医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

合否ろみ

2016-02-29 06:06:46 | 薬局
結果はいかに?

薬剤師国家試験が27日と28日の両日で終わった。
合否の発表は3月28日となる。
とりあえずホットひと息って感じじゃないだろうか。
解答速報を見て、これだと安心して就職活動にのぞめると意気込む人もいる。
それとも早くも国家試験予備校の手配をすすめる人もいる。
親の立場としては財布の紐が気になるところだ。

気になるというと調剤報酬の詳しい通知も気になる。
今回は新しい仕組みが算定要件を複雑にしている。
例えば、今回の目玉である「かかりつけ薬剤師指導料」であるが、薬剤服用歴管理指導料、かかりつけ薬剤師包括管理料、在宅患者訪問薬剤管理指導料との同時算定は不可となっている。
これに居宅療養管理指導費が書かれていない。
まさか、居宅療養管理指導費の算定とかかりつけ薬剤師指導料が同時算定が出来るとは思わないが、出来たらどうする。
つかの間の喜びで、後でダメって出るんじゃないかと思うけどね。

質問で多かったことの一つにかかりつけ薬剤師の要件で「医療に係る地域活動」に学校薬剤師は入らないのかがあった。
これなどは私に質問するんじゃなく、学校薬剤師会みたいな組織で訴えればいいのにと思う。
まだ通知は出ていない。
日本薬剤師会経由でもいいから早く手を打つべきだ。

基準調剤加算でも平日の8時間以上が気になるらしい。
水曜日、木曜日の午後休診があるからだ。
ここは難しいね。
開けなきゃならないんじゃないか。
また、他店舗を持つ会社では土曜・日曜日だけ対応する薬剤師も出てくるかもしれない。
土曜・日曜日の一定時間の開局である。
例えば、その一定時間数が4時間だとすると土曜日の午前中はA店舗にて勤務、午後からはB店舗に勤務する。
日曜日も同様にC店舗とD店舗に午前と午後に勤務する。
バカな話だ。
期待するほど患者は来ない。

これもどうするのか。
同一世帯の2人以上の在宅患者訪問薬剤管理指導料である。
初めの人は650点で2人目から300点になる。
受ける身にとっては2番がいいよね。

話はまたかかりつけ薬剤師指導料に戻るが、ちょっとずるいと言われそうだが患者負担について考えてみた。
今回の改定では調剤報酬点数表を薬剤交付口等、指導等の際に患者に分かりやすい場所に掲示となっている。
今までもそうだったと思うが報酬改定のたびに詳しい説明をして、前よりもいくら負担が増えましたとは話していないと思う。
であるなら「4月からこちらに書いてある報酬体系に変更になりました」でも良いんじゃないだろうか。
「先日いただいたかかりつけ薬剤師の同意書から、こちらの一番上にある『かかりつけ薬剤師指導料』となります」
あえていくら負担が増えましたは要らないと思う。
説明が難しい。

誤解のないように対応して欲しい。







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チラッとチラシ

2016-02-28 06:35:38 | 薬局
のどもと過ぎれば良いわけない。

いろいろなところで調剤報酬改定のセミナーが盛んに行われている。
自分もそんな一部を担っている。
それぞれの講師は持ち味を出して、半分わかった様な、半分自分の勝手な思い描く話をする。
私はかなり自分の思い入れが強いせいか行間の見えていない部分の話も多い。
なぜその報酬が付いたのか。
基本的に上がった報酬は国がやって欲しいこと。
下がった報酬は評価していないこと。
こんな上がった下がったの裏をどう読むのかが大事だと勝手に思っている。
結果は、数年後に現れる。
だから当たったかハズれたかは分からない。
ただ即効性のある話もする。

