医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

制限時間ぎりぎり

2011-05-31 05:37:38 | 薬局
四国に上陸!

台風2号が四国を襲う。
実は、土曜・日曜日とある卸の主催で高松と松山でセミナーの企画があった。
土曜日の早朝に羽田空港に到着。
自動チェックイン機で搭乗手続きを済ませようとすると、「お手続きを一次中止しております」のメッセージが印刷されて出てきた。
あれれ!
と思い、近くにいた係りの方の聞くと「これから天候調査に入ります」と。
ヤバイ!
そして、ヤバイ予想が当たった。
高松空港が視界不良のため欠航の案内が出る。
直ぐに取り扱い専用カウンターにて別便の変更手続きをしなければならない。
選択肢は3つあった。
松山空港、高知空港、岡山空港である。
現地に確認すると松山空港がいいとなり、変更手続きを済ませる。
ところが羽田空港が混雑のため、搭乗したがなかなか飛び立たない。
結局30分遅れで松山空港に到着する。
時間がない。
松山空港では現地の営業所長が迎えに来てくれて、彼の車で新居浜に向かう。
ここで高松の営業担当者にバトンタッチ。
14時半からのセミナーで会場に到着したのは14時10分であった。
かなりギリギリである。

かくしてセミナーは好評のうちに終了した。
セミナー会場ではわざわざ遠方から私のブログファンの素敵な女性が来てくれていた。
現物を見て離れなければいいと密かに願っている。

翌日は、朝から暴風雨である。
何と言っても台風2号が松山に接近している。
雨で見えづらくなっている高速道路で車を飛ばして松山に入る。
行く途中で現場から「雨も風も凄いです」の報告で、図らずも延期を決める。
それから参加したいただく予定の方々に中止の連絡を取る。
それでも来たいただける方には臨時のセミナーを開催することにした。
「医療費抑制」と言う大きなテーマから想像することを出してもらい、この一つ一つに対して、現状と今後の予想を説明しながら2時間も話してしまった。

残念ながら松山でのセミナーはお流れとなったが、延期して7月9日に再度開催が決まった。

セミナー先で「ブログを見ています」と声を掛けられる。
その声に何だか私の顔がニコニコになる。
と言うよりも素敵な女性だったからかな。

因みに、高松も松山も今回の雨でダムに水が満たされ、今年の夏は水不足解消になるそうだ。
嵐を呼ぶ男は恵みの雨ももたらした。



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毎度お馴染みの・・・

2011-05-30 09:21:34 | 薬局
おもろい話。

薬剤師で噺家(はなしか)の“薬家きく臓”さんの話を聞く機会があった。
何でも製薬メーカーを辞めて、今の活動を始めたそうだ。
私が聞いたのはセミナーなので「医療コミュニケーションと笑い」がテーマであった。
話は軽快で面白い漫談といった感じだった。

その中で、出来たらいいなぁ~と感じたのは「ハイタッチ」である。
“薬家きく蔵”さん曰く、「ハイタッチ」をすると思わず笑いが出る。
確かに、その効果が感じられる。
今、近くに誰かいたら声を掛けて「ハイタッチ」してみよう。
何気なく笑いがこぼれないか。

これを薬局で出来ないだろうか。
処方せんを持って薬局に来る患者は、何らかの病に苦しんでいる。
何となくその表情にも明るさがない。
そんな時こそ笑いが必要だ。
処方せんを受け取る時に、何気なく「ハイタッチ」とやってみてはいかがだろうか。
それでニコッとしてくれれば大成功!

笑いは身体の免疫力をアップする効果があると言われている。
笑いによる脳への刺激が、神経ペプチドの免疫機能活性化ホルモンの分泌を促す、このホルモンの影響でNK細胞(ナチュラルキラー)が活性化される。
NK細胞は、体内を常に独自でパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを発見すると、たとえ攻撃指令がなくても独自に戦闘態勢に入り、強大なパワーで敵(抗原・異常細胞)を殺してしまうという性質を持っている優れものだ。
特に、抗腫瘍効果には抜群の威力を発揮する。
また、自律神経に変化をもたらし、体中の様々な器官に刺激を与えるそうだ。
てな訳で笑いはいいのだ。(上記内容は何処かのホームページからの請け合い)

こんな人が薬局に一人いるだけでちょっと笑いが聞こえてきそうだ。

さぁ「ハイタッチ」!

