医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

反省サル

2024-05-19 04:28:40 | 薬局
今さらながらの反省はサルなみだ。

先日、ある地方でのセミナーを担当してきた。
自分なりにしっかり説明してきたと思っていたが、後から参加者から何度も質問がきた。
資料を用いて説明したはずなのにと思いながら対応する。
そんなやり取りが何回か続いた。
さすがに、ちょっとイラっとしたが考えてみると自分では上手く説明したと思っていただけで、相手にはきちんと伝わっていなかったのだと反省した。
まさに”反省だけならサルでも出来る“と思いながら、”だって申年だもの”と納得する。

私の研修でよく使う言葉に「人は自分じゃない」がある。
自分ではわかると思っても相手には自分と同じようには伝わらない。
わたしの「報連相研修」のかなの”連想ゲーム“を通じて伝えている。
”連想ゲーム”とは、以前にも説明したと思うが、ある“お題”から連想する言葉を10個書き出す。
それを5~6人で同じ言葉がいくつあるかをすり合わせる。
例えば、これからだと「夏」が”お題”とすると、連想する「スイカ」「海水浴」「汗」などが出てくる。
5~6人だと同じ言葉は、せいぜい2個か多くても3個じゃないかと思う。
要は、共通する「夏」から連想する言葉は、まさに“十人十色“となる。
まさに人それぞれだという例えである。
同じことを聞いても理解にはいろいろである。

コロナ前の私は年間で150回弱のセミナーや研修の講師を担当していた。
それなりにスキルも磨いてきたはずである。
それでもまだまだ未熟だと実感している。

先ず、基本的に早口で聞いている人の頭が付いて来ない部分があると思う。
自分ではわかるだろうと勝手に思い込んでいる。
早口なのはせっかちな性格から来るのかもしれないが、何せ限られた時間内に、より多くの情報を伝えたいとの押し付けである。
もっと内容を絞り込めばいいだけだ。

内容は出来るだけかみ砕いて話しているつもりだが、ベースの知識が違うので、頭の中で理解しようとしている内に次の展開に移っている。
より分かりやすい事例での説明が必要だ。
ある医師が人前で話す時は、出来るだけ簡単で、分かりやすく話すのがいいと教えてくれた。
その基本的なレベルで話すことの方が難しいのだそうだ。
難しい話を簡単に分かりやすく話す人こそが本物らしい。

そんなことを思いながら次のセミナーでは“もっと上手に”を意識して臨みたい。
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ロボ調剤師

2024-05-18 03:42:26 | 薬局
時代が変わり役割も変わる。

言い古されているが、しっかり継承されているのが「患者のための薬局ビジョン」である。
そこに示されている資料に「かかりつけ薬剤師としての役割の発揮に向けて」がある。
この出だしは2015年で、終わりは2035年だと考えられる。
大事なことは図にある業務の比率にある。
2015年時点では「患者中心の業務」が約3割程度あり、「薬中心の業務」が約7割を占めている。
ところが2035年では「患者中心の業務」が約8割になり、「薬中心の業務」が約2割まで少なく示されている。
この図を見て違和感を覚える。
違和感と言うより、時代の変化を感じさせる。

先日、知り合いの薬局を見学してきた。
そこの調剤室にあったのは「調剤ロボット」である。
どこのとは言わないが舶来ものだ。
処方データを飛ばすと機械の中でアームが見事に箱を取って来る。
意外に早い。
もちろんベテランが調剤棚の前でピッキングするよりは遅いが、人がかかわらずに箱が出てくる。
人は取りだし口で待ち構えていればいい。
以前、他の薬局で国産の「調剤ロボット」を見学した時も驚いた。
そこは計量して監査までしてくれる。
この他にも散剤も自動で分包してくれる。
アームが薬ボックスから上手に回転盤に撒いて行く。
見事なものだ。