実は、かかりつけ薬剤師をアピールするチラシを作った。
ちょっと自信作である。
A5サイズの裏表印刷で1部5円となっている。
突然、患者に「今度、かかりつけ薬剤師制度が始まります」みたいな話では引いてしまいそうだ。
先ずは、静かなる認知が大切になる。
本来なら薬剤師会などがテレビなどでアピールして欲しいところだ。
でも、そんなことは期待できない。
だから自らアピールしたい。
そんなツールとしてチラシを作った。
今からでも高齢者などでかかりつけが必要な患者に、服薬指導の後に薬袋やお持ち帰りの袋に入れておく。
そうすると自宅に戻って見てもらえそうだ。
こんな事でかかりつけ薬剤師を何となく知ってもらう。
そうすると次回の来局時にかかりつけ薬剤師の説明がスムーズに導入できそうじゃないだろうか。
ささやかにセミナー参加者には宣伝している。
お陰様で、賛同していただきそれなりに売れている。

え、どんなのか見てみたいって!
安心して下さい。
当社のホームページに載せておきました。

話を変えてセミナーでよくあるのが自分の薬局の個別質問である。
私は厚生局でも支払基金でもない。
細かい事情など分かるはずもない。
答えは公的に出された文章だけだ。
この内容を自分勝手に解釈すればいい。
医者は自分で判断して勝手に算定する人が多い。
さすがに診断という自分で決めることに慣れている。
薬剤師はお伺い業務が多いせいか何でも聞きたがる。
お役人は前例主義でしか判断しない。
だから聞くとダメになる。
少なくとも4月、5月は個別指導の対象じゃない。
疑義解釈が出てからでないと分からないことがたくさんある。
それでいいじゃないか。

それからよく聞かれるのが認定をどうするかである。
その費用は会社が持つのか。
登録費用はどうするなどである。
もっと酷いのは研修に対する時間外手当や交通費などの請求もあるそうだ。
「いい加減にしろよ!」って言いたくなる。
認定は自分のものじゃないか。
会社を辞める時に認定の
廃止届け出も出すのだろうか
甘えるなって思ってしまう。

でも、自分が勤務していたら生意気にも会社でだせって言うんだろうなぁ。





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もったいないから飲む

2016-02-27 06:28:17 | 薬局
多過ぎが残になる。

かかりつけ薬剤師の業務として残薬管理が課せられた。
今までもあったが、特別にやってもやらずとも関係なかった。(ちょっと表現が違うかな?)
今回のかかりつけ薬剤師指導料には「外来服薬支援料」が含まれている。
また、従来は初回しか算定できなかった「外来服薬支援料」が、月に1回の算定となり、かなりやり易くなった。
同意書がもらえずかかりつけ薬剤師指導料が算定できない患者には有効だと思う。
月に1度、お薬の整理をしてあげて分包紙代として180円もらう。
因みに、この報酬は処方せんがなくても請求できる
次回処方せんを持ってきた時ではなく、その時点で請求できる。
だから分包紙代と言った方が患者の理解が得られやすい。

さて、その残薬であるがどう対処したらいいのだろうか
ある調査では残薬の75%は再調剤になったそうだ。
この再調剤の際に医師に確認したのだろうか。
患者の現状は服薬していない状態での体調である。
もちろん症状が改善していない場合は再度服薬指導が必要で残薬の再利用もいいと思う。
しかし現状に問題がなければ医師に連絡して処方提案となる。
医師に問い合わせた結果が「服薬させろ」だったのだろうか。
もしそうであるなら何とも医師の無責任さを感じる。

その残薬の確認について、ある方が医師に残薬があることを伝えた結果「薬剤師がしっかり服薬指導しないからだ」と毒づかれたそうだ。
確かに残薬が出るということはアドヒアランスが出来ていないかもしれない。
薬が多い少ないの判断は医師に任されている。
明らかなのは重複投与や相互作用がある場合である。

先日、当社が企画しているイギリス医療視察でお世話になった薬剤師がビザの関係で帰国していた。
その方に広島でお会いした際に、イギリスでは医師の処方内容を薬剤師が確認して初めて調剤が可能になるそうだ。
薬剤師には医師の処方に対する監査の義務がある。
従って、何か薬で問題が生じた場合は薬剤師の責任になる。
また、小児科などでドライシロップなどを混ぜる調剤はありえないそうだ。
混ぜると薬剤師に製造物責任が課せられる。
似て非なるものとの考えらしい。

