新体制には革新的な挑戦を求めたい。
ご存じのように日本薬剤師会は今月26日定時総会で会長が決まった。
それに伴う役員も多少変わった。
中医協で奮戦努力した委員はなぜかしら常務理事から理事に変更になった。
あるメディアでは北海道薬剤師会の会長を就任するにあたり自ら常務理事を降りたとある。
他の常務理事で県薬会長兼任はいないのだろうか。
ひょっとすると中医協委員も変わるのかな。
人事は決める人の都合によることが多い。
何ごとも結果が全てだから、これからの結果に期待したい。
会長の挨拶の中に「長年提案してきたリフィル処方箋の導入が盛り込まれたことを歓迎」とある。
いつからリフィル処方箋に対して国に提言していたのかはわからないが、長年考えていたことであるなら、もっと具体的に薬局や薬剤師のリフィル処方箋への対応について話して欲しい。
ただ気になるのは副会長がリフィル処方箋に対して「あくまでも医師が個別に判断すること」として積極性を感じない。
リフィル処方箋は患者の希望によって処方されるものではなく医師が判断するものとしている。
そうだろうか。
これではリフィル処方箋の普及になど至らない。
会長はどんな歓迎をするつもりなのだろうか。
今月25日には日本医師会の会長も新しくなった。
前会長はあえなく1期2年で姿を消すことになった。
笑点で言うところの「何かあったのか劇場」である。
日医としてはリフィル処方箋に反対の姿勢を打ち出している。
これに対して日薬がリフィル処方箋を歓迎する勇気はあるのだろうか。
どこまで気を使わなきゃならないのか。
そろそろ独立した職能権を発揮して欲しいものだ。
どうせ2年で去るんだから。
今でも大学病院や公的な医療機関では長期処方箋が出ている。
この長期処方箋に対して、薬剤師は服薬管理や病態の変化など気にならないのだろうか。
患者には面倒かもしれないが、定期的に薬局に来てもらい状況を聞く必要があるように思う。
そのために薬機法では服薬期間中のフォローを義務付けている。
そのフォローが電話やラインなどで済ませるのではなく、対面で、または顔が見える通信手段を使った相談が必要ではないだろうか。
そう考えると長期処方箋に対しては、薬局から患者にリフィル処方箋の仕組みを理解させ、積極的な活用を促すことが大事になるのではないか。
長年求めてきたリフィル処方箋だとするなら、それ相当の考えと、国民への理解を促すことを実践して欲しいような気がする。
今年も半分が終わってしまう。
「光陰矢の如し」だ。
個人的なことではあるが朝から健康診断に行く。
胃カメラも慣れたものだ。
この歳になると何があっても不思議じゃない。