因みに、“薬家きく蔵”さんのホームページです。
HP:http://kenkouwarai.web.fc2.com/



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かなり余裕があります

2011-05-29 07:18:08 | 薬局
長いから、高いから、それとも魅力がないから。

薬科大学や薬学部の定員が大幅に割れている。
2008年から2010年度の3年間連続だそうだ。
国立や公立大学の定員は上回るものの、私立はかなり厳しい。
特に10年度は定員充足率が60%を割り込んだ私立大学が9校もあった。
調査結果によると08年度、09年度、10年度の私立大学の定員充足率は、97.4%、95.9%、95.3%と悪化傾向が見られる。
国公立は111%から130%と概ね順調である。
この差は授業料か!

中でも驚くのは充足率が北陸大学の38.6%を筆頭に、福山大が44.0%、城西国際大45.6%、姫路独協大50.0%と続く。
少子高齢化を迎えて充足率が改善する見込みはあるのか。

お受験に興味がないので詳しくは知らないが、受験の難易度に偏差値がある。
2011年度の資料を調べてみると慶応義塾、東京理科大の65を上位に、下位にはいわき明星大、奥羽大、青森大などの37・38まである。
この格差に驚く!
因みに全大学の偏差値ランキングで調べてみると、どこの大学とは言わないが偏差値の最下位に34と言うのがあった。
それからすると偏差値の37・38はかなりのレベルであることが分かる。
そして、ピンと言うとやはり東大でさすが74と凄い。
37・38の偏差値で合格と言うことは、かなり門戸を広げていることになる。
それにもかかわらず充足率が厳しいのはなぜだ。

大学がたくさん出来ても学生がいなけりゃ成り立たない。
まさに需要と供給の法則がある。
一時期の調剤薬局ブームも終焉を迎えたと言うことか。
それとも薬剤師という職業に魅力が失せたとでも言うのか。

何とも困った現象である。


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うちわはどこだ!

2011-05-28 05:53:53 | 薬局
今年の夏は暑いのか?

すがすがしい5月もそろそろ終わりが近づいてきた。
これからうっとうしい梅雨がやってくる。
既に雨が…。
人間には厄介な雨であるが植物にとっては恵みとなる。
何事も世の中は上手くできている。
その梅雨が終わるとじりじりとした猛暑が襲ってくる。
今年は例年より暑いそうだ!

さて、福島原発による電源不足は深刻である。
地域を問わず節電を考える必要を感じている。
ご当地の東電エリアは否が応にも節電は必要となる。
その節電対策として経済産業省が使用電力制限を発表した。
これによると医療施設には特に制限を設けないようだ。
また、医薬品メーカーや卸にも制限を設けず、前年を越えないことを条件に規制を緩和するらしい。
もちろん診療所や薬局、ドラッグストアなども電力使用の制限から外れる。
よく分からないが500KWを越える大口需要家が対象となっているからだ。

関係ないと思いつつも、この夏の暑さをどうやって凌ぐか真剣に考えていた。
先日も薬局関係者から「調剤室のエアコンの温度設定を28度にするのはきついよね」などと話しているのが聞こえた。
確かに調剤室の温度設定を28度にするとかなり厳しい。
調剤機器は意外に温度が上がる。
特に分包器は熱が必要だ。
尚且つ、医薬品の盗難などのために調剤室は比較的閉鎖空間となっている。
がしかし、経営者にとっては節電によるコスト削減のきっかけにはちょうどいい。

あぁ~暑い、暑い。

暑い、暑いの そのひと言が暑い。



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目覚ましい進歩

2011-05-27 06:18:29 | 薬局
伸びる市場がある。

抗がん剤の市場がうなぎ上りとなることが予想されている。
富士経済の国内医療用医薬品市場が調査結果を発表している。
もちろん実際に調査資料を見たわけではない。
何と言ってもとてつもなく高額だからだ。
それはそれで、その結果から2010年の抗がん剤市場は前年比8.6%アップの6,822億円になる。
これが2019年には分子標的薬や併用療法の普及により1兆1,771億円(10年度比72.5%アップ)にもなる。
わずか10年で1.7倍となる。
さらに制吐剤や疼痛治療薬などのがん関連用剤を合わせると、10年度は前年の7.9%アップの7,731億円だったのが19年度には1兆2,976億円と拡大する。
また、脳死での臓器移植件数の増加により、免疫抑制剤も大幅に伸びることが予想されている。
2010年度が前年比7%アップで597億円だったのが2019年度には1,113億円と、こちらも86.4%と大幅な伸びとなる。

