医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

合格!

2010-10-31 11:22:11 | 薬局
落とせますか?

「薬学教育6年制 1期生が実習に」の記事が掲載されていた。
5年次に病院と薬局で2ヶ月半ずつ実習するらしい。
余り興味が無いので詳しいことは知らない。
それにしても、かなりの時間を費やする。
この間の実習内容に関する質の担保はどの様に行なわれるのか不安が残る。
基本的には大学の授業の一環である。
それをある程度の基本路線はあるにしろ一般企業に委託することになる。
大学側はそれなりの受け入れ先基準を設けているのだろうか。
病院も薬局もピンキリだ。

この実習が終了した時点で、病院、薬局は学生を評価しなければならない。
積極性が無かったり、社会性に乏しい学生はどの様に評価されるのか。
挨拶が上手に出来なかったり、コミュニケーションが取れないことに左右されそうだ。
あなたは落とすことが出来ますか。

その評価次第ではペアレントモンスターが乗り込んでくるかもしれない。
大袈裟かもしれないが訴訟になるかもしれない。
何となく納得性に欠ける。

4年制から6年制になったが、期間だけが議論され、実際の中身の議論が手薄だった様に感じる。
始まったばかりなのでこれからの運営に期待したい。



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誤飲・誤鼻

2010-10-30 11:05:31 | 薬局
まさかの出来事が!

子供の誤飲ワースト3に「薬」が入っている。
1位は紙類、2位がシールに続く3位となっている。
紙類、シールは飲み込んじゃうと大きな問題にはならないようだが、気管などにくっ付くと呼吸困難になる可能性を秘めている。
もちろん薬は危ない。

こんな記事を見ていると思い出す事件がある。
それは節分の日の出来事だった。
仕事の関係で外回りをしていたら、ラジオから流れてきたのが「節分の日は、鼻に豆を入れる子供が多いんですよね」である。
何気なく聞き流していたが、我が家にもそんなまさかの出来事が起きるとは思ってもいなかった。
当時、山之内製薬では節分の日に鬼のお面と炒った大豆がサービス品として配られていた。
家族揃ってささやかな食事を済ませ。
鬼が出て行き、福が来るように窓を開け、酷寒のしばれる外気をもろともせず。
いただいた豆を息子と投げ合う。
床には豆が転がっていた。
「節分の日は、鼻に豆を入れる子供が多いんだって」と何とはなしに話していると、「お父さん、入ったよ」と息子がささやく。
「何が」と振り向くと、鼻に豆が入ったと言うのだ。
思わず笑ってしまった。
でも、事態は深刻となっていく。
どうやっても出ないのである。
不安になり知り合いの医師に相談すると、奥まで入ると気管に入ることがある。
さぁ大変!
早速、息子を乗せて夜間急病センターへ直行する。
受付で「鼻に豆が入ったんですが」と言うと、受付の女性が「また、鼻に豆が入った患者さんです」ともう勘弁してよって感じである。
診察室に呼ばれて先生に話すと「あぁ~」と手際よく豆を取ってくれた。
さすがプロ!
豆は鼻水で膨れて倍以上の大きさに成長していた。
お礼を述べて待合室で待っていると、女の子を連れたお母さんが入ってきた。
受付で「鼻に豆が…」
思わず微笑んでしまった。

実は、この話は以前にも書いたことがある。
誤飲でまた思い出して一人微笑んでいる。
そんな息子も27歳になり偉そうにしている。



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勝機あり

2010-10-29 07:59:45 | 薬局
外堀が埋まってきている。

某調剤大手が高齢者施設への取り組みを始めた事は既に伝えている。
それをどの様に受け止めたかはそれぞれだと思う。
がしかし、その展開が早まりそうだ。

今朝の日経新聞に小さいけど大きな内容を見つけた。
「老人ホーム紹介 日本調剤が参入」とある。
(ここで某ではなくなったような気がする)
有料老人ホームなどの紹介サイト「探しっくす」を買収したとある。
老人ホームなどに住む高齢者に薬を届けるサービスを展開するために、老人ホーム紹介事業に乗り出すと言うものだ。
さすがとしか言いようが無い。
有料老人ホームや高専賃などを運営する企業の一番の悩みは入居者探しである。
それに協力してくれるなら、処方せんの1枚や2枚は簡単なものだ。

