医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

キーキーキー

2013-07-31 05:45:00 | 薬局
キーワードの3個目のキーとは。

高齢者医療は介護と背中合わせだ。
高齢者の生活に医療と背中合わせに介護がある。
これからは薬だけではなく介護情報も薬局から発信したい。
身近な存在とは何でも相談できることである。
先ず、介護サービスの種類であるがホームヘルプ、デイサービス、デイケア、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護などがある。
ホームヘルプサービスはご自宅での生活支援や身体介護が中心となる。
但し、最近では家族と同居などの理由で生活支援は受けられないケースもある。
デイサービスとデイケアはリハビリの有無によって分かれる。
もちろんデイケアにはPT、OTなどの資格者がいて機能改善が目的となる。
OTとは理学療法士、OTとは作業療法士である。
一般的に母体が医療系だとデイケアとして開設している。
ショートステイは14日間までの宿泊サービスである。
家族の介護疲れや冠婚葬祭などで留守にする時や、将来の施設入所の予備訓練などにも使われる。
小規模多機能型居宅介護には3つの機能が備わっている。
ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイの3つである。
1施設25人を定員とした1ヶ月の定額制となっている。
昨年の4月から新たに看護サービスが加わって「複合型」が出来ている。
また、24時間の見守りの必要性から、同じく昨年4月より「定期訪問・随時対応型介護看護」もスタートしている。
これらのメニューが説明できるくらいじゃないと地域からは支えられない。

この他にもシニアのニーズの4番目に住宅改修などがある。
介護保険では必要に応じて20万円までの住宅改修に対して介護保険の適用がある。
もちろん自己負担は1割であるが、保険外の改修を望むケースも多々見られる。
要は、住宅改修をして欲しいが信用できる業者を探さないことが多い。
その点では地域の薬局は信用度が高い。
薬局が住環境のアドバイスを行い業者に下請けで工事をさせる。
そのためには住改修に関する知識が必要になる。
そこで東京商工会議所が検定試験を実施する「福祉住環境コーディネーター」などで知識を蓄えるのもいい。
薬局で売れる福祉用具には杖がある。
これは傘立ての様なものに入れるのではなく、壁に横並びで陳列がいい。
薬局内のディスプレとしても見栄えがする。

地域に支えられる薬局になるためには、医療に関する相談や医療機関の紹介、介護に関する相談や介護サービスに関する説明、介護認定の手順、さらに高齢者の施設や住居の知識など、療養生活と関わりが多い高齢者ニーズに対応する必要がある。
さらに、半径500mエリアをたまには歩いて街の様子も把握したいものである。
近所のそば屋が美味しかった。
あそこの青果店には珍しい果物が入ったなど、処方せんがなくても立ち入れる雑談力が薬剤師に求められている。
鹿児島には花や野菜の種を売っている薬局が多い。
大きな病院の前の薬局ではパンやおにぎりの売れ行きがいい。
薬局の空いたスペースを近所の農家に無償で貸し出し、1袋100円の野菜の売れ行きがいい。
健康をテーマにした日帰りツアーに参加者が殺到したなど、地域の中で生かされる薬局を目指して欲しい。

キーの3連発を感じていただけただろうか。

25日から出張で松山と広島間を行ったり来たりしていた。
さすがに、疲れたぁ~。
これからは松山空港に向かい東京に戻る。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キーキー