今回の調剤報酬には残薬の回収バッグとして「ブラウンバッグ」なるものが登場してきた。
これって薬剤師の皆さん認知している名称なのだろうか。
正直なところ私は初耳である。
この「ブラウン」にはどんな意味があるのか。
個人的には残薬は廃棄して、医師には残役が出ない処方提案がいいのではないかと密かに思っている。

いつも聞くんだけど残薬の廃棄方法は知っていますか。



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世にも不思議な

2016-02-26 06:34:45 | 薬局
初めから減らせよって。

医科の診療報酬に面白い点数が新設されている。
「薬剤総合評価調整管理料」である。
これは外来受診時または在宅診療時に6種類以上の内服薬が処方されていて、それらが期待される効果と副作用の可能性から、受診時に2種類以上減少した場合を評価して月1回に限り250点もらえる。
何だか初めから処方内容がおかしかったんじゃないのかって言いたい。
例えば、今現在10種類の薬剤が投与されている患者がいたとする。
今月は2種類の減薬を行って250点算定する。
翌月に、さらに2種類の減薬でまた250点の算定が可能になる。
確かに、10種類も服用している患者から1度に4種類は厳しいかもしれない。
それにしてもこんなのを評価していいのだろうか。
治療自体の見直しが必要だと思うのだが。

また、同様に別の医療機関または薬局との間で、照会または情報提供により2種類以上の減薬でも「連携管理加算」として50点が算定できる。
これも変な話だが薬局の出番を作ってくれた。
ただし薬局は「重複投薬・相互作用防止加算」の30点となる。
割に合わない話である。
でも、大いに活用すべきだ。

この他にも医薬品の適正使用の推進では、30日を超える処方について分割調剤を促す内容が記載されている。
まず、30日を超える投薬を行う場合は、長期の投薬が可能な程度に病状が安定し、服薬管理が可能である旨を確認することになっている。
これは中医協の審議の中に長期処方は評価できないの発言が反映されている。
何のことはない受診回数を増やしたいだけだ。
さらに患者には病状が変化した際の対処方法等を周知する。
上記以外で、30日を超える場合は30日以内の再診を行う。
200床以上の病院では200床以下の病院または診療所を紹介する。
患者の病状は安定しているが服薬管理が難しい場合に処方せんに分割指示が出せる。
何ともまどろっこしい表現となっている。
要は、分割調剤に対する医師会の反対があったために婉曲した仕組みを作った様だ。

つぎに後発医薬品ではすでにご存知の様に後発医薬品の銘柄指定には理由が必要になった。
国は後発医薬品の使用促進を掲げているのだから先発医薬品にも理由を記載させれば良かったのに。
ところで後発医薬品の銘柄指定にどんな理由が出てくるのか。
見てみたい。
その他にも診療所の院内調剤に関して70%以上の使用率の場合「外来後発医薬品使用体制加算1」として4点が新設された。
同じく60%の使用には3点になる。
未だに院内で薬を調剤する医療機関は後発医薬品を好んで使用するケースが多い。
ほぼ算定できると思われる。
また、一般名処方でも後発医薬品がある全ての後発医薬品を一般名で記載すると3点になる。
1品だけだと2点のままである。
ここはどう考えても全てを選択すると思う。
そして一般名で出された処方せんの医薬品を後発医薬品に切り替えられなかった場合、その責任は薬剤師に向けられる。
丁寧な説明に欠けるってね。




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シール売ります

2016-02-25 06:32:44 | 薬局
やっぱりお金か…。

今回の調剤報酬改定はなんか変だ。
かかりつけ薬剤師が超ポイントである。
このかかりつけ薬剤師になる要件に「薬剤師認定制度認証機構(CPC)」が認証する研修を受ける必要がある。
にもかかわらず、薬剤師認定制度認証機構のどんな研修が採用されるのか、その他の認定ではダメなのか、未だ不明となっている。
その結果、どこの薬局も右往左往して何らかの認定の取得に動いている。
要件として掲げたのであれば、早いうちにどの認定を採用すると通知して欲しいものだ。
未だに出て来ないと言うことは、単なる思い付きとしか考えられない。
ある認定研修は申込者が殺到して大繁盛だそうだ。

