医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

凄い人

2009-03-30 06:47:45 | 薬局
「佐谷圭一」この方をご存知であろうか。
元の日本薬剤師会長である。
ある方の取り計らいで佐谷先生を囲んだ6人の会食を行なった。
6時まで薬局で仕事をし、息子さんの嫁さん(薬剤師)に後をお願いして出てきたそうだ。
今年71歳になる様だが、話す姿はエネルギッシュな含蓄を感じさせる。
一時期はある意味で薬剤師の頂点にいた人物が、小さな薬局のいち薬剤師として活躍している。
会長時分では気が付かなかったことに気がつき、それに楽しみを感じているそうだ。
また彼は薬歴の発案者でもある。
そして「十文字革命」も彼が作った偉業でもある。
3時間に上る会食は内容が多すぎて未消化ではあるが、薬剤師とは何かを考えさせられた。

年を重ねて、何か後続に残せるような人になりたいと感じた。
でも、まだ若すぎるかな…?

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吹く風厳しい

2009-03-21 07:55:13 | 薬局
「院内調剤が復活の動き」 薬価差益の確保と患者負担の軽減を狙う
日経メディカル「トレビューン」の記事のタイトルである。
友人から送られたメールを開くと出てきたのがこれである。
三条総合病院(新潟県三条市)が処方箋を院内に戻すという内容だ。
いろいろ理由はあるようだが、患者負担を軽減して外来の増加に期待している。
ここでの患者負担とは費用の面と手間の部分が語られている。
また、病院の収益改善のために薬価差益を魅力として見直ししている。
ごもっともと言えばごもっともである。
この病院では院外処方の希望の有無についてアンケート調査をしたそうだ。
その結果68%の患者が院内を希望したとある。
支払が安くなることを伝えると、9割以上の患者が院内を希望するのではないかともある。
確かに、この不況期で誰しもが節約ムードである。
ジェネリックも普及することが予想できる。

先ごろスーパー各社が値下げを宣言している。
安い店に人気があるからだ。
従来の価格政策では売れない現実がある。
イオンは反省までしている。
反省だけならサルでも出来るが、実際に行ってみるといつもより確実に客数が多い。
価格も下がっている。


医療機関も反省の時期に入ったのか。
先日、WBS(TV番組です)でも、不況により受診が減少していることを伝えた内容があった。
などと言っている場合ではなく、調剤薬局こそ反省しなければならない。
院内で薬をもらうことを希望する68%の患者は何を求めているのか。
薬局は何をしなければならないのか。
最近、医薬分業の是非が問われることが多くなってきている。
医療としてのエビデンスが明確でない。
どの様に医療に貢献しているのか。
また、費用対効果の面から国が求める医療費抑制にどの様に関わるのか。
これは早く治す部分と予防の部分があると思う。
さらにジェネリックの使用促進もある。
限られた医療財源を効率的に運用する義務がある。

100年に一度の不景気は思わぬところから襲いかかって来そうだ。
“風が吹くと桶屋がもうかる”
どんな風が吹いているのか考える時期なのかもしれない。

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健康食品は経営には不健康かも?

2009-03-17 07:32:21 | 薬局
「調剤薬局で食品販売」…うぅ~ん。
品ぞろえ支援で取引拡大だそうだ。
さらに、ドラッグストアに対抗とまである。
これを仕掛けたのが「医薬品卸メディ・パルが供給」と日経新聞にあります。
今秋から、調剤薬局に健康食品や日用品を販売する。
約5,000店の中堅・中小薬局に100品目の供給を始める。
さてさて、如何なるものか?
このブログにも何回か書いたが、調剤薬局は業種店から業態店への転換に迫られている。
それが健康食品や日用品にあるのか疑問を感じる。
以前の会社でも健康食品は扱っていた、健康グッズもドラッグストアには無い商品を並べていた。
しかし、売れ行きはすこぶる不調であった。
もちろん販売の仕方にも問題があったと思う。
処方箋を持参して訪れるのは患者である。
患者は病気を治したいから医療機関で診察を受け、その結果として処方箋をもらって薬局に来る。
その目的は処方箋と薬を引き換えることにある。
ここでの主なサービスは患者に有益な薬の情報と疾病に関する各種知識の提供となる。
また、調剤薬局は比較的小さな店舗が多い。
この限られたスペースに、限られた品揃えで、どこまでニーズを満たすことが可能か。
さらに健康食品は、その性格上防腐剤や保存剤などを含まない。
従って賞味期限が短い。
売れ残りはロスとなる。
健康が売りの薬局で期限切れの食品を出すわけには行かない。
健康食品や日用品を置くのであれば、コンビニの横に薬局を開いた方がいい。
そうは言って、薬局が成り立つ最も重要な要素に立地がある。
なかなかうまい組み合わせは難しい。
しかし、立地神話は崩れつつある。
ファーマCVSが誕生する近いような気がする。