錠剤だけの分包は監査システムがあり、流れるように監査が出来る。
老眼で怪しい監査からは“おさらば”である。

どちらの薬局も調剤業務のほとんどが薬剤師以外の作業によって行われている。
今さらではあるが「業務」は「作業」と「仕事」に分かれる。
「作業」とはマニュアル通りに出来る業務で、回を重ねた“慣れ”こそが迅速、正確、丁寧となる。
「仕事」とは個々に対応できる知識や知恵が必要となる。
薬剤師の服薬指導はまさに「仕事」である。

そんなことを思いながら2035年の薬局の姿を思い浮かべていた。
「作業」は確実に薬剤師の手から離れて行く。
その代わりに「仕事」の中身が評価されていく時代は近そうだ。

昨日からHSEセミナーが始まった。
この時間から私は事務所で昨日の2講の内容のまとめを作成している。
朝一番の「仕事」は14年続き、15年目に入っている。
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マイナー保険証

2024-05-17 05:30:24 | 薬局
どうする、どうなる、どうにもならない。

”笛吹けど踊らず”の状態が続くマイナ保険証の利用率が低迷している。
厚生労働省が14日に発表した4月のマイナ保険証の利用率は6.56%と伸び悩んでいる。
前月から1.09ポイントしか増えていないそうだ。
このままだと何らかの強制手段がないと難しい事態となりつつある。

顔認証カードリーダーの導入はほぼ終了している。
若干数が未導入となっているが、基本的に保険事業の終了間近な医療機関じゃないだろうか。
本来は、この導入によってマイナ保険証の利用が促進するはずだった。
それが6.56%では余りにもマイノリティーである。
政府のスケジュールとしては2025年3月までに、顔認証カードリーダーの導入先の概ねすべてに電子処方箋を追加する予定である。
現状から予想するにかなり無理がある。
マイナ保険証の利用だけでは重複投薬などのすり合わせがレセプトデータでしか出来ない。
そこに1月あまりのタイムラグが生じてしまう。
電子処方箋ならリアルタイムでの対応が可能だ。

マイナ保険証の利用率に関しては支援金が出ている。
第1回目の評価は1月から5月までである。
4月の平均が6.56%だと支援金をもらえる医療機関は稀じゃないかと思う。
そのせいなのか臨時的な一時金が5月から7月までの3ヵ月キャンペーンが始まっている。
昨年の10月の実績に対する増加率と利用者数によって最高で10万円の支給である。
このキャンペーンによって第2回目(6月~11月)の支援金は見直されている。
表現は「一時金制度として見直し」とあるので、第2回目は無くなったと判断できる。

マイナ保険証の利用率で気になるのが「医療DX推進体制整備加算」の要件にある「実績を一定程度有している」の部分である。
ここがいくつになるのかが気になる。
現時点では楽観的に、せいぜい20%か、それ以下じゃないかと予想される。
この数値は一時金キャンペーンが終了後に設定されると思われる。
それにしても情けない実績である。

焦っているのは厚生労働省じゃないだろうか。
そろそろ反撃に出てもおかしくない。
秘かにマイナ保険証の利用率を引き上げる策を練っていることだろう。
それも急速に利用率の増加が求められる。

患者に今年の21月2日で今の保険証が無くなるって伝えているだろうか。
“今から慣れておかないと”と言いながら緩やかなプレッシャーをかけているだろうか。
それよりも何よりも「医療DX 推進体制整備加算」の利用率がいくつになってもいい体制になっているだろか。

出来ないんじゃない。
やるんだ!
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真犯人は石か?

2024-05-16 04:55:28 | 薬局
自分たちのやり方のまずさを棚に上げて、人のせいにして欲しくはない。

あるメディアに財務省の社会保障に関する担当者がインタビューに応じていた。
それによるとセルフメディケーションの推進は「薬局・薬剤師の果たす役割は大きい」としている。
その前に国が出来る仕組みの見直しがあるだろう。