2013-07-30 06:43:50 | 薬局
キーワードの2個目のキーとは。

これからの高齢者の在宅療養生活をもう少し踏み込んで考えてみたい。
以前、マーケティングの部分でも触れたが、配食サービスや宅配サービス等の高齢者利用は増加傾向にある。
ここで注目して頂きたいのは「配」のキーワードである。
薬局も小売業である。
薬局にも「配」のコンセプトが必要になる。
既に、大手調剤チェーンは「配」に注目しており、昨年発表になった中期計画(3ヶ年)の第1戦略は何と言っても「M&A」であるが、第2戦略には「在宅」が入っている。
因みに、第3戦略は「医療モール」となっている。
明らかに長期ビジョンに立った方向性が伺える。
また、65歳以上の高齢者の子供との同居率は、毎年下がる傾向にあり、平成20年には44.1%になっている。
その結果、65歳以上の単身世帯者(独居)は2008年31.2%、20年には33.2%、25年は35.4%になると予想されている。
これらの傾向は高齢者が一人で生活するシーンが増えることを示しており、高齢者の疾病率の高さから在宅訪問活動の要件である「一人では通院が困難な者」が増えることがわかる。
この定義については前回ご報告した通りである。
さて、その在宅訪問活動であるが訪問先がどこになるのかを検討する必要がある。
注目して欲しいのは病院病床が7万床減少し、在院日数が7日前後短縮されている。
これは医療度の高い患者が退院を迫られることを表している。
それに比べて介護施設や居住系サービスが大幅に増えている。
そして、ここで亡くなる方が多くなると予想している。
さらに、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は2011年度からスタートして10年間で全国に60万戸を目指しており、既に12万戸ほどが稼動している。
このサ高住には補助金がついており、ここ数年は急速に増加傾向にある。
ここで言うサービスとは24時間の見守りや緊急時の対応、医療や介護相談であり、ホームヘルプやデイサービスなどの介護サービスは外付けになるケースが多い。
また、サ高住は比較的中程度の所得層を想定しているが、低所得高齢者に向けた新たなケア付き賃貸住宅なども2014年度から10年間で40万人分を確保する方針も出されている。これらはどちらも国土交通省が支援するサービスである。
これらの予測から在宅医療の需要がますます増加傾向にあり、それも高齢者住居系においても医療度の高い利用者の増加がうかがえる。
先ずは、それぞれの高齢者施設または住居でどの様な医療が行われており、その薬がどこから持ち込まれているのかを考えて欲しい。

同じことを何回も繰り返しているのはネタがなくなったせいか。
自分の努力不足を感じる。
頑張れ!


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キー

2013-07-29 06:44:47 | 薬局
キーワードのキーとは。

これからの時代を生き残る薬局の条件として「地域に支えられる薬局」がキーワードに上げられる。
と勝手に言い続けている。
「地域に支えられる」とは、地域を支える薬局であり、地域に対する「医療・介護・住居」の視点で情報発信できることが大切になる。
実はこの視点が東京で開催しているHSEセミナーである。

2025年を想像すると65歳以上の全人口に占める高齢者の割合は30%を超えている。
疾病ではがんや認知症が大きな社会問題化することが予想されている。
既に、厚生労働省研究班の調査では2012年時点で認知症の人は、推計で462万人に上り、65歳以上の高齢者の15%に達するらしい。
さらに、認知症予備軍と呼ばれる「軽度認知障害(MCI)]は約400万人もいて、数年後には2割以上が認知症に移行するといわれている。

例えば、認知症では早期発見が最も有効とされている。
もちろん12年後には治療薬が開発されているかもしれない。
この早期発見スキルを薬剤師は身につける必要性がないだろうか。
薬局を訪れる患者の多くは65歳を超えた高齢者が多くなる。
その服薬時や会計時でのつり銭受け渡し場面が重要となる。
そんな時に「あれ」、「これ」など思うことが早期発見に貢献できる。
発見後は家族との相談や認知症専門の医師の紹介など、地域の認知症サポート機能が発揮される。
ご本人はもとより家族への公的サービスの紹介などソーシャルワーク能力が求められてくる。

また、死亡原因第1位のがんについても患者は増えることが予想されている。
75歳以上の男性の3分の2、女性は半分ががんで亡くなるといわれている。
医療の進歩によりかなりのレベルまでご自宅での療養生活が可能となりつつある。
今は高齢者であってもインターネットの活用など、薬に関する認識も高まっていて、抗がん剤なども痛み止めなどと曖昧な指導では納得してくれない。
薬剤師も告知の状況を把握し、痛みの理解と心理的なカウンセリングが必要になっている。
さらに家族へのサポートや重症化した場合の訪問ドクターの紹介なども心強い味方となる。
もちろん薬局からの訪問活動も必須となる。

国もがんと認知症対策に力を入れている。
ここに薬剤師が関与しないで誰がと言いたい。
地域を支える、地域に支えられる存在になりたいと思う。

昨日の日経新聞に薬剤師のたまごの記事があった。
気仙沼の子が震災を契機に何か出来ることがないかと薬科大学を選択した。
その彼はまだ大学1年生だ。
卒業して薬剤師になった時に、本当の意味で活躍出来る様に、先輩たちが環境を整備していきたい。
薬剤師に夢と希望を持っているのだから。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明るい陰

2013-07-28 06:07:32 | 薬局
世の中にはつきものだが。

日が当たるところには必ず影が出来る。
陰があれば陽がある。
漢方でも虚があって実がある。

先日、鳥取に行ってきた。
そこで思ったのが、なぜに「山陰」なのだ。
いつから瀬戸内海側を「山陽」と呼ぶようになったのか。
鳥取はけして暗くは無かったし、山の陰でもなかった。

