医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いっぱい走りました!

2008-12-31 16:35:51 | 薬局
大晦日を迎えて!
今年も残すところわずかとなった。
年賀状は未だ机の上に手付かずのまま置かれている。
企業同士で送りあう年賀状に何の意味があるのか。
それも何のコメントもなく、通り一遍の内容が並ぶ。
書くのが面倒なのでちょっとふてくされ状態にある。
さて、この年賀状だが誰かがどこかで止めだすとどうなるだろうか。
必要性を認めている方はもちろん継続するだろう。
そうでない人は、これ幸と止めると思う。
ちょっとしたきっかけが大きな流れを作りかねない。

新しい年はちょっとしたきっかけが目白押しである。
OTC薬品のリスク分類もそうだ。
何かの拍子に購買行動が変わる。
ジェネリックもその可能性は高い。
国も保険者も強烈に使用促進をアピールする。
ネット販売も徐々にではあるが門戸は広げられつつある。
制度、政策だけでは流れを止めることは出来ない。

年末にかけて友人から贈り物が届いた。
石巻からは今が旬の牡蠣が美味しい香りを運んできた。
飲めば飲むほど旨みが分かる不思議な日本酒も届いた。
これは今夜のお楽しみである。
博多からはモツ鍋が届き、これは新年とっておこう。

友人たちに感謝して新しい年を迎えることとする。

ありがとうございます。
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年の瀬ですね

2008-12-29 07:06:29 | 薬局
いよいよ年の瀬も押し迫ってきた。
年越しのくすりの準備もほぼ整ってきたようだ。
分包器のガッチャン、ガッチャンが少し落ち着いてきた。
早くも新しい年の行方が気になる。
テレビでは毎日雇用問題が取り上げられ、衣食住の不安を訴える人たちが報道されている。
サブプライム問題が、ここまで大きく影響すると誰が想像できただろうか。
未来、将来のことはどんな専門家にも分からない。
ここ2~3年は出口が見えないトンネルに入るようだ。
今は、製造業と建築・不動産業に大きな影響が出ているが、その飛び火が小売業にも売上不振として現れている。
雇用不安が買い控えを助長する。
世の中の全てが再編の渦に飲み込まれようとしている。
京都清水寺の今年の一文字は「変」である。
異常な意味の「変」ではないようだ。
それは変化のきっかけとしての「変」のようだ。
来年度の国家予算で社会保障費は比較的守られたかっこうになった。
しかし、その財源はどこから出るのか分からないが埋蔵金とやらである。
企業の業績不振は法人税の減少につながる。
さらに従業員の給与として所得税の減少にもつながる。
守られた社会保障費が絵に描いた餅にならない事を願っている。
それにしても2,200億円の削減はどこ吹く風となったのか。
国が努力して削減する部分は後発品への切り替えぐらい。
後の部分は得体の知れない埋蔵金である。
国はその担い手を薬剤師に求めているが頼りにならない。
そんな事は始めから分かっていることなのに今更である。
このつけは調剤報酬の削減として準備されないことを願う。

未来・将来のことは誰にも分からない。
何があっても大丈夫の気持ちで、どぉ~んと構えているしかない。
変化の時代はチャンスの時代でもある。
いつの時代も困った時に新しい活路が開けるものだ。
その時に大切な事は、過去の成功体験を捨てることかもしれない。
但し、私のように捨てすぎは危険かもしれない。
新しい年は、新しい変化の幕開けである。
お互いに切磋琢磨しながら、変化を受け入れる勇気を持って新年を迎えたい。
時代は常に“非連続”だからである。

今日はささやかな忘年会である。
忘れたいことはたくさんあるが、忘れすぎるとアリセプトのお世話にならなければならない。
いい事もいやな事も生きてきた思い出として楽しみながら酒を飲みたい。