4月16日に開催されて財政制度等審議会・財政制度分科会において、財務省から日本の外来薬剤費や外来受診回数が諸外国と比べて高い水準にあるとの意見があった。
これを踏まえてスイッチOTC化を進めてセルフメディケーションを推進する余地がある。
そこに薬局・薬剤師の果たす役割が大きいとしている。
その理屈はよくわかる。
問題は、そうならない医療制度の仕組みにあるのではないだろうか。
薬局・薬剤師がセルフメディケーションの担い手になりたくてもなれない現実がある。
それは医師への忖度の何ものでもない。

そもそも外来薬剤費の高い水準は薬の使い過ぎによる。
日本の医療は足し算で、患者の訴えに応じて薬が増える。
薬が増えることに対するリスクをあまり考えていない。
それを阻止する役割が薬剤師であるが、“処方箋ちょうだい薬局”としては余計なことは言わない仕組みになっている。
後発医薬品の使用についても医師の裁量が優先される。
10月から導入される「選定療養」においても、医師が後発医薬品使用に支障があると判断すると先発医薬品でも保険適用となる。
その支障の根拠は明確ではない。

外来受診回数の高水準でも、診療所では患者の状態が安定していても長期処方を出さない。
長期処方にすると患者の受診回数が減り収入も減るからだ。
いくら待ってもリフィル処方箋など出るわけがない。
長期処方にしない理由に「患者の状態が気になる」などとあるが、リフィル処方箋には2回目、3回目に投薬時に服薬状況を確認して「服薬情報等提供料」として報告する。
これで十分じゃないかと思うが、診療所のお金が絡むとそうはいかない。
ここも薬剤師の報告がないなどとなってしまう。
ある病院の調査ではリフィル処方箋に対するトレーシングレポートの受取率が32.9%とあった。
これでは何を言われても薬剤師の負けになる。

そもそもスイッチOTC薬の価格が高すぎる。
これも医師会への忖度があるのではないだろうか。
あまり安く提供すると受診抑制になるので、ある程度の価格を維持させているような気がする。
いつも思うが零売でもいいじゃないか。

最近の審議会や検討会では薬局・薬剤師のいい話がない。
未だに「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」みたいなのがあるってことは、機能が弱体化しているってことだろうか。

いやだ、いやだ・・・。
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Noと言える日本

2024-05-15 05:43:41 | 薬局
“ノーと言える卸”がやっと出てきた。

利益が出なくても売るのは商売ではない。
商売とは相手のニーズに対応した利益を獲得できる仕組みだと思う。

医薬品の「価格代行・共同仕入れ」を手掛ける会社に、ある医薬品卸が勇気ある選択をした。
薬価が改定になる3月末を持って取引契約を打ち切ったそうだ。
利益の産まない仕事からの脱却である。
売上は大幅に下がるかもしれないが、既存の売上からの利益の損出が無くなる。
この傾向は他の医薬品卸でも見られる。
さすがに1%に満たない経常利益しか出ていない医薬品卸が重い腰を上げだしたとみるべきじゃないだろうか。

医薬品卸が危惧しているのは利益だけではない。
実は、債権管理が大きな課題となっている。
医薬分業の流れに乗って、今までは“順風満帆”だった薬局業界ではあったが、ここ数年は大きな逆風に見舞われている。
1つは医療費抑制のターゲットになっていることだ。
調剤報酬の医療への貢献度が問われている。
そこに出てくるのが”対物業務から対人業務へ”である。
服薬指導重視が調剤報酬の主たる方向性になる。

もう1つがドラッグストアの容赦ない処方箋獲得である。
これに貢献しているのが「調剤ポイント」かもしれない。
”5のつく日は5ポイント”などと言われると、すべてに5ポイントだと勘違いが生じる。
さらに、ドラッグストアのポイントは1%だとしても、支払いによるポイントは別もの扱いになる。
PayPayなどの支払いに付与されるポイントを規制することはできない。
さらに“Vポイント”も追加されると3つのポイントがもらえる。

時代の変化を見失っている薬局は知らず知らずのうちに”茹でかえる”になっている。
情報量があまりにも無さ過ぎる。
薬局経営に油断があり過ぎる。
ある日、突然、キャッシュフローの悪化が襲い掛かる。
それに医薬品卸は細心の注意を払っている。
危ない取引先には高い価格で売らなくしている。
ところが「価格代行・共同仕入れ」が絡むと、売りたくない取引先にも安い価格での提供となる。

