医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

主と客の物語

2013-01-31 06:28:18 | 薬局
どうも胡散臭い。

早くも再来年の診療報酬改定に向けた水面下の戦いが始まっている。
狙われているのは、調剤報酬の「調剤基本料」ではないのか。
この話しは、既に何度か書いている。
昨年の4月に新しく就任した医師会長の発言は「調剤基本料は薬剤師会自らが見直すべきだ」と、牽制球を投げている。
要は、調剤基本料に対する医療貢献エビデンスが無いと言っている。
エビデンスがないものは削除となる。
それに追い討ちをかけるように日医総研から出されたワーキングペーパー「医薬分業、後発医薬品使用促進の現状と薬局および後発医薬品メーカーの経営」である。
ここでも医薬分業自体が医療費抑制に貢献していないとしている。
さらに、今年になって四病協が調剤基本料について物申している。
明らかに狙われている感が漂う。

日本医師会のお偉いさんが講演した内容に、「2010年度改定で71点から69点に引き下げられた再診料について、明確なエビデンスが示されないままに」とある。
医療にはエビデンスが必要なのだ。
そして、この講演から伺えるのは再診料の71点へ向けた動きである。
正直なところ再診料が71点に戻ろうが、そのままであろうが関係ないが、その財源はどこから持ってくるのかが気になる。
同じく、その講演では「保険薬局の数がコンビニエンスストアの店舗数より約1万軒多い約5万5千軒に達し、保険薬局の売り上げが診療所の収入より高くなる『主客転倒現象』も一部起きている」とご発言している。

冗談じゃない。
数から言うと診療所は10万軒を超えている。
コンビニエンスストアの2倍もある。
さらに売上と収入を比較しているが、付加価値額で考えて欲しい。
薬局の原価率は6~7割に及ぶ。
さらに良く分からないが「主客転倒」とは主人も客人も転ぶってことか。
主人よりも客人の方が偉いじゃないか。
おもてなしをするのは主人の方だ。

たまには客人も何か言って欲しいと感じる今日この頃である。

あらら、早いもので1月も今日で終わってしまう。
1年の計は、少し進みましたか。
今月の振り返りを確りしましょう。
顔は前を向いていますか。
さぁ、2月は”逃げる”と言います。
いつもより早めの”急げ”で



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巨大魚が泳ぐ

2013-01-30 06:04:54 | 薬局
でたぁ~。

何気なく昨日の新聞をめくっていると、何やら「保険薬局」の大きな文字が目に止まる。
おや、と見ると全面広告ではないか。
それもカラーで。
ざっと見積もって4~5,000万円ってところかな。
実は医薬品の購入ネットワークシステムの広告だ。
全国に1,000件を超えた記念らしいが、目的は全国への認知度を高めることと、それによる勧誘(営業)である。
私が見たのは2つの全国紙だ。
この両方に掲載ってことは他紙にも掲載していると思われる。
これはかなりの利益処分となる。

確かに、素晴らしい仕組みを作ったものだと感心する。
この会社の医薬品ネットワークシステムが立ち上がった当時、私は医薬品卸の子会社で薬局を運営していたが、同じ様なネットワークシステムを作り、同様の展開が出来ることを親会社に主張したことがある。
が、速やかにっ却下された。
得意先を刺激してはならない、あえて高く買っていただいている得意先に価格を安くする必要はない。
さらに、「あの仕組みは価格を出さなきゃ成り立たない」と高を括った答えが返ってきた。
それが今では価格を出さなきゃ買ってくれないに変わった。
あの時の元気はどこに行った。
「価格は出しません」と。

