木を見て森も見よう。
今回の診療報酬改定は調剤だけに厳しいわけではない。
何と言っても今後の医療費の増加は今からストップをかけないと間に合わない。
くどいようだが、今回の診療報酬改定の重要課題は「医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実」である。
機能分化・強化では入院医療と外来医療であるが、入院は短期間で効率よく治療することが求められている。
外来は、これから増える高齢者医療への新しい挑戦が見て取れる。
先ず、入院であるが詳しい内容は医療機関関係者にしかわからないので省略するが、要は早期退院を目指す方向性が示されている。
それも自宅復帰である。
最も看護レベルの高い7対1看護の病棟における施設基準に、自宅や在宅復帰機能を持つ病棟(リハビリ病棟等)、介護施設(老人保健施設等)への退院者の割合が求められている。
同じ様に報酬が高い療養病棟でも在宅復帰率が一定以上の場合に新しく加算がつく。
回復期リハビリテーション病棟でも、退院後の住環境等の情報提供を評価(加点)している。
明らかに早期退院を促し在宅医療への誘導である。
外来では高齢者向けに外来医療の包括化が出てきた。
担い手は200床未満の中小病院と診療所である。
外来における再診から算定できる「地域包括診療料」(月1回)が新設される。
この他に再診のつど算定できる診療所を対象とした「地域包括診療加算」も新設した。
対象患者は高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症の4疾患のうち2つ以上を有する患者である。
ここに以前にも紹介したが「主治医機能」が当てられる。
主治医機能とは4つあり「服薬管理」、「健康管理」、「介護保険へ相談・連携」、「24時間の在宅医療」となっている。
その「服薬管理」だけ簡単に説明すると、患者がかかっている医療機関の全ての医薬品を医師が管理し、カルテに記載する。
薬は原則として院内調剤を行うこととし、診療所では例外として院外処方を行うこともできる。
第一選択は自院での投薬になる。
院外に処方せんを出す場合、24時間対応している薬局との連携となっている。
さらに、ここでも例外として患者の同意がある場合に限り、患者が希望する薬局でもいいとしている。
そして、毎回お薬手帳の持参を求め、そのコピーをカルテに貼付し、レセプトに添付が条件となる。
その他に夜間・休日等の時間外に対応できる薬局のリストを患者に説明し、文書で渡すこととなった。
こんな面倒なら自院で薬を出した方が煩わしくなさそうな気がする。
これでいいのだろうか。
薬剤師代表の中医協委員は「医薬分業が逆行しない様に」との要望でとどまってしまった。
さて、この動きがどうなるのか。
院内調剤への逆行はないのか。
機能分化・強化とは治す入院治療であり、ゲートキーパー(門番)機能としての外来機能である。
そして、それらの連携を目指した内容となっている。
さらに、早期退院は医療度が高い患者の在宅復帰である。
従って、在宅医療の充実が必要になる。
当分この傾向は続くものと予想される。
薬局の在宅参入はありか、なしか。
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今回の診療報酬改定は調剤だけに厳しいわけではない。
何と言っても今後の医療費の増加は今からストップをかけないと間に合わない。
くどいようだが、今回の診療報酬改定の重要課題は「医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実」である。
機能分化・強化では入院医療と外来医療であるが、入院は短期間で効率よく治療することが求められている。
外来は、これから増える高齢者医療への新しい挑戦が見て取れる。
先ず、入院であるが詳しい内容は医療機関関係者にしかわからないので省略するが、要は早期退院を目指す方向性が示されている。
それも自宅復帰である。
最も看護レベルの高い7対1看護の病棟における施設基準に、自宅や在宅復帰機能を持つ病棟(リハビリ病棟等)、介護施設(老人保健施設等)への退院者の割合が求められている。
同じ様に報酬が高い療養病棟でも在宅復帰率が一定以上の場合に新しく加算がつく。
回復期リハビリテーション病棟でも、退院後の住環境等の情報提供を評価(加点)している。
明らかに早期退院を促し在宅医療への誘導である。
外来では高齢者向けに外来医療の包括化が出てきた。
担い手は200床未満の中小病院と診療所である。
外来における再診から算定できる「地域包括診療料」(月1回)が新設される。
この他に再診のつど算定できる診療所を対象とした「地域包括診療加算」も新設した。
対象患者は高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症の4疾患のうち2つ以上を有する患者である。
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主治医機能とは4つあり「服薬管理」、「健康管理」、「介護保険へ相談・連携」、「24時間の在宅医療」となっている。
その「服薬管理」だけ簡単に説明すると、患者がかかっている医療機関の全ての医薬品を医師が管理し、カルテに記載する。
薬は原則として院内調剤を行うこととし、診療所では例外として院外処方を行うこともできる。
第一選択は自院での投薬になる。
院外に処方せんを出す場合、24時間対応している薬局との連携となっている。
さらに、ここでも例外として患者の同意がある場合に限り、患者が希望する薬局でもいいとしている。
そして、毎回お薬手帳の持参を求め、そのコピーをカルテに貼付し、レセプトに添付が条件となる。
その他に夜間・休日等の時間外に対応できる薬局のリストを患者に説明し、文書で渡すこととなった。
こんな面倒なら自院で薬を出した方が煩わしくなさそうな気がする。
これでいいのだろうか。
薬剤師代表の中医協委員は「医薬分業が逆行しない様に」との要望でとどまってしまった。
さて、この動きがどうなるのか。
院内調剤への逆行はないのか。
機能分化・強化とは治す入院治療であり、ゲートキーパー(門番)機能としての外来機能である。
そして、それらの連携を目指した内容となっている。
さらに、早期退院は医療度が高い患者の在宅復帰である。
従って、在宅医療の充実が必要になる。
当分この傾向は続くものと予想される。
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