医薬品流通改善などの検討会でも「価格代行・共同仕入れ」は問題として上がっている。
もし自前で価格交渉するとなった時に、対応できるだけの力が残っているだろうか。
”廃用性症候群”に陥っていないだろうか。
価格交渉のノウハウが古びて使えなくなっていることが恐ろしい。

その時は“言いなり“になるのかもしれない。
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凸と凹の奪い合い

2024-05-14 04:59:55 | 薬局
忍び寄る”忘却の彼方”への誘惑。

厚生労働省が認知症に関する調査・推計を公表している。
それによると2022年時点での65歳以上の認知症は443万人(12.3%)で、軽度認知障害(MCI)の人は558万人(15.5%)だった。
それが25年には認知症が471万人(12.9%)、40年には584万人(14.9%)、60年には645万人(17.7%)に増加するとされている。
2060年では認知症が17.7%、MCIが17.4%の合計35.1%に何らかの認知機能障害が認められることになる。
これは65歳以上の3人に1人の計算である。

2060年とは36年先なので私が心配する問題じゃなかった。
今は気にもならないかもしれない30歳以上の人が抱える大きな問題となる。
他人ごとではない。
頭の体操でもした方がよさそうだ。

今年1月から「認知症基本法」が施行されている。
そんなことを知っている人などほとんどいない。
将来に向けた大きな問題にもかかわらず、国はこれと言った見える施策を打ち出してはいない。
認知症を抱える家族にとって介護保険は頼りになる存在である。
自宅での介護では介護サービス抜きでは対応できない。
さらに家族のレスパイトケアも必要になる。
施設での対応となるとグループホームになる。
介護財源の関係からなのか新設がなかなか認められない。
認められたとしても介護要員の手配が付かないのが現実じゃないだろうか。
これらを支える介護保険は既に11兆円を超えて果てしなく増加傾向にある。

認知症に関する薬があるが「効く」とは言っていないようだ。
「進行抑制」らしい。
その効果が実感できるのだろうか。
それだけ難しい治療のようだ。
しかもバカ高い。

気になるのは介護保険も社会保の一環である。
限られたパイの中で急速に増加せざるを得ない部分へは必然的に財源が移行する。
どこかが凹で、どこかが凸になる。
もちろん医療費の中でも同じことが言える。
”大きなリスクは共助、小さなリスクは自助“が原理原則である。
医療費の中で命にかかわる部分には保険が必要になる。
2022年度における1か月当たり医療費が1,000万円以上となった高額レセプトは1,792件もあったそうだ。
直接、命にかかわらなければ報酬の引き下げや保険からの給付が無くなる。
そう言えば調剤報酬にも引き下げや保険から一部自己負担って言うのがあったような気がする。

そろそろそんな現実にも目を向けた方がいいのではないだろうか。
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とかげの頭

2024-05-13 05:29:16 | 薬局
救いようがない事態になりつつある。

アインHDは札幌で起きた敷地内薬局の入札妨害事件を受けて、外部弁護士による調査を実施していた。
その調査報告が9日に公表されたようだ。
それによるとアインHD及ぶグループが優先交渉権を獲得した国公立病院などの公募方プロポーザルなどの40案件のうち、今回の札幌を含む3件の提案書に差し替えがあったそうだ。
調査チームによると、いずれの案件も「違法行為ないし社会的非難を浴びる」としている。
具体的にどのような差し替えがあったのかは不明であるが、今後の敷地内薬局のあり方への影響は大きい。

さらに、今回を含めた差し替えに対する社内の認識にも大きな問題があると指摘されている。
あるメディアによると敷地内の獲得に対して「営業努力」として肯定的な評価があったとしている。
こうなると会社ぐるみと言われても否定できないように思う。