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グリコは走る

2008-12-25 07:03:19 | 薬局
ドラッグストアが変わる。
札幌で一番大きなドラッグストアを見に行く。
中に入って驚いたのはドラッグが見えないことである。
入り口は2箇所あり、私が入ったのはドラッグコーナーとは異なる方だ。
入って右側にはお酒類が並ぶ。
価格は確認していないが、きっとビールは他よりも安いだろう。
その他は食品である。
店奥は日配品と呼ばれる納豆や豆腐、漬物などが配置されている。
冷凍食品も数多く品揃えがされており、一瞬スーパーと勘違いしてしまう。
魚なども冷凍パックとして販売されており、スーパーとの比較は生鮮三品(野菜・果物、魚、肉)がないぐらいであろうか。
店舗の6割程度が食品関係で占められている。
ドラッグストアがスーパーに近づき、スーパーがドラッグストアを取り込もうとしている。
この勝負はどうなるのか楽しみである。
そうは言ってもドラッグストアの勢いは凄まじい。
もうかなり前になるが、全国に1000店舗を掲げていたドラッグストアがある。
その目標が達成するのは間違いなさそうだ。
今更ながらに「夢は実現する」を思い知らされる。
企業は立ち止まるとダメになる。
同じことを継続していると飽きられる。
セブン&アイHDの鈴木敏文さんが「美味しい、飽きられる」と言っていた。
いくら美味しい弁当を作っても、3回も食べたら飽きる。
また売れるかもしれないと思って仕入れると売れ残る。
だから次から次へと味を変え、メニューを変えるんだそうだ。
生き残る企業は消費者には気づかれないところで変化している。
そう言えば、大阪にあるグリコの走っている姿はちょっとずつ変えているそうだ。
いつまでも新鮮なのは、いつも変化しているからだ。

グリコのようにいつまでも走り続ける姿に憧れる。

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風に吹かれて

2008-12-24 06:50:51 | 薬局
景気後退はジェネリックの前進になるのか?
世の中は未曾有の不景気に襲われている。
これからさらに厳しさを増すことが予想される。
こんな時は何事においても節約となる。
もちろん薬も例外ではない。
まして長期投薬が当たり前になった今では、1回の負担額もそれ相応に厳しいものがある。
沢井製薬がインターネットで調査した結果が出ていた。
それによると92.8%の人がジェネリックを希望となっている。
多少のまゆつばものと考えてもニーズはあると思う。
またジェネリックを「知っている」または「名前は知っている」を合わせると97%になるそうだ。
さすがにTV宣伝が効いている。
とっとちゃん(ちゃんが似合うかどうか)や桃太郎侍(この方はブランドも宣伝していた様な気が…?)が効いている。
しかし実際に医師に依頼したのは20.5%と低くおさまっている。
その理由は「タイミングがわからない(41.5%)」、「頼み方がわからない(38.1%)」、「医師や薬剤師に意見するのは気がひける(31.1%)」、「誰に頼むべきかわからない(28.6%)」だそうだ。
確かに、どのタイミングで先生に話すか迷うような気もする。
頼み方も安くしてくださいかな・・・?
私なら薬を減らしてくださいかな・・・?
意見するようで、これもわかるような気がする。
最近の若手の医師は患者の声を大切にしている。
「勇気を持って、言ってみよう!」の世界かもしれない。
それにしても薬剤師の存在が薄い。
薬剤師が患者ニーズを把握していない事に、普及しない原因があるように思う。
タイミングも頼み方も、意見しにくいのも、誰に頼むのかも全て薬剤師でいいではないか。
厚生労働省の役人が怒るのも無理はない。
小売業の役割の一つに購買代理機能がある。
消費者は商品に対する知識が少ない。
それを補って商品を選択するお手伝いをするのが小売業である。
調剤薬局であろうと小売業である。
どこかに自分たちの使命や機能を忘れているような気がする。

風が吹くと桶屋が儲かるように、不景気になるとジェネリックが儲かるのかな?


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年越しくすり

2008-12-20 08:37:54 | 薬局
年越しくすりが始まっている。
さすがに年末はバタバタ師走である。
通常の定期薬が倍になってやってくる。
14日処方が21日や28日になるのである。
ベンリー薬局の分包機は45包までしか出来ない。
28日処方で毎食後となるとかなり面倒となる。
特にくすりの多い患者さんは何をどこまで入れたか分からなくなる。
同じような白い錠剤は困りものである。
くすりも見分けが付きやすいように、色や刻印を目立つように個性を出して欲しいものだ。
老眼の私には見分けが付かない。
地道に数える落ち着いた性格でもない。
根っからの薬剤師ではない薬剤師モドキである。
分包機の小さなセル(これは一般の方には分からないかもしれない)に白い錠剤がてんこ盛りとなる。
スタートのスイッチを押すとガシャーと重たい音がする。
錠剤にそれぞれ色が付いているとカラフルで綺麗なのにと思う。
たまにそんな組み合わせに出会うことがある。
思わず見とれてしまう。
うゎ~まるで「長寿の宝石箱」だぁ~!
さらに困るのが散薬だ。
1日1.5g毎食後で28日分の重質酸化マグネシウムなどは、単純に42g計ってとは行かない。
分包機に入れてセットしてから気がつく。
一度に84包は出来ないからだ。
すごすごと3回分ごとに計算をし直す。
この場合、28包ずつ14gに分けて分包となる。
仕方なく分包機から引き上げとなる。
さらに老眼を実感させられるのが半錠指示だ。
内容量が10mgの錠剤を半錠とある。
おいおい、製品で5mgがあるじゃん。
これを使えよって言いたくなる。
またメーカーも無責任に半錠の割線を入れるなよ。
そうは言っても医者の請負だから仕方ない。
ある時、監査をしている薬剤師から違う錠剤が半錠になっていますよ。
ナニ!
確かにちょっと違う、でもヒートの段階では間違いがない。
うぅ~と良く見ると半錠の割線以外で割ったようだ。
その錠剤の表側には1mgの1が割線のように真ん中に示されていた。
裏にははっきりと割線がある。
私の節穴は1で割ったようだ。
ちょっと変だけど患者さんには我慢してもらおう。
さてさて、てんてこ舞いで出来た薬をお届けして患者さんから必ず聞かれるのが、眠り薬があるかである。
眠剤はなくても命には大きく関わらない。
でも、その他の便秘薬以外は飲み忘れると命の危険すらありえる。
それでも一番気になるのは眠剤の有無のようだ。

高齢者の年末年始は寝て暮らすのか。
たっぷり飲んで過ぎ行き年を忘れたいのかな?

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ベンリーを考える

2008-12-18 08:33:02 | 薬局
変化の予感がします。
小売業全体が景気後退の煽りを受けて低迷しています。
イオンもヨーカドーもデパート関係も店舗を縮小、閉鎖しています。
そんな中、比較的元気なのがドラッグストアです。
札幌のドラッグストアの記事が目に入りました。
大型に付け加えて医療モールも併設とあります。
マーケティング的には、ドラッグストアと医療モールの組み合わせは正解だと思います。
特に郊外型ドラッグは最適です。
但し、店舗の大型化に伴った商品構成には難しい問題を抱えていると思います。
広い面積に何を陳列するか?
ドラッグストアの基本コンセプトはヘルシー&ビューティーです。
既に、このコンセプトは古いとも思っています。
では・・・と言われると考えがまとまりません。
以前にも書きましたが、スーパーもホームセンターも、ドラッグストアも品揃えが似てきていませんか。
来年からはスーパーもOTC部門に力を注ぐと思われます。
ホームセンターもどうでしょうか。
ヤマダ電機でさえもOTC部門を設けると公言しています。
始めからOTCを主体に扱ってきたドラッグストアは食品ですか?
これってスーパーですよね。
ヨーカドーの一部の店舗の2階部分を改装してホームセンターにするそうです。
垣根がなくなるのは構いませんが、業態独自の個性が欲しいですね。