小魚が集まって大きな魚に見せる仕組みを作ろうと提案している。
これを“スイミー作戦“と呼んでいる。
地元の中小薬局がお互いに競い合うのではなく、力を合わせて地域で生き残る作戦だ。
仕入れも「共同交渉」によって、緩やかなボランタリー化が可能だ。
その他にもレセコンが共通になると、各種算定漏れの防止対策や薬歴研究による個別指導対策などにも有益となる。
地域で団結して薬剤師の地域へのリクルートも可能となる。
もちろん研修なども共同で開催できる、
などなど、規模が小さいが故に出来なかったことが、仲間が集まると可能になる。
ただし、ここに大事なのは“この指止まれ”で止まらせるだけのリーダーの存在だ。
そんな地域におけるリーダーを育成できたらといつも思っている。
これからは“個々効率から共同効率の時代”である。
俺が、俺がから、俺たちがに変わる。

さて、医薬品卸さんはどうなるのであろうか。
このビジネスモデルはきっと他でも誕生してくるだろう。
いつまで売上に拘るのか。
企業が継続するために必要なのは売上金額の多寡ではない。
大事なのは利益だ。
何ともこっけいなのは利益がない先への迎合だ。
この様な新聞広告が出ると、わざわざ本社に伺って「この度はおめでとうございます」何て。
「1,000件達成ですね」って。
心にもないことを言う医薬品卸はないと思うが、自分たちの生活も考えて利益を確保して欲しい。


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何を今さら

2013-01-29 06:47:25 | 薬局
何とも曖昧な。

調剤ポイントに関する疑義解釈が24日に出されている。
「保険薬局における調剤一部負担金に対するポイント付与に関して、平成24年10月1日より、専らポイントの付与及びその還元を目的とするポイントカードについては、ポイント付与を認めないことが原則とされているが、現在においても従前と同様に1%程度のポイント付与を行っている事例について、どのように指導すれば良いか。」
こんな質問である。

これに対して、
「当該事例については、保険薬局に対し、今般の調剤一部負担金に対するポイント付与の原則禁止の趣旨について理解を得るよう努めていただきたい。
また、平成24年9月14日付け事務連絡で示しているとおり、クレジットカードや、一定の汎用性のある電子マネーによる調剤一部負担金の支払いに生じるポイントの付与の取扱いの検討を行うまでの間は、経済上の利益の提供による誘引につながっていると思われる事例等への指導を中心に行っていただきたい。
具体的には、例えば、
・ポイント付与を行っている旨の宣伝、広告を行っている事例
・特定の曜日などに限りポイント付与率を上げている事例
などへの指導を中心としていただきたい。」

こんな曖昧なことで良いのか。
原則禁止としながら、「その趣旨の理解に務める」とは禁止にならない。
また、クレジットカードと汎用性がある電子マネーも現段階では構わないと言っているようなものだ。
現実に認められている。
更に、「経済上の利益供与」が宣伝、広告となっているが、とあるGMS(イオンなどの大型スーパー)では、相変わらず自社の電子マネーでの調剤支払いがお得と強調している。
ところで、クレジットカードや電子マネーについての議論はどこまで進んでいるのだろうか。
これを言ったのは、前々厚生労働大臣で、前大臣も確か年内に話し合いたいと言っていた様な気もする。
因みに、年内は作年内だ。

だいたい何を思って、今さらこんな疑義解釈が出てきたのか不思議だ。
ここでも何回も取り上げているが、中小薬局にとってかなり厳しいはず。
これに追い討ちをかけるようにネット通販も牙を剥いてくる。
暖かくなってゴルフが待ち遠しいなんて言っていられませんよ。


今回はかなり手抜きかも。
貼り付け部分が多い。



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ちょっと前進

2013-01-28 06:27:32 | 薬局
世の中、そんなに甘くはない。

開局したいと相談が来る。
そんなに簡単に処方せんをもらえる医療機関は無い。
ただ漠然と独立したい希望があるようだ。
コンサルタントに依頼したらいい物件があるのかと聞かれるが、表現は悪いが、いい物件は高く売れるので、それ相応のお金が必要になる。
とても勤務している状態で買える金額ではない。
自分で努力しないと運はつかめない。
それよりも会ってみると、ほとんどが営業には向かないタイプが多い。
営業タイプが良いとは言わないが、どうやって医師とのコミュニケーションを取ろうとしているのか。
もっとハキハキしていないと医師とは上手くやれそうに無い。

