手探りが続く。
4月から始まった「地域支援体制加算」であるが、「調剤基本料1」の場合、ほとんど従前の「基準調剤加算」と要件は変わらない。
追加になった部分は「疑義照会により処方変更がなされた結果、患者の健康被害や医師の意図した薬効が得られないことを防止するに至ったプレアボイド事例の把握・収集に関する取組の有無」が追加になった。
さらに「副作用報告に係る手順書を作成し、報告を実施する体制を有していること」が求められる。
もう1つは、特定の保険医療機関に係る処方箋の集中率85%を超える場合にあって、後発医薬品の使用割合が50%を超える必要がある。
集中率と後発医薬品の使用割合はある面での仕方なさがある。
初めの副作用報告やプレアボイド事例で現場は何となく混乱気味だ。
何か出さないと、せっかくの「地域支援体制加算」がなくなるともがいている。
もがいた結果、とりあえず、なんちゃって副作用報告などが続々と報告されているそうだ。
受ける側のPMDAでは急に増えだした報告書の整理に大慌て。
しかも内容が薄い。
かなりPMDAがご立腹だそうだ。
同様の現象は日本病院機能評価機構にも起きうる。
こうなることは予想できたような気がする。
個々の薬局が直接ではなく、地元の薬剤師会などが受付けて内容の精査をしてから報告にしないと、これからも混乱は続く。
本番はこれからだから。
5月29日に厚生労働省から「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」が出された。
これは薬局内で勉強会の資料として活用できそうだ。
ここにはポリファーマシーの定義から説明がある。
この運用は薬剤師が関与することでかなりいい結果が出そうだ。
それをやるのが“かかりつけ薬剤師”なのかもしれない。
この指針を見ていて現状の「かかりつけ薬剤師制度」の矛盾を感じる。
先ず、薬剤師が特定されているので、当該薬剤師に当たるかどうかである。
在宅に出かけていると患者が来局しても「ごめんなさい」となる。
しかもかかりつけ薬剤師でなければ患者負担が少なく済む。
何だか矛盾している。
今、経済財政諮問会議では高齢者の1割または2割負担を引き上げる方向にある。
そうなると「かかりつけ薬剤師指導料」はかなり面倒になる。
逆に、かかりつけ薬剤師以外の薬剤師から服薬指導を受けた場合には自己負担の上乗せも検討されている。
そこで問題になるのが、かかりつけ薬剤師の要件そのものだ。
本当に3年以上の薬局経験は必要か?
その店舗での勤務実績が1年以上は必要か?
今回の「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」などは学生の段階でしっかり学んで来ると、あえて3年以上や1年以上の実績や経験は要らないんじゃないだろうか。
そして、いつも思う“かかりつけは薬剤師”じゃなくて“かかりつけ薬局”じゃないのかにたどり着く。
今日から札幌に戻る。
まだ涼しいんだろうなぁ~。
4月から始まった「地域支援体制加算」であるが、「調剤基本料1」の場合、ほとんど従前の「基準調剤加算」と要件は変わらない。
追加になった部分は「疑義照会により処方変更がなされた結果、患者の健康被害や医師の意図した薬効が得られないことを防止するに至ったプレアボイド事例の把握・収集に関する取組の有無」が追加になった。
さらに「副作用報告に係る手順書を作成し、報告を実施する体制を有していること」が求められる。
もう1つは、特定の保険医療機関に係る処方箋の集中率85%を超える場合にあって、後発医薬品の使用割合が50%を超える必要がある。
集中率と後発医薬品の使用割合はある面での仕方なさがある。
初めの副作用報告やプレアボイド事例で現場は何となく混乱気味だ。
何か出さないと、せっかくの「地域支援体制加算」がなくなるともがいている。
もがいた結果、とりあえず、なんちゃって副作用報告などが続々と報告されているそうだ。
受ける側のPMDAでは急に増えだした報告書の整理に大慌て。
しかも内容が薄い。
かなりPMDAがご立腹だそうだ。
同様の現象は日本病院機能評価機構にも起きうる。
こうなることは予想できたような気がする。
個々の薬局が直接ではなく、地元の薬剤師会などが受付けて内容の精査をしてから報告にしないと、これからも混乱は続く。
本番はこれからだから。
5月29日に厚生労働省から「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」が出された。
これは薬局内で勉強会の資料として活用できそうだ。
ここにはポリファーマシーの定義から説明がある。
この運用は薬剤師が関与することでかなりいい結果が出そうだ。
それをやるのが“かかりつけ薬剤師”なのかもしれない。
この指針を見ていて現状の「かかりつけ薬剤師制度」の矛盾を感じる。
先ず、薬剤師が特定されているので、当該薬剤師に当たるかどうかである。
在宅に出かけていると患者が来局しても「ごめんなさい」となる。
しかもかかりつけ薬剤師でなければ患者負担が少なく済む。
何だか矛盾している。
今、経済財政諮問会議では高齢者の1割または2割負担を引き上げる方向にある。
そうなると「かかりつけ薬剤師指導料」はかなり面倒になる。
逆に、かかりつけ薬剤師以外の薬剤師から服薬指導を受けた場合には自己負担の上乗せも検討されている。
そこで問題になるのが、かかりつけ薬剤師の要件そのものだ。
本当に3年以上の薬局経験は必要か?
その店舗での勤務実績が1年以上は必要か?
今回の「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」などは学生の段階でしっかり学んで来ると、あえて3年以上や1年以上の実績や経験は要らないんじゃないだろうか。
そして、いつも思う“かかりつけは薬剤師”じゃなくて“かかりつけ薬局”じゃないのかにたどり着く。
今日から札幌に戻る。
まだ涼しいんだろうなぁ~。