医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

2017年の感謝!

2017-12-31 04:38:50 | 薬局
お陰様で”生かされている“に感謝です。

50歳を過ぎてから人生の転機を迎えた。
まさかの転職である。
あまり何も考えずに“えい、やぁ”と飛び出したので何をやるのかの当てもない。
そんな時に声をかけてくれた人が何人もいた。
食事に誘ってもくれた。

それまでの自分は何をやっても、それなりに成果を出して有頂天だったと思う。
”俺は、何でも出来る“と自信に満ちていた。
だから”俺の言うとおりにやれ“の勘違いしたリーダーシップだったような気がする。

独立して1人になった時に分かることがある。
それは自分が生きているんじゃなく、周りから生かされているってことに気づかされる。
何がきっかけだったかは忘れてしまった。
ただ、これは以前にもブログで書いたが、誰かのお通夜に参列したときの坊さんの説教だったことは確かだ。
導いてもらった。

”失って初めてわかる幸せ“も大事だ。
今が幸せだって事を忘れがちになる。
そんな中で”生かされている“を感じる。

今年もたくさんの人に支えられ、生かされてきた。
だからたくさんの人を生かしていきたい。

何だかわかったようなわからない話になったが、来年も皆様と共に生きていきたい。

2017年は感謝して2018年を迎えたい。
今年1年間ありがとうございます。
皆様にとって幸多からんことを願って大晦日を迎えたいと思います。

感謝してありがとう、だからツイてる、ツイてる!






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使いみち

2017-12-30 05:52:30 | 薬局
何か違いを感じさせる。

私が尊敬する医師が2人いる。
1人は20歳代に出会った今の「家庭医」のもとになった医師である。
何年も前から発展途上国でボランティア医療活動を続けている。
今はもっぱらネパールでの活動が主体のようだ。
カトマンズからさらに飛行機で1時間ほど移動し、さらに車で数時間もかかるチョウジャリ病院で医療活動を行っている。
その医師をたどって、当社ではネパールの医療視察ツアーを組んだこともある。

パスポートの関係で定期的に日本に戻ってくる。
日本ではへき地医療の在り方を伝えるために大学での講義が待っている。
何と言っても元祖「家庭医」である。
大学での講義も各地で行われているが、日本ではもっぱら離島などでの医療過疎地で代理医師を務めている。
年末年始などは引っ張りだこだ。
それらで稼いだ資金をネパールの医療振興に使っている。

気さくな医師で、気取らず、見た目は不審な老人だ。
着るものにはこだわらず。
いつも古着がお似合いである。
何と言っても72歳になるが元気だ。

実は、この医師は世界的にも有名で海外でも講演を行っている。
この医師と居ると自分の小ささが身に染みる。

もう1人は、最近驚かされた78歳の医師である。
30年前にがんで亡くなった親父の主治医だった。
今は独立して開業しているが、10年ほど前に診療所を移転した。
その時に、その移転に係る諸手続きや診療所の内装や移転の引っ越しなどをお手伝いした。
何と言っても会社を辞めて独立したてで仕事もなく時間がたっぷりあり過ぎた。
無事に診療所の移転が済んだ時に「駒形さんの銀行口座を教えて」と聞かれて。
何か多少のお礼でもと思っていた。
すると銀行口座にポンと100万円が振り込まれていた。
泣けるほど嬉しかった。

その医師に年末のご挨拶のために診療所に伺った。
「実は、小児まひを支援する団体に寄付をしていたんですよ」と話が始まった。
毎年100~120万円を個人として20年間も続けていたそうだ。
そして、小児まひの人が行く場所がなく困っている事を知って、自らが施設を立ち上げようと活動が始まったそうだ。
既に、土地の取得は終わっている。
あとは施設だが2億5千万円ほど必要なんだそうだ。
国からの補助金が1億円出る。
残りの1億円を自分が出すことに決めたと話す。
この施設が出来上がって小児まひの人が安心できるまで診療を続けると語っていた。

