医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

誤飲のお知らせ

2010-09-30 09:42:23 | 薬局
あらあら。
薬を包装ごと飲み込んでしまい、喉や食道などに傷をつけたという事故が、危害情報センターに86件も寄せられている。
何とも信じられない事故があったものだ。
実際に飲み込むとかなり大変なようだ。
PTP包装のまま飲み込むと、自力では取り出すことは難しく、X線写真にも写りにくいため、内視鏡で取り出すことになる。
また、中には飲み込んだことすら忘れて、貧血検査のために内視鏡を飲んだところ、十二指腸球部にPTP包装が刺さっていたなんて事もあった。
取り出したが穿孔しており、結局手術となった事例もある。
これらの事故は高齢者に多く見られる。
普段飲み忘れを防止するために1回分ずつに分けている。
または携帯用に分けて持ち歩いていることによるらしい。
それと、あわてて服用すると間違いが生じやすいこともある。
どちらにしても飲み込んでしまうと始末に終えない。
これを防止するためには1包化が有力である。
さすがに分包紙ごとお飲みになる方はいないだろう。
こんな危険を患者に知らせているであろうか。
薬局内にポスターで警告しているであろうか。
「薬のヒート包装での誤飲に注意!」
ここまでは薬剤師会からのポスターがある。
問題はこれからだ。
「当薬局では、不安がある方へ1包化をお奨めしております。」
これからの超高齢社会では1包化もサービスメニューの一つになりそうだ。

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没収あり

2010-09-29 06:46:01 | 薬局
いやいや凄いことが起きている。
武富士が会社更生手続きを申請した。
お陰さまで私には縁は無いが、過払い請求している方は心配のことであろう。
これから返金を求める可能性がある顧客数が最大で200万人に上ると言うから凄い。
現在、過払い金の返還を求めている顧客はたった11万人しかいない。
そして、これから請求する顧客が200万人だそうだ。
さらに驚くのは仮にすべて返金した場合、その必要額が2兆5,000億円にもなる可能性がある。
と言うことは、2兆5,000億円も利子を多く支払った不幸な人がいるということか。
逆に、2兆5,000億円を湯水のように使い果たした果報者がいるってことか。
既に4,000億円もの負債があるらしいので、全くもって返済は困難を極める。
貸金業法の仕組みはわからないが、ここまでになる前になぜもっと早く問題が露呈しなかったのか不思議だ。
日本は良い国である。
創業家は確り自分の財産を確保している。
かつてのダイエーもそうだった。
ダイエーの創業家は相続税の心配のあまり脱税をしたようだ。
因みに、相続税の対象者は4%強しかいなく、1億円程度の財産では関係ない。
もちろん今回のはそんな程度の財産ではない。
持っている者の悩みである。
この様に、社会に甚大な被害を及ぼしても、創業家の財産が没収されたことはない。
既に会社から個人に所有が移転されているからだ。
何事もデカクなったら勝ちなのかもしれない。
そういえば、航空会社は大丈夫か。
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エブリデー・ロープライス

2010-09-28 08:24:13 | 薬局
動き出しました。
大手の調剤チェーンが高齢者住宅の確保に動いている。
ある情報によると高齢者住宅で薬剤の管理についてコンペが行なわれたとか。
その中で大手が従来から居宅療養管理指導していた薬局を尻目に、すべて取ってしまったというのだ。
原因はすこぶる簡単である。
月2回算定していた居宅療養管理指導を取らないと言うものだ。
これにはかなわない。
月2回の算定は利用者負担が700円になる。
高齢者施設側にとってはサービスの充実となる。
これによって10数薬局がはずされてしまった。
通常だと月7,000円は交通費や薬剤師の時給などコストを考えると必要となる。
がしかし、何としてでも欲しい市場と考えると、値引きはどの世界でも同じである。
吉野家が牛丼で完敗した様にだ。
さらに恐ろしいのは、市場を確保したら次は、同じ負担になりそうなやり方があるからだ。
利用者(患者)にしてみれば負担が変わらなければ大きな抵抗はない。
その秘訣は。
利用者(患者)がもらっている薬をすべて後発薬に切り替える。
そうすると総額は変えずに利益の確保が可能になるからである。
さすがに7,000円分すべてをカバーできるとは思わないが、かなりの改善がなされると思う。
さらに、調剤報酬も薬価の改定も2年ごとにやって来る。
患者負担を変えずに利益を確保する方法はいくらでもある。
その会社は、何と言っても後発薬の販売も行なっているのだから。
余裕がある時にしか出来ない大判振舞えである。
知らないところで浸透してきている。
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暴飲暴食