先ず、大事なことは何が何でも独立したいと言う強い意志が必要だ。
強い意思がある人間からは何ともいえないオーラが出ている。
そして、質問も“これでもか”とうんざりするほど出てくる。
尚且つ、ノートなどにびっしり書き込むものだ。
こんな薬剤師はきっと成功するだろう。

開局したいなら。
自分で開業したい地域で、未だ処方せんを出していない医療機関を探す。
ここに何を言われても通うことが一番となる。
会ってくれなければ名刺だけでも置いてくる。
ある経営者が言っていたが、外来患者が多そうなクリニックの駐車場で、1日の外来患者を数えたそうだ。
それで、これは行けそうだと決めて通い詰めたと聞いた。
特別に取引があるわけではないので、いくら怒られても何の影響もない。
しかし、人とは面白いもので知らず知らずの内に人情がわいてくる。
これを地道に待つのが早道じゃないか。

そして、勤務中は独立したことを想像して出来る限りの情報を吸収しておく。
例えば、レセコンや分包器などの調剤設備の金額、その他にも事務職員の給与なども後々参考になる。
例えば、リース料なども知らないことが多い。
因みに、こちらは5年リースで月の支払いが1.9前後だ。
100万円とすると19,000円となる。

既に、独立して何店舗か持っている場合は、目の前の医師からの紹介をもらうのがいい。
一緒に食事をした時に、何気なく「先生の友人で独立したい方はいませんか」と匂わせておく。
誰でも声を出して言わないと意識してくれない。
もちろん好きな彼女にも「好きだ」と言わないといつまで経っても空振りとなる。
私の様に寄ってこられるパターンもあるが、それは希なケースだ。(希スギもある)

そうは言っても独立してみたいと言う夢を持ったことは評価できる。
何事も目標があると前に進む。
今回の相談もほんのちょっと前に進んだ結果じゃないか。
先ずは、当たって砕けるほど当たってみれ。
意外に岩が動くかもしれない。


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やれば出来る

2013-01-27 06:28:24 | 薬局
歩いて10分。

これが半径500mである。
薬局にとって、このエリアは重要である。
何と言っても高齢者が歩いて来られる距離だからだ。
通常の人は1分間に約60m進むといわれている。
時速にすると3.6Kmとなる。
一般的には時速4Kmとも言われている。
昔で言うところの「一里」(3.927km)となる。
不動産業界の1分間は80mとなり、時速にすると4.8Kmとなる。
これはかなり早歩きだ。

さて、このエリアに65歳以上が25%はいることになる。
日本の高齢者比率はほぼ25%になっているからだ。
でも、これはかなり地域差が大きい。
それはそれで、この高齢者が薬局にとって大事なお客様となる。(語弊があったらごめんなさい)
地域の基幹病院に通院していて、処方せんは門前で待たされているなんて事はないだろうか。
それでも近くの私の薬局に来てくれないのはなぜだ。
と、いつも書いている。
そこで、今回は実際に半径500mの泥臭い活動を紹介したい。

運動会の開催を行なった薬局がある。
地域の方々に呼びかけて。
焼肉バーベキューの開催もある。
どちらも大盛況だったらしい。

公的病院などは朝から患者がひしめいている。
待ち時間が大変だ。
やっと診察が終わり、薬局に駆け込む。
その患者の一言「あぁ~おなかが減った」である。
そこで、おにぎりを置いた、パンも売り出した。
これが意外にもヒットする。

鹿児島の薬局にはどういう訳か花や野菜の種を置いているのを見かける。
春先や夏の初めにはかなり売れるらしい。
もちろん近所の方も買いにくる。
ただ残念なのが、上手な植え方や育て方について説明できる方がいない。
収穫した野菜や生花などを薬局の空きスペースで売ってもいいかもしれない。
実は、薬局がスペースを貸し出して近所の農家の方が販売している薬局もある。
薬局は場所を貸すだけだ。
管理は農家の方が行う。
近所の方が処方せんの有無にかかわらず買いに来る。

