医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

突然ですが!

2009-10-31 16:06:34 | 薬局
ベンリー薬局を廃止しました!
10月末をもってベンリー薬局は譲渡します。
お蔭様で、売上もそこそこになり忙しい日々を過ごしておりました。
一緒に運営していたスタッフが、是非にと言うものですから譲渡しました。
本物の薬剤師にはなれませんでした。
でも、少し本物の薬局に近づけたかと自負しております。
今後ともよろしくお願いします。

先ずはご報告!
コメント (2)
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コンビニファーマシー

2009-10-30 07:25:35 | 薬局
珍客到来!
昨日、突然大手調剤チェーンの方がやってきた。
ベンリー薬局のうわさを聞きつけて探してきたと言うのだ。
彼がベンリー薬局を見てどの様に感じたか分からないが、興味を示して質問してくる。
外来はいないのか、顧客数はどれくらいあるのか、医療機関はどちらなのか…などなど。
具体的な数字は教えられないが、それなりの概要は伝える。
大手であっても在宅については暗中模索のようだ。
それなりの営業を仕掛けているようであるが、上手くいかないと話していた。
これはやってみなければ分からない。
ベンリー薬局も当初の予定は大幅に修正している。
が、しかしである。
1年を経過して何となく営業方法も見えてきた。
門前やマンツーマンと異なり、患者数は確実に増加する傾向にある。
現場からは高い評価を得ている。
もちろん個人宅の在宅でもである。
お陰で分包のスピードも見違えるように上達した。
もちろん間違えも…無くなったとは言えないが、ほとんどなくなってきた。

WBS(ワールドビジネスサテライト)を見ていると、ヤマダ電器が新業態としてOTCの販売を開始するが、調剤も始めるようだ。
ウエルシア関西がコンビニにドラッグと調剤を持ち込んだ新業態に挑戦している。
改正薬事法がもたらす変化が確実に忍び寄る。
どこまで浸透するのか日本型ウォールグリー、日本型ウォールマートってところか。
門前、マンツーマンの有利な立地だけでは成り立たない時代が近づいている。
大手はさすがに鼻が利く。
常に先への捨石を打っている。

本当は中小薬局に興味を持ってもらいたい。
私が目指す本物の薬局を目指して!
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変更不可

2009-10-29 08:03:07 | 薬局
薬には好みがあるようだ。
高齢者施設に訪問している医師が変わった。
患者の意思とは関わらず施設の都合で医師が代わることがある。
その場合、薬は従来通り処方する医師が大半であるが、それぞれ好みがあるようだ。
今回の医師は後者の方である。
この医師はミカルディスとノルバスクの組み合わせが好きだ。
今まで服用していた血圧薬を毎回1剤ずつ変更してくる。
薬局では同じ処方内容であることを前提に、あらかじめ調剤して待ち受けている。
それがボロボロと変えられると、せっかくの分包が無駄になる。
今回はミカルディス、次回はノルバスクと毎回変更だ。
変えられる患者も混乱する。
と言うより介護スタッフが混乱する。
それも変え方が極端である。
高容量に変えるので、こちらも体調に変化がないかヒヤヒヤである。
かと思うと突然中止になることもある。
医療機関に確認すると、医師に同行するスタッフは血圧が下がったのでと返事が来る。
そりゃそうだろう。
効き過ぎだよ。
医師には薬の好き嫌いはあると思うが、高齢者は変化に対応しづらい。
そっとしておいて欲しい。
今日も明日の予製が続く。
変更がないことを願って!

これって、自分の勝手かな…。
やっぱり本物の薬剤師にはなれない薬剤師のようだ。
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みんなでやろうぜ!

2009-10-28 06:48:12 | 薬局
中医協の委員人事が始まった。
今回は3名の医師会指名がなくなったことで多少の変革が起きるのか。
そうは言っても大幅に変えることは出来ない。
確かに流れは少しずつ変化するだろう。
内容については報道されている通りだと思う。
これによって医師会は焦るのではないか。
今までは自民党とのおんぶに抱っこの状態から切り離されるのだから。
医師会の会長選挙も始まるようだ。
この行方も、今回の中医協人事につながるだろう。
ますます自民党はピンチだ。
“みんなでやろうぜ!”…って何を?