因みに、鳥(トリ)取る(トル)と書いてなぜに“トットリ”なのか。
“トリトル”ではないのか。
書く時にいつも間違えてしまう。
また、陰部はあるけど、なぜに陽部はないのか。
などと考え込んでいる場合じゃない。

俗に山陰と言われているのは鳥取と島根らしい。
飲みながら、これからは「山陰」じゃなくて明るい「山明」にしてはいかだだろうかと盛り上がった。
太陽は東から昇ってくる。
従って、この地区こそが日本の中でも早くに日が昇る地区じゃないのか。
因みに、最西端は長崎県佐世保市の神崎鼻(離島を除く)だそうだ。
まさに「山明」である。

ここには因幡のしろうさぎ伝説があり、らくだが砂丘を歩いている。
海の幸も豊富で松葉ガニ、ズワイガニ(まだ食べていない)、岩牡蠣も美味い。
金運・開運の神様を祭る「金持神社」(かもち)もある。
もちろん縁結びの神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をまつる出雲大社もある。
それが何と60年ぶりの「大遷宮」として生まれ変わった。
さらに「ゲゲゲの女房」もいる。

鳥取と島根の薬剤師よ。
地域お越しをしようじゃないか。
こんなにも明るい俺たちがいる地域を「山明地区」と改名しよう。

頼むよ! 石破君!

などと、書きながら「陽」の呉で朝を迎えた。
ここにも元気な薬局がある。
昨日は、全員集合で会社初めての研修イベントに呼んでもらった。
3時間のちょっと長めだが大いに盛り上がった。(と、思っている)
研修後の懇親会では、この会社の団結力を感じさせる賑わいがあった。
「ヤマト」と同じくらい存在感のある会社になろうと全員が確認し合う。
なかなかいい企画だった。

お陰で、ちょっと飲み過ぎかも…。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

応援してるよ!

2013-07-27 06:13:57 | 薬局
どうもへっぴり腰だ。

薬局、薬剤師に対して妙なバッシングを感じている。
先日書いた「とくダネ」放送にしても、薬局、薬剤師を面白おかしく茶化した感じだ。
その対応も受け身で「今後も医薬分業の意義、薬剤師の職能を正しくご理解いただけるよう、努力して参る所存」としている。
医薬分業率は既に全国で66%を超えた状態となっている。
逆に考えるとたった34%が未だに出さずにいるってことになる。
処方せんを出さない理由を問うべきじゃないのか。
それなりに意義を認められての66%がマジョリティーだ。

それにしても…。
社会保障国民会議では、医療、介護の見直しが強く押し出されている。
介護保険では要支援の介護サービスはがしや負担増などが出ている。
医療では以前から懸案の70~74歳までの2割負担の実施や、高齢者医療向け負担金の「総報酬割」などが出ている。
この「総報酬割」とは、保険料を収入に応じて負担が増える仕組みで、比較的所得の高い大企業などの組合健保の反対が予想されている。
反対だけじゃない。
その使い方にも大きく物申すことになる。
その他にも紹介状のない大病院への受診者に定額負担を導入などもある。
これによって大型門前の景色が変わるかもしれない。

25日に行われた社会保障審議会・医療保険部会では、消費税財源を次期改定に向けた議論が始まっている。
その中で医師会側は「地域に密着した医療への大幅な充実」として、中小病院と診療所に対する引き上げを要求している。
これが例の再診料の引き上げだ。
財源は消費税ではなく調剤基本料だと認識して欲しい。
看護協会は訪問看護への強化を訴え、財源確保に余念が無い。
特定看護師が訪問すると処方権まで持ってしまうかも。
薬剤師会は「残薬管理などで薬剤師の職能の評価が必要」と、何をとぼけたことをと言いたくなる。
言葉ではなく、どんな行動で示すかが問われている。
単純な私の考えは日本型リフィル処方せんの導入を提案したらどうかと考える。
投薬日数は90日処方など長期化している。
もし90日分の薬をもらって翌日お亡くなりになったら89日分がゴミと化す。
これが30日を超える長期処方については30日分を1回として、薬剤師が残りの分を管理する。
こうなると例え翌日にお亡くなりになっても29日分のゴミと60日分の無効が生じるだけだ。
もちろん残薬の確認もかなりやり易くなり、その改善にもつながる。