さて、問題は現経営陣の責任がどうなるのかじゃないだろうか。
今回の事件は”トカゲのしっぽ切”的な決着に終わりそうだ。
それは事件としての決着である。
企業としての管理責任はどうなるのか。
先ほどあったように「営業努力」として評価されていたとしたら企業体質が問われる。

などと、憎まれ口をたたくつもりはない。
私の心配は他にある。
それはアインHDそのものがどうなるのかである。
昨今の調剤事業を取り巻く環境はごちゃごちゃしている。
ドラッグストアの統合、吸収など調剤売上の上位が入れ替わる事態が生じている。
突如、社長交代の日本調剤も気になる。
そして、アインHDの筆頭株主が投資ファンドになったことも気になる。
投資ファンドは“モノ言う株主”である。
“モノ言う株主”は今回の不祥事に対する責任の所在を厳しく追及するはずだ。
そうなるとアインHDもどうなるのか分からない。

どちらにしても調剤市場は大きな転換期を迎えている。
記憶が薄れてきているがウォールグリーンの副社長だったと思うが、薬局の個店は生き残れるのかとの質問に対し。
それは魚を捕る網目の問題だ。
我々は大きな網で大量の魚を捕るが、薬局の個店はより小さな網目を使って魚を捕る。
住み分けと、こまめなサービスによって生き残るような表現があったように思う。
まさに小さな網目の小さな網で、何度も繰り返し網を投じる努力が大事なんじゃないだろうか。

どちらにしても調剤薬局トップには威厳を示して欲しい。
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旬の終わり

2024-05-12 05:30:09 | 薬局
今がいいからいいのではなく、これからがいいために何を準備するかが大事になる。

かつて医療機関が少ない時代があった。
その頃の薬局はまさに”医療の担い手”だったよう思う。
私も小さい頃はよく薬局に薬を買いに行ったものだ。
その他にも”富山の薬売り“が定期的にやって来た。
今は少なくなったが「配置販売業」である。
薬を救急箱に入れ替えてくれた。
使った分は支払う仕組みである。
景品にもらう紙の風船で遊んだのを覚えている。

この頃の薬局の人は街のちょっとしたお金持ちだったように思う。
私が大学に入った当時でも薬局の子たちは何となく余裕が感じられた。
その後、医療機関も増え、薬局の良かった時代が薄れていく。
そんな矢先に登場したのがドラッグストアじゃないだろうか。
当時の若手経営者がアメリカの薬局を見学して、これからの薬局の姿をイメージしたのがドラッグストアだった。
モデルはウォールグリーンかもしれない。

少し陰りが見え始めた街の薬局が、新しく求めたのが医薬分業による調剤薬局である。
処方箋は先駆的な薬剤師に息を吹き込んだ。
従来の薬局とは異なる処方箋に特化した薬局が“雨後の筍”のごとく、医療機関の横に出来て行った。
国の分業促進策に乗ってかなりの利益を稼げたのではないだろうか。
その利益を積極的に事業拡大に投資してきたのが大手調剤チェーンへと成長した。
経営者の経営的センスと変化に挑戦する勇気は凄いと思う。

ところが、そろそろそれも終わりに近づいてきたようだ。
医薬分業率は80%にまで迫り、市場は階段の踊り場にある。
そして、何と言っても高騰する医療費抑制のターゲットになりつつある。
今までのように”イケイケ、ドンドンとはいかない。
何となく、それなりにゆとりを感じて生活できるレベルの維持がいつまでも続かない。
それが、私がいつも言っている「チーズはどこへ消えた」である。

今まで通りのやり方では5年もつか持たないかと予想できる。
今のうちに先を見据えた仕掛けをしておくと10年は持ちこたえられる。
”茹でかえる“を思い出す。
自分たちはいいかもしれないが、家業を継いだ後継者の未来は厳しい。

今がいいからいいのではなく、これからがいいために何を準備するかが大事になる。
道は必ず拓ける。
道は未知だから拓かれる。
人の作った道は自分の道にはならない。
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元気の源