今日の日経新聞を見ていると、ひときわ目立つ広告を発見する。
スギ薬局の前面広告だ。
思わず就職したくなってしまう。
これはかなりお金がかかっている。
いい人材は会社の宝である。
利益の使い方が上手だ。
オーナー経営者だけが大もうけは世間が許さない。
この薬局は理念が確りしているように感じる。
先日、ある協同組合で「ぶれない経営戦略」について講演してきた。
ぶれている私が言うのもなんであるが、参加者は満足してくれたようだ。
参加者から他でもと依頼も来た。
それは、それとして。
薬を中心とした事業領域が確りと見えている。
広告には理念らしきことが書いてある。
「すべての笑顔のために」
「お客様、患者様の幸せを願い、地域社会に貢献したい」
簡単な内容であるが奥が深いと感じている。
これらの言葉から本物の薬局、本物の薬剤師を模索すると面白いと思う。
笑顔って…どんな時に出るんだ?
我々はどの様に笑顔を提供で来るのか?

今回の中医協人事には薬剤師会代表として、地元(北海道)からも選出されるようだ。
委員の構成が変わっても本物は筋が通っている。
本物志向を大いに主張してもらいたいものだ。
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便利屋です。

2009-10-27 07:24:04 | 薬局
忘却の彼方か。
“ボケは神様がくれた贈り物”という本を20年ほど前に読んだことがある。
その本によると、ボケは死の恐怖を忘れさせてくれると言うのだ。
本当に死の恐怖から逃れられるかは疑問であるが、傍から見るとそう見える。
1ヶ月前ほどになるが、在宅でお邪魔している方が夜間の転倒で入院した。
トイレに行こうとして転んだそうだ。
多少の出血もあったようだが、用を済ませてベッドに戻るが、頭が痛くて救急車を自ら呼んでの入院である。
92歳の男性で名前は厳ついが小さく華奢な方である。
どこでその情報を聞きつけたかケアマネジャーが対応する。
病院まで行って今後について相談する。
身よりはいない。
数日して自宅に戻るが、飼っていた猫が心配なので帰りたいと希望していた。
私も退院してから自宅に伺った。
相当ひどく顔面を打ったようで、額から目の下辺りまでが紫色になっている。
うっ血が下に広がったようだ。
左の額の上部には大きなこぶが、その場の状況を物語っている。
ケアマネジャーは入院先の病院に2回ほど訪問し、ご本人とも会話をしている。
私が、その事を確認すると自分ひとりで退院してきたとなる。
入院中に女性が尋ねませんでしたかと聞くと、誰も来なかったという。
何ともさびしい感じがする。
それでもケアマネジャーは親身になってお世話をしている。
どんなに気遣って対応しても、それに見返りを考えてはいけない。
何てったって覚えていないかもしれないのだから。
本物の薬剤師になる道は遠い。

ねぇ、ねぇ誰だかわかりますか?
配達の人!