かつて私も配達専門の薬局「ベンリー薬局」を運営していた時に、施設の処方せんを確保するためにいろいろ営業を行ってみた。
ほとんどが既に決まった薬局を持っており、その攻略はままならない。
ところが、あるケアマネジャーから入居を希望する高齢者の紹介を受け、その方を介護付き高専賃に紹介した。
するとどうであろうか。
その施設から処方せん応需の依頼が来たではないか。
「その時、歴史は動いた」ってほどではないが、この時が勝機を感じたことは確かだ。
要は施設側との共存関係が大切だと気がつく。
当たり前と言えば、当たり前だ。
かくしてその作戦が功をなし、1年で400人近くい施設入所者の処方せんが確保できた。

そうそう!
ご紹介が遅れましたが、9月1日より福岡に「ベンリー薬局」が復活しました。
私の友人が、ぜひベンリーを使わせて欲しいと!
名前の通り地域の「健康ベンリー」な存在を目指して欲しいです。

で、処方せんが伸び悩む中、地域の在宅処方せんの確保が、現状では一番の対策である。
皆さんの周りでも気がつかないうちに、勝機を逃すようなことが起きていませんか。



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5,000万円の効果

2010-10-28 07:50:26 | 薬局
スギたるは及ばざるが如し。

って、諺があります。
本日の日経新聞の1面広告にスギ薬局が掲載されています。
以前にも書いたと思いますが、日経新聞の1面広告費は約5,000万円らしいです。
それだけのお金を使って何を意図としているのでしょうか。
薬剤師の募集でしょうか。
それとも顧客へのイメージでしょうか。
これが、私が知る限り年間に4回以上行なっているように思います。
因みに、日経新聞の1面広告が一番高いようです。
他社の全国紙では2,000~4,000万だそうです。
ここにもあえて日経を使った意図が知りたいところです。

あまり確かな情報ではありませんが、ドラッグストアは薬剤師の確保が難しいと聞いています。
仕事の内容が調剤のように最新の薬剤知識より、どちらかと言うとマーケティングの知識が必要とされます。
マーケティングと言うと何となくかっこいいのですが、俗に言う棚割りと言って、どこにどんな商品をどの様に陳列するかです。
これはこれで面白みがあるのですが、薬剤師らしさはちょっと薄れるかもしれません。

先日、スギ薬局の中間決算が発表になったようです。
在宅の拠点としてクリーンルームを増やすそうです。
地域における健康便利屋さんとしてのポジションを着実に備えています。
それを支える薬剤師の存在は大きいと思います。
そして患者宅への訪問は薬剤師としてのやりがいを感じさせてくれます。
調剤室にこもっているよりは、遥かに薬剤師らしさを実感できる場です。
この広告が誰に、何を訴えているのか知りたいところです。

そして、広告のドラッグストアについては比較的少な目のスペース取りも気になります。
実際に店舗を訪れた時は、ドラッグストアの何ものでもなかった様な気がします。
これも新業態なんでしょうか。

新しいものが次から次と誕生します。
市場は気まぐれで、したたかに生きています。
乗りこなす難しさを感じています。





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予言者

2010-10-27 06:16:16 | 薬局
予想はその時々のご都合が盛り込まれるのでは。

2025年の国民医療費の予想が出た。
それによると10年度37.5兆円が25年には52.3兆円になると予想されている。
これでもかなりの削減予想である。
この内、医療給付費は10年の31.9兆円から25年の45兆円となっている。
医療費と給付費の違いは患者負担分である。
小泉改革では何もしないと、この給付費が56兆円になると予想し、毎年2,200億円の削減を行うこととしていた。
それでも自然増などで25年には48兆円としていた。
それが首相が変わり、2,200億円削減のたがが緩み、さらに民主党政権になり、久方ぶりに診療報酬をわずかではあるが増やした。
無い袖を振りながら。
にも拘らず、45兆円の快挙は素晴らしい。
但し、出来ればである。