2010-09-27 08:14:07 | 薬局
生活習慣病は薬だけじゃダメなんだ!
投薬時の服薬指導に食事や運動指導が入らないのはナンセンスだと考えている。
いくら薬を規則正しく服用しても暴飲暴食にはかなわない。
血圧が高めの人ほどからめ(塩っぱい)食事が好きである。
通風の人がビールをやめられない。
糖尿病や脂質異常症の人は比較的太り気味ではないのか。
こんな民間調査があった。
メタボリック症候群の診断基準より、腹囲が大きい高血圧患者のうち、薬で目標値まで下がられているのは36%にとどまった。
逆に腹囲が小さい方は59%の効果が認められている。
明らかに優位さが認められる。
この他に脂質異常症では腹囲が大きい方が54%で小さい方が66%と効果に違いが認められた。
糖尿病でも26%と39%と同じ様な結果が出ている。
結果として、生活習慣病は薬だけでは治すことが難しいことがわかる。
当たり前と言えば、当たり前である。
であれば、投薬時にも食事や運動指導を加えるべきではないのか。
もちろん、ここには指導料は欠かせない。
薬学教育が6年となり内容が充実しているかと思うが、服薬指導のあり方を根本的に見直して欲しい。
飲ませる服薬から治る服薬へである。
もちろん関係団体も薬局・薬剤師の機能として薬以外の効用を主張してもらいたい。
ただ今、2Kgほど減量に取り組み中。

追加!
日本の意味不明な汎用語“粛々と”“遺憾に思う”
どなたかわかり易く教えて欲しいです。
コメント (2)
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磨き屋

2010-09-26 10:56:40 | 薬局
減り続ける病院に行き場のない患者が増えている。
平成17年に7,984あった病院数が平成21年には7,701になっている。
283もの病院がなくなっている。
また、同年比較病床数の推移を見ると一般病床が26,614床の減、療養病床が18,454床の減となっており、全体では45,068床も減少している。
国は2012年度に療養病床の廃止をうたっていたが、前厚生労働大臣が「猶予期間をおいて廃止するか、存続するのか検討したい」と述べた。
これによって、その存続の行方が見えなくなった。
病院がなくなり病床がなくなったのは、医療経営がおぼつかなくなったことが原因である。
それだけ病院の経営が厳しいのか。
そうとは一概には言えない。
少なくても儲かった良い時期はあったと思う。
私のコンサル歴は25年ほどになるが、初めの頃の相談は、余ったお金の節税対策が多かったように記憶している。
何だかイソップ物語の「ありとキリギリス」を思い浮かべる。
その後、老人保健法の制定などから、行政施策への対応が多くなってきた。
さて、そこで問題となるのが行き場のない患者である。
前置きが長すぎたが、がんの患者はアクセスが可能な限り高度医療を求めて受診する。
何といってもかけがえのない命がかかっている。
そうなるとがんの専門病院などは、多少の遠距離にも拘らず多くの患者が殺到する。
もちろん病院も多くの患者を診たいと昼夜問わず戦っている。
しかし、キャパシティーには限界がある。
手術後も可能な限り早期退院となり、在宅療養へと切り替わる。
多くの不安を持ちながら家族のお世話になる。
または、関連する医療機関への転送となる。
この不安を抱える在宅に特化した訪問介護が現れた。
先日は、新聞にがんの末期を専門にした住居施設も誕生の記事も見た。
病院から溢れる患者がどれだけ増えるか予想がつかないが、病床数が減少する反面には、何らかの在宅療養が増えるとなる。
我々に与えられた条件は常に同じである。
それをピンチ(脅威)と捕らえるかチャンス(機会)と捕らえるか、日ごろのアンテナ磨きが効いてくる。
どうやって磨くかって。
それは上手な磨き屋を探すのが一番です。
良い磨き屋を知っていますよ。