旅行会もヒット企画だ。
健康に関する内容を盛り込んで、いざ出発!
同行するのは薬剤師だけではない。
処方元の看護師さんや医師にも協力してもらう。
バスの走行中はバスガイドならぬ薬剤師ガイドが健康オモシロ話で時間を忘れさせる。
見学先は後発医薬品や健康食品などの製造工場、薬草園など、日ごろ馴染みが薄い健康お宅っぽいところが良いかもしれない。

この他にも考えるといくらでもアイディアが湧いてくる。
でも、上記の例は実際に行なわれている。

薬局は地域に生きている。
薬局は地域に生かされている。
薬局は地域を支え、地域が薬局を支えている。

まだあるけど、また今度。
これからちょっと打ち合わせをして東京に戻ります。
新幹線で2時間半かな。


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長いやり取り

2013-01-26 06:02:52 | 薬局
突然ですが!

ご相談に乗って頂きたい事がありメールをさせていただきました。
町内のケアマネジャーさんに挨拶にお伺いしていましたところ、急な勉強会の依頼を受けました。
内容は、「薬剤師が在宅に介入して患者さんに何ができるのか?」、「薬の整理など看護師がするのと何が違うのか?」、「月2回の訪問で何ができるのか?」などの疑問に答えられるような内容にして欲しいとのことです。

こんなメールが来ました。
そして、こんな返事をしました。

「薬剤師が在宅に介入して患者さんに何ができるのか?」
患者が勘違いして服用している事が多々あります。
効能効果を勘違いしていたり、自分で勝手に調整したりです。
また、なぜ毎回服用しないといけないのかの理解も必要です。
さらに、食事内容や療養環境、運動のあり方など薬との関係は、実際にお住まいに行かないと見えてきません。
それも1度や2度では表面的な部分しかわかりません。
十分な話し合いの中から探るものです。
基本的に患者は薬を飲みたくないのが本音です。
それを理解し、その状況から出来るだけ薬を減らしてあげるのが薬剤師の使命です。
残薬があったらケアマネジャーは何というか聞いてください。
もし「ちゃんと飲めなきゃダメですよ」と言うとしたら、飲むことによるリスクを考えてもらいましょう。
患者は飲まずにコントロールしているからです。
薬剤師がご自宅に入り服薬管理(指導ではなく管理です)を行うと、薬効が強く出ることがあります。
これは今までの減らした用量が適当だったことによります。

「薬の整理など看護師がするのと何が違うのか?」
 薬剤師は薬の整理に行っているのではありません。
 看護師との違いは効果の発現や副作用の有無が分かることです。
 例えば、元気が無くなった患者には向精神薬の用量がいいのかどうか。
 食欲が無くなったのは、口の中が乾いて飲み込みづらくなっていないかどうか。
 味が変わって食欲がない事もあります。
 オシッコの出が悪くなっていないか。
 便秘はないか、立ちくらみはないかなど看護師では見えない薬理作用的な副作用があります。
 看護師はどこで薬の勉強をしたのでしょうか。
 こう言うと、けんか腰になりますが、医師も薬については本格的な勉強などしていません。
 医師は、症状に合わせた薬を出すだけです。
 もっと薬剤師としての薬学的管理について事例を考えてみて下さい。
 さらに、現場で困っていることを想定しましょう。
 坐薬が挿したとたんに出ちゃった。
 血圧の貼り薬がシャツを脱ぐ時に剥がれた。
 私は実務的なことはわかりませんが、そんな時にどうするのか。