今朝の新聞でもう一つ目に止まりました。
それはネット販売による医薬品です。
もちろんOTCです。
ネット業者は強く規制緩和を求めています。
この記事を見て、アメリカのメールオーダーシステムを思い出しました。
これは処方薬ですが、患者が亡くなっているにもかかわらず、リフィールのため医薬品は送られ続けると言うのです。
確かに、送る側は受け取り側の事情など分かりません。
お互いに顔を合わせるだけで意思の疎通が可能です。
ネットは妙に変な勇気が出ることもあります。
だから出会い系サイトなどが流行るのではないでしょうか。
やましい気持ちがあると面と向かえづらいものです。
何でも便利なのはいいのですが、考えものですね。

・・・便利・・・この響きが変な方向に行かないようにベンリーを考えたいものです。


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滑るはなし

2008-12-15 19:53:34 | 薬局
冬の運転は危険がいっぱいである。
今朝、目を覚ますと10cm以上の雪が積もっていた。
これからの季節では珍しくない光景だ。
朝の5時から家の周りの雪かきが始まる。
これが自分なりのダイエットと決めている。
夜明け前のこの時間帯は最も寒い。
軍手の中の手の感覚が失せていく。
小さな自宅周辺は15分もすると終了となる。
家の中は経費節約のため20度になっていた。
でも、やっぱり暖かい我が家である。
熱いシャワーを浴びて、食事を済ませて、いつものように薬局に向かう。
通い慣れた道ではあるが、今日はいつもと違う。
おぉおっと!
交差点で車が止まらない。
昨夜の凍った路面に乾いた雪が積もったせいか異常に滑る。
早めのブレーキも何のその。
危ない、危ないと思いつつ、たらたらと交差点の真ん中まで進む。
左右から車が来ていないのが幸で、日中なら接触事故は免れない。
九州の友人が北海道に遊びに来た際に、私の下手な運転で案内をしたことがある。
彼は高速道路を100km/hで走行するのに驚いていた。
前の車に衝突しないのかと聞かれて「大丈夫、前の車のブレーキランプが付いたら、こちらもブレーキをかける。お互いに滑るので調度いい距離感が保てる」と言うと妙に感心していたのを思い出す。
さて、ベンリー薬局は配達が売りである。
これからの季節をいかに過ごすかが鍵となっている。
ついこの間もガソリンが高騰した際に大きな痛手だった。
考えても埒もないが、これからの季節はスキーで配達でもしようか。
などとのんきな話しではない。
冬はこれからが本番である。
ふと、数年前に訪れたノルウェーの話しを思い出す。
ノルウェーには天気が悪いと言う言葉はないである。
これはいろいろな講演で使っている。
ここでも紹介したことがあるかもしれない。
ノルウェーでのガイドさんが“ノルウェーには天気が悪いと言う言葉はない”なぜ?
ノルウェーの冬は日が昇らない。
マイナス30度を越える酷寒の暗闇の期間が続く。
ノルウェーの有名な画家である“ムンクの叫び”を見た者は、この地の過酷さが想像できる。
しかし、“ノルウェーには天気が悪いと言う言葉がない”のである。
どんなに暗くても、どんなに寒くても子供たちは外で元気に遊んでいる。
暗ければ明かりをもって出かける。
寒ければ暖かい格好で出かける。
天気が悪いのではなく準備が悪いのである。
準備さえすれば何でも出来る。
私が訪れたのは5月であった。
外は小雨が降っていたが、地元の人々は傘もささず歩いている。
濡れてもいいような姿で、普通に歩いている。
雨の日は濡れるのが当たり前のように誰も気にせずに歩いている。
私も厳しい冬を楽しめるように、確りと準備をして臨もうと決めた。

ノーベル賞の授賞式が行なわれる会場を見学してきた。
何となくノーベル賞が身近に感じるノーテンキな私である。
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弱いところが狙われる!