医療費は毎年1兆円ずつ増えている。
以前にも書いたが、この内訳は超高齢化による自然増と、医療技術の進歩に伴う命にかかわる医療費の進捗がある。
ここは削減できない。
さて、それならどこが削減できるのか。

話は変わり、昨日の日経新聞の夕刊を見て思った。
「被災者 高速道無料に」の記事である。
いつも思うが、どこからどこまでが被災者となるのか。
その線引きは難しい。

そんな小手先の対応ではなく、本格的な対応が欲しい。
被災地を離れなければならなかった方々は、今後の保障がどうなるのか不安だ。
何となくうかつに被災地を離れられない。

そして、私が送った義援金はどこ行ったのだろうか?


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そんなにかわらないと思うけど・・・

2011-05-26 07:36:21 | 薬局
薬剤師だけなのか。

「災害時の薬剤師マニュアル」なるものがあるらしい。
東日本大震災の発生を受けて薬剤師転職支援サービスの会社が、「薬剤師としての環境の変化や意識」に関するアンケート調査を行なったそうだ。
その結果、37%の薬剤師がマニュアルの「存在を知らなかった」となった。
また、「あることを初めて知って、今回初めて読んだ」と答えた薬剤師が14%であり、合わせると半分の51%が知らなかったことになる。

各地の薬剤師会では「災害時の薬剤師マニュアル」を作成しているらしい。
しかし、認知度が低ければ「絵に描いた餅」になる。
さらに、「あることは知っていたが、今回初めて読んだ」が20%だそうだ。
これから言えることは「震災前に7割以上の薬剤師が中身を知らなかったことになる」とまとめられている。

この記事を見て、こんな事は薬剤師だけなのかと感じた。
医師や看護師、ケアマネジャー等にも「災害時のマニュアル」はあると思う。
そしてどれだけの方があることを知っていて、尚且つ目を通していたのだろうか。
私としてはいささか疑問である。
何もこんな時期に「薬剤師はダメだ」みないな内容はふさわしくない。
震災に係った医療・介護職全体の問題ではないのか。

この他に、薬剤師の立場で自分自身が特に力になれると思うことを尋ねたそうだ。
1位は「代替薬に関する患者への情報提供」で29%、「現地救護所で調剤等の救済支援ボランティア」が28%、「支援物資集積所などでの支援医療品の仕分け」が18%となった。
ところが実際は、「医師、看護師とのチームを組んでの支援」が40%、「服薬に関する相談窓口」が22%、「支援医療品の仕分け」が19%、「医師がいない地域でのOTC薬配布」が11%だったそうだ。
そりゃ行って見なけりゃ分かんないよ。
だからなんだって!

何の目的でこんな調査をしたのか知らないが、テーマは「薬剤師としての環境の変化や意識」となっている。
ちょっと的が外れていませんか。
で、この調査は薬剤師転職支援サービスの会社が行なっているというから、またおかしい。

何だかこんな薬剤師像をあからさまにされると薬剤師をやっていられないよね。
本当はもっと活躍しているのに。

と、薬剤師モドキが思っちゃう。


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まぁいいか!

2011-05-25 05:11:05 | 薬局
安いね!

風邪から副鼻腔炎になったようだ。
何とも調子が悪い。
と言ってもほぼ治っている。
薬はクラリス100mgとムコダイン500mgとセルベックスだ。
たまたま札幌に戻っている間に薬がなくなった。
何となく不安なので知り合いの内科の先生に薬を貰うことにした。
この先生は院内で薬を渡す。
それも超ジェネリック派である。
クラリスをくださいと言うと「抗生物質はあまり使わないほうがいい」と注意される。
確かにと思いつつ「少し長めで」と返す。
「では、クラリスね」と言いながら看護師さんに指示してくれた。
であるはずであったが、いただいた薬はテトラサイクリン系の錠剤であった。
お金は取られないので「まぁいいか!」。
開業する時にお手伝いしたのが今でも続いている。
そして薬はもちろんジェネリックである。
かなり古い薬であるがブランド品の薬価は23円である。
私がいただいたジェネリック品は7.6円となっている。
こうなると底値に近い。
でも安いじゃない。
やっぱり医療費削減にはジェネリックが欠かせない。