「月2回の訪問で何ができるのか?」
 本当はもっと行きたいところです。
 でも、報酬上の問題で致し方ない訪問回数です。
 そのためにチーム医療なんです。
 ケアマネジャーにもヘルパーにも、デイサービスのスタッフからも協力が必要です。
 特にケアマネジャーが在宅では核になります。
 十分な打ち合わせや協力体制を組むことが必要となります。
 ゴミ箱に捨ててある残薬は無いのか。
 普段もらしている体調に関する話は無いのか。
 月に2回でも十分服薬管理は可能です。
変化は急には起こりません。(急なのもあるけどね!)
経過観察も必要です。
 後は、関わっている皆様との協力で電話でも何でも相談して欲しいと訴えてください。
 在宅を維持するには「薬と食べ物」の管理が大事だと伝えてください。
 薬剤師は多少の栄養学も勉強しています。(と思います)
 月2回で何が出来るのか、やってみなければ分かりません。

先ずは、自信を持ってぶつかってください。
これで失うものはありません。

“問題は頭で作られ、行動が解決に導く”
上手く理解していただけることを願っています。

長くなりましたが、こんなやり取りをさせていただきました。
これは実際のメール内容です。
ブログのコメントのご質問に対する多少とも参考になれば幸いです。

で、質問された方は、これからも勇気を持って取り組む覚悟が出来たと報告がありました。
いやいや、何だか涙が出ちゃいそうです。(ポロリ)


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大事なことは2度言う

2013-01-25 06:26:29 | 薬局
怖いものですね。

調剤済麻薬に関する事故の話が舞い込んできた。
昨年の12月末に調剤済麻薬を使用し、緊急搬送に至った事故らしい。
幸いにも救急処置による呼吸確保などにより最悪の事態には至らなかったものの危ない、危ない。
2年前に調剤された「デュロテップMTパッチ」(フェンタニル経皮吸収型製剤)があまっていたらしい。
それを家族が痛みを訴えたために「痛み止め」として使用した。
何となくありそうな話だ。
それにしても良く効くというか、呼吸困難に陥るほどの効果があるって事だ。

薬の事は詳しくないが使用上の注意に「使用開始には、副作用、具体的な使用方法、使用時の注意点、保管方法等……本剤使用中に本剤が他者に付着しないように患者等に指導すること」となっている。
この「付着しない」というのも凄い。
更に「本剤を他人へ譲渡してはならないことを指導すること」ともなっているらしい。
さすが麻薬である。
ところが、投薬を受けた本人は投薬時の説明が無かったと主張しており、説明の有無は定かではない。
こうなると薬歴への記載が全てとなるが、意外に事細かくは記載されていないのではないだろうか。
でも、これが証拠の全てとなる。
こんな事件を受けて、地元薬剤師会では注意を呼びかけているが、この結果がどうなったかはわからない。
大事なことは、起こったことに対しての次への対応も大切だが、その結果がどの様になったかを知らせることも必要じゃないだろうか。
そして、薬は時として「危険」と背中合わせであることを再認識させる必要がある。

忙しさにまぎれて「こなしの調剤」になっていないだろうか。
本来ならば患者と向き合う「取組みの調剤」が必要なはずが。
先日公表されたOTCの覆面調査もそうであるが、薬剤師の姿が見えづらくなっている様な気がする。

鹿児島、博多と渡り歩いて来た。
鹿児島では黒豚しゃぶしゃぶ「いちにぃさん」でとろけるような脂身が美味しかった。
この脂が身に付くんでしょうね。
おおぉ~こわ!
博多は何と言ってもモツ鍋「もつ幸」だ。
ここでもモツに脂がこってりプリプリ。
これも身に付くのか。
ここでは特製のポン酢でいただくのが珍しい。
締めは残った鍋のたれに「ちゃんぽん麺」を入れ、どろどろにしていただくのがまた美味い。

次回は何にしようかな?
お腹周りが怖い話しだ。


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えぃ、やぁ!

2013-01-24 05:23:31 | 薬局
正しきものは強くあれ!