2008-12-11 08:13:59 | 薬局
「薬剤師“怠慢”なら外来投薬を包括化」と過激な記事が目に入る。
厚生労働省保険局医療課の磯部薬剤管理官の講演からである。
5日、日本薬剤師会研修会での発言で、薬剤師が後発品への変更調剤を積極的に取り組まないことを指摘し、外来を包括化にすると警鐘を鳴らしたようだ。
医療費の抑制は喫緊の大きな課題である。
今のところ何とかなりそうな施策は後発品への切り替えぐらいしかない。
世の中の未曾有の不景気を背景に法人税や所得税の減収は目に見えている。
どう考えても今の医療制度を維持出来そうにない。
刑務所内の医薬品も後発品に切り替えるように指示が出たようだ。
さてその内容であるがRISFAXによると、医師が「変更不可」としなかった処方箋が59.8%(日薬の調査)あったそうだ。
それに対して、薬剤師が1品目でも後発品に変更した割合はわずか3.4%にと止まった。
この数値は全処方に対しての数値のようだ。
変更不可の署名のない処方箋を母数としても、変更率は6%弱であり、銘柄変更調剤にいたっては0.2%と限りなくゼロとの評価である。
なぜやらないのだろうか?
銘柄変更調剤をしないと在庫がかさむ一方である。
コメントはさらに続く。
「役所の中では薬剤師の評価はものすごく低い」
後発品への変更調剤といった「ツールを薬剤師がチャンスと捉えるか、面倒くさいと考えるかの差。努力しなければ職能が縮んで、薬剤師免許さえ必要ないという議論も出てくる」
これはなかなか厳しい。
また今回の改定では後期高齢者に包括点数を導入する案もあり、そうなると必然的に後発品への切り替えが進む。
但し、その時は院外ではなく院内でないと仕組みが成り立たない。
この先の動向が気になる。
どちらにしても医療費抑制策の一環に後発品への切り替えがあり、その任を薬剤師に求めたがダメだったとの評価である。
後発品への切り替えは薬剤師にやらせるには無理がある。
その理由に医師の処方権の問題がある。
何の理由もなく後発品変更不可の処方箋も多い。
後発品にさえも変更不可はどう考えてもおかしい。
療養担当規則に抵触すると脅してはいかがか。
そうは言っても役所も医師会には弱い。
それと国民に負担に訴える方法もある。
欧州などの参照価格は後発品への変更を促進させる。
一時、生活保護の方に後発品をとの意見もあったがそれもありかもしれない。
などなどこれからも攻めやすいところが矢面になりそうだ。



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国家資格は国家の財産

2008-12-09 07:54:48 | 薬局
中小企業の大きな悩みの一つに後継者問題がある。
薬局が中小企業かどうかは別にして、確かに問題の匂いがする。
以前から書いているように、親から受け継いだ薬局の場合は、存続させることが問題となっているようだ。
ドラッグストアという強敵が現れたからだ。
調剤薬局はどうかというと、ここでは息子にどの様に引き継げるかが問題となる。
調剤薬局の歴史は浅い。
昭和49年の処方箋料が大幅にアップしてから、30数年が経過した。
これが医薬分業の始まりとすると、調剤薬局の社歴はせいぜい20~30年である。
立ち上げた社長も50~60歳前後が多いように思う。
その息子は30歳を超えたぐらいであろうか。
息子のほとんどが薬剤師になっており、卒業と同時に親が経営する薬局に勤務している。
これはごく当たり前の光景であるが、息子は社会を知らない。
会社組織を経験していない。
人とのコミュニケーションもリーダーシップも自然任せが多い。
気がつくと、おやじの強いリーダーシップに身を任せ、自分は言われたとおりに行動していた事に気がつく。
おやじも息子を後継にと考えるが、自分の息子はいくつになっても子供である。
何とはなしに物足りなさを感じている。
そして何よりも時代の変化と共に何かをしなくては、と焦っている。
さぁ、どうするか。
先ずは息子を経営者として育てる必要がある。
彼らは若く柔軟性がある。
そこで当社のKAEをもう一度見てもらいたい。
Kは知識(Knowledge)、Aは能力(Ability)そしてEは経験(Experience)を表している。
息子にいくら能力があっても知識と経験がなければ経営は上手くいかない。
たとえ能力が多少欠けていても知識と経験でカバーできる。
と言うわけで、後継者の育成は時間がかかるのでロングランで実施して損はない。
少なくても私には多少のKAEは揃っているだろうとの手前味噌がある。
先ずはコミュニケーション能力の開発や、リーダーシップのあり方など組織人としての魅力を養ってもらいたい。
次に、これから始まる経営環境の変化に対応できる知識を蓄えて欲しい。
何が起きても対応できる頭の中でのシミュレーションが必要だ。
また経営者としての財務諸表の見方や活用の仕方なども覚えておくことが大事である。
などなど考えるといくらでもある。
50歳を過ぎて、いま自分に何が出来るのか、何を残せるのかを考えるようになってきた。
前職では、常に「本物の薬局、本物の薬剤師」を目指そうと言い続けてきた。
未だに何が本物で何が偽者か分からないが、国家資格は国の財産だと思っている。
その財産を国家のために使いたい。