業態とは営業形態である。
商品を商品として販売するのが業種店で、商品そのものの価値がポイントとなる。
業態店とは商品から生活提案や改善、工夫、楽しみ方などの提案が商品に加わる。

卸す側はいい。
5,000店の薬局に在庫を持ってもらうだけでかなりの売上になる。
もちろん返品不可である。

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こまめに・・・

2009-03-16 06:53:31 | 薬局
在庫調整を行なう。
ベンリー薬局も気がつくと半年が経過した。
日々、通帳の残高確認をしながらの自転車操業である。
医薬品卸に支払う買掛金に追いかけられる。
社保は20日に、国保は26日に入金となる。
卸さんへの自動引き落としは27日となっている。
なぜ27日か理解もせず契約したが、良く考えると上手くできている。
26日の入金に合わせてあるのだ。
引き落としが25日では資金不足が考えられる。
もちろん26日では微妙となる。
27日の朝一で引き落とすと、基本的に一番資金がある状態である。
長年勤務していたのに何も知らない事を感じる。

さて、半年も経つとそれなりに不動在庫が出てくる。
処方元の医療機関が変更になったり、面で受けた患者が来なくなったのが原因である。
まだ数量的には多くは無いが、こまめにやるのが不動在庫を少なくするコツである。
先ずは、かつてお世話になっていた薬局グループに相談する。
ここは以前、私が在庫管理システムに関与し、不動在庫の交換がスムーズに出来る仕組みを持っている。
相談に応じてくれたのは、長年の親友である。
快く応じてくれた。
お互いの不動品をメールで交換し、そこから使用品目を抽出する。
ベンリーで引き取れ品目には限りがある。
結果としてベンリー1に対して相手方は3となる。
1対1はお互いの不動品の等価交換で行い、残りはビンボー救済で、ベンリーで使用している品目に変えてくれた。
何とありがたいことであるか。
後日、彼の上司にも連絡したら、ここも快く「いつでも」とありがたい言葉をいただく。
今回交換できなかった品目は、他の薬局と交渉中である。
声をかけると、先方も「助かります」と返事が返ってくる。
門前であってもマンツーマンであっても不動品問題は大きい。
処方箋は面に広がっている。
また、面の処方箋にこまめに対応しないと確実に枚数は減少していく。
お互いに胸襟を開き、交換会をしようじゃありませんか。

さてさて、無事不動品の交換も終わり、やれやれと思っていると、どこかで見た記憶がある医薬品が処方箋にある。
調剤室を探すが見つからない。
あっ、これって交換した品目じゃあない。
仕方なく卸から仕入れることとなる。

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何のための・・・

2009-03-11 07:37:58 | 薬局
「届出用紙蔵Ver.2」なるものの案内がFAXされてきた。
良くみると(再度)とある。
既に、送られていたようだ。
内容は、個別指導では届出内容や申請内容の不備が指摘されているらしい。
そこで、この「届出用紙蔵Ver.2」の購入を勧めているらしい。
1冊 1,500円と送料500円である。
要はこれを買って、行政から依頼される書類をきれいに書きなさいって事のようだ。