これを聞いて自分の小ささが…。
何かしないといけないと、小さな自分を感じた。

薬剤師にもこんな人がいるのだろうか。
いないとは思えない。

墓場にお金は持ち込めない。
お金は生きている内に使いたいものだ。

とりあえず、外の雪かきで体を使おう。
かなり積もっている。





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めまい

2017-12-29 05:38:26 | 薬局
来年の予定がそろそろ見えてきた。

先週の金曜日で今年の中医協は終了した。
いつもより早めに議論が始まった。
大枠は薬価の引き下げと調剤薬局に対する批判めいた内容が多かったような気がする。
それに対してこれと言った反論がなかったように感じたのは私だけかもしれない。
「患者本位の医薬分業の実現に向け」がいろいろな資料に登場している。
どこが患者本位でなかったのかの議論もなく、欠席裁判のような虚しさを感じている。

年明けからの予定は1月10日から中医協が再開する。
傍聴する人にとっては寒さとの戦いになる。
昔に比べてネットで資料が公開されるので、行かなくてもある程度の内容は把握できる。
が、しかし委員からの何気ないひと言が意外に報酬に反映される。
まるで事前に「これを盛り込みたいので、こんな質問をお願いします」との打ち合わせがあるような気さえする。
その後、12日、17日と会合が開催され、19日には千葉の幕張で公聴会が開かれる。なぜ幕張なのか。
正直なところ面倒な場所だ。
医療現場などから直接声を聞くと言うが、ここで変更になどならない。
既に、印刷などは始まっている。

これらを踏まえて1月下旬には個別改定項目(いわゆる短冊)が提示される。
それが順調に進むと中医協から厚生労働大臣に答申されるのは2月7日(水)になるのではないかとの予想がある。
どちらにしても2月上旬で遅くても9日には答申が出される。

ここから私の資料作りも佳境に入る。
と思いつつもなかなかやる気になれない。
資料の不完全さは言葉でのフォローとなる。

と書き連ねてきたが、昨日の飲み過ぎで具合が悪い。
以上。

うぅ~。

久しぶりにヤバイ!




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温度差

2017-12-28 05:33:46 | 薬局
どこまでの精度なのか。

財務省から「平成30年度社会保障関係予算のポイント」が出された。
その診療報酬改定部分に、今回の概要が明記されている。

ご存じのように診療報酬本体は+0.55%で国費として+588億円となった。
単純に1%は約1,070億円になる。
その内訳として医科が+0.63%、歯科が+0.69%、調剤が+0.19%に落ち着いた。
これが俗に言う1:1.1:0.3になる。
その計算方法は医科の改定率を1として歯科は0.69÷0.63≒1.1となり、調剤は0.19÷0.63≒0.3になる。
でも実際に、どこがどの様に引き上げとなったのか。
いささか疑問だ。
なぜなら今までの議論から引き上げになる要素が感じられない。
そして、0.19%はどこに乗じて、国費としていくらになったのか見えてこない。

「調剤基本料」は「調剤基本料2」(25点)の枠が広がりそうだ。
もちろん「調剤基本料3」(20点)はより厳しい対応が迫ってくる。
上記の2つは「外枠」として、▲56億円となっている。
ここは大手調剤チェーンだけとは限らない。
さらに「調剤基本料2・3」の特例扱いになると「基準調剤加算」の算定が出来ない。
「調剤基本料」に含まれる「後発医薬品調剤体制加算」もハードルが上がる。
今までの65%以上70%くらいまでだと確実になくなりそうだ。

「調剤料」は院内と院外の格差是正から確実に引き下げになる。
もちろん「一包化加算」も道ずれとなる。
高齢者施設への「一包化加算」がかなり危うい。
従来のように、ほぼ全員算定はあり得ない。
因みに、高齢者への在宅業務は介護報酬の関係でも引き下げが予想されている。
同一施設への複数訪問は段階的に引き下げが待っている。
訪問回数も2回を限度となる可能性もある。
薬剤師の訪問回数にも制限がつくかもしれない。