どちらにしても来年の改定に向けた動きは活発になりつつある。
ちょっと薬剤師会は出遅れていないか。

などと思っていたら、先日"カッコいい薬剤師"と一緒に飲んだ。
2時間半ほど会話を楽しんだが、このおしゃべりの私が2割も話せなかった。
それほどに自分の主張がしっかりしていて、私の意見にも耳を傾ける。
彼が日薬の広報責任者になったそうだ。
まだなりたてなので静観していたらしいが8月からは吠えるとのこと。
また、ホームページもあっと驚く内容に変えるそうだ。

彼なら何かやてくれそうだ。
何かやるか消えるかのどっちかだろう。
私は消えない様に後方支援を約束してきた。

自称"カッコいい薬剤師"は調剤の作法にもうるさい。
近々DVDも発売になるようだが、必見の価値はある。
ただちょっと残念なのはDVDでは無精髭がカッコ良さを引き立たせていた。
先日あった時は髭がない。
誰かに痛いって言われたのかな。

期待したい。
物言わぬ組織から物申す組織へと。
そして、期待している。



目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魅力だよ!

2013-07-26 06:28:09 | 薬局
参考になれば…。

先週行われたHSEセミナーでは人材紹介の会社から「採用力」について話があった。
最近の傾向として大手調剤チェーンの給与水準が上がり傾向だそうだ。
ドラッグストアがかなり高額の条件提示をしているようで、それへの対応だろうか。
さらに大手調剤チェーンの時給が○,000円になったそうだ。
さすがにここを書くと問題が起きそうなので3とは書けない。
ここに付け込んで人材紹介会社の手数料も上がり気味だとか。
中小の薬局では薬剤師不足によるM&Aも出ていると聞く。
そのせいか薬剤師が辞めたいと言っても、なかなか引止めが厳しくて辞められないそうである。

人材紹介会社が薬剤師を紹介したくない会社の項目が出された。
先ずは、社長や採用担当者が信頼できないがある。
面接は会社側がしている様で、実は面接されていることに気づくべきだ。
例えば、詳しい求人内容を教えない、採用担当者は現場を把握できていない、店舗見学で店舗が汚い、店舗スタッフの愛想が悪いなど自分でも行きたくない。
この他に、人材紹介会社に対して成約後に手数料の値引き要求する、紹介しても取りとめの無い理由で採用に至らない、入社後に薬剤師からクレームが来る、違法行為が行われている、あれこれと採用条件が多過ぎも嫌われる。
これらはあくまでも人材紹介会社側の見た目だが、反省すべきは多々見られる。

逆に紹介したくなる会社の項目もある。
社長や採用担当者が魅力的で信頼が出来る。
確かに、社長には説得力があり、ビジョンが語れて、目力が欲しい。
そのためには薬剤師にアピールできる特徴が無ければならない。
自社の魅力を5つ言えるか。
対応が早いのもきちんとした会社の現れである。
規模の大小も大きな要因であるが、あの人になら付いて行けると言わせたいものだ。

因みに、学生でも新人でも中途採用でも、一貫して募集の大きなツールとしてホームページが上がっていた。
薬剤師が来ないと言ってばかりいないで、少しはホームページを見直してはいかがだろうか。
当社ではセミナーなどで関わりが出来た会社のホームページを確認している。
ちょっとした診断ならお任せ願いたい。
ただし、ホームページもメールアドレスもない会社のは無理!
新しく作った方が…^_^

社長、あなたの魅力が採用につながっている。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知っ徳

2013-07-25 06:37:13 | 薬局
まだ足りない。

増え続ける高齢者への住居として新たに「ケア付賃貸住宅」を、今後10年間で40万人分の用意が進んでいる。
現在、特別養護老人ホームなどが50万人分、老人保健施設などが42万人分、グループホームが24万人分、ケアハウスなどの経費老人ホームが9万人分、サービス付き高齢者住宅が11万戸、有料老人ホームが32万人分となっている。
高齢者のそれぞれが所得と機能に応じて入所しているが、今後増えることが予想されるのが低所得の高齢者である。
この層に対する施設は特別養護老人ホームとケアハウスであるが、どちらも公的整備に頼っているのが現状だ。
もっと設立主体の緩和を行い量的整備が急がれている。
そこで、新たに登場してきたのが「ケア付賃貸住宅」で、特定非営利活動法人(NPO法人)や社会福祉法人などが2014年度から整備を初め、今後10年間で40万人分の受け皿を目指すというものである。

