医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

小さなスナック

2024-06-09 05:48:36 | 薬局
何かを付け加えて新しい価値を作り出す。

鹿児島中央駅の東口を背にして左側に中央郵便局がある。
その前にあるファミリーマートの2階がイートインコーナーとなっている。
広くて余裕があるスペースが保たれている。
この一部が夕方5時から24時まで「コンビニバー」となる。

「コンビニバー」とはコンビニで買ったつまみを、その場で食べながらワンショットが楽しめるスペースである。
ちょっとしたカウンターがあり、その後ろには各種ウイスキーや焼酎が並んでいる。
もちろんソーダ割りなども出来るが、振らずに混ぜるだけのカクテルなども提供される。
つまみの持ち込み料金は発生しない。
そこに待機するスタッフが、利用客の混み具合によっては切ったり、ガスバーナーでの炙りもしてくれる。
もちろん皿やはしなどの提供もある。
アルコール類は500円からだったと思う。
仲間とのちょっとした時間つぶしにはちょうどいい。
アルコール類の売上も期待できるが、コンビニでの買い物にもつながる一石二鳥だ。

以前にも書いたが、私の関係する薬局に本棚が出来た。
そこに、私が読んだ“時代小説”を着払いで送り込んでいる。
写真を送ってきてくれた。
なかなかの本屋様になっている。
患者が不思議がって「この本は売ってもらえるのですか」「借りたい本があるんですけど」など、小さな町の小さな評判になりつつある。

薬局は薬を販売するだけでは面白くない。
それだけだと処方箋がないと入りづらい感じがする。
もっと気軽に出入りできる雰囲気を作るにはどうしたらいいのだろうか。
店舗に足を踏み入れてもらえると気軽な相談にもつながる。
街の小さな貸本屋は1つのアイディアである。

かなり前になるが、ある病院経営者が老人保健施設を新築した。
その施設には大きな本棚が設置されていた。
ところが本は1冊もない。
経営者はスタッフ全員に周辺の住民に、新しくできる施設の説明と本棚に本がないことを伝えて回らせたそうだ。
出来れば本を寄付して欲しいと。
その結果、多くの本が集まった。
本棚の横には寄付していただいた住民の名簿を掲示した。
本を寄付した人は、何となくその施設への親密感が生まれるらしい。
施設のスタッフさながら宣伝をしてくれたと聞いている。
思わぬ広報スタッフになったそうだ。

めでたし、めでたし。
コメント
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