かろうじて「薬歴管理料」だけは引き上げられる要素がある。
が、ここは”取れるものなら取ってみろ“的な個別指導が待ち受けている。
ビビりの薬剤師は算定を避ける。

さて、どこで報酬引き上げとなったのだろうか。
まったくもって具体性に欠ける。
その割には数字だけが細かい。

関係ないように思っているが薬価の引き下げはボディブローだ。
薬価は▲1.36%引き下げになった。
これは国費で▲1,456億円になる。
ただここにも仕掛けがあり薬価制度の抜本改革とやらで国費として▲310億円が仕込まれている。
これを合わせると▲1.65%に引き下げ率となる。
この影響を大きく受けるのが調剤である。

今朝の札幌は横殴りの風が吹いている。
雪は多くはないがちらちらと積もっている。
家の中にいる限りわからない。
温かい家が外との違いを感じさせない。
外は酷寒にもかかわらず。





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汗ってきた

2017-12-27 05:05:34 | 薬局
少しは焦ってきたかな。

早いところは10月ころから社内研修が始まった。
この段階では、あくまでも予想だが「かかりつけ薬剤師指導料」の積極的な算定と在宅の実績作りを進めてきた。
その他にも“地域包括ケア”の関係から介護保険についても認識を深めるように言い続けてきた。
あまりにも介護保険の仕組みを知らな過ぎる。
「居宅療養管理指導費」は介護給付である。
その鍵を握っているのはケアマネジャーだ。
さらに医師との連携でトレーシングレポートの重要性を訴えてきた。
それらに向けたメッセージは、どうやら大きな的外れにはならなかったようだ。

11月の後半からは財政制度等審議会から出された調剤報酬改定案や内閣官房行政改革推進会議からの”秋のレビュー”などから、医薬分業に対する風当たりの強さが身に染みる。
中医協での審議内容も酷寒を思わせるブリザードだ。
さらに社会保障審議会でも医薬分業には批判的だ。
お蔭様で、やっと少し厳しさが伝わってきたのではないかと思うが…。

ところが予算案が出て診療報酬本体が0.55%引き上げと聞いた途端、厳しさからの震えが止まったような勘違いが生じている。
ひょっとすると調剤報酬も引き上げに…ならない。
忘れちゃならない「外枠」がある。
調剤報酬引き上げの0.19%などどこ吹く風になる。
それどころか中堅クラスの薬局も道ずれになるかもしれない。
「基本調剤料2」の枠が拡大する。
ここに入るとなかなか抜け出せない。

もちろん「調剤料」も引き下げられる。
収入の6~7割を占める薬価も大幅に引き下げられる。
どうする?

1月からは最終的な詰めに入る。
と言うより、すでに出来上がっていないと間に合わない。
12月はその情報を整理し、4月以降に備える戦略が必要になる。
年明け早々から具体的な対応策について決める大事な時期になる。
2月には社内研修などで会社方針の徹底を図る。
何度も繰り返し社内での話し合いが必要になる。
本格的な社内研修はこの時期が旬となる。
やらせるのではなく、やる気にさせる事が大事だ。

そして、3月は4月から算定できるように体制を整備する。
今までをスクラップするくらいの勇気が必要になる。
変化に自分自身を変える勇気である。

当社のような小さな当社でも来期に向けた環境分析を始めた。
年明けの5日には戦略会議を行う予定になっている。(2人だけど)
何と言っても1~3月は意外にも忙しい。
報酬改定を社内に浸透させるお手伝いに奔走する。
その環境分析であるが久しぶりに曼荼羅を改定した。
前回の作成は2015年1月だった。
曼荼羅って何だと言われそうだが、私の研修を受けた人はわかると思う。
MY法で検索すると出て来る。
これが凄い。
出来上がるとかなりの満足度がある。

