ドラッグストアは「二合半」で”ますます繁盛“のようだ。
調剤市場で最も注意が必要なのがドラッグストアである。
調剤売上の前年対比が10%前後と好調だ。
どこのドラッグストアと言うわけではない。
処方箋を扱うドラッグストアのほぼすべてが「調剤が好調で」とほくそ笑む。
基本的に限られたパイの奪い合いである。
どこかが膨れると、どこかがへこむ。
ドラッグストアの好調なのは調剤だけではない。
新型コロナウイルス感染の出始めはマスクと消毒用アルコール、殺菌手洗いソープが売れまくった。
在庫がない。
次に、コロナ検査キットや解熱剤が商品棚から消えた。
コロナ禍の収束に伴いインバウンドが復活した。
自国では手に入らない風邪薬や解熱剤が大量まとめ買いになる。
ドラッグストアは”気を見て敏なり”である。
環境の変化にうまく対応している。
しかも速い。
その点、薬局は無料PCR検査などを積極的に取り組むくらいで、他に何をしてきただろうか。
その無料PCR検査も架空請求が表沙汰だ。
今ごろひやひや、ドキドキしている薬局もあるかもしれない。
基本的に調剤を専門にする薬局には技数が少な過ぎる。
コロナ禍で患者が減ったなどと泣き言くらいしかない。
ドラッグストアはコロナ禍であってもしっかり稼いで、次への投資の準備が出来ていた。
その次への投資が調剤市場への積極的進出である。
街はインバウンドで賑わいを取り戻してきた。
このインバウンドがドラッグストアに活気を蘇らせている。
インバウンドに売れている“12の神薬”がある。
「パブロンゴールドA」「ロイヒつぼ膏」「強力わかもと」「イブクイック頭痛薬」「太田胃散」「アリナミンEXプラス」「イブクイック頭痛薬DX」「救心」「キャベジンコーワα」新ビオフェルミンS]「サンテFXネオ」「サロンパスAe」だそうだ。
これらは日経MJの5月29日版に掲載されていた。
このまとめ買いが半端ない。
この他にもコスメやスキンケア、酒、菓子なども売れ行き好調だ。
どれもドラッグストアの扱い品ばかりだ。
今は韓国と台湾がインバウンドの主流のようだが、中国が黄砂のように日本全土を襲ってくる。
あぁ~こわ、こわ。
時代は仲間同士でいがみ合っている場合じゃない。
“敵は本能寺にあり”じゃないのかな。