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壊れている

2010-09-25 08:05:48 | 薬局
何かおかしくないですか。
これでいいのでしょうか?
政治的なことは素人なので意見など出来る立場ではないのですが、この国はおかしくないですか。
中国の船長を何のお咎めもなしに帰してしまった。
こんな重要なことを地方の検察で判断していいのでいいのだろうか。
それを国の責任者は現場判断と粛々に受け止めて良いのか。
その結果、中国は謝罪と賠償を国レベルで請求されている。
その前提が尖閣諸島は中国の領土だと主張している。
ここを認めるとこの後の海底油田なども同じになってしまう。
これは本当に現場判断なら、その是非を裁判にかけるくらいの重罪である。
国の主権を揺るがす国賊ではないのか。
何なんだ!
先日、一人の政治家が受託収賄罪で最高裁判断が出た。
既に議員は辞職になっているが、収監は11月になるらしい。
それも人間ドックを終えてからって、それで良いのか。
普通は刑が決定したら本人の都合など関係ないのでは。
普通人は即収監で政治家は健康管理のために人間ドックなのか。
決まりは決まりである。
何なんだ!
北方四島にビザを取って渡った旅行ツアーがあった。
あそこは日本の領土であると主張しているにもかかわらず、ビザあり渡航はロシアの領土を認めていることになる。
それなのに帰ってきた旅行会社や旅行者は何のお咎めもない。
国は遺憾に思うのコメントだけだ。
これで良いのか。
北朝鮮の金正日の長男の金正男が不法入国した時もビップ扱いでお帰り願っている。
この国に主権はないのか。
情けない。
これからの超高齢化に対応するには社会保障費が足りない。
それを緊急的に補いうには消費税が有効である。
国民はバカじゃないので理解している。
それを確り議論しないから進まない。
おっかなびっくり、腫れ物状態で良いのか。
困ったものだ。
などと、今朝はすっきりしない朝を迎えている。
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好評につき

2010-09-24 07:51:55 | 薬局
第4回が始まる。
今年2回目であるが、昨年から好評につき継続しているのが「ネクスト経営塾in九州」である。
テーマは薬局のM&Aを取り上げてみた。
さらに関連して「薬剤師でもわかる財務諸表の見かた」もやろうと思っている。
“薬剤師でもわかる”と言うと少し失礼かもしれないが、苦手なことは確かだと思う。
企業の価値はB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算書)で表される。
もちろん粉飾決算もありえる。
その見方と月次の予算・実績管理(予実管理)の在り方を考えてみたい。
その他に高齢者住宅の今後や事業仕分けの論点整理なども、グループディスカッションを通じて行なう。
そして、もちろん懇親会つきである。
若手が集まるので夜は長い。
前回までは4時近くまで飲んでいたらしい。
でも安心下さい。
参加費をいただいているからには、翌日も寝せません。
何てったって、講師は十分な睡眠を確保している。
また、今回は全国の知り合いに声掛けをしている。
たまには他流試合もいいものだ。
是非、我こそはと思う方は参加下さい。
詳しくはホームページをご覧あれ。
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丸抱え

2010-09-23 09:47:10 | 薬局
調剤報酬も値引きの時代が近いのか。
健康保険組合による調剤報酬の「直接審査支払」が進んでいる。
現在、12の健保組合と467の薬局が加盟している。
レセプト件数は2万件にも及ぶ。
名を連ねる健保組合は、アイシン、小松製作所、東芝、トヨタ自動車、トヨタ販売連合、名古屋鉄道、日産自動車、日本アイ・ビー・エム、日本電気、日本ユニシス、三菱電機、リコー三愛グループとなっている。
いずれも日本を代表する大企業ばかりである。
これを受けている薬局の大半が、実は日本調剤である。
「直接審査支払」についての説明は、仕組みを支援しているメディカル・データ・コミュニケーションズのホームページから確認して欲しい。
問題は、これがどの様に発展する可能性があるかである。
7月にトヨタ記念病院を訪問した。
そこの病院と同じ敷地内にグッドライフファーマシーがある。
いわゆる調剤薬局である。
この薬局はトヨタの社員しか対応できない。
保険調剤をしていないのである。
トヨタ健保以外の患者は10割負担となる。
もちろん敷地外にも薬局はあるので、そちらで調剤をしてもらうことになる。
この薬局は直接トヨタ健保と契約しているらしい。
保険調剤ではないとなると、療養担当規則などの制限がなくなる。
それで同一敷地内でも出来るのだ。
と言うことは、1点が10円でなくてもいいことになる。
何か大きな仕掛けを感じないか。
健保組合も先が見えない赤字構造になっている。
誰でもが自由に出来る薬局を健保組合が自ら始めて、関係する職員及び家族の処方せんを一手に対応することもないとは言えない。
自分たちで出来なきゃ、どこかに委託することも考えられる。
頭は使いようだ!
その時の健保組合へのメリットは1点9円かもしれない。

