医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

注意強化?

2024-06-12 04:19:56 | 薬局
上げたこぶしも何気なく下がる。

「医療DX推進体制整備加算」の要件に、気になる「マイナンバーカードの健康保険証利用について、実績を一定程度有していること」がある。
10月から適用になるようだが「一定程度有する」の「一定程度」とは、どの程度なのか。
先日もお伝えしたが4月時点での利用率は6.56%しかなかった。
これが急激に伸びるとは考えづらい。
せいぜい8~9%ってところで10%いけば御の字である。
10%では普及したとは言えない。
次の展開にもつながらない。
10月からの適用なので8月くらいには「一定程度」が発表になる。

昨日(11日)の日経新聞に小さな記事が掲載された。
「マイナ保険証 利用調査」とある。
それによると「マイナ保険証の利用実績に応じた診療報酬の加算制度を作る時の参考にする」となっている。
これは「医療DX推進体制整備加算」の「一定程度」のことではないだろうか。
この報酬は月に1回の算定で医療機関では8点、歯科には6点、調剤に4点である。
外来患者全員から算定できるのでおろそかには出来ない。
この「一定程度」の他の要件も、今後のことを考えると体制整備が急がれる。

そんな使われないマイナ保険証の実態調査を中医協で今日の議題に出るそうだ。
今からでは遅すぎる。
手の打ちようがない。
先ほどの「一定程度」を20%や30%にすると、努力するよりもあきらめが先に来そうだ。
なぜなら、8点、6点、4点を本気で取りに行こうとするなら、その前の支援金にも挑戦していたはずだ。
昨年10月の利用率実績よりも50%追加アップしていると利用者1人に付き120円である。

新聞記事から引用すると「病院、診療所、歯科診療所、薬局それぞれ10程度の施設を対象とする」とある。
たった10程度で何が分かるのか。
すでに、4月時点で6.56%と全体の成績が出ている。
10程度のサンプルでは何も分からない。
明らかに、隠された意図する方向へのパフォーマンスのような気がする。
結果は7月中の中医協での報告らしい。
となると、やはり8月が怪しい。

何か他の方法を早急に取らないと、いつまで経っても増えそうにない。
変なことは強引に決めるが、肝心なことになると弱腰では困る。

それにしても”お上“を怒らせる前に”やったもん勝ち“なんじゃないのかな。
コメント (4)
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