2024-05-11 05:34:22 | 薬局
何事も早め早めが大事になる。

セミナーなどの資料は常に早め、早めに用意する。
出来上がった資料は何度も見直している。
その割には間違いや抜け落ちがある。
仕方がない”人間だもの“だ。
出来上がった資料は一晩寝かせることにしている。
翌朝見直すと意外な発見があることが多い。
資料も“熟成ホン仕立て”が大事なようだ。

今回の調剤報酬改定は6月からの実施である。
6月からの施設基準の届出は既に始まっていて5月2日からだ。
受付は6月3日までに地方厚生支局までとなっている。
余裕をかましていると飛んだ失敗があるかもしれない。
既に届出用紙への記載は済んでいると思うが熟成させたら直ぐに届け出た方がいい。
4月12日の疑義解釈(その2)にあるように、5月下旬になると届出が集中する。
今回は何かと経過措置が多いので混乱が予想される。
間に合わないってことはないと思うが用心に越したことはない。
疑義解釈には「可能な限り令和6年5月 17 日までの届出に努めること」と書かれている。
こんな日付が示されると、ここがピークになってしまいそうだ。
さらに「令和6年6月診療分の施設基準の届出に係る電子申請は令和6 年5月 20 日から受付開始となるため、留意すること」とここにも日付入りだ。
何だか自分で自分の首を絞めているような気がする。

どちらにしても6月からは新報酬が始まる。
体制が整い次第、早い届出がお勧めである。

本日はある会社の全体研修である。
所要時間は3時間だ。
正直なところ、もう少し時間が欲しいが贅沢は言えない。
1時間単位で私の料金が”加算、加算”になる。
因みに、私の好きな「報連相研修」もやりたい。
今回は調剤報酬改定についてである。

出番があると、妙に元気が出る高齢者だ。

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振り返りシート

2024-05-10 04:29:32 | 薬局
考える機会を与えると、ちゃんと考える。

いつものことだが私の研修では“ワールドカフェ”を採用している。
これは意外に効果がある。
ここで”ワールドカフェ”について説明すると長くなるので、極めて簡単に表現するとグループディスカッションである。
1グループは5~6人くらいが全員参加できるのでいい。
これ以上になると居るだけのメンバーが出てくる。
ここで話し合った内容を発表してもらい、コメントで内容を深めていく。

研修はこれだけでは終わらない。
終了後には宿題が出る。
私的には”振り返りシート”と呼んでいる。
この”振り返りシート”にはグループディスカッションで話し合われたテーマを取り上げている。
実際に自分の薬局でどんな実践行動が出来るのか。
簡単なメモ程度で構わないので書き出しをしてもらう。
その他にもグループディスカッションで感じたことなども書いてもらう。

これらの振り返りには期限を付けている。
その期限までに自己評価をしてもらう。
自己評価は「優」「良」「可」「不可」の4段階である。
その自己評価に対する何が出来て、何が出来ていなかったのか。
何が難しかったのか。
自己評価から感じたことなどである。
感じたこととは、より自分が成長できるためのポイントとなる。

これらの”振り返りシート“の期限が来たら回収して、上司面談の参考資料として活用する。
自薬局での実践行動に対して本部としての支援の有無や自己評価に対する上司アドバイスやサポートのあり方などが大事になる。
なかなか上司との話し合う機会がない。
面談しても何かしらの材料がないと話が進まない。
”振り返りシート“はまさに現場スタッフと上司をつなぐ貴重な架け橋となる。

私のスケジュール表には”そろそろ面談のタイミングじゃないのか“の印が書かれている。
このタイミングでメールを送ることにしている。
研修はやりっぱなしでは意味がない。
その後のフォローが大事になる。
薬剤師的に言うと”服薬後フォロー”って感じかな。

久しぶりに思い出したが、薬局の運営は”チーム薬局“の考え方が大事じゃないだろうか。

昨日は、のどかな田園都市(街)での研修会だった。
私にお声がかかったってことは危機感があるってことだと思う。
これからの変化に多少でも参考になってくれることを望む。
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