厚労省の保険局総務課長が、後発品の更なる使用促進に向けて、数量ベースの数値目標を設定し直す可能性を明らかにしている。
今の数量ベースはご存知のように2012年度までに30%である。
どうもこの目標は22%少々で行き止まっている。
また、12年度までに後発医薬品のシェアが30%に届かなければ、何らかの適正化措置を取る可能性も示唆している。

22%で進んでいない現状から、適正化措置は免れない。
この措置はかなり厳しいことを覚悟しておいた方がいい。
薬局内で改めてジェネリックへの取り組みを考えるべきではないのか。

社長さん!
薬剤師の顔色ばかり見ていると、大きな落とし穴に落ちちゃうぞ。



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堪忍袋

2011-05-24 06:09:18 | 薬局
赤字ならやめたら。

医薬品卸の決算が逼迫している。
原因は分かっている。
要は安売りのし過ぎなのだ。

医薬品卸も転換期を迎えている。
従来の売上至上主義から利益確保主義への転換である。
こんな事を卸の幹部に言うと「そんな事は分かっている」と反論されそうだ。
がしかし、私は既に数年前から言い続けているが、実行されたためしがない。

現在、医薬品卸の利益は中小の医療機関(主に診療所)や中小の薬局から得ている。
その理由は、何のことはない価格がそこそこだからである。
そこで得た利益を努力して吐き出している先がある。
それが大型の医療機関であり、さらに強烈なのが中規模から大規模の調剤薬局チェーンである。
どちらも価格にはかなりのシビアさがある。

医薬品卸の利益は仕切価(入り値)にいくら上乗せて売る買差による利益がある。
この他に、売上の多寡によるリベート確保がある。
従来は前者が少なくても後者で利益は確保できた。
ところが、その仕組みが大きく変わってきている。
リベートは企業の利益操作とみなされ出来なくなりつつある。
リベートは結果に対して支払われるため、どうしても決算近くになる。
これがまずい。
何てったってメーカーはそれなりに儲かっている。
そうなると出来るだけ医薬品卸は高値で販売して、その買差を確保する必要に迫られている。

にもかかわらず、私と同世代以上の営業患部は(失礼!字を間違ったらいい)売上こそが生きがいの方が多い。
その証拠に、患部の訪問先は決まって大型医療機関や大型調剤薬局が大半だ。
実は、ここにいくら売っても利益は出ていない。
大出血サービスとなっているからだ。
そして、本当に利益を稼がせてもらっている中小の医療機関や中小の薬局には見向きもしない。
年末年始のご挨拶は支店長がせいぜいとなっている。
皆さんのところは部長、常務、専務、副社長、社長などどの辺りの患部がきていますか。

でも、何か間違っていませんか。
さて、ここからが今日に言いたかったことである。
とある医薬品卸の決算報告に「妥結できなければ取引をやめる」と潔い。
さらに「日本調剤」と名指しで、取引が150億円あるが正味赤字とまで言い切っている。
ここに医薬品卸の宣戦布告を見たように感じる。

いらない取引先はいらないのである。


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ひと昔

2011-05-23 06:24:40 | 薬局
ほっとして、さぁ!

先週の金・土曜日は第17回HSEセミナーが東京で終了した。
どういう訳か、先月もそうであったがセミナー中に地震で揺れる。
恐怖を感じるほどでもないが、被災地の方々は嫌な経験が蘇るのかと思うといたたまれない。
また、震源が南下して関東周辺になりつつあるのは、かなりやばさを感じている。
リーダーシップに欠ける様な気がするこの国で、東京直下型地震に襲われたらと考えると、歩いて札幌まで何時間かかるかなど途方ない考えが頭に浮かぶ。