政治家は都合がいい様に言い回しを変える。
ちょっと前の総理もお辞めになる時に政界から引退すると明言していた。
それが何だか事情が変わったようだ。
政界引退を撤回するらしい。
ちょっと信じられない。
舌の根も乾かない内にって事か。
だから先の事は何が起きるか分からない。

高齢者が増えるのは事実である。
その事実をよく分析すると将来はある程度見えてくる。
予測がころころ変わるとは思えない。
ノストラダムスの予言が当たらない限り。
小泉改革で批判を浴びながら2,200億円の削減をしても48兆円である。
しなくても45兆円はどんなウルトラCが飛び出すのか。
ここでも政治家のご都合が左右するのであろうか。

そう言えば介護療養病床の廃止はどうなった。


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次の励み

2010-10-26 07:52:24 | 薬局
学ぶべきことは多い。

先週の金・土曜日は「HSEセミナー」と「薬局未来塾」があった。
今回のHSEセミナーはサプリメントを取り上げてみた。
処方せんによる売り上げが低迷して、次なる稼ぎ頭を模索している。
そんな存在にサプリメントが成り得るのかがテーマである。
この市場はカタログ販売やインターネット販売などの通販系が主体である。
もちろん薬局やドラッグストアでも売れているが、市場規模は全体の16%程度である。
また、全体の売上もここ数年は伸びが無い。
しかし、2025年までは高齢者人口の増加は確実である。
そこに期待は大きい。
さて、薬局に商機が無いのかと言うとそうでもなさそうだ。
サプリメントを愛用している高齢者は、ほぼ例外が無く処方薬との関係など不安を持っていると聞く。
薬局で売れないのではなく、売り気が無い薬局が多いのではないのか。
要は薬局がその気になるかならないかのだと講師は指摘する。
一部の薬剤師が頑張っても、社長が激を飛ばしても難しい。
会社全体で取り組む姿勢が大切になる。
その時に、薬局として何が必要か。
それは薬を管理する薬剤師として、サプリメントとの相互作用を理解する知識が必要だ。
血圧を下げる、血糖値を下げるなど医薬品に類似する効果が期待されるサプリメントも出ている。

次に、調剤過誤を取り上げた。
薬剤師であり弁護士の資格を有する講師である。
歯切れのよさは彼の性格を現すようだ。
ここでも事例を使った説明がいくつか紹介された。
クレーマーの定番である「誠意を見せろ」は全国共通のようだ。
また、弁護士には事例に合った「誠意を見せろ」の相場金額が1冊の本にまとめてある。
それを見ると以外に誠意は安い。
ちょっとした事で大きな誠意を見せるのは、後々の禍根になる可能性があるので、薬局誠意メニュー表なるものを用意する必要がある。
「誠意を見せろ」と言われたら「どんな誠意がお好みですか」と返して欲しい。

翌日は、中所得者層にターゲットを絞った高齢者専用賃貸住宅の話である。
特に、生活支援サービス付高専賃がこれからの主流になる。
その根拠とこれからのビジネスモデルを詳しく説明される。
具体的な収支も公開された。
これから増えることが予想される高齢者住宅に薬局も目が離せない。

未来塾では、ネット、ブログ、ツイッターなどを使った学生への就職支援を行なっている方からの情報である。
彼は学生と企業の橋渡しがビジネスになることを願っている。
ささやかではあるが応援している一人である。

などなど、あっという間に2日間が終了した。
金曜の懇親会では参加者の飲みっぷりと弾けんばかりの笑い声が次回の企画に向けた励みとなる。
このセミナーを通じて何かを気付き、何かを行動してくれることを願っている。