NPO法人らが、空室が大半の賃貸アパートや戸建ての空き家を所有者から丸ごと借り受けてリフォームし、防災設備や家賃設定などの条件の下に運営する。
その費用の一部は国土交通省の補助金などをあてがう予定だそうだ。
この施設の広さは限られるが個室の提供があり、事業者職員の訪問や配食、見守りサービスなどを考えている。
月10数万円の負担で、家賃や食費からケアの費用まで賄えることを想定している。

これって、既にあるんじゃない。
今でもサ高住にも特定施設にも基準を満たしていない「老人下宿」がある。
因みに、サ高住の1部屋の最低面積は25㎡となっている。
一部共有スペースがあると18㎡でも許可となる。
「老人下宿」の正式な名前ではないが「無認可老人ホーム」などとも呼ばれていて、かなり内容は劣悪である。
私が知っている札幌の施設では入所者のほとんどが生活保護受給者で家賃38,000円、食費42,000円、生活介助費20,000円程度で合わせて10万円だった。
札幌市の場合、生活保護費は13万円程度になっていたはずである、。
3万円は小遣いとなる。
ここに同系列の介護支援事業者がケアプランを作成し、同じく関連のホームヘルパーが従業員の様に身の回りの世話をしている。
さらに、かかりつけの医師が1人1万円程度で在宅医療の権利を買っている。
入所者は生活保護受給者のため医療費と介護費用はかからない。
まさにやり放題の出来高方式だった。

まさか国はこんな高齢者施設を作ろうって訳じゃないだろうけど…。

では、入所者は不幸せかと言うと一概には言えない。
ここを出されると行き場所が無いからだ。
昨今はデイサービスに寝泊りする高齢者すらいる。
アベノミックスは明るい部分だけを照らしているが、暗い部分にも明るい光を当てて欲しい。

で、そうそう言いたかったのは高齢者住居が増えるってことでした。
知らないと損するぞ!



目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終わらせちゃいけない

2013-07-24 06:34:50 | 薬局
忘れていた!

例の「とくダネ」に関する抗議文に回答が7月8日付で来ていたようだ。
日本薬剤師会から都道府県事務局への連絡は7月19日付けになっている。
このタイムラグは何なのか?

抗議文は差出人の副会長宛に届いている。
差出人は「株式会社フジテレビジョン 情報製作局情報製作センター 『とくダネ』チーフプロデューサー」からだ。
フジテレビには製作局長って存在はいないのかね。
私には格が違うような気もするが、抗議文の本家本元が納得しているんじゃ第三者が言える立場じゃない。

内容は、極めて分かりづらく言い訳がましい内容となっている。
先ずは、薬剤師による薬剤服用歴管理指導料について厚生労働省に確認をしたようだ。
その上で補足説明を流したらしいが見た人は極めて少数だ。
その補足説明では「薬剤服用歴管理指導に含まれるサービスを全て断ればその料金の支払義務は生じない」だったそうだ。
テレビでは薬剤情報提供文書を断ればって話しだったはずが…。
ところで、このコメントは本当に厚生労働省が言ったのだろうか。
「全てのサービス」の中にはお薬手帳も含まれる。
私の認識が間違っているかもしれないが、お薬手帳を持っている前提で、忘れた方へのシール付与の場合は算定可能だった様な気がした。
ただしその場合でも、後日お薬手帳にシールが貼ってあることを確認する必要がある。
でも、お薬手帳が要らない方でも算定可能だっただろうか。
であれば「全てのサービス」を拒否するのは難しく、ベタ取りは正解ってことだ。
正直なところ厚生労働省のどなたのコメントか明確にして欲しいものだ。
今の解釈でいいのか確認したい。
また、テレビで、このコメントを出した医療ジャーナリストと称する方の元は写真家らしい。
正直なところ薬局についてはあまり詳しくないようだ。

2つ目の抗議に対しても厚生労働省から質問状を送る形で取材したようだ。
それによると、「疑義照会に際して『医師とのトラブルを避けたいので、なかなか疑義照会できない』、『時間がかかって患者さんを待たせてしまうので、躊躇してしまう』とうい声があることは承知している」とある。
薬剤師の職能が疑われる内容だ。
特に、待たせてしまうからといって躊躇していいのか。
ありえない。
薬剤師は事故が起きても関係ないってスタンツの無責任な資格者なのか。
これも本当に厚生労働省の担当部局が言ったことなんだろうか。
そうだとしたら薬剤師会が反省のコメントを出さなきゃいけない。
テレビの中でインタビューに答えていた女性の薬剤師は本物だったのだろうか。
顔を隠していたがその真偽が疑われる。

最後は差し障りのないコメントで締めくくっているが、これで幕引きは許せない。
日薬からの連絡には「別添の通りその回答を受領しましたので」とあるが、受理したってことなのか…残念!