来年の研修で公開するので楽しみにしていて欲しい。

因みに、来期の計画や戦略は面倒なので専務に任せてある。
極めて無責任経営だ。





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嵐がやってくる

2017-12-26 06:20:23 | 薬局
ここにも書かれている。

昨日は、22日に行われた中医協での支払い側からの意見書から私見を述べさせてもらった。
当然、診療側からも「保険薬局における調剤報酬関係」として意見書が出ている。
その「基本的な考え」の中に「患者本位の医薬分業の推進」と書かれている。
いつも、何度も言うが今までの医薬分業は患者本位ではなかったのか。
このフレーズは必ずと言っていいほどいたるところで使われている。
なぜ職能団体である日本薬剤師会は異を訴えないのだろうか。
明らかに薬剤師が批判されている。
今、問題になっている多剤投与(ポリファーマシー)は薬剤師側に問題があったのか。
院内と院外の患者負担の差は薬局側に問題があったのか。
何か問題の本質がすり替えられてはいないだろうか。
これに怒らない薬剤師にも辟易としてしまう。
書かれてしまった事は”覆水盆に返らず“だからあきらめるしかない。
表に出る前に阻止できなかったのか。
そして、診療側には薬剤師の代表も加わっているので認めているんだろう。

その診療側の意見書から地域包括ケアシステムの一員としての連携の在り方が重要視されているように見える。
薬剤師が苦手とする多職種連携がある。
意見書には「服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学管理・指導」、「24時間対応・在宅対応」、「医療機関等との連携」、「ポリファーマシーへの対応」が喫緊の課題となっている。
上記内容のキーワードは「かかりつけ薬剤師指導料」、「基準調剤加算」、「トレーシングレポート」、「副作用報告」となるんじゃないだろうか。

また、2020年9月までに後発医薬品の使用割合を80%にする目標も大きく課せられている。
ここはやらなきゃ評価されないので、80%にするために薬局・薬剤師からの提案が大切になる。
はっきり言って一般名で書かれた処方せんでも、処方元からの暗黙の了解として先発医薬品を出さざるを得ない状況を何とかさせたい。
軟膏・湿布剤などは基剤も製剤として、後発医薬品ではないことも併せて主張すべきだ。
似て非なるものだ。

上記を踏まえてポイントをまとめると、必ず出て来るのが「かかりつけ薬剤師・薬局」である。
“かかりつけ薬剤師“については定義もはっきり出されているが、”かかりつけ薬局”とは何なんだ。
どこにも正式な定義などない。
なぜそれを示さないのか。
なぜ、中医協の場で問わないのか。

次に「対人業務の評価の充実」がある。
これは「調剤料」を下げて「薬歴管理料」を引き上げるとなる。
処方せんを受け取るだけで算定できる報酬が減らされて、努力しないと付かない報酬が増える。
以前にも書いたが”取れるものなら取ってみろ”となりそうだ。

この他にも医療機関との連携ではポリファーマシーや残薬改善など連携が評価されている。
そして在宅は欠かせない。

ちょっと気になるのは医科の項目の「8.投薬」の部分だ。
「院内処方・院内調剤の適正評価」として「同一調剤技術料に対し、院内と調剤薬局の格差が大きいため、院内の評価を見直す、例えば、院内処方における一包化加算、後発医薬品に係る加算の新設、処方料、調剤料の引き上げ」を提案している。
どこで、こんな議論があったのだろうか。
実は、今年の初めに開催された中医協の場で、調剤側の委員が認める発言をしている。
この財源は調剤報酬から補てんするしかない。
要は、上記が認められるときは調剤報酬の財源を医療機関の診療報酬に付け替えるとこになってしまう。
何だか作戦負けを感じる。

何と言って医薬分業は患者のためになっていなかったって反省から始まるので仕方がない。

昨夜から札幌は強い風が吹いている。
久々の寒さにビビる自分がいる。
私の体はいつの間にか”茹でかえる“になりつつあった。
戻れ”どさんこ“根性!
寒さに負けない全身が”顔”になれ。





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サタンクローズ

2017-12-25 05:15:38 | 薬局
何となく今年は終わった。

22日に中医協が開催された。
これが今年の締めくくりとなる。
支払い側と診療側からそれぞれ意見書が提出されている。
この意見書の前に診療報酬本体の0.55%引き上げが決まっていた。
これがどこまで反映されるのか定かではないが、財源を握っている支払い側の意見が尊重されるのが常だ。