これは土光さんのお母さんの言葉だ。
土光さんと言っても知らないと思うが、かなり昔の第4代経済団体連合会(経団連)会長であった。
因みに、現会長の住友化学会長の米倉弘昌さんは第12代となる。
その土光さんのお母さんが71歳で設立した学校が「橘学苑」である。
かつて、この土光さんの本をよく読んでいた。
彼は会議などで弁当が出ても食べきれないと思ったら、始めから食べなかったそうだ。
残すのが勿体無いと。
今は、好きなものだけ食べて、後は平気で捨てる時代である。
また、土光さんの食事は極めて質素でメザシが大好物だったらしい。
塩味でご飯が進み、タンパク質とカルシュウムが豊富だからなのか。
「メザシの土光」と呼ばれている。
興味がある方は土光敏夫の伝記を読んでいただければと思う。

さて、経営者たるもの確りとした信念を持って経営に臨んで欲しい。
社内のおかしいと思うことにはバッサリとメスを入れる必要がある。
薬局は薬剤師不足から緩い体制になりやすい。
特に、薬剤師ではない社長や片手間のようにやっている子会社などは、その典型ではないだろうか。
薬剤師不足を補うために、補充、補充の年棒制での採用は、後になってから修正が難しい。
年棒制は薬剤師のモチベーションも下がる。
やってもやらなくても報酬は変わらない。
最近、薬剤師の給与体系で悩んでいる経営者が多く見られる。
新しく採用する時に、以前からいる薬剤師とのバランスが取れないのだ。
調剤報酬も薬価差益もそれなりの時代は良かったが、今はどちらも期待できない。
期待するどころか、どちらも引き下げの傾向が強くなっている。
帳尻合わせの採用は経営を苦しくする要因となる。

70歳近い薬剤師が超高級取りだったらどうする。
この方が辞めると30代の薬剤師が2人雇えるくらいの。
確かに、年だけは2倍だ。
この70歳近い方のために監査している事務職がいるとしたら、本末転倒になる。(例え話)
辞めてもらいたいが補充できる薬剤師がいない。
でも、何処かで割り切りが必要になる。
こんな時に経営者としての成長があるのではないだろうか。
70歳近い方がダメだと言っているわけじゃない。
監査もままならないのは問題がある。
でも、居る事を引き留めているのではなく、居なくなる事を半分脅す様な発言があるとしたら。
こんな時に決断が必要になる。
人は切羽詰まると意外な力が湧いてくるものだ。
私なら、いつものおまじないで「ありがとうございます」を何回も繰り返すだろう。

経営とは事業の継続が重要である。
そのために何をなすべきかの自問自答が常につきまとう。
これに打ち勝つには、今最適しかないと思う。
まだ見えぬ先を読み過ぎて我慢するのではなく、勇気を持って問題に立ち向かう姿勢が大事じゃないだろうか。
「ならぬものは、ならぬものなのです」

って、また何を言っているのかわからない話になってしまった。

ところで、予約していた飛行機の便が突然欠航になった。
その知らせはメールで来た。
たまたま分かったからいいが、危なく九州から戻れなかったかもしれない。
例の787の影響だ。
他人事かと思っていたが、何処で当事者になるかわからない。


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久しぶりの

2013-01-23 06:59:53 | 薬局
患者の声として…。

・いろいろ説明してくれるが分からない
 いったい何が言いたいの…?
・薬の飲み方などあなた以上に知っているは
 もう何年も付き合っているから
・正直なところ薬など飲みたくないの
 だって、薬って副作用があるんでしょ
・何度も言わないで欲しい
 きちんと飲ませるんじゃなくて、飲まない方法を教えて!

これはセミナーで使っているパワーポイントの資料である。
本当にこんな事を患者が言っているのかは別として、患者と薬剤師の意識の違いを表してみた。
こんな言葉くらい判るだろうと思って話す薬剤師。
聞くのが面倒でそのまま生返事の患者。
「塩分控えめに」ってどうすればの答えに「しょっぱいものをなるべく食べないようにしましょう」と返って来る。
何がしょっぱいものなのか、どうしたらいいのか。
「カロリーを控えめに」って言うけれど、カロリーって何だ?
そんな食べ物見たことない。

1976年にアダラートソフトカプセルが発売(1976年)されて37年が経過しようとしている。
そして1988年には1日1回型のアダラートCR錠と変化している。
多少の適用症なども変わったが、初めから服用している方にとって付き合いは永い。
今さら説明など要らないし、服用したことが無い人からとやかく言われたくないと思っているのではないだろうか。
でも、プロだから見える副作用もあるんだけどね。

何となく調子が悪く、診察してもらうと「血圧が高いですね」なんてことないだろうか。
そこで、「薬を下さい」とはならないだろう。
「出来れば薬は飲みたくない」となるのではないか。
基本的に薬には副作用があり、自ら進んで飲みたがる人は少ない。

飲みたくないのに「きちんと飲んで下さい」「忘れないように」などのありきたりな言葉が続く。
「こうしたら飲まなくてすみます」
そんな話が欲しい。


今日は久しぶりの大寝坊!
目が覚めたら、乗車するはずの時間だった。
ちょっと壊れ気味かな?
それとも、昨日一緒だった女性に飲まされちゃったかな。
櫻井流で口説いたはずなのに。


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ヤバイ処理を忘れずに

2013-01-22 06:00:56 | 薬局
単身も良いけど。

一人暮らし世帯が2035年には4割近くに達するそうだ。
国立社会保障・人口問題研究所が、そんな将来推計を公表している。
世帯総数は10年の5,184万世帯から19年には5,307万世帯に増加するが、この後は少子化の影響で減少し、35年には4,956万世帯になる。
この減少する世帯数の中で、晩婚化や未婚化などが進み一人暮らしが増える傾向にある。
10年には1,678万世帯の一人暮らしが35年には1,864万世帯と、減少する世帯数に逆行する形で増えている。
全世帯に占める割合も10年の32%から37%に高まる。
さらに、高齢者の一人暮らし世帯が10年では498万世帯が35年には762万世帯と約1.5倍になる。
何だか寂しい生活が待っていそうだ。
更に今後、介護や見守りのニーズに行政がどの様に対応するのか大きな課題になる。
というか、どうやってこんな推計を作るのか不思議だ。

さて、お陰様で、私の単身生活も丸3年になり4年目に入った。
ご近所にも知り合いが出来、お食事にもカラオケにも誘ってくれる。
更にいいことはどういう訳か最年少となっていることだ。
まるで「ボク」扱いされている。
いつもの居酒屋ではいろいろな方がお酒をご馳走してくれる。
お陰様で、いつもチャンポン状態になる。
ところが今どきの60代はお酒が強い。
多少飲めるはずの私であるが、翌日は確実に二日酔いになっている。
この居酒屋には注意が必要だ。

特殊清掃って知っているだろうか。
事件、事故、自殺等の現場の特殊な清掃業務で、主に変死体や腐乱死体があった場所の清掃、消臭、消毒、害虫駆除、供養、お祓い、家屋解体、リフォームなどの原状回復を行う。
世の中に必要であるがかなり業務は厳しい。
特に「孤独死」で死後数日経過した現場は防臭マスクが欠かせない。
それだけではない。
得てして孤独死する家の中は騒然としている。
ごみの山と化している事が多いらしい。

またも話は変わり、私も単身生活なので、旅先で「うぅ~っ」って事があるかもしれない。
せめて部屋の掃除と怪しいものだけはきちんと片付けておかないと。
最近、「エンディングノート」なるものが注目されている。
自分が死んだ時に残された家族などに迷惑がかからないように書き記すものだ。
先日、小学校の先生が亡くなって部屋を片付けていたら1,000本を越えるAVが見つかったそうだ。
この先生も単身赴任だったのかな。

単身生活は良い時もあれば、時に無性に寂しい時もある。


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