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リップサービス

2013-07-23 06:02:37 | 薬局
本当に秋に判断するのか?

自民党の圧勝で終わった参議院選挙であるが、選挙前に安倍さんが消費税の引き上げを秋までに判断すると言っていた。
秋に判断して来春までに間に合うのか。
もし消費税率が据え置きにでもなったら、今の社会保障制度の維持は可能だろうか。
事は選挙前のリップサービスに終わらせてはいけない。
ただし、政治家は常に嘘つきだ。
私は消費税率据え置きはあり得ないと思っている。

当初民主党は消費税増税に反対だった。
ところが実際に政権与党として国を思うと必要だと実感したと思う。
だから、選挙で負けるかもしれないが、勇気を持って決めてしまった背景があると信じたい。
その点では野田さんは偉いと思う。
政治生命を掛けた大勝負だ。
ところが結果は国会では決まったが、政権は見事に崩壊した。
その傷跡は今でも癒ていない。

消費税率10%は思い付きではない。
2020年のプライマリーバランスがゼロになるシミュレーションの結果17%必要と出た。
流石に5%からは17%では反感が大きすぎる。
そこで妥協して10%になったと思う。
従って、近々10%以上の議論が必要になるはずなのだ。
それを選挙前に実施しないかもしれないとは口が裂けても言えない。
実感はないが景気は上向きかもしれないが、一時的な景気回復で消費税の議論を後回しにするのはやめて欲しい。

9月までは意外に早い。
選挙前の消費税発言がどうなるのか皆さんも注目して欲しい。
もし消費税増税が流れた時には診療報酬の引き下げが条件とならないことを願うだけである。


目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いいもの見っけ

2013-07-22 05:30:06 | 薬局
ある質問から…。

高齢者施設への「居宅療養管理指導費」の依頼についてである。
施設管理者側は利用者の負担が増えるので嫌がる。
ただし、施設によってはいろいろな考え方がある。

例えば、「特定施設」ではどうだろうか。
この高齢者施設は介護保険導入前までは「介護付有料老人ホーム」だった。
それが介護サービスの「特例施設入所者生活介護」の施設認定を受けて特定施設となった。
この特定施設には介護付有料老人ホームの他に養護老人ホーム(特別がつかない)やケアハウス(経費老人ホーム)、サービス付き高齢者向け住宅なども含まれるが、ここでは有料老人ホームに限定させてもらう。
この特定施設には入居の要介護者が50人以下まで看護職員1名の設置基準がある。
この看護職員の確保がなかなか難しい。

施設が看護職員の募集をかけると比較的集まりはいいと聞いている。
しかし、これがなかなか定着しない。
応募した看護職員は高齢者施設だから業務量が少ないと考えて来る。
ところが、高齢者施設で比較的医療に詳しいのは看護職員しかいないことに気がつく。
何から何まで問い合わせが来る。
夜も熱が出たとか、吐いたとか…。
そこで、長続きがしないそうだ。

そこで、施設側が考えたのは看護職員の業務軽減である。
先ずは、薬からとして薬剤の管理や服薬状況確認、ちょっとした医療相談などを外部に出そうとなる。
そこの飛び込んでいくのが薬局となる。
要は、施設側の看護職員対策として薬局の薬剤管理はいかがですかとなる。

東京都内を中心として展開している高齢者施設では、こうしたサービスをオプションではなく入所条件として掲げている施設もある。
服用されるお薬の数が多く、施設の看護師では気付かない副作用の確認など、専門的な知識なしでは管理が難しくなっている現状を訴え、薬剤師による「居宅療養管理指導費」として毎月700円のご負担をお願いしているとなる。
初めから入所条件となると抵抗は無い。

薬は食べ物とは異なり、体調の変化等で何が起きるかわからない。
そんな時に気軽に相談できる薬剤師の存在はありがたいはずである。
もっとそのありがたさを考えアピールしたいものだ。

えぇ、ありがたさを考えたけど見当たらないって…れれ!

さて、自民党が圧勝した。
こうなると今まで出来なかった少し大胆な政策も実行出来る。
景気回復も重要だが社会保障も喫緊の課題だ。
その中の医療費も、どちらかというと狙われている。
いや、確実にメスが入る。
来年の診療報酬改定は厳しくなるのではないかと覚悟したい。



目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする