
まさに、この宴はお開きではなく終わりなのかもしれません。
私は狼少年ではありません。
そろそろ本当に狼が来るような気配を感じます。
その根拠は10年先の予想です。

財源がなく高齢者が増える中での医療保抑制はどの様になるのでしょうか。
その中における調剤報酬はいかがお考えですか。
調剤報酬における医療に対する貢献度のエビデンスは何でしょう。
薬剤師の需給状況はどうなるのでしょうか。
売り手市場から買い手市場になるのでしょうか。
その時に選ばれる薬剤師とはどの様なスキルが必要となるのか。
「調剤が好調で」の決算報告は、不況下の中では美味しい事業です。
異業種がどの様に参入してくるのか。
調剤を主体とした薬局の経営者の平均年齢は59歳くらいだと思います。
実は、男性の59歳から生存率が急速に低下します。
因みに、59歳で9割りです。
10人いたら1年間で9人になる。
事業承継や後継者育成は万全でしょうか。
まだまだ10年先を考えると気づかされることがたくさんあります。
それを踏まえて今を考える。
そんなご提案を来年もやって行きたいと考えております。
世の中に、中小薬局が地域に貢献できるために。
厳しい環境に負けない薬局作りを目指して。

皆様のご支援を賜りますことを心から願っております。
先ずは、よい年をお迎え下さい。


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大晦日にリーチ

2011-12-30 06:11:14 | 薬局
つまみ食い。

ビタミン類に保険での使用制限が強まりそうだ。
既に92年から診療報酬の医科「薬剤料」の留意事項通知で、ビタミンB群製剤とC製剤については、栄養補給目的だけでは算定不可となっていた。
これらは水溶性ビタミンのため多少飲みすぎても大きな健康被害はない。
従って、保険で管理ほどではないとなったのであろう。
今回は体内に溜まる恐れがある脂溶性ビタミンのA,E,Dも追加となる。
今回のビタミン剤の使用厳格化によって年間164億円(医療費ベース)の削減効果があると見込まれている。

見える効果に期待したいが。
さっさと自主回収に踏み切った「ダーゼン」であるが、その類薬は簡単に引き下がれない。
「リゾチーム塩酸塩」と「プロナーゼ」の2成分は有効性を再確認する検証試験を望んでいた。
この試験をやる方はいいが、受ける方は手間ひまかかる。
この検証が終わって結果が出るまでは販売の継続になる。
何だかんだと未だに売れている。
開発費の償却が終わった製品だけにコストはわずかだ。
売れた分はほとんどが利益になる。
試験結果は15年5月までとなっているが、急いで終わらせると製品生命が短くなる恐れもある。
何とも無駄な気もするが頑張ってほしい。
高みの見物をしているウロコのマークには、自らが効果なかったと認めたんだから、今までの国民に対する裏切りは自主返還じゃないのか。
個別指導なら自主返還となりそうだが、相手は日本を代表する大物だ。
長いものには巻かれるのが筋か。

「貧乏人は麦を食え」とは行かない。
1950年に当時の大蔵大臣であった池田隼人の「所得に応じて、所得の少い人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の原則にそったほうへ持って行きたいというのが、私の念願であります」。
この発言が新聞では「貧乏人は麦を食え」となったらしい。
さすがの私も生まれていない。
小泉内閣の時だった思うが生活保護受給者には後発医薬品を優先する案が出た。
しかし、これは差別になると反対された。
現場でいろいろな話を聞くと、生活保護受給者はなかなかのもので、後発医薬品だと拒否する人もいるとか。
そして、なぜだか薬が多い。
今回もまた生活保護者に対する挑戦が始まる。
生活保護などを扱う厚労省の社会・援護局では、生活保護需給者の医療扶助の適正のために、後発医薬品の使用促進を大きなテーマとしてあげている。
都道府県自治体の福祉事務所に薬剤師や看護師などを「医療扶助相談・指導員」として配置し、生活保護受給者に後発医薬品の使用促進を図るというものだ。
何でも相談員が直接生活保護受給者の自宅を訪ね後発医薬品の使用を促すとか。
強制ではなく、断られたらそこでお終りだそうだ。
あくまでも促す程度だとか。
あまり効果は期待できないように感じる。
さらに、薬局や医療機関への協力依頼や電子レセプトの点検なども行う。
ここに数10億円の予算を付けたらしい。

この予算、いかに!


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薬の番人

2011-12-29 06:52:30 | 薬局
泥棒を作っちゃいけない。

何だか情けない話が飛び込んできた。
新潟市の急患診療センターで薬剤師が医薬品を持ち出して転売したようだ。
市医師会が運営する急患診療センターの調剤業務や医薬品の管理を、市薬剤師会が委託を受けていたらしい。
そこで薬剤師会から輪番で派遣された薬剤師が抗生物質、頭痛薬、湿布薬などを持ち出した。
幸いかどうか分からないが向精神薬や麻薬などの持ち出しはなかったようだ。

事件の発覚は、別の薬剤師が薬のなくなるのが早いことに気づき、薬剤師会に報告した。
これを受けて確認したところ本人が名乗り出たとのこと。
持ち出した期間や量などはこれかららしいが、被害総額は2,000万円を超えると見られている。
転売で得た利益はローンなどの返済に充てていたらしい。
本人は全額弁済の意向を示しているが、ローンの返済はどうなるのか?

これだから在庫の管理は確りやらなければならない。
以前にもブログで書いたが、在庫管理がルーズなのは泥棒を作るお手伝いをしているようなものだ。
それは薬局内も外部もである。

依託在庫や消化払い制度などを活用している薬局もあると思う。
ある薬局で永年使っていた消化払い制度を取りやめたところがある。
詳しい事情は確認していないが、何でも200万円くらい在庫が合わないそうだ。
既に支払いは終わっている。
あるはずの在庫が見当たらない。
かつて在庫を管理していた担当者は辞めていない。
卸の担当者に問い合わせると、その担当者と打ち合わせて処理したとなる。
こうなると堂々巡りだ。
在庫は自社の財産である。
自社の財産を他人が勝手に出し入れしていては確りとした管理が出来ない。
現金なら自分で管理すると思うが医薬品となると甘さが出る。
薬価も大幅に下がるので今からでも管理方法を見直してはいかがか。

昨日の夕方北海道に戻ってきた。
やっぱり寒い。
早速、友人とささやかな忘年会をやる。
つまみは“美唄焼き鳥”だ。
北海道には焼き鳥の2大流派がある。
流派というほどではないが、この“美唄焼き鳥”と“室蘭焼き鳥”である。
前者は鳥のモツなどを使っており塩味となっている。
ここのしめはかけそばを注文して、残った焼き鳥をそこに入れての「かしわそば」、本州では「とりなんばん」となるのか。
これがまた美味い!
後者は豚肉を使っているが「焼き鳥」となっており、塩もタレもある。
これを練りからしでいただく。
両者に共通なのは肉と肉の合間が玉ねぎになっている。
ねぎまならぬ玉ねぎまである。

3月に九州地区限定で薬局見学研修を募集している。
お蔭様で最小催行人数も確保できた。
研修もさることながら北海道を満喫してもらいたいと思考をしている。

さて、10cmほど積もった雪かきにでも行こうか。


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先送りの先には何が

2011-12-28 06:41:06 | 薬局
今年中に何とかなるのか。

と気になるのが消費税の行方である。
今年は残り少ない。
何か決まるのであろうか。
と思っていたら、やっぱり先送りの決まらず。
首相の権限も威厳もあったもんじゃない。

さて、この消費税であるが2010年度半ばに10%としている。
それも段階的にというから2013年頃に7か8%になるのだろうか。
こんなまどろっこしい事をされると現場は混乱する。
段階的に行なわれるとレジやシステムなどの変更や更新が必要になる。
余計なお金がかかる。
お偉い国会議員の先生様には分からない巷のことだが。
いっそ始めから10%でもいいじゃないのか。

そこで消費税が10%になったらどうなるのか。
非公式らしいが厚労省幹部は消費税が上がった場合、それに応じた診療報酬を考えているらしい。
しかし、診療報酬での対応は限界じゃないのか。

私なら薬価部分だけを課税対象にしてはどうかと考えている。
既に前2回の消費税では薬価も本体も診療報酬をプラスにしてきた。
89年の初めて消費税3%が導入された時は、全体で0.76%(本体0.11%、薬価0.65%)のプラスであった。
さらに97年の5%では、0.77%(本体0.32%、薬価0.4%)と、ここでもプラスとしている。
ここで本体部分は0.11~0.32%と小ぶりであるが、薬価はそうは行かない。