その支払い側の意見書から調剤報酬について以下のように書かれている。
「かかりつけ薬剤師指導料・包括管理料」(以下、『かかりつけ薬剤師指導料』)は、高齢者などの服薬情報の一元的・継続的な管理が必要な対象者に限定とある。
あえて「高齢者などの」が気にかかる。
例えば、その対象者にはかかりつけ薬剤師が必要な理由などとなっている。
これはかなり難しい判断になる。
何をもって必要かの基準が曖昧ではないのか。
こうなると個別指導でダメ出しが多くなりそうだ。
薬剤師の必要と厚生局の必要の見解が異なる。
ある地域で最も「かかりつけ薬剤師指導料」の算定が多い薬局は小児科だそうだ。
この場合どうなるのか。
結果として、個別指導を避けるために誰も算定しなくなる恐れがある。
また、同意書についても様式を統一させて、かかりつけ薬剤師の業務、指導料や自己負担額の明示等の患者の理解を求めている。
あたかも今までが説明不足だったかのような意見である。

「薬剤服用歴管理指導料」については、今さらながらに“お薬手帳”の持参のあるなしに関わらず同じ報酬になっている「調剤基本料2・3」の矛盾が指摘されている。
これについてはもっと早く2016年度の報酬改定の時に、薬局自らが中医協の場で主張すべきだった。

「基準調剤加算」の要件の追加に医療機関と薬局が連名で副作用報告データの提出が求めている。
これは副作用があるとの前提になる。
実は、副作用については薬局からの報告件数が少ないとの指摘があった。
これに対して医師会側が副作用を確認するのは診断行為に当たるとストップがかかった。
そのために医療機関との連名となったようだ。
これも極めてナンセンスだ。
この時のやり取りもはっきり言って子供の喧嘩状態だった。
中医協には権威も何もあったもんじゃない。
まともな意見を主張しているのは、医療には素人かもしれない支払い側の委員だけの様な気がする。

そして、院内と院外の格差是正から内服薬の「調剤料」及び「一包化加算」が機械化や技術進歩から抜本的に見直す必要を求めている。
ここは「抜本的」となっているので避けられない。
先日も書いたが、いよいよ何も努力をしていない薬局であっても引き下げはまのがれない。
何も努力をしていないとは基準も加算も算定していない薬局である。
この引き下げは始まりで、これからさらなる「調剤料」の引き下げが続くと思われる。

門前薬局や大手調剤チェーンの収益状況もさらなる適正化が求められている。
いわゆる「調剤基本料2・3」の範囲が広がる。
ちょっと怪しいのは、大型調剤チェーンに限らず「調剤基本料2」の枠も広がる。
ここは既に「外枠」として国庫ベースで60億円の引き下げが宣言されている。
そして、日本薬剤師会はこれに適用される薬局を見放した格好となった。
「外枠」抜きで1:0.3を守ったと安堵している。
この逆襲が怖い。

ただ、医療資源の乏しい地域は除外になりそうだ。
その地域の定義はこれからになる。
また、薬剤師1に当たり「かかりつけ薬剤師指導料」が100回以上だと特例除外があるが、これも廃止となる。
廃止はいいが、「調剤基本料2・3」からの脱出はどうなるのか。
どちらにしても「かかりつけ薬剤師指導料」の算定は粛々と努力が必要になる。

以上が、支払い側から出された調剤報酬改定に関する意見書である。
あくまでも私の私見たっぷりなので、それぞれが確認して欲しい。

札幌の朝は寒い。
身が引き締まる思いがする。
”茹でかえる“には刺激が強すぎるかな。





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気が付いたら

2017-12-24 04:18:14 | 薬局
お陰様で8年間が過ぎようとしている。

東京に出てきたのは2010年1月10日だった。
錦糸町北口から見えたスカイツリーは、まだ3分の1程度しか出来上がっていなかった。
そして、目の前に写る金色のオブジェが今でも頭に残っている。