これを見て、ありがたいような…ちょっと変なような?
届出に不備があってもいいじゃないか。
それを指導するのが行政の役目である。
また、不備が生じないように懇切丁寧に説明書を添付すべきである。
それを外部から購入しないと出来ないようなら、行政に指導に対する手抜きとしかいえない。
さらに、不備が生じないように薬剤師会としてホームページなどで知らせるのが本来ではないのか。
会費を払っている意味がない。
誰のための薬剤師会なのか疑問を抱く。
送られてきた内容を見ると
*注文印刷となるため、購入のチャンスは今回のみとなります。
*一覧表から必要な書式を簡単に選ぶことができます。
*ファイル形式となっているためコピーしてすぐに活用できます。
*提出先行政機関の一覧表も記載してあります。
これならホームページにアップしろよ。
声を大にして叫びたい!
コピーして使えるなら大手が有利である。
薬剤師会を支えている中小薬局の見方じゃないのか?
1店舗しかない薬局は2,000円、10店舗持っている薬局は200円じゃ不公平だ。

などと思っているうちに、申込期日が過ぎてしまった。
買わなかったことに不安を覚える日々になるかも・・・・
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お年寄りを大切に

2009-03-10 07:48:10 | 薬局
薬は怖いものですね。
「人を殺したくなった」
こんな副作用が報告されています。
詳しい薬のことは専門外なのでよく分かりませんが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)によるそうです。
その代表薬が「パキシル」です。
薬剤師の方は当然知っているのでしょけど、にわか薬剤師には驚きです。
他人を傷つける攻撃性や殺人念慮の副作用が相次いでいる。
4年半の間に40件の報告があったとか。
報告がない方が多いと思うので気をつけなきゃならない。
先日読んだ本「脳にいいことだけをやりなさい」マーシー・シャイモフ(著)茂木健一郎(訳)にセロトニンについて書いてあった。
セロトニンが多いと、前向きで、自信にあふれ、適応力があり、穏やかである。
セロトニンが少ないと、ネガティブな考え方をしがちで、強迫観念を抱き、不安や焦燥感に駆られ、熟睡できない。
これだけ読むとセロトニンが多い方が良さそうだ。
SSRIはセロトニンの再取り込みを阻害する薬剤であるから、セロトニンが多い状態と考えられないのだろうか。
そうなると…ハッピーなはずである。
行き過ぎると「殺人」となるのか?
何事もほどほどが肝要のようだ。
そして脳の構造は微妙だ!
私のような素人では予想も付かないことが起きている。
ベンリー薬局では、高齢者の多くに、この手の薬剤が使われている。
高齢者施設の当直は7~8名の高齢者と共に過ごす。
それを考えるとちょっと怖い感じがする。

記事をよく読むと、後半に4種類の薬剤名が記載されていた。
パキシル、ジェイゾロフト、デプロメール、ルボックスである。
おや!
我が家のばあさんもひとつ服用している。
黄色い小さな錠剤である。
このごろ妙に私とぶつかるのはこのせいか?

夜中にふと目が覚めて、枕元にばあさんがいたらどうしよう。
年寄りは大切にしましょう!
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箪笥薬

2009-03-05 07:18:37 | 薬局
何だこれは!!
居宅療養管理指導に伺っている方の残薬を発見しました。
この方は高齢者下宿に住んでいます。
ともかく薬に対する依存度が強い方です。
以前も、2箇所の医療機関からハルシオン、レンドルミンをもらっていて、2ヶ月分ほどの残薬がありました。
一箇所からの処方をストップしてもらい、現在は管理されています。
この時は、本人からずいぶん怒られました。
いくら説明しても、なくなったら大変だと聞いてくれません。
やっとのことで説得したのは、つい2ヶ月前です。
今度は痛み止めの組み合わせとノルバスクが出てきました。
どちらも35日分です。
ベンリー薬局の分包紙ではないので、少なくても昨年の9月以前のものです。
痛み止めは1日3回毎食後の服用です。
従って、105錠の3種類(ペオン、エペル、ムコスタ)あります。
さらに、ノルバスクが35錠です。
残薬管理をして、やっと整理が付いたと思った矢先です。
本人の了承の下に廃棄することにしました。
この方は生活保護を受けています。
今回の薬代も国民の税金で賄われています。
これは私の思い込みかもしれませんが、生活保護の方は薬の量が多いように思います。
全部飲んでいるのでしょうか。
今回のケースのように箪笥薬があるような気がします。
一時、生活保護者にはジェネリックを見たいな話しがありました。
差別するわけではありませんが、優先的に検討してもいいのではないかと思います。
但し、ジェネリックの変更不可は止めてもらいたいですね。

預かってきた薬剤は溶解して下水に流れていきました。

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