ちょっと話しが大きくなってきたので…休憩!
ほっ!
要は共に学べる場が出来る事を望んでいる。
若い人(自分より10歳以上かな?)は刺激的である。
自分の若さを保つためにも、全国に呼びかけたい。

よろしく!

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アスクルOTC

2008-12-08 08:23:56 | 薬局
友人からのメール

卸さんの合併や分社化が進む中で「生き残り」、「効率化」の号令のもと、零細な取引先の切り捨てが始まりました。
先日、OTCの取引先・・○○○○○から月間仕入れ高が10万円以上が確保されない場合は、取引廃止と通告がありました。
調剤薬局においてOTCの売り上げなど月2,3万円がせいぜいです。
このため、○○○系の取引先にお願いしようと交渉したら、「OTCは不採算なので新規の取引契約はしない」とこちらもダメ。
ドラッグストアの広告価格より高い納入価で、一か月サイトの支払いで、返品など一回もしておらず、もちろんリベートなど頂いたこともなく、それでも不採算??
不採算なのは量販店への過度なリベート要求が原因なのに・・・
冗談抜きで、今後はサンドラッグやツルハから「現金仕入れ」かも。
薬剤師会なんて役に立たないでしょうし・・
月2,3万でも患者さんの利便性を考えると、OTCの扱いは続けて行きます。

何とも深刻な問題です。
もともと医薬品卸は薬局・薬店などの小売業が主体でした。
医療機関が少なく、今とは異なり医薬品の種類も確保も難しかったと聞いています。
それがいつの間にか逆転して、医科向け医薬品がほとんどを占めるようになりました。
また大手量販店やドラッグストアなどの進出は流通を大きく変化させました。
エブリデーロープライスは、スケールメリットを生かした仕入れが反映されます。
医科向けの売上と利益によって、卸はヘルスケア(OTC部門)の不採算を置き去りにしてきました。
その結果、どこも赤字が続き急速に再編が進んでいます。
私は卸にいた15年ほど前から、お世話になった小売店さん向けにキャッシュ・アンド・キャリー(C&C)の導入を提案していました。
このC&Cとはアメリカで行なわれていた卸の業態で、低価格のお持ち帰りシステムです。
小売店が卸の倉庫から必要な商品を選んで自分で持ち帰ると言うものです。
もちろんコストがかからないため低価格で提供できます。
決済は現金です。
さらに卸が持っている売れ筋情報なども提供されます。
その情報に基づき仕入れをします。
地方の小売店にはカタログ販売です。
今で言うアスクルです。
いかがでしょうか。
今となっては手遅れかもしれません。

来年から導入されるOTCのリスク分類は、新たなスイッチOTCへの幕開けになると思います。
このままでは小さな調剤薬局でOTCが扱えなくなります。
そんな声をビジネスに出来る革新的な卸が出てこないものでしょうか。
アスクルを見習って欲しいです。

そう言えば、目薬が欲しいなぁ・・・ドラッグストアから買ってこようっと!

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