今回は、私が日頃暖めていた考えをご披露させていただいた。
薬局を巡るいろいろな経営環境である。
何気なくマスコミに出てくるちょっとした記事に10年先のメッセージを感じている。
そして、10年先を考えることによって今が見えてくる。
今を追っていると10年先が見えてこない。
経営に大事なことは仮説の検証である。
薬局を利用する方のニーズ、地域への貢献とは何か、薬剤師の需給バランス、異業種の動向、高齢者の住環境、そしてもちろん行政の動きなどがどうなるのかを予測する。
その中から自社のやるべき事の仮説を考える。
目先の対応ではなく、長期展望からの仮説である。
私はいつも10年先の考え方をしているつもりである。
だから「薬局未来塾」と称して10年先を考える会を催している。

私の次にお話いただいたのが「浪花の肝っ玉薬剤師」である。(ご本人が怒るかもしれない)
彼女が病院勤務中に看護師から薬について問い合わせがあったらしい。
その時に添付文書を見ながら応えようとしたら「添付文書見たら分かるような情報なら自分達で見られます」と言われたそうだ。
勤務先は大学病院らしいが、さすがに看護師もただ者ではない。
これを聞いて、であればと奮起したそうだ。
普通の人なら「じゃ勝手に調べてください」となりそうだが、そこから添付文書には書かれていない情報を独自に調べ、私には理解できないCYP3A4とか言う薬物代謝酵素の関係など勉強したようだ。
この酵素によってかなり飲み合わせが変わるようだ。
薬には素人の私であるが、何となく口が開いてしまうほど感心して聞いていた。

土曜日はドッラグストアを流通チャネルとして研究している大学教授である。
話し方になかなか愛嬌がある。
その中で、リフィル処方せんが門前を変えるとあった。
この理論は私と同じである。
但し、考える視点は少し異なる。

それはさて置き、時代は常に変化している。
薬剤師会も10年先を考えずリフィル処方せんについては概ね賛成のようだ。
環境は与えられた条件である。
それをどの様にすり抜けるかが経営だ。

常に変化する環境に、常に変化し続けられる企業体質が求められている。



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どこにかけるの

2011-05-22 06:04:38 | 薬局
決めたことはやろうよ。

厚生労働省は16日、平成23年度末の廃止が決まっていた長期入院患者の介護型療養病床について、平成29年度末まで廃止を延期する方針を固めた。
要は6年間の延長とした。
これによって30年に行われる診療報酬と介護報酬の同時改定に合わせた措置で、今国会での関連法案提出を目指すらしい。
廃止を延期するのは、介護型療養病床から他施設への転換が進んでおらず、早急に廃止すれば受け入れ先が見つからない患者が「介護難民」となる懸念があるためとされているが、国が明確にやるといった意思表示がなかったからだ。
療養病床をめぐっては、自公政権が18年に医療サービスを必要としていないのに入院し続ける「社会的入院」を解消するため、介護型を廃止する方針を決定した。
小泉さんの決断であった。
これに対し、政権交代後に長妻昭前厚労相が昨年9月、廃止凍結方針を示していた。
医師会などからの圧力があったからだと思う。
それよりも何よりも、医師会側には介護病床廃止など、本当に出来るのかどうかといった疑心暗鬼があった。
だから様子見がはびこっていた。
結果として様子見が良かったのかもしれないといった結果となった。
次は平成29年度末が締め切りである。
これとてどうなるか分からない。
こんなところから政府に対する不信感が生まれる。

政治家は本当に先の事を考えているのであろうか。
多額の借金国である日本が曖昧な政策を掲げて何とかなるものなのか。
やると言ったらやる覚悟がほしい。

選挙になると立会演説で「命をかけて…」と連呼する候補者がいる。
その命をかけて出来なかった場合に、かけた命はどこに行ったのか。
口先だけの命はいらない。

政治家の対談番組などを見ていると震災対策本部副本部長なる議員がテレビ出演している。
内容は震災とは関係ない年金だったりする。
他人ごとのようにコメンテーター気取りだ。
でも、「あんたは震災対策だろう」って言いたくなる。
被災地では未だに住む場所も生活の糧になる仕事も失われた人や、目の前にあるのに立ち入れない農場や牧場もある。
そんなところでコメンテーターやる時間があったら、被災地に行って見ろって思うのは私だけであろうか。

「命をかけて…」
この言葉を軽々しく言ってほしくない。

って、ちょっとおじさんは怒ってみた。


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