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忘れ物

2010-09-22 08:12:51 | 薬局
たくましく生き残れ!
来月から商店街の活性化指導に出かけることになった。
担当先は人口10万人ほどの地方都市である。
訪問先は10軒で業種はそれぞれ全く異なる。
あまり先入観を持たないようにと思っているが、呉服屋や床屋、本屋、パン屋、肉屋など馴染みが薄い。
とりあえず簡単な情報をネットで仕入れる。
そんなせいか、街中を歩いていると小さな店が気になる。
そう言えばめがね屋もあったなぁ。
店内の様子はどうなっているのか。
通りすがりではあるが覗き見をしている。
しかし、残念ながらどうみても流行っているとは思えない。
自分は何が提供できるのか。
試行錯誤は頭の中を回る。
繁盛店の条件とは何か?
それも限られた空間での演出はいかにあるべきか。
日ごろ使っているSWOT分析は役に立つのか。
そんな事を考えていると、「問題は頭で作られ、行動が解決に導く」と頭の中で誰かがささやいた。
いつも使っている言葉である。
当事者になると見えなくなるものがある。
ちょっと距離を置く気持ちを忘れていた。

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起きろ~!

2010-09-21 06:14:11 | 薬局
事業仕分けはどこまで!
9月のHSEセミナーが終了した。
いつもながら全国から集まる参加者に感謝致します。
さて、今回のテーマのひとつが“事業仕分け”である。
誰もが注目している内容であるが、リスファックスの記事が出て以来トーンが下がったように感じられる。
何か進展があったわけでも、調剤についての仕分けが無くなったわけでもない。
これで良いのか!
聞くところによると調剤に関する仕分け項目は3つあるらしい。
1つは、「処方せん料」の見直しである。
院内で処方する場合、薬剤が7種類以上の場合29点、それ以外だと42点となっている。
これが院外への処方せん発行になると7種類以上が40点、それ以外だと68点になる。
その差は11点と26点である。
この格差を是正しようと言うものである。
俗に言う“1物2価”をなくそうとの考えだ。
がしかし、要は院外処方せん料を下げると言うもの。
その結果は、処方せん発行の見直しとなる。
新潟の病院が蘇る。
2つ目は、「調剤料」の見直しとなる。
詳しい点数の算定は分からないが、院内で調剤した場合の調剤技術基本料は8点である。
また、内服薬の調剤料は9点となっている。
ここにも極端な“1物2価”が存在する。
ここを引き上げて、薬局の調剤料を引き下げる。
何ともバランスがいい考えである。
などと感心など出来ない。
結果として、処方せんは院内に戻る。
“カンバック処方せん”となる。
さらに、3つ目がリスファックスの内容の通り「薬剤服用歴管理指導料」の廃止となっている。
ここで気が付いた方もいると思うが、ここは見直しではなく廃止が議論の対象となっている。
病院関係者からすると服薬指導は薬剤師としての義務であり、お金が発生する性質のものではない。
ゆえに病院には発生していない。
ご尤も!
また、薬局の個別指導で最も頻度が高いのが「薬剤服用歴管理指導料」による不備だそうだ。
こうなると点数そのものに問題があるのではないかと、論点が刷りかえられている。
また、返戻を恐れて初めから算定しない薬局もある。
であれば、いらいのではとなる。
こうなると、にっちもさっちも行かない追い詰められ方である。
さらに興味ある話があった。
実は、診療報酬の改定は2年に1回とはどこにも書いていない。
事業仕分けは来期の予算編成へ向けた作業である。
そうなると間違って仕分けられると、来年の4月から「薬剤服用歴管理指導料」がなくなることもありえる。
ちょっと朝から力仕事をしてしまった。
世の中、何が起こるかわからない。
週の始めとしては目覚めがいい話ではないか。
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