では診療報酬で対応せず、課税対象にするとどうなるのか。
先ず、今までプラスにしてきた薬価に含まれる消費税分を引かなければならない。
前2回の合計は単純に1.05%である。
これは医療費に占める薬剤費の関係から、薬価に対しては約5倍の引き下げになると思われる。
単純に5%ってことになろうか。
現在の医療費の中の薬剤費は8.4兆円ほどあるので、その5%となると4,200億円の削減となる。
この財源を本体部分へ、さらに介護報酬部分の消費税分への配分が可能となる。

これが医療費抑制の「最後の切り札」ではないだろうか。


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プラスの仕組み

2011-12-27 07:04:52 | 薬局
本当にプラスなのか?

診療報酬改定と政府が閣議決定した来年度予算案には少しズレがあるようだ。
今回の長期収載品等の追加引き下げと、新しく導入される新規後発医薬品の6掛けルールから削減される国庫負担金は、診療報酬改定の財源から外れるらしい。
この6掛けルールは新規後発医薬品の収載時に、10品目を超えた場合に7掛けだったのを6掛けに引き下げた。
これらによって削減された財源は一般財源へと回される。
その金額は長期収載品等の引き下げが薬剤費で約250億円あり、この内国庫負担分は60億円となる。
さらに6掛けルールでは88億円となり、国庫負担分は22億円と予想される。
この合わせた88億円がうやむやの内に医療費全体から削減され、その分は今回の改定には反映されていない。
これらを今回の改定に盛り込むと0.08%のマイナス改定となる。

この件に対して厚生労働所保険局医療課は「2つは医療費の適正化、効率化の一環で行っているもので、医療機関の経営資源として見ていないため改定率の計算には含めていない」と日刊薬業の12/26には記されている。

ただ、このことは今回だけではない。
前回の改定にもあった。
2010年度の診療報酬改定では、本体部分がプラス1.55%で、薬価部分がマイナス1.36%であった。
この差し引きとして0.19%のプラス改定としたが、ここでもウラ技として長期収載品の追加引き下げ2.2%(約600億円)分は別枠となっている。
そして、この別枠を加えると0.03%しかプラスになっていなかった。

診療報酬改定には魔物が棲んでいる。
どこでどうなっているのか4月のレセプト請求してみないと分からない。
ふと、ここで思ったのだが、財務省が長期収載品の追加引き下げで約10%を主張していたが、いともあっさりと引き下がった訳が見えてきたような気がする。
それは10%では今回の事実が明るみに出すぎだ。
挙げたこぶしをこっそりと降ろすには、0.9%くらいがちょうどいいのかもしれない。

ここまでして見せかけのプラス改定にする意味があるのだろうか。
あのタバコ嫌いの大臣は勝ち誇ったように自慢げである。
あの方が勝ち取った訳ではないと思うけど。



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大きな借金

2011-12-26 06:03:04 | 薬局
先送り、先延ばし。

めでたく2012年度予算が24日のクリスマス・イブに決まった。
サンタはとんでもないプレゼントを日本国民に与えてくれた。
詳しいことは分からないくらい複雑に出来ているが、とりあえず国の一般会計は90.3兆円に決まった。
今年度が92.4兆円の予測なので前年より少なく見える。
が、仕組みは簡単ではないらしい。
この90.3兆円の他に復興経費や年金財源が別枠となっている。
それらを合わせると96兆6,975億円と過去最高となる。
そして、この予算を支えているのが44.2兆円になる国債である。
この依存度は49.0%とほぼ半分となる。
さらに国債発行残高は過去最高の822兆円となり、この他に政府の借入金や短期証券の発行残高を加えると、「国の借金」と称されるものは1,000兆円を超えると予想されている。
この1,000兆円とは1万円札を積み上げると約1万キロメートルに達し、その高さは富士山を2,648個積み重ねたくらいに相当するというから凄い。

国家の運営も会社の経営も同じ様な原理原則がある。
それは収入を増やして支出を減らすである。
その収入であるが今回の予算では税収が42兆3,460億円と3.5%アップが見込まれている。
税収が増えるということは景気がよくなるってことではないのか。
なぜなら企業からの法人税や給与などの個人所得も増えることになるからだ。
何と嬉しい予測だ。
で、どんな政策が景気を良くしてくれるのか。
収入が増えるかどうか分からないが、医療保険も介護保険も負担率は増えそうだ。
支出はどれだけ減らせるのか。
公務員給与の見直しも国会議員の定数も変わらずじまい。
ただでさえも自然増が大きい社会保障費は、これといった改革もない。
何かやると次の選挙に影響すると。
“さわらぬ神にたたりなし“
いろいろな改革案は出ているが、いずれも来年以降とか13年以降と先送り。
送られた先はどうなってしまうのか。
喉もと過ぎれば、後は野となれ山となれ。

そう言えば消費税は今年中に骨子が決まるのか。
ある方が15%にしなければと言っているらしいが、本当はもっと必要なんじゃないのか。
1万キロメートルは既に成層圏を越えている。
かなり凄い。
そこから見た日本は小さい。


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暴風雪がやってくる・・・かも?

2011-12-25 06:02:31 | 薬局
長いものは長いかも。

診療報酬改定率はお約束どおりネットでプラスとなった。
何たって総理も担当大臣も公約としてマイナスはないと言っていたからだ。
平気でうそを言う総理もいたが、今回は大盤振る舞いなのか。
結果として0.004%と、これも四捨五入すると0.00%と限りなくゼロに近いプラスだ。
これをどの様に評価するのか。
私には誤差の範囲としか思えない。

2012年度の医療費予測は40.7兆円となっている。
2011年度は未だ継続中であるが、2010年度は36.6兆円だったので、4.1兆円の増加が予測されている。
単純に年間2兆円の増加である。
こんなに増加して大丈夫であろうか?

こんな厳しい財政の中で注目していたのが長期収載品に対する追加引き下げであった。
財務省から出ていたのは約10%の引き下げ要求だった。
ところがどこで妥協したのか、どこに納得性があったのか分からないが0.9%の軽症で収まった。
まさにかすり傷程度だ。
これによる財源は240億円となっている。
このうち国費分として60億円があり、これは介護報酬へ回されるらしい。
本来の長期収載品における追加引き下げは、2012年度の後発医薬品調剤率30%の未達成分の半分を製薬メーカーに負担してもらうところから始まっていた。
それが何ゆえに妥協したのか。
勝手にルールを作ったり、勝手にルールを変えたりするのは不信を招く。
平気でうそ言って、平気で人の事をうそつきと言う総理がいる国だから仕方がないかもしれない。

平民の私には民主党も製薬メーカーからの献金が増えたのかと良からぬ想像をしてしまう。
これも仕方がないか!

昨日は急いで東京に戻ったが。
札幌も千歳も昨日の天気は良かった。
東京も天気がいい。
本当に暴風雪になるのか。
とりあえずのリスクは回避した。
何事も備え有れば憂い無し。

約10%が0.9%に落ち着いたが、薬価は大幅に下がる気配を見せている。
何が備えかな?

さらに今朝の日経新聞1面は「医療費明細を電子照合」がトップだ。
ここにも備えが必要だ。



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外堀からやって来た!

2011-12-24 04:45:45 | 薬局
うまく仕組まれたもので。

「突合点検」と「縦覧点検」について書いたが、今年の6月から、その体制が確りひかれていた。
社会保険診療報酬支払基金は、今年の6月より調剤報酬における審査体制の充実を図っている。
5月末までは調剤報酬の問い合わせや事務方への助言、指導及び個別指導などを担当する役割を「調剤報酬専門員」が行なっていた。
これは会社で言えば単なる担当者程度の役職である。
それが6月からは「審査員」となっている。
こうなると係長程度に昇格したって感じだろうか。
それも「調剤報酬専門員」の時は全国に56人しかいなかったものを、「審査員」になったと同時に全国にある47支部の支払基金に3名ずつの配置となり、総勢141名の体制となる。
何とありがたい指導体制であるか。

さて、支払基金が20日公表した「減点・増点別1万点当たり原審査査定点数の審査月別推移」(長い)によると、6月以降減点が多くなっていると言う。
実は、この「審査員」制度になる前は、増点の方が上回っていた。
それが一転して減点超過となったのである。
11年10月の状況で見ると減点査定が0.336点であるが、増点査定は0.058点となっている。
何となく考えてみると調剤報酬レセプトは書き漏れや書き間違いなどによる返戻が多かったように思う。
これらは請求上のミスで、再請求することで取り戻せる。
ところが6月からは逆転現象が生じている。
さらに、今回の「突合点検」は実質上の再請求は難しい。

因みに、国民健康保険団体連合会では薬剤師が審査委員として、一次審査・再審査・突合審査などを行なっており厳しかったらしい。

先日からお伝えしているが、気がつかないうちに大阪城の外堀が埋まっていた。

「大阪城の外堀」は、今はまっている「真田太平記」(池波正太郎)からである。
この頃は時代小説ばかり読んでいる。
何たって「池波正太郎」は面白い。

さて、北海道に暴風雪がやってくるらしい。
とりあえず札幌の23日は静かであった。
そして、クリスマス・イブの朝も除雪が必要なく静かな夜明け前だ。
しかし、明日は暴れん坊冬将軍が来そうな気配となっている。
本当は明日東京に戻る予定だったが、本日の移動に切り替えた。
今夜のイブはいつもの居酒屋になりそうだ。


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雪かき

2011-12-23 06:26:11 | 薬局
いつものことだが「正しき者は強くあれ」と言いたい。

先日、ブログの「忘れていた重要事項」で紹介したが、レセプトの「突合」「縦覧」点検がにわかに表立ってきた。
お金の問題になると、どっちが、だれがになりがちだ。

実は、「突合点検」で未解決な課題が残っている。
それは調剤薬局による後発医薬品への変更がもとで「適用外使用」となった場合は、どちらの返戻とするのかである。
どちらにも不可抗力のような気もする。
薬の効き方は人それぞれである。
用量の多い少ないでは判断できない。
先日も例に出したが認知症の患者で、アリセプトの5mg以下でも高度の適用があると聞いた。
因みに、エーザイの製品が例に多いのは、たまたま私の東京でのHSEセミナーに参加いただいているからである。
そこでの雑談から拾っている。

今回の「突合点検」では、支払基金において請求月の翌月5日頃に医療機関に処方内容の確認を求め、その回答を同月の18日としているらしい。
ここで医療機関の回答した薬剤と調剤レセプトに記された薬剤の不一致が判明した場合、今度は調剤薬局に処方せんの提出を21日頃求める。
要は医療機関が考えた適用による先発医薬品と、調剤薬局が変更した後発医薬品との適用の違いである。
調剤薬局の処方せん提出期限は25日頃となるらしい。
これらの資料がすべて揃ったところで、どちらに責任があるのかとなるらしい。
このどちらにが難しいではないか。

このスケジュールによると請求月の翌月には「突合点検」が終了する事になる。
その結果が医療機関にしろ、調剤薬局にしろ返戻となって戻ってくる。
それを処理し再請求として減額となると思うが、医療機関も調剤薬局にも抗弁の権利はある。
なぜに、当方に責があるのか。
比較的薬局はおとなしいが医療機関は過激な方もいる。
正直なところ戦いだすと賞賛の行くへは微妙だ。
いよいよ3月から始まるが、どの様に捌くのか、お手並み拝見と言ったところであろうか。

21日から北海道に戻っていた。
商店街の活性化事業のため個別店への訪問指導である。
羽田空港の搭乗待合室には「札幌 -18℃」の表示が出ている。
札幌とあるが、これは千歳空港のことだ。
千歳は札幌より10度ほど気温が低い。
千歳に到着すると確かに空気が引き締まっている。
頭がチカチカ痛いような気もする。

そして、今朝の自宅前は除雪車が入ったようだ。
これから私の体力作りが始まる。
ひと汗かいた後のシャワーと朝食がうまい!


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朝から忙しい

2011-12-22 07:59:21 | 薬局
あらら!

今朝の新聞に、調剤報酬も介護報酬も決まったようですね。
診療報酬は全体で0.004%と四捨五入して0.00%となり、介護報酬は1.2%らしい。
やっぱり出来レースだった。
因みに、内訳は診療報酬の「本体部分」は1.379%となり、「薬価部分」が1.375%だそうだ。
この細かい数字にどこまで信憑性があるのか。
さらに「本体部分」は医療費ベースで約5,500億円の増額となった。
医科は、1.55%、歯科が1.70%そして調剤は0.46%らしい。
これで中身が決まる。
ネットは要らない桐の箱だ。
問題は美味しい中身かどうかになる。

と、朝から追加!
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