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運動不測

2010-10-25 05:49:54 | 薬局
ポッチャリが好きだけど…。

働く女性はメタボが嫌い。
ある調査によると働く女性の13%はメタボだと思っている。
そんなに多くは無いと思うが気にしすぎだ。
ややメタボ気味が23%、今はメタボではないが危機感を持っている女性は39%になる。
このメタボの定義が不明であるが、女性はスリムが好きなようだ。
それを受け止める男性はどうだろうか。
私は程度ものだがポッチャリがいい。

さらに面白い調査があった。
「理想の体型をしている有名人は」の質問に、1998年の調査で堂々の1位が「藤原紀香」が挙がっている。
そして、2010年度は…同じく「藤原紀香」となっている。
確かに奮い付きたくなるようなスタイルは認める。
かつて結婚していた彼がうらやましい。
がしかし、12年の歳月を経ての1位は唸るしかない。
2位以下はさすがに同じ名前は稀だ。
12年前に10位だった「松嶋菜々子」が4位に昇格しているくらいだ。

ちょっと気になる女性がメタボ対策として取り上げているのが、「食事の見直し」79.1%、「食事の量・回数を減らす」64.5%、「健康食品・サプリメントを摂る」41.6%となっている。
すべて食事に関することである。
ちょっと肝心なことを忘れているようだ。
それは運動である。
食事ばかりに注目すると貧弱な体になってしまう。
筋肉が無いと年齢とともに重力に耐えられない肉体となる。
まして、こんな体型では丈夫な赤ちゃんを産めない。
日本は人口が減少傾向にある。
丈夫な母体のためにも確りとした体力が欲しい。

これは女性ばかりではない。
おとうさん あなたもですよ。


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変わる

2010-10-24 05:52:39 | 薬局
コンビニが変わる。

あるコンビニエンスストアによると、1991年の50歳以上の客の比率が10%であった。
それが2006年には21%に増えている。
たったの5年間での出来事である。
さらに増加傾向は続く。
この現象をどう見るのか。
既に高齢者対応の店舗作りも始まっている。
メニューやサイズなど何気なく高齢者用が随所に見られる。
100円で買える惣菜など我々には物足りないが、これで十分と言った消費者もいる。
体のことを考えると多品種少量が理想である。
まさに高齢者を意識した商品ラインナップである。
その内に年金の受け取りもコンビニでとなる。
郵便局とどちらが利用しやすいか。
買い物ついでがちょうどいい。
ただし、高齢者はフレンドリーなサービスも求めている。
ひとりATMに向かうのは物足りないかもしれない。
そこは小売店ならではのサービスが加わるのだろう。
さらに、健康関連商品や処方せんの持込が出来るようになると、かなりコンビニエンスとなる。

またインターネットは若者の特権と思ってはいけない。
これも2006年調査によると50~59歳で75.2%、60~64歳で59.7%、65~69歳で48.0%の利用率となっている。
もっと驚くのは70~79歳で32.3%、80歳以上でも16.0%も利用している。
この調査から4年が経過している。
高齢者と呼ばれる世代にインターネットは必需品になりつつある。
以前、小売業で伸びている業種としてネットスーパーを紹介したが、今後ますますその発展をうかがわせる。
そう言えば、役職定年になった先輩たちが会社で何をしているか垣間見てみると、意外にネット検索に明け暮れている事がある。
窓際でこっそり見ているネット画面が、夕暮れと共に窓に映し出されていく。
それを誰もとがめる者はいない。
長年の労をねぎらい会社規約に触れることなく堪能して欲しい。
この世代が10年経つと何でもネット発注となるだろう。
そして、ついでに処方せん薬もネットとなりはしないのか。