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モドキの主張

2009-10-26 07:26:36 | 薬局
在宅はひとつじゃない。
処方せんが減少してきて、何やら在宅に向けた取り組みをしようという動きが出始めている。
しかし、ここで整理しなければならないのは、在宅はひとつのカテゴリーではないということである。
ご存知のように在宅には医療と介護がある。
在宅医療は比較的ガン末期の患者などが、医師の管理のもと、訪問看護師が主体となって行なわれている。
終末医療の究極の姿のように思う。
以前所属していた会社では調剤薬局と介護用品のレンタル・販売を生業としていた。
この会社を運営する時に、一番初めに考えたのが理念である。
二つの異なる業態をひとつの考え方に結びつける必要を感じていた。
その結果は「自宅で死にたい」である。
病院で死ぬのは嫌だ。
セクシーな看護師さんが手を握ってくれても嫌だ。
自宅で死ねる自分なりの環境整備がテーマだった。
一方、在宅介護は医師のサポートを受けて、介護支援専門員が主体となって行なわれている。
この違いは大きい。
更に、在宅介護は個人宅と高齢者住宅によっても異なる。
更に、更に、この高齢者住宅にはいくつかの種類があって、若干ではあるが対応が変ってくる。
これからの在宅は数的には後者の介護の増加が予想できる。
しかし、この分野での薬剤師の存在感は稀有に近いものを感じている。
調剤薬局は在宅で療養している方へのサービス提供が基本となっている。
入院患者への対応はしていないし、老人保健施設などの一部医療が組み込まれた施設へも対応していない。
明らかに住民票がある住居への対応である。
広い意味での在宅対応薬局のはずだ。
そろそろ本来の機能を見直す時期に入ってきたのではないのか。
私の永遠のテーマは“本物の薬局・本物の薬剤師”である。
このあるべき姿を追い続けることかもしれない。

偽者が言うのもおかしいけどね!
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鶏肉は苦手です

2009-10-23 07:53:41 | 薬局
メーカー研修は美味しい!
ベンリー薬局は基準調剤加算2を算定している。
備蓄している品目数は1000を超えている。
もちろん集中率も多いところで15%に満たない。
ガンの患者さんからの処方せんもあり麻薬も取り扱っている。
これらの要件から調剤基本料に30点が加算できる。
さらに薬局内の計画的な研修も必要となっている。
そのために毎月メーカーに依頼し勉強会を実施している。
時間帯は最も暇な11時から1時間である。
普通の薬局では最も多忙な時間帯であるが、この時間帯は患者さんが外来受診して家路へと向かっている移動時間だ。
この勉強会は私にとってはありがたい。
私の薬に関する知識は営業時代の25年前からフリーズとなっている。
基礎的な質問が意外に難しい。
研修が終わるとメーカーは弁当を用意してくれる。
これがまたありがたい。
別に要求したわけではないが、善意は素直に受け取ることにしている。
それにしてもメーカーはいろいろな所から弁当を仕入れてくる。
メーカーが異なるせいもあるが同じ弁当には出会っていない。
ちょっと困るのは量が多いことだ。
などと、贅沢は言っていられない。
感謝、かんしゃ。
ささやかなお返しはメールで感謝を伝えることである。

因みに、家内は鶏肉が苦手です。
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占いは売れない

2009-10-21 07:35:05 | 薬局
街の電器店が系列化に!
ヤマダ電機などが地域の小規模電器店を傘下にしようと動いている。
興味がある方は本日の日経新聞を参考に。
関係ないような話であるが、関係あるかもしれない。
家電市場は大手の寡占状態になりつつある。
この傾向は誰にも止められない。
市場の成熟が一層の競争を助長している。
強いものがより強くなれる仕組みが出来上がっているようだ。
もともとは家電メーカーの系列店としてスタートした街の電器店であったが、流通には常に信長が現れる。
従来の系列を飛び越えた大型量販店が誕生する。
今では、その信長が市場の大半を占めるようになった。
しかし、市場は変化しつつある。
それが超高齢社会である。
この市場は人口が減少傾向にある日本では無視できない。
そして、この市場で意外に貢献しているのが小規模電器店である。
ピーク時に比べると3割強の減少であるが、確りと地域に根を張っている。
どうやら大手量販店は、この市場に触手を伸ばそうとしている。
仕入れのスケールメリットやシステムの効率化はコストダウンになる。

同じような現象は調剤薬局市場にもあるのではないか。
今はまだ大手とまでは行かないレベルであるが、数年中にはM&Aも進み、ある程度のヤマダ電機クラスが誕生するだろう。
その後は、ニッチな市場である地域の処方せんや在宅に取り組み処方せんなどを主体とした薬局の囲い込みがないとは言えない。
特に在宅は無視できない存在であるが、人的負担も大きい。
中小の薬局の努力が大事な要素であり、大手の参入が難しいニッチな部分でもある。
これらを囲い込むことのメリットは大きい。
フランチャイズとは言わないが、似た仕組みのボランタリーチェーンが出来てくる。
と、予想している。