それからほぼ8年が経過した。
年が明けると9年目に突入する。
お陰様でセミナー講演や研修などが年間150回に届きそうな嬉しい悲鳴である。
東京で毎月行っているHSEセミナーも来年4月で100回目を迎える。
毎回3人の講師はいずれもその道のプロで、自分でもよくぞこれだけ探してきたと驚いている。
ただ、今は専務(公大)に全て任せている。
昔から面倒な仕事は人に任せた方が上手くいくと信じている。

ここで聞いた情報は全て当社のノウハウにもなる。
その蓄積された情報量はどこにも負けない。
そして、この情報は毎月行われている「薬局経営研究会」のネタになる。
大阪、広島、福岡の3か所で開催している。
こちらも来年3月でまる3年になると思う。
なにせ日々のバタバタで、何を何回行ったのかすら忘れてしまう。

この他にありがたいコンサル先が数件私の担当先としてある。
コンサル先には毎月1度訪問して、現状の問題や経営者の悩みなどを伺う。
還暦を過ぎるとKDKが蓄積されている。
えっ、KDKとは「感」と「度胸」と「経験」である。
大学を卒業して医薬品卸に入社しているので、意外に営業センスが身についている。
営業マンとしての気配りが出来ると思っている。
その医薬品卸の中で10年以上も医療機関のコンサル部門を担当してきた。
今の医療制度の流れが理解できる。
さらに10年間薬局の社長経験がある。
その時は薬局だけではなく介護用品のレンタル及び販売、住宅改修なども手掛けていたので介護事業にも関わってきた。
これがKDKの根幹となっている。

さらに、20歳代に先輩から「コマ、本を読め」と言われ続け、読んだ本も数多い。
読むのが遅いが月に5~6冊は読んでいた。
ともかくビジネス本ランキングの上位から順に買い漁って読んだ。
お陰様でKAEの知識(K)はその時に培われたと思っている。

先週で今年1年の業務が終了した。
今日から札幌に帰り、老婆のけんか相手になることになる。
ただ、夜はお誘いが入っており29日まで連夜すすきの通いである。

で、コンサル先には何が提供できているのかって?
自分でもわからない。
でも、何となく私と話をしていると安心するようだ。

昨日の夕方、久しぶりに東京の棲家でひとり酒を飲みながらブログ書きをしていた。
酔った勢いで2発目が飛んで行ったしまった。
“覆水盆に返らず”と酔いがさめて、ふと1年を振り返った。

お陰様で人生の貴重な8年間が過ぎようとしている。

そして、今日はクリスマス・イブを迎えていた。





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クリスマスがやって来る

2017-12-23 19:08:15 | 薬局
これでいいのだろうか。

国の来年度予算案が決まった。
また、国は借金を積み重ねることになる。
中でも社会保障費は減ることはない。
そして、それを支える人口は確実に減少している。

ご存知のように来年度予算案は97兆7,128億円に決まった。
2017年度より2,581億円増となる。
問題視された社会保障費は32兆9,732億円となり、当初の増額限度である5,000億円をわずかに下回る4,997億円増となる。
これに対して新聞各紙は無策の社会保障費増に批判的だ。
誰が考えても制度疲労を感じさせる。

昨年に産まれた赤ちゃんの数が100万人を下回り94.1万人しかいない。
これは昨年に引き続きの100万人割れである。
逆に死亡者数は134.4万で年間約40万人の人口減少となっている。
このままでは急速な人口減少が雪崩のように押し寄せて来る。
働く人口が減少する中で、どうやって社会保障制度を維持するのか。
誰も本音の議論をしない。
とりあえず今は何とかなっていると"臭いものには蓋をする"ようだ。
まるで我々の業界のようにも思える。

数か月前に研修をした会社から嬉しいメールが届いた。
職員の自主的な薬局内のクリスマス装飾コンクールが開催されたそうだ。
その画像をメールで送ってくれた。
どの店舗もオリジナルな華やかさを演出している。
また、研修で行った「かかりつけ薬剤師指導料」の必要性も理解が深まったようで、算定回数が増えているとの報告も付け加えてあった。
そんなメールをいただき、ホッと胸をなでおろす思いがする。
研修はやれば成果が出ると言うものではない。
主催者がことあるごとに思い出させる声掛けが大切になる。
スタッフにはやらなきゃならないという意識が芽生えている。
その芽に水をやり育てる環境を作るのも経営層の役割である。

薬局を取り巻く経営環境は大きな転換期を迎えている。
厳しい改革を先延ばした分だけ背負う荷物は重くなる。
現実から目をそらせてはいけない。
人はバカじゃない。
今がいいだけではいけないと知っている。
何かをやらなきゃいけないと知っている。
後はやるきっかけが欲しいだけだ。

きっかけを作ってやろうじゃないか。

明日のクリスマス・イブに”やる気のきっかけ”をプレゼントしたい。





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どんかん

2017-12-23 05:30:23 | 薬局
のんびり構えれるわけは。

これだけ調剤報酬が大変だと言っても、世間は静まり返っている。
それなりの中堅以上の薬局は危機感を持って4月以降の準備に余念がない。
しかし中小薬局は"どこ吹く風"の如くである。

なぜかと考えてみた。
結論は、調剤報酬改定の影響が少ないからじゃないだろうか。
処方せん受付回数が2,000回以下だと集中率が90%でも「調剤基本料」は41点が温存される。
在宅の実績がないので「基準調剤加算」は算定していない。
在庫の1,200品目など不良在庫を作るだけと最小限にとどめる。
平日の8時間もやっていられない。
処方元が木曜日半どんなら、うちも昼まででいい。
「後発医薬品調剤体制加算」も処方元の意向で先発医薬品がメインだ。
ハードルがいくらになろうと"そんなの関係ない"と高をくくっている。
「薬剤服用歴管理指導料」の38点はしっかりいただく。
さすがにお薬手帳を持ってこないとして50点の算定は気がひける。
薬歴の内容は自己流SOAP、POSで乗り切る。
まさかの個別指導に当たったら、寝ないで薬歴に追加しれば何とかなるだろう。
「かかりつけ薬剤師指導料」は、いつもと同じことをして患者負担が増えると、患者が逃げるかと思い算定しない。

脅されていた「調剤料」の1点、2点は誤差の内だ。
気になるほどでもない。
気になると言えば患者が少し減ってるかな。
先生も歳だし仕方がない。
まさか近所のドラッグストアに処方箋が流れているなんて思いもしない。

こんな薬局はありがたいことに調剤報酬改定の影響が少ない。
ただ5年先に生き残っているだろうか。
いささか疑問だ。

先日のセミナーで聞いた話が印象的だった。
自分が住もうとする場所に必要なインフラは何でしょう。
交通の便が良い駅近くがいい。
食品や生活必需品が揃うスーパーが歩いて行ける距離にあると助かる。
本屋さんがあるのもありがたい。
もちろん医療機関は欠かせない。
でも、薬局が近くにあると助かるとなるだろうか。
ドラッグストアなら大歓迎だ。
この違いは何だ。

今までの薬局は、言い方が悪いが"コバンザメ商法"だったような気がする。
処方元の医療機関は患者に向けたマーケティングを行っている。
患者サービスを真剣に考えている。
ところが薬局は何をしてきただろうか。
最近、健康サポート薬局のあり方が問われ出し、薬局が独自に地域活動を始め出した。
少し変わってきたが、それは中小の薬局ではない。

今回の改定では今までの安全神話が崩れ落ちそうだ。
「調剤基本料」と「調剤料」の適正化は中小薬局にも襲ってくる。
そして薬価の引き下げもボディーブローとなってる効いてくる。

さて、これからバスで空港に向かう。
東京の事務所で今年の垢を落として新しい歳を迎える準備だ。
ちょっと早いが明日は札幌に帰る。






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