その認定をめぐって大手調剤チェーンが動き出している。
何と言っても調剤基本料2と3から抜け出るには、勤務する薬剤師の半数以上がかかりつけ薬剤師として業務している必要がある。
かかりつけ薬剤師指導料の70点もさることながら、調剤基本料1になると基準調剤加算の算定も可能となる。
比較的に大手調剤チェーンが運営する薬局は後発医薬品の使用割合が高い。
従って、集中率が90%以上でも後発医薬品の使用率が30%以上になっている。
また、最近は在宅にも力を入れている。
もちろん在宅訪問業務の実績もある。
調剤基本料1になるとおのずと基準調剤加算も付いてくる。
こんなおいしい話はない。

そこで要になるのがかかりつけ薬剤師となる。
勤務経験などは仕方がないが、最低でも薬剤師認定制度認証機構の認定を持っていることが大事になる。
勤務年数は”果報は寝て待て”となる。
既に、認定を取得するために手当の支給も始まっている。
本来、認定は個人の資質に対する評価じゃないだろうか。
自分でお金を出して自分のためにある。
ところが、今回のかかりつけ薬剤師制度は変な方向に走っている。
勤務する薬剤師に認定取得のための費用の丸抱えや既に取得している薬剤師への手当までもが追加されている。
もちろん認定申請費用までも会社負担である。

その内に認定薬剤師の奪い合いも始まる。
A社が手塩にかけて育てた認定薬剤師をZ社がさらっていく。
紹介会社も「旦那、いい子がいますぜぇ」ってなことになる。
「半年待てば立派なかかりつけ薬剤師になりまっせ」
因みに、大手調剤チェーンでも認定を持っている薬剤師は2割くらいしかいないそうだ。

この業界はなんか変だ。




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なぞなど

2016-02-24 06:11:09 | 薬局
どうなるのか。

3月4日に詳細が出るらしい。
調剤報酬改定に関する通知である。
先日、当社の「薬局未来塾 番外編」から出た質問事項等を書き連ねた。
もっとたくさんあったが、皆さんも今から疑問や難解な解釈の抽出が大切になる。
それらを3月4日の通知で解きほどく必要がある。

ところで4月から新しく分割調剤が認められる。
もちろん「患者の服薬管理が困難である等の理由」で医師の指示が必要になる。
逆に、薬剤師が患者の服薬等で分割が必要だと感じた時は、医師に相談して分割指示をもらう必要も出て来る。
その時の報酬が面倒くさい。
要は、調剤基本料及びその加算、調剤料及びその加算、薬学管理料を分割する回数で割った分を、その都度請求することになっている。

今までも面倒だった。
2回目以降の調剤基本料は5点の算定で、調剤料は初めの7日分(1~7日)で分割した場合は35点、2回目がまた7日分(8~14日)だと28点、さらに3回目(15~21日)だと8点、4回目(22~28日)となると10点になる。

今回は調剤基本料などを合わせた点数を分割回数で割り算して請求となる。
例えば、途中で残薬が発生して減薬になったらどうなるのか。
調剤料が変わる。
そうなると初めの算定も変わる。

処方せん様式も変わる。
「保険薬局が調剤時に残薬を確認した場合の対応(特に指示がある場合は「ㇾ」または「×」を記載すること)」とある。
この場合に薬局で残薬が確認された場合、医科の2つの対応を行う。
1つが医療機関へ疑義照会を行った上で調剤する
2つ目は医療機関への情報提供となる
処方医と薬局が連携して調剤数量等の調整ができるようにとの配慮らしい。
処方せんは医師が発行する。
その段階で、カッコ内の記載を見て欲しい。
(特に指示がある場合は「ㇾ」または「×」を記載すること)と言うことは、既に医師は残薬があると認めているって事じゃないのだろうか。
医師が残薬を認めているのに薬剤師がさらに確認してどうするんだ。
「医療機関へ疑義照会を行った上で調剤する」
この場合は重複投与・相互作用防止加算の加算は可能か。
さらに「医療機関への情報提供」とは何だ。
医師が残薬ありと処方せんに書いているにもかかわらず。