占いは常に…当たるも八卦、当たらぬも八卦である。
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あれこれ

2009-10-20 07:41:12 | 薬局
医療従事者が優先です。
新型インフルエンザワクチンの接種が始まった。
医師、看護師が優先的に接種することになった。
当たり前といえば、当たり前かもしれない。
直接、患者と接するのだからリスクは大きい。
診断を受けて新型インフルと判定したら、タミフルやリレンザが投与される。
それは院内ですか?
処方せんなら薬剤師もヤバイかも?
でも、薬剤師は医療従事者じゃないからね…

中国進出はメディパルだ。
日本の市場は縮小傾向にある。
何たって人口が減少している国に繁栄は難しい。
増えるのは高齢者ばかりなり。
キリンとサントリーが合併するニュースがあったが、これも日本の市場だけでは発展できないので海外へ進出を拡大させる考えだ。
医薬品卸も未開の大市場への挑戦が始まった。
日本の流通システムは素晴らしい。
但し、相手側がこまめなロジスティックスを求めているかは別だ。
そんな日本から飛び出すような卸に入りたかった。
広大な大地で馬にまたがって移動する姿が目に浮かぶ。

北大病院もヤマトか。
医薬品卸にジェネリックの販売を依頼しても、メーカーのリベートで生きている卸には出来ない相談である。
そこで、ジェネリック専門メーカーの大洋薬品工業は自社で販売ことを選択する。
これはある面では面白いマーケティングである。
但し、ここで問題になるのが物流である。
そこで物流が専門であるヤマトに任せた。
これもいい発想だと思う。
この展開がどうなるのか楽しみである。
医薬品卸もジェネリック専門の卸を立ち上げ、販売促進に挑戦してはいかがであろうか。
スタッフは少し年齢が上の方を移籍させる。
物流は既存を利用し、物流費をもらえばいい。
などと、何年も前に提案してみたが乗ってくれない。
空振り!
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低所得者だもん

2009-10-19 07:31:33 | 薬局
低所得者は後発品を選択する。
そんな調査が発表されている。
厚労省がまとめた09年5月の調剤医療費の動向によると、沖縄での後発品調剤の割合が30.1%(数量ベース)となっている。
全国平均の18.2%に比べるとかなり高いことが分かる。
割合の多い順に鹿児島(22.0%)、岩手(21.3%)、青森(21.1%)、宮城(21.0%)、熊本(20.6%)、この後に我が北海道(20.2%)が続く。
2位以下を見ても沖縄の突出は凄い。
そのコメントが、病院や調剤薬局が後発品の使用促進に取り組んだ結果ならいいが、どうやら所得格差や失業率に要因があるのではとある。
更に、裏付けるかどうか分からないが、総務省の完全失業率(09年4~6月)を参考に挙げている。
最も高いのが東北地方(5.9%)、ついで近畿地方(5.5%)、北海道(5.4%)、九州・沖縄地方(5.3%)となっている。
内閣府の06年度1人当り県民所得調査でも、沖縄がトップで209万円、ついで宮崎215万円となる。
鹿児島は5番目、岩手は7番目、青森9番目と上位を占めている。
やはり所得と後発品は関係あるようだ。
この傾向は続くと思うし、食品の例からも推し量れる。
中国産や中国で加工された食品の不買があった。
それがいつの間にか、また売れ始めている。
所得が低いと使うお金に制限が出来るのは当たり前である。
無い袖は振れない。
後発品使用も始めは不安でも、使ってみると変わらない。
薬剤師の説明において賦形剤が異なるので、効果の違いやアレルギーが出ることがあります。
などと言うと、何か変だな…となる。
前回も指摘したように、調剤もエブリデー・ロープライスの時代が来るのかな?

私も後発品を選ぶかもしれない、低所得所だもん!
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