時代の流れは“どうにも止まらない”。
リンダも困っちゃう!
古すぎるが、そんな私もネット利用者の一人だ。



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明るい市場

2010-10-23 06:25:30 | 薬局
商店街が待っている。

来週は商店街の個別指導に行ってくる。
この業務で市場の動向を考えることが出来た。
一つには日本の人口が減り続ける現実である。
最近の小売業が不振なのはこれに起因することが多い。
物余りの現代で生活必需品の売れ行きが悪いのは当たり前である。
電化製品の冷蔵庫や洗濯器などの白物家電はそう簡単に壊れない。
売れなくて当たり前だ。
その減り続ける人口の中で唯一増えているのが75歳以上の高齢者だ。
これには驚く。
2010年の75歳以上の人口が2025年になると約1.5倍となる。
これは大きな市場であるが、高齢者が大量に消費するとは思えない。
キリンとサントリーの合併が持ち上がった時にも書いたが、高齢者がアルコール飲料をがぶ飲みする姿は想像できない。
まして大食い選手権に出るような消費も考えづらい。
どちらかと言うと、選りすぐれた物を少量で消費する。
ちょっと、ちょっとである。
但し、薬の消費はちょっと異なるような気がする。
もつ一つ面白い調査がある。
高齢者が優先的にお金を使いたいものの調査がある。
1位は「健康維持や医療介護のために支出」で42.3%もある。
そろそろ出番が出てきた。
2位は「旅行」(31.7%)である。
3位は「子供や孫のための支出」(29.0%)、4位が「住宅の新築・増改築・修繕」(18.3%)とある。
ここから考えられることは、薬局やドラッグストアの市場は明るいとなる。
さらに、エッセンスを引き出すと「健康」「旅行」「住宅改修」などが浮かんでくる。
このキーワードから薬局は半径500mの市場を固めることだと常に主張している。
例えば薬局主催の「旅行会」などのイベント企画はいかがであろうか。
また、医療・介護の視点からは「住宅改修」への提案などの生活支援も重要になることが分かる。

で、商店街も同様である。
市場にあった姿に自分を変えることが大切になる。
これから増える高齢者の満足度を再度見直してみる。
えっ、何のことは無い自分のニーズが高齢者ニーズって!
確かに、そろそろ健康も旅行も、そして段差も気になる年頃になった。



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続き2

2010-10-22 08:16:56 | 薬局
数日後。

会社に一通の手書きが届く。
何と弁護士からである。
内容は、今回の解雇は不当であり直ちに復職を訴えるものだ。
まさか弁護士からお手紙が来るとは思わなかった。
とりあえずその弁護士にアポイントを取り事務所を訪問することとする。
年齢は60歳前後の極めて紳士的な弁護士である。
こちらの事情を話し、当方が困っている現状を訴える。
さすが弁護士も理解を示し同情もしてくれるが、依頼主を説得してくれるわけじゃない。
逆に丸く収めてほしいと説得される。
その含みには、他でも同じ様な状況で辞めた経緯を思わせる。

さてここで、私の選択は2つある。
1つは、徹底抗戦に出るか。
もう1つは、こちらが折れて復職させるかである。
もちろん私は前者を選んだ。
思い出せる限りの事実も書き出してあった。
職場からの証言も確認ももらっていた。
さぁどうだ!

が、事は簡単ではない。
親会社の意向が大切になる。
悲しいかな子は親に従わなければならない。
確認すると世間体があるので止めると指示が出る。
納得がいかないが、親があっての子である。
仕方なく丁重にお戻りいただいた。
その間、約2ヶ月間も出社も無いまま給料だけは支払っていた。
何たるムダをしたことか。

その後もいろいろなトラブルは続いた。
この事件の後、彼女が起こした内容を記録し本人に確認するが、敵もさる者である。
決して事実を認めない。
いくら「こんなことがあったよね」と問いただしても「そんな事、私はしていません」と切り返される。
かなりの確信犯である。
事実を認めると、今度こそ解雇予約されることを知っているかのようだ。

しかし、半年あまり経過したころ本人から退職届けが出てきた。
めでたし、めでたしである。
終わってみればあっけないが、これもいい勉強になった。


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