また、私の解釈に迷いが出てきた。
この処方せん様式の正しい使い方が分からない。






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ローマにかかりつけ

2016-02-23 04:46:01 | 薬局
読み替えてみる。

何度もブログに書いているが、今回の調剤報酬改定は"かかりつけ薬剤師"の存在と、「基準調剤加算」の算定にポイントがある。
もちろん「後発医薬品調剤体制加算」もやらないと後でしっぺ返しがくる仕組みになっている。
後発医薬品の使用割合が低い場合のペナルティーである。
特定の医療機関からの処方せん集中率が90%超で使用率が30%未満がそれである。
この場合「基準調剤加算」が取れない。
地方のマンツーマンで後発品が嫌いの医師からの処方せんを応需している薬局には厳しい。
要は薬局の規模ではなく単に後発医薬品の使用の多いか少ないかの住み分けである。

さて、はじめの「基準調剤加算」であるが、大きく3つのハードルがある。
1つは管理薬剤師に要件が入ったってことである。
薬局での勤務経験が5年以上、当該薬局での勤務が1年以上である。
週32時間以上の勤務は以前からもあった。
この勤務実績が意外と重い。
大手調剤チェーンも頭の痛い課題じゃないだろうか。
平均勤続年数が3年程度が多い。
ドラッグストアではもっと深刻な問題かもしれない。
ただ怖いのは処方せんを持参する患者を「お客さん」として、処方単価をあえて下げる開き直りも考えられる。
「かかりつけ薬剤師指導料」も「基準調剤加算」も取らなくても十分な利益がある。

話がそれたが2つ目は"かかりつけ薬剤師"と3つ目が在宅の実績である。

21日の日曜日は金沢でセミナーがあった。
初北陸だったのでかなり力が入ってしまった。
本来は3時間を要する内容を何と1時間40分の超高速でまくし立ててしまった。
お集まりの皆さま"ごめんなさい"である。
そこでもお話ししたが、今回の「基準調剤加算」は"かかりつけ薬局加算"と置き換えることができる。
今回の報酬改定には塩崎大臣が打ち出した「患者のための薬局ビジョン」が大きく盛り込まれている。
この患者のための薬局が"かかりつけ薬局"そのものである。
そこにはかかりつけ薬剤師がいて24時間対応や在宅業務もやっている。
さらに地域包括ケアに欠かせない地域の保健・医療・福祉を担当する者とも関わりも求めている。
これから地域で活発に動き出す予定の「地域ケア会議」への参加である
大臣は現在ある57,000軒の薬局を2025年には「すべての薬局をかかりつけ薬局にする」としている。
ただし、現在の57,000軒とは言っていない。
一度は口を滑らした様だが訂正して「すべて」になった。
この「すべて」の前には「生き残っている」が入る。

ここで気がついて欲しいのは大手調剤チェーンの薬局にも大きな活路を残しているってことである。
それが勤務する薬剤師の半分以上がかかりつけ薬剤師でそれ相当の実績である。
これによって「調剤基本料1」が算定でき、さらに「基準調剤加算」も算定できるチャンスを与えた。
これが大手調剤チェーンによる"かかりつけ薬局"である。

何となく"かかりつけ薬局"薬局へのロードが見えてきただろうか。
「全ての道はかかりつけに通ずる」である。
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こいぃ~はなし

2016-02-22 06:23:56 | 薬局
お陰様で…。

20日の土曜日はいつのもHSEセミナーの後に「薬局未来塾 番外編」を開催した。
お陰様で予想を上回る参加者で会場はぎゅぎゅだった。
でも、その方が、近親感があり良かったかもしれない。
内容は1時間ほど今回の調剤報酬改定の解説をし、その後、6人1グループでお互いに疑問、質問、対応などを話し合ってもらった。
話し合った内容を発表しながらお互いの理解が深める解説を行った。
グループディスカッションもかなり盛り上がり、お互いの感じている部分をぶつけ合うことによる理解が大きい。

最も多かった内容は、やはり何と言っても“かかりつけ薬剤師”に関する内容である。
・かかりつけ薬剤師の地域活動は何をしたらいいのか。
・かかりつけ薬剤師になりたくない人はどうしたらいいのか。
・基準調剤加算を算定していて、かかりつけ薬剤師が産休に入ったらどうするのか。
・かかりつけ薬剤師に対する手当は必要か。
・特例の調剤基本料に対する勤務する薬剤師の50%以上の分母は常勤換算なのか。
・居宅療養管理指導費を算定している患者にかかりつけ薬剤師指導料は算定できるのか。
・特別養護老人ホームの患者にかかりつけ薬剤師指導料が算定可能か。
などなど数多くの疑問、質問が続いた。

また「同意書」に関する内容も多かった。
・同意書は今からでもとれるのか。
・同意書に必要な内容な何だろうか。
・同意書をもらうための上手な話し方は。
・同意書が重複した場合はどうなるのか。
・業務をスムーズに行うために同意書をどの様に説明し、同意してもらうのか。
・今から出来る対策は何だろうか。

この他にもたくさんの問題が抽出された。
私は厚生労働大臣でもないし、厚労省の役人でも厚生局の人でもない。
ただ、今回の話から3月中に何をやっておく必要があるのかが見えてきたような気がする。
そんな思いを参加者それぞれの頭の中に思い描けたんではないかと自負している。
3時間半と言う長時間にもかかわらず、皆さん熱心に語り考え、かなり知識の熟成が出来たのではないだろうか。

決まったとこは受け入れないといけない。
決まったことは与えられた環境である。
環境は変えられない。
変えられないものを変えようとするのは愚か者の行動だ。
変えられないものを受け入れて自らが変わる勇気を持つのが賢者じゃないか。

今回の企画によって参加者の皆さんが勇気をもって変わってくれることを願っている。






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ちょっとひと休み

2016-02-21 06:38:46 | 薬局
お気を付けあそばせ!

全く関係ない話ですが私事です。

11日の早朝3時ころに足の裏側に違和感があり目が覚めました。
手で探ってみると何やらぶよぶよしたものが…。
むむ!
な、なぁなぁ~んと、大きな水ぶくれが…。
嫌な予感が…低温やけどです。
大きさは10円玉をちょっと超える大きさです。

お陰様で東京に来てから独り寝に耐え切れず、冬は湯たんぽを使用しています。
これが足先を温めて良く眠れます。
本当は…。

ただ、こんなに大きくなるまで気が付かなかったのは不覚でした。
その原因は10日に調剤報酬改定が出て資料作りに没頭し、終わった後につい憂さ晴らしで飲み過ぎたせいです。
今回の改定は算定要件があっちに飛び、こっちも考えと入り込んでいます。

11日は建国記念日で祭日でした。
治療のために休日診療の皮膚科を探したんですが見当たらず、あいにくと、その日は熊本に出張です。
大きな水ぶくれを抱えながら不器用様な歩行状態で飛行機に乗り熊本に向かいました。
友人と飲む約束があったのです。
友人は事情を伝えると熊本空港まで迎えに来てくれました。
その日は、よせばいいのに友人とちょっと控えめに飲んでおしまい。
翌朝は鹿児島に用事があり、鹿児島中央駅の前にある皮膚科に飛び込みました。
大きな水ぶくれに注射針を刺し、水を抜いて消毒処置をしてもらいました。
火傷に塗ったのはアズノール軟膏でした。
医師いわく「決して自分で処置をしないでください」「感染したら皮膚移植になりますよ」と脅される。
飲み薬は抗生物質でケフラールの後発医薬品が処方されました。
1日3回服用でしたが何となく不安で1日4回服用にしてしまいました。
取りあえず、処置が終わって現地にて打ち合わせをして、いつもなら午前様の2時近くまで飲み歩いているところを食事だけでホテルに戻りました。

翌日は昼から広島に用事があり、新幹線に乗る前に昨日の皮膚科に立ち寄り、火傷の処置を済ませました。
広島では3時間ほどの研修でしたが、ほとんど立ちっぱなしで話っぱなし。
終わって懇親会があり、こちらもさらっと引き上げホテルに向かいました。

翌日は、広島から直行便で札幌でした。
千歳空港の寒いこと寒いこと。
空港からバスに乗って札幌に向かい日曜日に診察してくれる皮膚科を受診しました。
「低温やけどは長引くから3ヵ月はかかるよ」と鹿児島の医師と同じことを言われてしまいました。
翌日も処置をしてもらいました。

で、16日の早朝に東京行の飛行機で浅草橋に戻りました。
早速、皮膚科を探して受診しました。
ここでも「低温やけどは長引くから3ヵ月はかかるよ」とダメ押し。
低温やけどって怖いですね。

ところで、鹿児島で湯たんぽの話をしたら、聞いたことがあるけどどんなものか知らない人が多かったのには驚きました。
湯たんぽを知らないことに私が驚きました。






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かかりつけにかかりつけ

2016-02-20 06:27:39 | 薬局
どうなるのかなぁ…。

飲み会の席でも話題は調剤報酬改定についてである。
私の頭には“かかりつけ薬剤師”の言葉がこびり付いて離れない。
どう考えても“かかりつけ薬剤師“がうっとうしい。

診療所じゃないんだから常に同じ薬剤師が対応できるとは限らない。
1人の患者に1人の薬剤師が対応するのは確かに良いかもしれない。
でも、一元的・継続的に管理できる仕組みは他にも手段はある。

私が札幌で皮膚科を受診した時に、その診療所は火曜から木曜日まで休診だった。
その代り金曜から月曜日は診察日だ。
そして、医師は3人が交代制になっていた。
低温やけどの処置のために14日(日)と15日(月)の2日通院したが、その連携は素晴らしいと感じた。
何がって、初めに診察した比較的若い医師は、いろいろ細かいことを確認しながら電子カルテに打ち込んでいく。
さらに自分が出張が多い事や東京に住んでいることなども打ち込んでいる。
こうすると次の医師はその内容を確認するだけで継続治療が可能になる。
これが一元的・継続的管理なんだと感心して帰ってきた。

薬局だって同じ様な事が可能じゃないだろうか。
以前ブログにも書いたが薬剤服用歴の内容の充実である。
昨年の2月に薬歴に未記載が発覚したが、その後において何の反省もなく、のど元過ぎたように未記載が溜まっているのではないだろうか。
溜まった薬歴をこなすために内容が適当になる。
「だったかなぁ」、「この薬だからこれを入れとかなきゃ」って感じになりはしないのか。
だいたいPOSやSOAPは薬歴のための仕組みなのか。
そう言えば、その会社が何らかの行政処分を受けたとは聞いていない。
それもおかしな話だ。

頭から離れない”かかりつけ薬剤師”に戻りたい。
飲みながらなので半分頭がバカになっているが、眼科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、産婦人科の処方せんを受ける薬局にとって、今回の改定はかなり厳しいのではないだろうかとなった。
先ず“かかりつけ薬剤師”の権利主張が難しい。
どちらかと言うと高齢者がかかりつけに同意してくれそうだ。
となると内科系が主体になる。
また、上記の科目では在宅訪問のニーズも低い。
となると「基準調剤加算」の算定も出来ない。

それだけじゃない。
まだ見えてこないが来年の4月からは調剤基本料の見直しもある。
答申によると「かかりつけ機能に係る業務として、かかりつけ薬剤師指導料、かかりつけ薬剤師包括管理料、重複投薬・相互作用防止加算、在宅患者訪問薬剤管理指導料等を1年間算定していない場合、調剤基本料を50/100に減算」とある。
これに引っかかりそうだ。

何とか実績を作らないと”えらいこっちゃ”になる。





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